著者
吉田 真理子
出版者
英米文化学会
雑誌
英米文化 (ISSN:09173536)
巻号頁・発行日
no.36, pp.89-110, 2006-03-31

In Making Mark Twain Work in the Classroom, Twain's scholars and educators introduce different ways of promoting the students' motivations to approach Twain's works. However, they do not discuss how the students' experience of watching the dramatized versions of his works on stage would affect the students' interest in reading his works. In his interview on the significance of children's appreciation of theatre as the audience, Asaya Fujita, a playwright and director, points out that children's seeing plays on stage is crucial to their human development. "Watching a play helps you find out about yourself," Fujita says. In this paper, I would like to examine the Deaf West Theatre production of Big River, a muscial adaptation of Twain's Adventures of Huckleberry Finn, first performed in October, 2002. I would discuss how their theatrical work would inspire the students' imagination on Twain's literary world and would enhance students' better understanding of art, literature and intercultural communication.
著者
村上 裕一 中村 隆 吉田 明正 家田 清一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.78, no.7, pp.520-527, 1995-07-25
被引用文献数
7

本論文では,無装荷な構造で長方形の1波長ループアンテナが,円偏波用アンテナとして動作することを示し,その原理を明らかにしている.本アンテナは,長方形の長辺と短辺の比により,ループ上の電流分布が制御できることに着目したもので,最も簡単な構造をもつ単一給電アンテナであることが特徴である.本アンテナに対し,電流分布が前進波と後進波の進行波モード電流に分解できることを利用して,ループ各辺中央の電流値と実効長に関する円偏波条件式を導出している.この条件式の実現方法に対する考察に基づいて,ループの1角で偏給電された円偏波アンテナを具体的に設計し,その軸比や指向性などの諸特性を求めている.これより,反射板からのアンテナの高さが0.13λ前後のある範囲で良好な円偏波が得られることを明らかにしている.また,実験によって,これらの理論結果の妥当性も確認している.
著者
吉田 城
出版者
京都大學文學部
雑誌
京都大學文學部研究紀要 (ISSN:04529774)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.1-85, 1990-03-31

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
堀田 龍也 高橋 純 青木 栄太 森下 誠太 山田 智之 吉田 茂喜 江山 永
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.161-164, 2008
被引用文献数
4

教科書に準拠した算数科提示用デジタルコンテンツを開発した.教室におけるICT活用の現状と算数科の授業の実態から,教科書のレイアウトをそのまま拡大することを基本とした.開発された提示用デジタルコンテンツでは,見開きレイアウトの本文がリンク有効箇所となる場合が多く,リンク先のモジュールは本文と図表等の組合せが多かった.提示用デジタルコンテンツの開発を通して,教科書から提示用デジタルコンテンツへの変換ルールを同時に検討したところ,6カテゴリ,全26ルールのルール群が見出された.
著者
吉田 文和
出版者
経済理論学会
雑誌
季刊経済理論 (ISSN:18825184)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.14-24, 2013-04-20

If we review the accident at Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant on 11 March 2011 and examine the nuclear disaster that has followed it from the standpoint of the theories that have been developed to deal with the problems of pollution, and analyze it first from the point of view that focuses on "the causes of pollution" and "the damage that pollution causes", and then, further, to go on to consider the various theories or concepts that relate to issues of "responsibility", "countermeasures", "social cost", "relief", and finally to weigh up proposals for "an alternative policy", it should become possible to determine the extent of the problem, the issues that have to be faced and the courses of action that we need to take, the prospects for finding a solution, and a timeline that may lead to its resolution.
著者
菊池 憲和 今井 徹 中馬 真幸 鏑木 盛雄 吉田 善一
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.46-51, 2016-02-29 (Released:2016-02-29)
参考文献数
7

目的:救急認定薬剤師の現状と今後の課題を把握するために,救急認定薬剤師の業務実態と展望を調査した。方法:2014年4月1日時点で日本臨床救急医学会により認定を受けた救急認定薬剤師に択一選択および自由記述の調査用紙を郵送した。結果:調査用紙の回収率は75%,所属施設の病床数は平均649床,救急・集中治療業務への従事率は77%であった。現在の業務内容として,処方提案,注射薬の監査,麻薬等の管理,投与速度の算出,治療薬物モニタリング(therapeutic drug monitoring; TDM),持参薬の確認については80%以上が行っており,救急認定薬剤師が精通している領域は,救急医療が最も多かった。今後実施したいと考えている業務は初療が60%,今後の展望として,業務のガイドライン作成が73%と最も多かった。考察:救急認定薬剤師が大小さまざまな施設で救急・集中治療に従事しており,今後は初療に関与してゆくことが課題であり,早急に業務ガイドラインの作成を行う必要があると考える。
著者
中島 卓三 木下 一雄 伊東 知佳 吉田 啓晃 金子 友里 樋口 謙次 中山 恭秀 安保 雅博
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Cb0737, 2012 (Released:2012-08-10)

【目的】 我々は人工股関節全置換術(以下THA)後の靴下着脱動作に関与する機能的因子について検討している。靴下着脱動作は上肢・体幹・下肢の全身の複合的な関節運動であり、先行研究では靴下着脱動作における体幹の柔軟性の影響を明らかにすることが課題であった。THA患者の靴下着脱には脱臼防止のために股関節を屈曲・外転・外旋で行う長座位開排法(以下 長座位法)と端座位開排法(以下 端座位法)があるが、両法における脊柱の分節的可動性の違いを明らかにした報告はない。本研究の目的は、THA患者での検討の予備研究として、健常成人を対象に、靴下着脱肢位の違いによる脊柱の分節的可動を明らかにするとともに、靴下着脱時の脊柱分節性をより反映しうる評価方法を検討することである。【方法】 対象は健常男性20名(平均年齢31.6±6.3歳,身長172.4±4.6cm,体重65.8±7.0kg)、靴下着脱方法は長座位法・端座位法の2肢位で行った。体幹柔軟性の評価は一般的に使用されている長座位体前屈(以下 LD)と、今回新たな評価方法として下肢後面筋の影響を排除した端座位で膝・股関節屈曲90度、腕組みの状態から骨盤を後傾し体幹を屈曲させ肩峰と大転子を近づけるよう口頭指示して行う方法(SF)で評価した。測定にはスパイナルマウス(Index社製)を使用し、長座位法・端座位法・LD・SFの4肢位について、Th1~Th12までの上下椎体間が成す角度の総和を胸椎彎曲角、L1~L5までの上下椎体間が成す角度の総和を腰椎彎曲角、仙骨と鉛直線が成す角度を仙骨傾斜角として計測した。脊柱後彎(屈曲)および仙骨前傾は正、脊柱前彎(伸展)および仙骨後傾は負で表記した。長座位法・LDは安静長座位との差を、端座位法・SFは安静端座位との差を算出した。統計処理にはSPSS(ver19)を使用し、長座位法と端座位法およびLDとSFの相違を確認するためにWilcoxonの符号付き順位和検定を用い、靴下着脱動作それぞれとLD・SFとの関連にはSpearmanの順位相関係数を求め検討した。【説明と同意】 本研究は、当大学倫理委員会の承認を得て、ヘルシンキ宣言に則り施行した。【結果】 各測定値の平均は胸椎彎曲角(長座位法:端座位法:LD:SF=37.65±23.54度:44.45±8.89度:47.10±31.40度:64.55±18.03度)、腰椎彎曲角(41.00±9.44度:32.25±7.77度:44.80±13.71度:36.75±6.74度)、仙骨傾斜角(-18.30±5.00度:-16.75±9.04度:-5.45±10.84度:-19.20±7.33度)であった。長座位法と端座位法の違いでは腰椎彎曲角・仙骨傾斜角で有意差が認められ(p<0.01)、LD とSFの違いでは全ての項目で有意差が認められた(胸椎彎曲角・仙骨傾斜角:p<0.01、腰椎彎曲角:p<0.05)。また長座位法とLD・SFの関係では、LDの仙骨傾斜角(rs=0.77、p<0.01)で相関を認められた。端座位法とLD・SFの関連性では、SFの腰椎彎曲角(rs=0.72、p<0.01)・仙骨傾斜角(rs=0.52、p<0.05)で相関を認めた。【考察】 着脱肢位の違いによる脊柱の分節性では腰椎彎曲角・仙骨傾斜角が異なっており、下部体幹の分節性に違いがみられた。宮崎ら(2010)は、LDはSLRを代表とするハムストリングスや股関節の柔軟性を反映し、脊柱の柔軟性まで反映し難いと報告している。今回の結果からも長座位法は下肢の柔軟性の影響により、腰椎の後彎・仙骨の後傾の可動性が必要であると考えた。しかし、THA患者の場合では腰椎前彎、股関節屈曲制限を呈することが多いため、胸椎の後彎やその他の部位での代償が必要であると考えられた。一方、体幹柔軟性の評価方法の比較ではLDとSFは胸椎・腰椎・骨盤すべてにおいて異なった分節性であることが確認された。また、長座位法とLDの仙骨傾斜角で相関を認め、端座位法とSFの腰椎彎曲角・仙骨傾斜角で相関を認めた。LDは下肢の柔軟性の影響により仙骨の分節性を反映する評価方法であると考えられた。一方、SFに関しては端座位での腰椎・仙骨の分節性を反映し得る体幹柔軟性の評価方法であると考えられた。しかし、いずれの結果も健常人での比較であるため、股関節やその他の部位による多様の運動方略を持ち合わせていると考えられる。今後は股関節や腰椎の可動制限を認めるTHA患者を対象として測定を行い、着脱肢位の違いによる体幹分節性の違いを明らかにし、体幹の柔軟性を反映しうる簡便な評価方法を検討していきたい。【理学療法学研究としての意義】 体幹柔軟性評価としてLDとSFは脊柱分節性に違いがあった。靴下着脱肢位の違いによって、その評価方法は使い分ける必要があると考えられた。
著者
吉田 宏司 榊 剛史 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本研究では,ソーシャルメディアを用いた支持獲得に関して分析と提案を行う.Google+とAKB48を事例として取り上げ,ソーシャルメディアでの支持者の観測可能性に関する分析と,支持者の獲得状況を俯瞰する支持者の類似ネットワークと遷移ネットワークの構築を行う.また,支持者の遷移ネットワークを用いた支持者獲得先の競合ユーザの選択手法の提案を行う.提案手法をAKB48に適用し,その有用性を評価する.
著者
吉田 光男 荒瀬 由紀
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 = Transactions of the Japanese Society for Artificial Intelligence : AI
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.161-171, 2015-01

Query classification is an important technique for web search engines, allowing them to improve users' search experience. Specifically, query classification methods classify queries according to topical categories, such as celebrities and sports. Such category information is effective in improving web search results, online advertisements, and so on. Unlike previous studies, our research focuses on trend queries that have suddenly become popular and are extensively searched. Our aim is to classify such trend queries in a timely manner, i.e., classify the queries on the same day when they become popular, in order to provide a better search experience. To reduce the expensive manual annotation costs to train supervised learning methods, we focus on a label propagation method that belongs to the semi-supervised learning family. Specifically, the proposed method is based on our previous method that constructs a graph using a corpus, and propagates a small number of ground-truth categories of labeled queries in order to estimate the categories of unlabeled queries. We extend this method to cut ineffective edges to improve both classification accuracy and computational efficiency. Furthermore, we investigate in detail the effects of different corpora, i.e., web/blog/news search results, Tweets, and news pages, on the trend query classification task. Our experiments replicate the situation of an emerging trend query; the results show that web search results are the most effective for trend query classification, achieving a 50.1% F-score, which significantly outperforms the state-of-the-art method by 7.2 points. These results provide useful insights into selecting an appropriate dataset for query classification from the various types of data available.
著者
井桁 勇三 吉田 一雄 天野 良平 岩下 光男 宮崎 千博
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.331-340, 1978-04-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
4

This report describes the mechanics of automatic circulating angling machines for skipjack devised by the authors and a result of angling tests. These devices can economize the angling space, that is the fish caught are gathered at one space so that the process from angling to storage is systematized. The authers would like to report the result of series of the experiments. 1) Two kinds of angling machines were made for experiments, one of which is the vertical circulating machine (S.V.M) and the other is the horizontal circulating machine (S.H.M). 2) Angling tests with both machines were carried out during the period from 1965 to 1975 in the southern area of the Pacific Ocean. There was no difference in angling ability between the two machines and well-trained fishermen under the same catching conditions. 3) The S.H.M proved to be more efficient than the S.V.M in performance other than angling. 4) It is ncessary to improve the S.H.M to prevent unhooking, before it is used practically. Also the bulwark of the vessel should be remodeled to fit the S.H.M.
著者
吉田 滋
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.358-361, 2004-06-05
被引用文献数
1

高エネルギー宇宙を探査する新たな窓としてニュートリノ放射を検出するアイデアが現実味を帯びてきた.頻度が極めて低いと予想される高エネルギーニュートリノを莫大な宇宙線雑音の中から拾い出す安価な大容量衝突標的として,南極大陸の氷河が適していることが分かってきたからである.検出に必要な1km^3 の標的容量を持つIceCube実験が日米欧の国際共同実験として本年度から建設が始まる.本稿では高エネルギーニュートリノ検出の意義とIceCube実験の概観を南極現地の経験も踏まえて報告する.
著者
吉田 純一 多米 淑人
出版者
福井工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

石川県境に位置する小原集落(福井県勝山市北谷町)は、住民がわずか2人の限界集落、そして廃村の危機が迫っている集落である。本研究は、この小原集落の新たな再生、活用を試行する実践研究で、離村者を含む地元民(代表国吉一実)と協働し、集落内の空家の改修や石垣・水路・坂道などの補修を通して集落景観を整備するとともに集落を舞台として山村生活の体験や自然とのふれあい、あるいは旧村民を巻き込んでの篝火祭(8月お盆期間)の開催、山開き、山菜・木の実狩り、紅葉見物、雪山散策などの季節に応じた各種のイベントなどを行いながら、限界集落の新たな再生や活用を試行している。