著者
大角 欣矢 花岡 千春 塚原 康子 片山 杜秀 土田 英三郎 橋本 久美子 信時 裕子 石田 桜子 大河内 文恵 三枝 まり 須藤 まりな 中津川 侑紗 仲辻 真帆 吉田 学史
出版者
東京藝術大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

近代日本の洋楽作曲家第一世代を代表する作曲家の一人、信時潔(1887~1965)に関する音楽学的な研究基盤を確立するため、以下の各項目を実施した。①全作品オリジナル資料の調査とデータベース化、②全作品の主要資料のデジタル画像化、③信時旧蔵出版譜・音楽関係図書目録の作成、④作品の放送記録調査(1925~1955年のJOAKによる信時作品の全放送記録)、⑤作品研究(特に《Variationen(越天楽)》と《海道東征》を中心に)、⑥明治後期における「国楽」創成を巡る言説研究、⑦伝記関係資料調査。このうち、①から⑤までの成果は、著作権保護期間内の画像を除き原則としてウェブにて公開の予定。
著者
吉田 龍夫
出版者
環境技術学会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.3, no.12, pp.818-825, 1974-12-18 (Released:2010-03-18)
著者
吉田 明
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.119, no.5, pp.689-695, 2016-05-20 (Released:2016-06-10)
参考文献数
10

甲状腺腫瘍は内分泌腺に発生する腫瘍として最も多く, その診断・治療に専門的な知識と技術を必要とする. しかし, 十分なエビデンスが少ないことより, ともすれば適切な診断・治療が行われない可能性がある. こうした状況を改善し甲状腺腫瘍診療の標準化を図ることがどうしても必要であり「甲状腺腫瘍診療ガイドライン」が2010年に生まれた. 本ガイドラインの構成と内容の概略を述べた後に, 癌の中で最も頻度の高い乳頭癌について治療法の変遷や欧米との違いなどについて記載した. 甲状腺分化癌の治療は手術と放射性ヨウ素が主なものであるが, 日本では放射性ヨウ素の利用が制限されていたため初期治療は手術が主流であった. しかし最近少量 (30mCi) の131I アブレーションが外来で行えるようになり状況は変化しつつある. また本ガイドラインの英語版も出版され世界に「日本型」の甲状腺腫瘍の取り扱いもアピールできたと考える. 本ガイドライン公開後6年近くが経過している. ごく最近, 分子標的薬剤が甲状腺癌にも保険適応が認められた. またこのほかにも重要なエビデンスとなる報告がいくつかなされている. これらのことを盛り込んだ改訂版が近い将来でき上がる予定となっている.
著者
吉田 竜也
出版者
早稲田大学教育会
雑誌
学術研究 : 国語・国文学編 (ISSN:09130152)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.13-25, 2009-02-25 (Released:2016-11-23)
著者
吉田 恵理
出版者
人間環境学研究会
雑誌
人間環境学研究 (ISSN:13485253)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.53-58, 2017 (Released:2017-06-30)
被引用文献数
2

Procrastination is the action of putting off doing something that must be done, and if one tends to postpone or delay doing something, the person is said to have Procrastination Tendency. Researchers have long regarded procrastination as a maladaptive behavior. On the other hand, investigators have proposed that not all procrastination behaviors are harmful or lead to negative consequences. Two types of procrastination behaviors should be differentiated: passive procrastination and active procrastination. The purpose of this study was to develop a scale to measure active procrastination and to examine its reliability and validity. In Study 1, data obtained from 314 undergraduates were analyzed. Explorative factor analysis revealed 6 factors. Confirmative factor analysis supported the 6-factor structure. These data were analyzed to examine concurrent validity in terms of clinical scales. Results indicated that the active procrastination scale had a positive correlation with optimism, resilience, self-esteem, and time perspective. Moreover, it had a negative correlation with another procrastination scale, with cognitive reflection, and depression/anxiety. These findings provided sufficient support for reliability and validity of the active procrastination scale. In Study 2, further data were obtained from 95 undergraduates. The scale's test-retest reliability was confirmed. Results showed the scale was developed, its validity confirmed, and its internal consistency checked. In addition, active and passive procrastination were regarded as the same action of putting off doing something, however, differences in their backgrounds are plausible.
著者
木村 健 井戸 健一 堀口 正彦 野上 和加博 古杉 譲 田中 昌宏 吉田 行雄 関 秀一 山中 桓夫 酒井 秀朗
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.206-213, 1980-02-05 (Released:2007-12-26)
参考文献数
25

経皮経肝的門脈カテーテル法は門脈造影を始め,門脈圧測定さらには門脈圧亢進症に於ける胃冠状静脈塞栓術等の臨床診断並びに治療への応用が広く,且つ門脈血の経時的分析も可能であり,肝•膵疾患の病態の解析にも有力な手法となつており,現在我々の教室ではこれら疾患に於けるルーチンの検査として施行されている.本法を肝疾患56例,胆石症22例の計78例に施行し,75例(96.2%)に成功し,その成功率は極めて高い.合併症としては,内科的に改善をみた腹腔内出血の1例,他にいづれも一過性の発熱と肝機能の悪化の各々2例に留まつており,本法の安全性も極めて高い.本法の手技,各肝疾患に於ける門脈圧及び門脈血•末梢血のIRI•CPR測定値を報告し,経皮経肝的門脈カテーテル法の臨床的意義と展望について述べた.
著者
飯原 なおみ 吉田 知司 岡田 岳人 中妻 章 桐野 豊
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.67-77, 2014-02-10 (Released:2015-02-10)
参考文献数
12
被引用文献数
2 5

There is no report to date regarding the usage status of medications with driving with prohibitions or cautions in Japan. Upon sampling the national health insurance claims database (covering 1% of outpatients), we surveyed the prescriptions and use of medications in outpatient settings for patients aged 25 years and older, with the goal of encouraging the proper use of medications.We analyzed the ratio of outpatients who were administered medications with prohibitions or cautions on driving to total outpatients who were administered medications (prescribed and/or provided to them at the time of examination). We also examined daily dosages and deviations from specified dose-limits for their prescribed oral medications.Of 566,968 outpatients aged 25 years and older who were administered medications, 413,940 (73%) outpatients were given the medications with cautions or prohibitions on driving and 243,405 (43%) outpatients were administered the medications with a prohibition on driving.Daily dosages of many medications were reduced with the increase in age of the patient. The degree of dosage reduction varied widely, with some medications whose dosages were hardly adjusted with age. With some medications with dose-limitations or contraindications for the elderly, prescriptions were found with dosages that often exceeded the recommended limits.We conclude that outpatients given medications and/or prescriptions must exercise appropriate caution when driving and that the dosage of these medications should be adjusted especially in the elderly.
著者
吉田 太郎
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学教育紀要 (ISSN:05135656)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.123-139, 1968-12-20

明治初年から10年代までの歴史教育の方法は,根本は儒者の教授法式の域を超えたものではないが,上述のごとく幼童に学習の苦痛の軽減を図る改善の跡は十分見うけられる。長年の陋習とも云うべき素読は,入門時に幼童が通らなければならぬ苦難の関門であった。このことはつぎの回想記で明らかである。「総て今までの教へ法は,・・・七・八歳の童子を教ふるに,四書五経などの六づかしきものを読せ,厳しき規則を設け,順序もなく,高尚なる学科を無理に教ふる法ゆゑに,児童は早くも倦が来て,書を読むは水火の責に逢ふ思ひをなす。」(明治文化全集20巻85頁辻弘・開化のはなし)明治の初年は頼山陽著日本外史などを教科書として使った。漢文の棒読と暗誦の連続であり,加うるに板の間に正座して姿勢を崩すことは許されず,常に叱責の教師の姿に幼童はおののいての通学であった。歴史教授の目標は,教師とか教科書を丸暗記することが中心であり,記憶力の分量によって成績の優劣が決定した。積極的に教授に努力したのは,主として暗誦による史実の理解であった。歴史教育によって尊王愛国心を植えつけるこのころの教育方法はどのようであったろうか。歴史教科書は,江戸時代の教科書即ち歴史書そのものであったが,次第に幼童用に解り易く文体を改良したのであっても,史観は変っていない。歴史の視点は,朱子学派の大義名分を重んずる儒教倫理史観で書かれている。そのために皇室関係の用語には敬語が一般化しているし,忠臣については,その事蹟を詳細に伝えているが,殊更に賞讃の文字を使ってはいない。賊臣については,淡々とその史実を述べるに留めて筆誅を強めてもいない。これは,後年の記述に比べて注目すべきである。歴史教育によって明治14年以後の教則によるごとく尊王愛国心に励むようなことは,この時代にはまだ見られない。ただ教科書の基調が君臣の分を重んずるのであるから,読誦する間に自ら尊王心の方が強く印象づけられたと思う。しかし教師によっては,尊王愛国の思想を史実に托して強烈に教えたことはあり得たと思われる。(山崎闇斎の門流の教師であれば,絶対尊王心を強調した筈である)歴史教育の方法は,学習に生徒を参加させる方法として上述のごとく独見輪講とか口授問答の形態をとったが,教授方式はあくまでも教師中心で教科書の暗誦に終始し,史実の暗記量の多いほど秀才と云われた。初等教員養成を使命とする師範学校が設置されたのは,明治5年のことであり,12年になって全国に70の師範学校が設けられた。この学校の付属小学校は各県下の俊才が集っていたので各県下の教育実際界の指導的地位を占めていた。しかしこのような教育をうけた教師の輩出は明治十年代後半のことである。従って明治10年代は,教師自身が儒者の教授形式を踏襲しただけで,新しく歴史のための教授方式を工夫したのでないから旧態依然たる暗誦法に終ったことになる。このために歴史教育独自の新しい教授方法を案出した訳でもなく,経書,史書,文学書を含めての書物の読解法を幼童に行なったに過ぎなかった。明治14〜36年までの約22年の歴史教育は,明治政府の教育政策は,国是の富国強兵を達成するために,国民教育は着々整備され地方にまで文部省からの法令が流通し,中央統制の教育が普及した。歴史科の教育内容は,明治14,24,36年の3回に及ぶ教則によって国家によって規定された。教則は改定ごとに臣民育成を強化し,修身・地理・国語・唱歌の他教科の援助を得て,歴史科はその中核教科となってきた。教科書は,この期間は検定教科書を使用したが,著者が児童の関心と興味をそそるように直観資料を多く取り入れ,自学自習を促がす問題を加えたり,文章は簡潔な文語文にするなど,随分細心の注意を払って改良を加えている。教材は,教則によって大綱は定められているので皇国のために活躍し,尊敬すべき人物中心の物語をも加えて,児童の魂に焼きつくように教師は教えることに力を注いだ。教授方式は,外来の開発主義からヘルバル流の段階教授法を定型化し,歴史科もこの定型に従って5〜3段階に従って授業を区分し一斉教授を行なった。この教授法式は,児童の学習心理の姿を足場にした方法だけに明治初期の伝統的な空読暗誦式の苦脳多き教授方式より遙かに優れた定型であった。歴史教育の内容は,純正史学とは別個の皇国民育成の教育的歴史という国家統制の強いわが国独自の歴史教材であった。これを教える授業形式は,外国の教育理論からなる教授形式を公的に定型化した。歴史教材は純粋な独自の国粋型であるのに,その教育方法は欧米の理論による教授形式を公的に定型化し,全国の教師に利用された。この国粋型の歴史教育の内容と舶来の教授形式との奇妙な結合は,外見からは水と油との間柄であるとみるのは皮相な見解である。明治24年の小学校教則大綱は,ドイツの教授法を基礎にしていることを注目すべきである。天皇制憲法を支える教育勅語の徳目教育の中核教科は修身と歴史科である。ヘルバルトの教育学は,道徳教育を重視する教育思想であるから,意図的に森有礼文相がわざわざドイツからハウスクネヒトを招き東大で教育学の講義をさせその門下生がここの派の学説を舌と筆で唱導した。このような背景があるのでヘルバト教育学説は,公的に承認された教育学になり教授技術の段階説も全国に広まった。この教育学は,知識の伝授よりも徳育の陶冶を重んじたので,歴史教育の内容が教則で定められた尊王愛国心の養成にあることと合致することになる。教授方法は,心理学から発足した教授方式が授業の方法に適合したので当時の学者も教師もこれにとびついたのは当然であった。かくして明治19年以後のこの教授段階説は,ドイツ本国よりも日本で熱狂的に歓迎をうけ急速に全国の教師に流布した。この熱狂的な流行の風潮も20年代の後半になると反省や批判も盛んになってきた。批判の中心は,ヘルバルトの教育学は難解であって多くはその精神は消化し得ず,ただその形骸をまねることに終り,教師独自の考案による授業法の活用をはかるまでに至らなかった。(この部分は倉沢剛小学校の歴史II1023〜1026頁を参考にした。)しかし教育実際界は,五段〜三段の教授法は,上述の批判をよそに明治35,6年ごろまでは「明けても暮れてもヘルバルト一天張り」という盛況であった。こうしたヘルバルトの段階説も明治40年ごろから漸く衰微するに至った。一度全国的に浸透した教授方式は,昭和初年まで実際界ではなお支配力を持ち続けたといわれている。顧みれば,明治前期はわが国の歴史教育の外国に例のない独自であるのに対応して,わが国独自の他教科にみられない歴史教育の方法を創り出さずに終ったといっても過言でないと思う。
著者
吉野 薫 高橋 英世 大沼 直躬 田辺 政裕 吉田 英生 岩井 潤
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.195-199, 1992-08-01

Hirschsprung病と先天性中枢性肺胞低換気症候群(CCHS,オンディーヌの呪い)を合併したneurocristopathyの2症例を報告した。症例1は下行結腸までのlong segment aganglionosisを有する男児で,症例2は無神経節腸管がS状結腸までの古典的Hirschsprung病を有する女児である。両者とも生直後より低換気によるチアノーゼや高炭酸ガス血症を認め,その後の経過から先天性中枢性肺胞低換気症候群と診断された。Hirschsprung病の根治術を各々6歳,6カ月に施行し,術後経過は順調である。睡眠時を中心とする人工換気による呼吸管理が続けられ,現在症例1は8歳,症例2は9カ月になる。自験例を含む本邦報告18症例の先天中枢性肺胞低換気症候群症例を集計した。そのうちHirschsprung病を合併したものが8例,Hirschsprung病類縁疾患であるchronic idiopathic intestinal pseudoobstruction syndrome(CUPS)を合併したものが1例あった。
著者
松井一乃 金髙一 池部実 吉田和幸
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.772-778, 2013-07-03 (Released:2013-12-24)

現在広く利用されているspam対策技術のひとつにgreylistingがある.greylistingは「spam発信MTAは再送をしない」との仮説に基づき送信者に対して一時エラーのレスポンスコードを返し,再送をうながす対策手法である.greylistingはspam排除の効果は高いが,適用する全てのメールに再送要求をするため,通常メールにも大きな遅延が生じる.そこで大分大学ではmilter managerを導入し,S25R,SPFの判定結果によってメールをgreylistingに適用するかを決定している.SPF,S25Rを用いて通常メールとspamを判断することで, SPF,S25Rによる検査のみで受信できるメールが増え,greylistingによる再送遅延を軽減できる.また,SPF,S25Rによって誤検知された通常メールはgreylistingによって救済することが可能となる.milter manager導入後,通常メールのうち約70%はSPF及びS25Rが処理しているため,greylistingを適用せずに受信できるようになった.また,受信した通常メールに対するgreylistingの再送要求割合を比較すると,milter manager導入前と導入後では43.1%から12.4%まで減少していた.このことから,milter managerを導入することで配送遅延がかかる通常メールが減少したといえる.
著者
松井 一乃 金高 一 加来 麻友美 池部 実 吉田 和幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.2498-2510, 2014-12-15

spam対策技術の1つであるgreylistingは「spam発信MTAは再送をしない」との仮説に基づき送信者に対して一時エラーのレスポンスコードを返し,再送をうながす対策手法である.greylistingはspam排除の効果は高いが,適用するすべてのメールに再送要求をするため,通常メールにも大きな配送遅延が生じる.我々が運用しているメールサーバにおいても通常メールを受信するまでに平均1時間15分の遅延が生じていた.通常メール送信者をwhitelistに登録すれば,そこからのメールの配送遅延は回避できる.しかしすべての通常メール送信者をwhitelistに登録するのは不可能である.そこで2012年2月にmilter managerを導入し,SPF,S25Rの判定結果を用いてgreylistingを適用するかを決定するメールシステムを構築した.SPF,S25Rを用いて通常メールとspamを分類することで,SPF,S25Rによる検査のみで受信できるメールが増え,greylistingによる再送を抑制できる.milter manager導入前と導入後の通常メールに対するgreylistingの再送要求割合を比較し,43.1%から17.0%まで減少していたことを確認した.このことから,milter managerを用いてmilterを組み合わせることで,通常メールに対する配送遅延を軽減することに成功した.Greylisting is a type of anti-spam measure. Greylisting works by assuming that contrary to legitimate MTA, a spam sender will not retry sending their junk mail after a temporary error. Greylisting is a low cost method with high detection rates, but it introduces a delay into legitimate mail delivery. In fact, the average delay of e-mail delivery was 1 hour and 15 minutes after sending in our mailing system. Although to put ham MTAs in whitelist reduces e-mail delivery delay, it seems impossible to register all ham MTAs. Therefore, we designed a new mail delivery system using milter manager in February 2012. The mail system uses the results of SPF and S25R in order to apply greylisting to mail classified as spam by either of those milters. As a result, legitimate mail is receivable without the delay from greylisting from before. We compared the retransmission request rates by greylisting before and after the introduction of the system. As a result, we have successfully reduced the retransmission request ratio of greylisting from 43.1% to 17.0% in our system. We succeeded in reducing the average delay of delivery of legitimate mail by the combination of the milters through milter manager.