著者
進藤 裕英 小堀 智之 堀口 勝三 山田 英一 中嶋 秀夫 辻 博史
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.793-798, 1995 (Released:2008-04-04)
参考文献数
12
被引用文献数
2

This paper discusses fracture toughness and temperature rise for JJ1 austenitic stainless steel forged plate at liquid helium temperature for fusion reactor magnets of next generation. Elastic-plastic fracture toughness (JIC) testing was conducted in general accordance with ASTM standards E813-81 and E813-87, and unloading-compliance technique was applied using compact specimens 25.0 mm and 12.5 mm thick. Thermocouples were used to measure the temperature rise near the crack tip. The effects of specimen size and side-groove on the cryogenic fracture properties of this alloy are examined. Examination of the fracture surface of CT specimens by scanning electron microscopy showed ductile failure by microvoid coalescence. The effect of inclusion on fracture mechanics parameters (JQ, JIC) is also discussed using energy dispersive X-ray analyser.
著者
堀川 弘美
出版者
大阪大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

松下竜一の思想の軸の一つである刑罰に関わる市民運動、その思想に関する研究を行ってきた。刑罰に関わる草の根市民運動の活発な地、カリフォルニアで、受刑者、元受刑者、刑務所、刑罰に関する語りに注目し、刑罰概念を問い直す試みを続けてきた。カリフォルニアでは、圧倒的にこれらの話題に関する語りが多い。それは犯罪の多さ、日常的に犯罪と関わる可能性が圧倒的に日本に比べて多いため、テレビ、ラジオのニュースで刑務所、受刑者に関わる報道がない日はなく、人々の暮らしと密接に繋がっている、という理由が大きいのは事実である。この土地柄は、特に草の根市民運動に関わる人ではない人たちから、刑務所、受刑者に関する意識を聞く、という点において、情報収集しやすかったと言える。一方で、草の根市民運動に目を向けると、元受刑者の人たちが、刑務所のあり方の問題性を訴えながら、受刑者とつながり、立法運動に取り組んでいたり、刑務所の中での人種差別、性問題、貧困差別に取り組む人たちがいたり、刑務所の中と外、という壁を取払おう、と中と外を行き来し、サポートする人たちがいたり、数えきれない、また把握しきれないほどの数々の運動が繰り広げられている。その多くの活動家たちが口にしていることが、「修復的司法」というもので、それが、一見広く共有されているようで、しかし、まだまだごく一部の人にしか浸透していない思想であること、そして、この思想が、松下の唱えてきた思想と似通っていることが大きな発見であったと言える。松下は1980年代後半にして、この思想を語り始めていた。この犯罪の多い地で、繰り返される犯罪を少なくするために、必要なことは、今の刑罰システムではないことは、増え続け、悪化し続ける犯罪の実態、結果が示している。「修復的司法」に行き着いた大きな成果の得られた1年であったと同時、この思想をさらに深く探求する必要性を感じている。

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著者
堀田正忠 等著
出版者
山田正賢
巻号頁・発行日
1899
著者
品川 森一 平井 克也 本多 英一 見上 彪 小沼 操 堀内 基広 石黒 直隆
出版者
帯広畜産大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1991

1.PrP遺伝子に関連する制限酵素切断断片の多様性:日本で飼育されている羊のスクレイピ-の感受性に関わる遺伝的な背景は知られていない。潜伏期及び感受性に関係するPrPの遺伝子に関連した染色体DNAの制限酵素切断断片に多様性(RFLP)が認められ、このRFLPのパターンと潜伏期あるいは感受性の間に関連があることが明らかにされている。日本の羊におけるRFLP型の調査と特定の型とスクレイピ-の関連の有無を検討した。日本各地から集めた羊の組織から染色体DNAを分離し、EcoRIあるいはHindIIIで消化したDNA断片を羊のPrPコード領域をプローベとしてSouthern Hybridizationを行なった。日本の羊はI〜VIの6型に分けられた。またI〜III型は英国で報告された型と一致していた。スクレイピ-の羊18頭の型はI型に8頭と集中しており、一方II型とVI型は、正常な羊128頭で見られる頻度に比べて低く、抵抗性であることが示された。さらにスクレイピ-感受性にかかわる遺伝学的な背景を明らかにするために、地方別のRFLP型の分布を161頭の羊で調べたところ、ある程度の地域差が認められた。2.PrP^<Sc>検出によるスクレイピ-汚染状況の調査:1988年から1993年までに北海道、東北、関東および中部地方から集めた主にサフォーク種の羊197頭の脳、脾臓およびリンパ節からPrP^<Sc>の検出を行った。そのうち北海道の16頭および他地域の2頭からPrP^<Sc>が検出されたが、後者も北海道から導入された個体であった。このことから、日本では現在なおスクレイピ-の汚染は北海道に限局していることが示唆された。しかし北海道外で発生を見た地域では、その地域での伝播が起きていないことが確かめられるまで、中枢神経症状を示した羊があれば詳細に検索する必要があろう。また北海道からの羊の移動および有病地(国)からの導入は慎重を期す必要がある。
著者
上城 憲司 白石 浩 堀川 晃義 納戸 美佐子 谷川 良博 菅沼 一平
出版者
西九州大学
雑誌
西九州リハビリテーション研究 (ISSN:18825761)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.21-27, 2008

本研究の目的は,重度認知症患者デイケアにおける作業療法士協会版「認知症アセスメント」の有用性を検討するものである。認知症高齢者および主家族介護者,各50組を対象に調査を実施した。その結果,「認知症アセスメント」における軽度群,重度群の2群間の比較において,Mini Mental State Examination, Clinical Dementia Rating,見守り度評価に有意差が認められた(p<0.01)。しかしながら,Zarit Caregiver Burden Interview (以下ZBI)やデイケア参加期間に有意差は認められなかった。このことにより,「認知症アセスメント」が,知的・行動面の重症度やデイケア職員の見守りの視点を反映する可能性があることが示唆された。タイプ分類とZBIの関係では,ZBI平均点が「ひっそり,ごそごそタイプ」,「周囲との摩擦タイプ」で高い傾向があり,身体機能の低下や対人トラブルが介護負担感に影響を与えることがわかった。
著者
伊藤 友貴 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究ではマルチエージェントシステム(MAS)の機能を向上させる手法として、実時間タスクプランニングに着目している。実時間タスクプランニングとは時々刻々と変化する環境に適応するように必要なタスク列を導出する推論技術であり、時間制約があるミッションを行うエージェントへの応用が期待される。我々は簡単なレスキュー問題についてシミュレーションを行い、MASにおける実時間タスクプランニングの有用性を示した。
著者
青木 翔平 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究では適正技術の設計および製作支援を目的としたUPCプラットフォームという枠組みを提案する。さらに、実際に適正技術の製作を進める上で重要となる非体系的な知識の取り扱いに焦点をおき、支援システムについて考察する。
著者
佐藤 真 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

ストーリー生成過程のさまざまなモデルを説明するフレームワークを提案する.さらに,そのフレームワークに基づき,カルマンフィルタを利用できる新たなストーリー生成のモデルを提案する.実験では,他の手法との比較を行い,提案手法の定性的な評価を行う.
著者
中村 義一 坂本 博 塩見 春彦 饗庭 弘二 横山 茂之 松藤 千弥 渡辺 公綱 野本 明男 谷口 維紹 堀田 凱 京極 好正 志村 令郎
出版者
東京大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2001

本特定領域研究では、「原子→分子→細胞→個体」と階層的に研究を推進し、それらの連携によって「RNAネットワーク」の全体的かつ有機的な理解を深めることを目的にした。これらの研究成果は、RNA研究にとどまらず、広く生命科学に対する貢献として3つに集約することができる。・第一の貢献は、構造生物学と機能生物学を連携駆使した研究によって、RNAタンパク質複合体やRNA制御シグナルの動的な作動原理に対する学術的な理解を深めたことである。・第二の貢献は、micro RNAを始めとするタンパク質をコードしない「小さなRNA」に関して先導的な研究を推進できたことである。ノンコ-ディングRNA(ncRNA)は本特定領域の開始時には全く想定されていなかった問題だが、ヒトゲノム・プロジェクトの完了によって、ヒトのRNAの98%をも占める機能未知な「RNA新大陸」として浮上した。今後の生命科学の最優先課題といっても過言ではないこの新たな問題に対して、本特定領域はその基盤研究として重要な貢献をすることができた。・第三の貢献は、本特定領域の研究が、意図するとしないとに係らず、RNAの医工学的な基盤の確立に寄与したことである。本特定領域研究では、実質的研究が開始された平成14年度から年1回の公開シンポジウムを開催し、平成15年と平成18年には各々30名程度の海外講演者を含めた国際シンポジウム(The New Frontier of RNA Science[RNA2003 Kyoto]; Functional RNAs and Regulatory Machinery[RNA2008 Izu])を開催した。これらのシンポジウムは、学術的、教育的、国際交流的に実り豊かな第一級の国際会議となった。又、特定領域研究者のみならず社会とのコミュニケーションを目的として、RNA Network Newsletterの年2回発行を継続し、各方面からの高い評価と愛読を頂戴して全10冊の発行を完了した。なお、事後評価においては「A+」と評価され、本プログラムはその目的を十分に達成することができた。
著者
堀場 信吉
出版者
至文堂
雑誌
物理化學の進歩
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.122-132, 1929-04-08