著者
佐々木 慎哉 保田 恭志 柴田 真治 高島 諭 西飯 直仁 高須 正規 大場 恵典 北川 均
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.625-629, 2010-08-20 (Released:2016-09-07)
参考文献数
20

自然発症した僧帽弁閉鎖不全の犬54例において,アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)とスピロノラクトンの長期併用時における血漿カリウム濃度を検討した. 3~95カ月の試験期間中に,スピロノラクトン非併用群とスピロノラクトン併用群ともに臨床症状が徐々に進行し,心臓陰影サイズは49週以降にわずかに拡大する傾向にあった. 投与期間中に,スピロノラクトン非併用群,併用群とも明瞭な持続性の高カリウム血症は認められなかった. 僧帽弁閉鎖不全の犬では,血漿電解質等のモニターは必要であるが,ACEI とスピロノラクトンの併用を考慮してもよいと考えられた.
著者
天野 光三 佐崎 俊治 渡辺 武 北川 央 落合 東興 川崎 勝巳
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.405-411, 1997-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
8
被引用文献数
1

現存する大阪城天守閣は、昭和天皇の即位の御大礼記念行事として企画された日本で最初の鉄骨鉄筋コンクリート製の復興天守閣で、昭和6年に竣功したものである。天守閣は徳川時代の天守台の上に建設されているため、旧石垣に大きな負担をかけないように設計されている。本報文では、復興天守閣の基礎の設計の考え方についてまとめるとともに、天守閣の沈下等について考察を加えるものである。
著者
北川 泰久
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.1003-1008, 2014 (Released:2014-08-20)
参考文献数
18
被引用文献数
3

日本は超高齢化社会を迎え、がん、認知症患者が増え、疾患を有する高齢者の栄養をいかに管理するかが社会的に大きな問題となってきている。特に、高度の認知症に対する胃瘻(PEG)の適応に関しては、延命治療の是非にも議論が及び混乱を招いている。 1980年初期に導入された PEGの新規造設件数は現在、20万件を越し、これからも高齢者の増加とともにますます重要となってくる。本稿では適応からみたPEGという内容で、その現状と今後の課題について述べてみる。
著者
松永 裕樹 高橋 正道 大倉 淑寛 志水 祐介 前原 弘武 北川 幹太 山川 潤 杉山 和宏 三上 学 濱邊 祐一
出版者
一般社団法人 日本外傷学会
雑誌
日本外傷学会雑誌 (ISSN:13406264)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.353-358, 2022-10-20 (Released:2022-10-20)
参考文献数
9

外傷性腹部大動脈損傷は稀だが, 死亡率が高く, 迅速な診断・治療が肝要である. 当院はCTと透視装置を備えたハイブリッドERを有し, 移動を伴わず, 蘇生・診断・治療が可能である. ハイブリッドERで, resuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta (以下REBOA) で出血を制御し, ステントグラフト留置で救命した1例を経験した. 70歳代男性. ワゴン車乗車中の事故で, ショック状態で搬送された. CTで血管外漏出を伴う腹部大動脈損傷がみられた. REBOAを大腿動脈からZone3に留置し, 出血制御後, 手技中の循環安定のため, 左上腕動脈からの留置に変更した. コイリング, ステントグラフト留置で止血を得た. ハイブリッドERでのステントグラフト治療は, 移動を伴わず迅速な診断・治療が可能である.
著者
渡邉 克晃 北川 隆司
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
日本鉱物学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.77, 2004 (Released:2005-03-10)

はじめに 露出している岩石表面にはしばしば地衣類の生育が観察される。地衣‐岩石接触面では地衣類による物理的・化学的変質作用が起こっており、一次鉱物の微小片や、粘土鉱物および鉄の酸化物・水酸化物などの二次生成鉱物が接触面に沿って保持されることが知られている(Banfield et al., 1999)。そしてこれらの生成物に地衣体の遺骸が加わることで、土壌前駆物質としてのはたらきを有することになり、こうした現象は初生的な土壌生成作用であるとみなすことが出来る(大羽・永塚,1988)。 近年の急速な都市化によって天然の岩石・土壌は様々な人工基物で覆われるようになり、それに伴い人工基物表面にも地衣類の生育が観察されるようになった。ただしその種類数、個体数は著しく貧弱である。代表的な人工基物であるアスファルトおよびコンクリートは、その主成分が破砕岩石片であるにもかかわらず、天然の岩石表面と比べて地衣類の生育が制限されている。人工基物と地衣類との間ではどのような作用が起こっているのか、地衣‐花崗岩接触面での現象と比較した結果を報告する。試料採取および実験方法 人工基物(アスファルトおよびコンクリート)表面に生育する地衣類のサンプルとして、固着地衣類Porpidiaを広島県東広島市の市街地から採取した。また、花崗岩表面に生育する地衣類のサンプルとして、同じく固着地衣類Porpidiaを広島県本郷町から採取した。 採取したそれぞれの試料の薄片試料を作成し、偏光顕微鏡観察とEPMAによる化学分析を実施した。結果 花崗岩‐地衣接触面では、花崗岩構成鉱物である黒雲母と地衣類との間で物理的破壊現象および化学的変質現象が認められた。しかし、他の構成鉱物である石英および長石類との接触面でははっきりとこれらの現象を確認できなかった。一方、人工基物‐地衣接触面では、構成鉱物と地衣類との間に明瞭な相互作用を見出すことができなかった。文献・ 大羽裕・永塚鎮男(1988)土壌生成分類学,122-126.・ Banfield et al. (1999) Biological impact on mineral dissolution. Pro. Natl. Acad. Sci., USA. 96, 3404-3411.
著者
北川 幸樹 桜沢 俊明 湯浅 三郎
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
宇宙技術 (ISSN:13473832)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.47-54, 2007 (Released:2007-10-18)
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

液体酸素(LOX)を用いた酸化剤流旋回型ハイブリッドロケットエンジンでは,インジェクターより上流でLOXを気化する必要がある.筆者らは,LOXを気化する方法の一つとして,再生冷却方式のLOX気化ノズルを提案している.本研究では,推力1500N用のLOX気化ノズルを設計製作し,設計値より低い酸素流量と燃焼室圧条件において独立気化方式と再生冷却方式による気化燃焼実験を行った.独立気化方式の気化実験によって,LOXの気化とノズルの安全性が確認され,数値計算によるLOX気化ノズルの設計が適切であることが分かった.再生冷却方式の気化燃焼実験では,確実な着火と安定した燃焼が得られ,LOX気化ノズルを用いた酸化剤流旋回型ハイブリッドロケットエンジンの自立燃焼に成功した.また,LOXを気化させることで,LOXに直接旋回を与える場合より燃料後退速度やC*効率を向上できた.
著者
稲葉 洋 瀧 剛志 宮崎 慎也 長谷川 純一 肥田 満裕 山本 英弘 北川 薫
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.94-100, 2003 (Released:2008-07-30)
参考文献数
4
被引用文献数
4 6

本論文では,スポーツ動作分析の支援を目的とした人体センシング情報の可視化提示法とその応用例について述べる.スポーツにおける打撃動作や投球動作の分析では,動作中に得られた筋電位などの運動機能情報を,対応する動作フォーム映像と比較しながら行うことが多い.この作業を支援するため,本方法は,動作中の人物の各要所部位で計測した筋電位値とその変化を,その人物の人体骨格を表す3D モデル上の対応する部位に色の差異として表示し,それを動画アニメーションとして提示する.これにより,利用者は,動作フォームの変化に伴う各筋肉の負荷状態とその時間変化を,視覚的かつ直感的に理解することが可能となる.本方法を,実際にゴルフスゥィング動作とボーリング投球動作に適用し,とくに異なる人物の動作特徴の比較評価が効果的に行えることを示す.

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著者
北川由之助 編
出版者
毎日通信社出版部
巻号頁・発行日
vol.第3年 第3号, 1917
著者
福島 豊 北川 裕利 野坂 修一
出版者
日本蘇生学会
雑誌
蘇生 (ISSN:02884348)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.22-24, 2015-04-15 (Released:2015-05-21)
参考文献数
10
被引用文献数
1

赤血球製剤中にはカリウムが最大で60mEq/Lと大量に含まれているため,急速大量輸血時には高カリウム血症に注意が必要である。今回,カリウム吸着除去用血液フィルターの急速輸血時におけるカリウム除去能を検討した。カリウム吸着除去用血液フィルターに赤血球製剤4単位を加温ハイフロー輸液ポンプを用いて300mmHgの圧でフィルターに通し,フィルター前後のカリウム値を測定した。カリウム吸着除去用フィルター後の赤血球製剤のカリウム濃度は6.8±1.1mEq/Lに減少した。カリウム吸着除去用血液フィルターは加温ハイフロー輸液ポンプを用いた急速輸血においても有用である。
著者
北川 哲郎 小田 優花 細谷 和海
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Agriculture of Kinki University (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.31-36, 2013-03-01

[Synopsis] The paradise fish, Macropodus opercularis is distributed from the northern part of Vietnam to the Ryukyu Archipelago, and categorized as an endangered species in Japan. The endemism of the Okinawan population was not proven, even though Okinawa is isolated from the mainland of East and Southeast Asia. Furthermore, the ecological information was not fully investigated and the quantities are not sufficient enough to protect it. To elucidate the local variation in paradise fish, reproductive characteristics of the Okinawan fish population were examined in the laboratory. During the trials, a pair of broodstock were reared under constant environments (25 ± 0.5 °C , 14 h L - 10 h D). Each reproductive behavior was observed once per four to ten days at least. The number of the fertilized eggs was counted as being 319 - 581. Hatching was observed two days later, and then the larvae proceeded to feed six days after hatching. The newly hatched larvae drifted beneath the water surface, or fell down on the bottom of the tank. The fertilized eggs were large, and buoyancy was tenuous, if compared with the case of typical M opercularis from the mainland China. The egg-mass after spawning and prelarvae under a bubble nest were guarded by a single male parent. Protective behavior was also found in females. However, female was often attacked by the male if they were mistakenly perceived as enemy by himself. In this experiment, the filial cannibalism was not observed as far as each broodstock is concerned.
著者
宮川 峻 宍戸 晃基 山中 太 田中 穣 北川 泉 齋藤 滋
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.108, no.12, pp.2539-2546, 2019-12-10 (Released:2020-12-10)
参考文献数
6

約1年前に経カテーテル的大動脈弁留置術(transcatheter aortic valve implantation:TAVI)の施行歴がある83歳,男性.発熱を主訴に来院し,心エコー検査にて,大動脈人工弁に付着する疣贅が認められ,血液培養検査結果より,Listeria monocytogenesを起因菌とする人工弁感染性心内膜炎(infective endocarditis:IE)と診断された.感染経路として消化管の可能性も疑い,臨床病期II期の進行大腸癌の診断も得た.Listeria monocytogenesを起因菌とするIEの場合には,消化管悪性腫瘍の存在を念頭に置く必要がある.
著者
北川 博之 横田 啓一郎 並川 努 花﨑 和弘
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.139-145, 2022-08-15 (Released:2022-09-15)
参考文献数
14

背景: 食道癌手術における空腸瘻は早期経腸栄養のアクセスルートとして有用であるが, 腸閉塞の原因となりうる. 空腸瘻と十二指腸瘻の腸瘻起因性腸閉塞と術後体重変化に与える影響を検討する. 対象と方法: 2013年3月から2020年11月に食道癌に対して胸腔鏡下食道切除術, 胃管再建を施行した109例の患者背景, 手術成績, 術後合併症, 腸瘻起因性腸閉塞, 術後1, 3, 6, 12カ月後の体重を, 空腸瘻群74例と十二指腸瘻群35例に分類して比較した. 結果: 十二指腸瘻群は空腸瘻群に比べて術前化学療法 (45.7% vs. 78.4%; P=0.001) と出血量 (150mL vs. 120mL; P=0.046) が少なかった. 腸瘻起因性腸閉塞は12例が空腸瘻群に生じた. 十二指腸瘻群は術後1カ月後の体重減少率が空腸瘻群より有意に小さかった (93.9% vs. 91.8%; P=0.039). 結語: 食道癌手術において十二指腸瘻は空腸瘻に比べて手術時間を延長することなく腸瘻起因性腸閉塞を防止し, 術後早期の体重減少を抑制し得ることが示唆された.
著者
宮本 直美 北川 知佳 栗田 健介 岩永 桃子 力富 直人 神津 玲 千住 秀明
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.33 Suppl. No.2 (第41回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.D0483, 2006 (Released:2006-04-29)

【目的】2005年日本呼吸器学会で発表された「特発性間質性肺炎の診断・治療ガイドライン」では、呼吸リハビリテーション(以下、呼吸リハ)は運動耐容能や呼吸困難感の改善などが期待されると示されている。また、間質性肺炎は進行性で予後不良であるため、臨床上呼吸リハが遂行困難な症例も多い。今回、間質性肺炎に対する呼吸リハの効果について検討することを目的に、当院において呼吸リハを施行した間質性肺炎患者について調査検討したので報告する。【方法】平成9年8月から平成17年7月までに、当院に入院し呼吸リハを施行した間質性肺炎患者37例、65エピソード(平均年齢68±10.8歳、男性25例、女性12例)を対象とした。呼吸リハプログラムの内容は、運動療法を中心に動作コントロール指導を併せて実施した。呼吸リハ前後での呼吸困難感(MRCスケール)、身体組成、肺機能、運動耐容能(6分間歩行テスト、シャトルウォーキングテスト)、下肢筋力、ADL(千住らのスコア)を評価し、呼吸リハ実施期間、完遂状況、ステロイド投与量を調査した。【結果】呼吸リハ完遂可能であった患者(完遂群)は34エピソード(52%)、呼吸リハが遂行困難であった患者(非完遂群)は31エピソード(48%)で基礎疾患の増悪が主な理由であった。呼吸リハの実施期間は中央値で53.5日であった。完遂群では、呼吸リハ前後での呼吸困難感、肺機能(VC、MVV)、下肢筋力(n=12)で有意な改善を認めたが、身体組成に変化はなかった。また6分間歩行距離で有意な改善を認めたが、シャトルウォーキングテスト(n=10)の歩行距離に有意差はなかった。ADLでは有意な改善を認めた。ステロイド治療は10エピソードで実施されており、実施期間中の増量はなかった。【考察】今回、呼吸リハが遂行困難であった患者は全体の48%であった。これは間質性肺炎が進行性で、病状のコントロールが困難であるという本疾患群の病態の特徴を反映した結果であると思われた。しかし、完遂群における呼吸リハ前後の比較では、呼吸困難感、6分間歩行テスト(歩行距離)、下肢筋力、ADLで改善を認めており、症状安定期にある間質性肺炎患者では、薬物療法(ステロイド治療)とともに呼吸リハが有効である可能性が示唆された。
著者
山暗 雄一郎 渡辺 匡子 北川 佳代子 福田 知雄
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.45, no.9, pp.839-844, 1991-09-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
4

昭和63年から平成元年にかけて, アシクロビルとβ-Interferonとの併用療法により, 7例の帯状疱疹入院患者を治療した結果について, 疱疹後神経痛に対する効果を中心に, アシクロビル単独で治療した11例の入院患者と比較しつつ, 検討を加えた.併用療法で治療した7例中1例(14.3%)に神経痛が残った. 一方, 対照群では11例中3例であった. また発熱などの副作用は全く認められなかったが, 1例のみに一過性の血中トランスアミナーゼ値の軽度の上昇がみられた.VZウイルスのCF抗体価の上昇の仕方をみると, PHNの残る症例では128倍以上の高値を示していた.今回は症例数も少なく, β-Interferonの併用効果についてはまだ明らかに有用という結論は出せないが, さらに検討する価値はあろう.
著者
北川 東子
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.58, pp.45-60,18, 2007-04-01 (Released:2009-07-23)

Es is Judith Butlers Buch „Gender Trouble“ (1990), das der feministischen Philosophie eine neue diskursanalytische und machtkritische Dimension offnete. Mit Butler konnte sich die feministische Philosophic von der begrenzten Form der Philosophie fur Frauen befreien und zur Philosophic uber symbolische Unterdruckung and ihre machtpolitischen Konsequenzen entwickeln. Gleichzeitig hat aber „Gender Trouble” die Bedeutung der feministischen Philosophic auf eine allgemeine Theorie von Gender hin relativiert, indem es den begrifflichen Rahmen der feministischen Philosophie uberhaupt radikal in Frage gestellt hat. Vor allem hat Butler gezeigt, dass die Frau als Subjekt selber ein Produkt der symbolischen Macht ist, so dass jede Rede von Weiblichkeit bereits von der Machstruktur bestimmt ist, die gerade Weiblichkeit and Frauen unterdruckt. Mit dieser diskursanaly-tischen Wende scheint sich die feministische Philosophic in einer umfangreichen philoso-phischen Theorie von Gender als Performative aufzulosen. Die Betonung der weiblichen Perspektive und der weiblichen Erfahrugen soll demnach nicht mehr der methodische Ausgangspunkt der Gender Theorie sein. Bevor man aber mit dieser vorlaufigen Bestand-aufnahme der feministischen Philosophie ein Ende ankundigt, sollte man noch einmal genauer betrachten, wie das Verhaltnis zwischen der feministischen Philosophie mit ihrem politischen and sozialen Pathos and der philosophischen Gender Theorie im Sinne von Butler, die das Problem Gender vordergrundig als Diskurs-Politik und Performative an-sieht, zu verstehen ist. In meinem Aufsatz wird versucht, von gewissen gedanklichen Ansatzen der feministischen Philosophie, vor allem ihrer Frauen-Perspektive her ein Bild von der philosophischen Gender Theorie zu gewinnen, das die zwei scheinbar einander ausschließnde Kategorien“ Weiblichkeit und Gender” in einen synthetischen Zusammen-hang zu bringen vermag.