著者
堀田 英夫
出版者
日本イスパニヤ学会
雑誌
HISPANICA / HISPÁNICA (ISSN:09107789)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.57, pp.49-67, 2013 (Released:2016-05-05)

憲法条文上の立法、行政、司法に関する主要な数語について、日本の公的機関公開の日本国憲法スペイン語訳とスペイン語圏諸国21か国(プエルトリコも国として数える)の現行憲法とを比較した。日本国憲法の「国会」および「参議院」のスペイン語訳語は、英語版からの訳であり、これらの英語およびスペイン語の語の歴史を見ることによって、歴史的意味合いが込められていることを示した。だがこれらの語はスペイン語圏のどの国の憲法でも使われていない。他に21か国と日本の憲法スペイン語訳にある用語が相互にどの程度共通しているかなどを示した。
著者
堀内唯生作
出版者
岩谷画廊
巻号頁・発行日
2014
著者
小原 千郷 鈴木 (堀田) 眞理 西園マーハ 文 末松 弘行 鈴木 裕也 山岡 昌之 石川 俊男 生野 照子
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.162-172, 2020 (Released:2020-03-01)
参考文献数
21

日本の一般女性における摂食障害の認識を明らかにすることを目的に, 病名の認知度と摂食障害に関する誤解や偏見に関するWEBアンケートを実施し, メディアからの情報入手が誤解・偏見に与える影響を検討した.回答者は4,107名の女性で, 平均年齢は27.0±7.4歳であった. 摂食障害を 「よく知っている」 が17.7%, 「ある程度知っている」 が43.5%, 「病名を聞いたことあるが, 症状などはよく知らない」 が27.8%, 「病名も聞いたことがない」 が6.5%であった. 病名の認知度は高い順から 「うつ病」 > 「拒食症」 ≒ 「過食症」 > 「子宮頸がん」 > 「摂食障害」 > 「統合失調症」 であった. 全般的にメディアからの情報入手が多いほうが摂食障害に対する誤解や偏見が少ない傾向にあったが, 摂食障害は 「ダイエットが一番の原因である」 「母親の育て方が原因である」 とする項目については, 特定のメディアからの情報入手があるほうが, そうであると考える人が多かった.
著者
堀口 良一
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
2011

論人博第35号
著者
堀口 良一
出版者
近畿大学法学会
雑誌
近畿大学法学 (ISSN:09164537)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.188-162, 2005-03

[目次] はじめに, 1.人道主義的概念としての「安全」, 2.「安全」概念の多様化, 3.安全運動と能率増進運動, 4.「経済問題」と「人道問題」の矛盾, おわりに本文データは, CiNiiから複写したものである。
著者
堀江 義則 菊池 真大 海老沼 浩利 志波 俊輔 谷木 信仁 褚 柏松 中本 伸宏 金井 隆典
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.57, no.10, pp.538-547, 2016-10-20 (Released:2016-11-04)
参考文献数
28
被引用文献数
2 2

本邦のアルコール総消費量は近年大きな変化はなく,欧米と同等の高い水準で推移している.今回,肝細胞癌(HCC)発症における飲酒の影響について検討した.全国の1496施設に対し,2014年度に診断・治療されたHCC患者についてアンケート調査を行った.7047例のHCC患者の成因は,HBV 13.9%,HCV 54.7%,HBV+HCV 3.6%,アルコール単独によるもの(ALD-HCC)13.9%,非アルコール性脂肪性肝疾患関連4.6%,その他9.5%で,2009年度と比較してALD-HCCの割合が増加傾向にあった.背景因子が確認された333例の初回診断ALD-HCCでは,平均年齢は69.8歳,男性が94%,糖尿病有病率50%,肝硬変合併率85%であった.AFP低値例が多く,66歳以上で肝硬変がない例とChild-PughスコアAの割合が多かった.肝予備能が保たれたまま長期に飲酒し,高齢になって肝発癌が増えたことが予測される.ALD-HCCへの対策としては早期介入による飲酒量の低減が根本的な課題ではあるが,画像診断等により早期にHCCを診断し,治療に結び付けることも今後の課題である.
著者
杉村 敬一郎 堀 悦子 栗原 良雄 伊藤 澄麿
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.1-7, 1984-01-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
12
被引用文献数
10 14

家畜の飼料原料として数多くの種類の飼料が用いられているが,その中で粗放的飼育の場合,家禽は節足動物,環形動物等を相当摂取していることが観察されている。そのうち,蛋白質含有量の高いミミズの栄養価については,これまで,吉田や目加田の報告があるがバッタについての報告はほとんどみあたらない。そこで著者は,ミミズを飼料として用いる場合,乾燥方法(自然乾燥,凍結乾燥)の違い,さらに,白然乾燥したバッタを加えての栄養価について検討を行なった。1. 一般成分分析の結果から粗蛋白質含量(以後CPとする)については,ミミズは魚粉とほぼ同等の値(60%)を示し,バッタは70%と魚粉よりも高い値を示した。2. アミノ酸組成は,ミミズは魚粉に比べてメチオニン,グリシン等が低い値を示し,バッタは魚粉に比べて全体的に低いアミノ酸含量を示した。3. 17日齢の雛を用いた消化試験の結果から,CPの消化率は,ミミズ,バッタともに70%以上を示した。その中でも凍結乾燥ミミズは87%と最も高い消化率を示した。粗脂肪の消化率は,凍結乾燥ミミズ,自然乾燥ッタともに88%と高い消化率を示したが,自然乾燥ミミズは59%と低い値を示した。その他の消化率においても凍結乾燥ミミズが最も高い値を示した。4. 可消化養分総量においては,凍結乾燥ミミズが81.9%と高い値を示し,自然乾燥バッタおよび自然乾燥ミミズはそれぞれ66.5%,59.6%であった。5. 代謝エネルギーにおいても,凍結乾燥ミミズが3.76Kcal/gと高い値を示し,自然乾燥バッタおよび自然乾燥ミミズはそれぞれ2.69Kcal/9,2.41Kcal/gであった。6. さらに,魚粉6%と凍結乾燥ミミズ,白然乾燥ミミズ,自然乾燥バッタでそれぞれ代替した飼料で飼養試験を行なった結果,増体重,飼料摂量および飼料効率の成績は魚粉区(対照区),凍結乾燥ミミズ区,白然乾燥ミミズ区,自然乾燥バッタ区のいずれの区間においても統計的に有意の差は認められなかった。7. また,飼養試験終了後,すばやく屠殺,放血した後体重に対する各臓器重量の割合を測定した。その結果,対照区と他の区間において統計的に有意の差は認められなかった。8. さらに,肝臓,腎臓,膵臓,脾臓および腿筋,胸筋の解剖を行なった結果,外観上の異常は各試験区とも認められなかった。これらの成績から,養鶏用飼料の動物性蛋白質源である魚粉の代替としてミミズの重要性が考えられる。
著者
水野 敬 佐々木 章宏 田島 華奈子 堀 洋 梶本 修身 渡辺 恭良
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース 第126回日本森林学会大会
巻号頁・発行日
pp.833, 2015 (Released:2015-07-23)

本邦の国民の約4割は6ヶ月以上疲労が続く状態、慢性疲労状態にある。慢性疲労は、さまざまな疾患発症に寄与するため未病状態といえる。よって、慢性疲労克服法の創出は健康社会形成の一助となる。われわれは急性疲労・慢性疲労・疾患関連疲労の分子神経基盤を探究しつつ、疲労回復に資する抗疲労介入研究を推進している。本講演では、癒される森林などの風景画像による生理心理指標に基づく疲労軽減効果について紹介する。疲労負荷作業中に、風景画像を呈示することで、疲労に伴う1)脳波における覚醒度低下の抑制効果、2)認知機能における注意制御パフォーマンス低下の抑制、3)自律神経における交感神経活動亢進の抑制および4)疲労感上昇の抑制効果が得られることを明らかにした。よって、実際の自然風景の眺望が困難なオフィス環境下においても、これらの風景画像を活用することにより疲労軽減効果が得られ作業効率を維持することが可能となる。本成果を一例とする科学的検証法に立脚した抗疲労ソリューションを実生活空間へ提供・還元していくことが、健康社会実現のための具体的方策の創出、健康科学イノベーションの本格的展開に導くと期待している。
著者
宮前 光宏 大江 悠樹 上家 倫子 丹松 由美子 堀越 勝
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
Journal of Health Psychology Research (ISSN:21898790)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.89-99, 2019-02-01 (Released:2019-02-18)
参考文献数
36

Appearance Schemas Inventory-Revised (ASI-R) consists of two factors, Self-Evaluative Salience (SES) and Motivational Salience (MS). The influence of these two ASI-R factors on mental health is unclear. The present study explored how these factors that are related to appearance schema influenced stress responses and psychological well-being. A cross-sectional study was conducted with female participants (N=517; mean age=48.30 years, SD=12.81). They completed questionnaires including scales assessing appearance schemas, stress responses, and psychological well-being. Data on participants’ height and weight were also recorded. We performed covariance structure analysis to verify our model. It was hypothesized that appearance schemas would influence stress responses and psychological well-being. The results indicated that SES, which assesses beliefs about how people’s appearance influences their self-worth and self-concept, increases stress responses and decreases psychological well-being. In contrast, MS, which assesses the efforts to be, or feel attractive, reduces stress responses and increases psychological well-being. These results suggest that the two factors of ASI-R inversely influence mental health.
著者
山崎 貴子 伊藤 直子 岩森 大 堀田 康雄 村山 篤子
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.193-201, 2008-12-31 (Released:2009-05-01)
参考文献数
18
被引用文献数
5 1

本研究ではいも類, 根菜類, 果菜類, 葉菜類を低温スチーミング調理し, 糖およびビタミンCの測定, 官能評価, 衛生面から検討した。低温スチーミング調理では茹で加熱に比べて糖やビタミンCの残存率が高かった。また葉菜類では40-50°CのスチーミングによりビタミンCが増加した。さらに調味料の浸透性, 殺菌効果の面でも効果があることが示され, 官能評価でも高い評価が得られた。  以上の結果より, 低温スチーミング調理は食材ごとに適切な温度で加熱することで, より栄養・機能性成分を保持し, 素材本来の風味を生かすことのできる調理法であることが示された。今後はさらに食品の成分変化, 特に酵素との関係の解明とこれらの食材の利用によるメニュー開発を検討していきたい。  最後にオーブンレンジ型低温スチーミング装置をご提供くださいました東芝家電製造株式会社に深く感謝いたします。
著者
岡川 梓 堀江 哲也 日引 聡
出版者
国立研究開発法人国立環境研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

農業の生産性・効率性上昇のためには、農業経営の大規模化を図ることと、高付加価値化が重要であることが従来から指摘され続けてきたが、いまだ実現できていない。本研究では、農家の効率性評価を行い、地域、出荷先、環境保全への取り組みと非効率性との間に統計的な関係がみられることを示した。とくに出荷先の選択は農家の経営技術が反映されていると考えられ、農協頼みでない農業経営が効率性の高さと相関することがわかった。また、作物選択と環境保全への取り組みについても統計的な関係が認められた。