著者
大橋 一智 上田 浩史 山崎 正利 木村 貞夫 安部 茂 山口 英世
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.112, no.12, pp.919-925, 1992-12-25
被引用文献数
19

The biological activity of a preparation of heat killed cells of Enterococcus faecalis, FK-23 which was isolated from the feces of a healthy human, was investigated in C3H/He mice. Intraperitoneal injection of the preparation caused an accumulation of neutrophils and macrophages in the peritoneal cavity of the mice 6 h later. As a parameter of the activation of macrophages, the effect of the FK-23 preparation on the production of tumor necrosis factor (TNF) was examined. The mice were given two consecutive intravenous injections of the preparation at a dose of 10μg/mouse and, 3 h later, of 300μg/mouse. The TNF level in the sera reached 99 U/ml in mice 2 h after the second injection. This preparation also stimulated peritoneal macrophages to produce TNF in vitro and increased the capacity of neutrophils to adhere to plastic plates and to release active oxygens, but did not induce blastogenic transformation of lymphocytes. These results suggest that the FK-23 preparation is a biological response modifier (BRM) with various activities on phagocytes similar to a streptococcal antitumor agent, OK432.
著者
山本 和英 池田 諭史 大橋 一輝
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.85-111, 2005-11-10 (Released:2011-03-01)
参考文献数
8
被引用文献数
1 3

新幹線要約, すなわち新幹線車内や街頭での電光掲示板で流れるニュースは簡潔に表現されており, このために独特の表現をしている.本論文ではこの特徴的な表現のうち体言止めや助詞止めといった文末表現に着目し, 一般的な新聞記事の表現をこのような高密度表現に加工する手法を提案する.まず, 実際に2万記事に及ぶ新幹線要約の表現の特徴を調査し, 文末におけるサ変名詞での体言止めが一般の新聞記事の8倍, 格助詞での助詞止めが一般の20倍あることを確認し, 新幹線要約における表現の特異性を確認した.次に, このような文末表現を実現するための提案手法を実装し, 新聞記事を入力として要約した.この結果, 文末表現に限定した要約率は12%であり, 1文当たり平均して2.5文字削除することができた.この結果を人間が行なった文末整形の結果と比較したところ, 要約率はほぼ同様の結果が得られた.さらに, 出力表現の評価を行なった結果, 正解率は95%となった.
著者
中野 峰生 五十嵐 敦 李 俊〓 大橋 一之 門脇 淳
出版者
Japanese College of Surgeons
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.82-86, 2003-02-28 (Released:2009-08-13)
参考文献数
10

当院に受診した騎手候補生の馬による外傷を集計し, 受傷機転・部位・原因などとその事故防止対策について検討した。当院を受診した騎手候補生は43名で, 提示した2症例以外は外来治療が可能な軽症例だった。受傷原因は落馬 (55%) が最も多かったが, 次いで乗馬中以外での馬の取り扱い時の事故 (31%) であった。受傷部位は下肢 (41%) および頭部・顔面 (20%) が多く, 乗馬外傷を繰り返して起こす者 (21%) も比較的多かった。また, 騎手候補生は入校後6カ月以内に受傷していることが圧倒的に多かったことから, 馬に関する安全教育を入校直後から指導徹底し, 防護用の服や靴を使用すべきであると考えられた。
著者
大橋 一男 宮本 昌幸 黒 浩晃 鈴木 真樹
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
交通・物流部門大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, no.11, pp.347-350, 2002-12-10

In this paper, the relation between the longitudinal acceleration and the changes in attitude were studied. to define the criteria of riding quality of standing passengers on railway vehicle. In the front report, we reported that longitudinal acceleration, pressure distribution on the sole and move distance of body were measured in the field running tests. In this report, analyzed data about the field running test are shown. And, it is cleared that the center of gravity of the load which depends on the sole are good criteria for changes in attitude of the standing passengers by the data obtained by the stationary ramp equipment.
著者
島田 三惠子 鮫島 道和 保 智巳 新田 紀枝 大橋 一友 白井 文恵
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

妊娠中から産褥期の母親の生活リズムおよび生活習慣と、乳児の睡眠覚醒リズム等のcircadian rhythmの良否および生活習慣との関連の有無を明らかにする事を目的として行った。対象:大阪府内の研究協力病院の母親学級(参加者の合計328名に説明)と妊婦外来でリクルートし、研究参加に意思表示した妊婦75名のうち、同意書が得られたのは平成19年11月迄に出産予定の妊婦60名であった。縦断的に追跡調査できたのは産後1ヶ月の母子53名、産後4ヶ月の母子41名であった。方法:妊娠末期、産褥1ヶ月・4ヶ月の計3時点で、(1)生活習慣と生活リズムの質問紙調査、(2)睡眠表1週間記録と平行して(3)アクティグラフで睡眠覚醒リズムと活動量を4日間測定と(4)唾液を1日4回3日間家庭で採取した。同時にこの妊婦から生まれた乳児の生後1ヶ月と4ヶ月の2時点で、母親と同時に(2)乳児の睡眠表記録1週間と(3)アクティグラフ(4)唾液採取し、メラトニンを測定した。結果:妊娠出産に伴って睡眠覚醒リズムは変化し睡眠の質が悪化するが、妊娠末期から産後4ヶ月では、睡眠が分断されても最長睡眠時間は夜間にあり、睡眠覚醒のリズム周期は24時間であることが明らかにされた。妊娠末期から産後4ヶ月の期間は最長睡眠の入眠時刻が早いほど最長睡眠時間は長くなり、早寝は産後の睡眠状態の改善に役立つことが明らかにされた。また、妊娠末期に妊婦が早く寝ることによりその新生児が夜間多く眠ることが明らかにされ、ヒトにおいても母体の生活リズムを基本として胎児期に発達し始めることが明らかにされた。新生児の睡眠などの生活リズムはその後の乳幼児の基本的な生活習慣の形成あるいは生活習慣病の発症との関連が示唆されている。従って、妊娠期から規則的な生活習慣を持つこと母子の生活習慣病の発症の予防に資する重要な意義がある。今回の対象には、妊娠合併症を持つ異常妊婦は数名しか同意が得られず、妊娠中の生活リズムや生活習慣が妊娠・分娩・産褥経過に及ぼす影響については十分検討できなかったため、事例を積み重ねて今後の継続課題とする。
著者
日根野谷 一 道田 将章 池本 直人 吉田 悠紀子 落合 陽子 大橋 一郎 片山 浩
雑誌
第46回日本集中治療医学会学術集会
巻号頁・発行日
2019-02-04

【背景】急性感染性電撃性紫斑病(acute infectious purpura fulminans; AIPF)とは感染症により、四肢遠位部の虚血性壊死が、二肢以上で同時に侵され、近位の動脈閉塞を伴わない病態である。原因菌では髄膜炎菌が最も多いがA群β溶連菌(group A streptococci: GAS)や真菌、ウイルスなど様々である。AIPFの死亡率は約40%で、さらに敗血症性DICに至った症例の死亡率は約50%と報告があり、AIPFは最重点に置くべき病態である。【臨床経過】(患者)84歳、女性(主訴)右足背の違和感(現病歴)来院前日の夜間から右足背の違和感と疼痛、水泡形成を自覚、近医受診した。しかし、収縮期血圧約70mmHg、SpO2 85%(room air)、呼吸数30回/分以上と急変。前医へ紹介受診されるが、さらに悪寒戦慄と右下肢の水泡と新たに発赤の拡大を認め当院へ救急搬送(入院時現症)意識レベル:E4V5M6、SpO2:89%(10L/min O2マスク)、血圧:90/54(ドパミン、ノルアドリナリンそれぞれ最大量)、脈拍:110回/分、体温:38.6℃、両足背から下腿遠位にかけて有意な腫脹、発赤、水泡形成を認めた。両足背および後脛骨動脈の触知は不可だったが膝窩動脈の触知は可能(既往歴)発症1週間前に右第1足趾の外傷(入院後経過)初日、全身麻酔下で筋膜切開術を施行。術後はICUにて人工呼吸管理を行なった。抗菌薬は、ABPC 8g/日およびCLDM 2400mg/日投与を開始した。急性期DICスコアが6点より、AT-3製剤1500単位/日、トロンボモジュリン製剤19200単位/日の投与を第6病日まで行ない、その後適宜スコアを見ながら投与を行った。第2病日、急性腎傷害より持続的腎代替療法を導入。第3病日、第1病日の血液培養よりGASが検出、届出を行なった。その後壊死範囲の拡大により第5病日、膝上右下腿切断術を施行。第10病日、断端部陰圧閉鎖療法を開始した。第13病日、非閉塞性腸管虚血症が発症。パパベリンの持続投与を行なった。また、創部よりCandidaが検出。MCFG 100mg/日の投与を開始した。第20病日、AMPH 200mg/日に切り替えた。その後も治療の再検討を行なうが、DICの進行、敗血症性ショックにより第41病日、永眠。【結語】AIPFの死亡率は高く、さらに敗血症性DIC合併例の救命は困難である。本症例も救命できなかったが、AIPFの死亡例の大半は発症後2日以内であることより、救命できた可能性はあった。しかし、重大な合併症を発症した場合救命はさらに厳しいので注意が必要である。
著者
船本 大智 大橋 一晴
出版者
一般社団法人 日本昆虫学会
雑誌
昆蟲.ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.3-18, 2017-01-05 (Released:2019-01-05)
参考文献数
118

植食性昆虫は,自由摂食,虫えい食,潜葉,種子捕食といった多様な摂食様式をとる.摂食様式の進化的な転換は,植食性昆虫の適応放散において重要な役割を果たす.我々はこの総説で,植食性昆虫において摂食様式を多様化する要因や,摂食様式の転換パターン,それぞれの摂食様式のコストと利点,摂食様式の転換に関連した形質の変化について議論する.特に虫えい食と潜葉への転換に注目し,それぞれの摂食様式の適応的意義に着目した既存の仮説について議論する.最後に,この研究領域において今後行われるべき研究を提案する.
著者
内田 雄基 大橋 一輝 高橋 桂太 藤井 俊彰
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J99-D, no.9, pp.823-835, 2016-09-01

本論文では,代表的なlight field cameraの一つであるLytro Illumを対象とし,カメラの物理的な画素配列を考慮した超解像手法を提案する.Lytro Illumでは,イメージセンサの手前に挿入されたマイクロレンズアレーの働きにより,多視点画像の同等のデータ(light fieldデータ)がイメージセンサ上に多重化されるため,一度の撮影で三次元情報を取得できる.取得データ(RAW画像)に逆多重化を施すことで,多視点画像(sub-aperture image)を取り出せるが,個々の画像の解像度は限られる.そこで,多視点画像を相互に位置合わせして超解像を行い,解像度を向上させる方法が考えられる.しかしながら,従来の手法では,Lytro Illumのようなカメラに特有のRAW画像の画素配列の扱い方に問題がある.RAW画像では,各画素はRGBのうち一つの色情報をもち,かつ,マイクロレンズが六角格子状に並んでいる.従来の手法では,デモザイキングにより色情報を復元し,レンズ配列が正方格子状になるように画素をリサンプリングする.これらの過程には重みづけ和のような演算を伴うデータの補間が含まれるため,RAW画像のもつオリジナルの情報が損なわれ,超解像の効果を妨げると考えられる.それに対して我々は,演算を伴う補間処理を行わず,RAW画像の画素配列を維持したsub-aperture imageを用いて超解像を行う手法を提案する.また,幾つかの実写画像を用いた実験により,提案手法の有効性を示す.
著者
峠 泰成 大橋 一輝 山本 和英
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.119, pp.43-50, 2004-11-26
被引用文献数
7

意見文であるか否かのタグつきデータをもとにタグなしデータを学習し、ある話題に対する単語データを作成することによって、Web掲示板から意見文を抽出する手法を提案する。タグ付きデータを学習した単語データ、評価表現や強調表現などの重みづけや主題の自動取得による重みづけによって、タグなしデータに対して意見文かどうかのスコアを算出する。そのうち上位5%と下位50%は、それぞれ意見文であること、意見文でないことが判断できると考えそれぞれを学習に用いた。学習によって作成した単語データを用いることによって、最初のタグ付きデータの単語データのみでの抽出結果に比べて、有効性を確認することができた。また、Web掲示板を少量ずつ繰り返し学習をすることで単語データを作成する手法の方が、まとめて学習を行う方法よりも良い結果を得られた。This paper describes a method of extracting opinion sentences from the Web board using iteration learning. We extracted an opinion sentence by creating the word data to a subject by learning from a Web board. These words are weighted for learning of word data by evaluation expressions, emphasis expressions, and themes which are automatically acquired. We performed scoring to create word data, and both highest 5% and lowest 50% of this data are learned again. Effectiveness was able to be confirmed by learning the word data compared with the extraction result of initial word data.
著者
大橋 広好 大橋 一晶
出版者
植物研究雑誌編集委員会
雑誌
植物研究雑誌 (ISSN:00222062)
巻号頁・発行日
vol.97, no.4, pp.224-227, 2022-08-20 (Released:2022-11-18)
参考文献数
16

セントウソウ属Chamaele Miq.(セリ科)をエゾボウフウ属Aegopodium L. に含めたZakharova et al. (2012) の説を採り,セントウソウの学名をAegopodium decumbens (Thunb.) Pimenov & Zakharovaに改めた.また,これまでに記録されているセントウソウの種内分類群の中からオオギバセントウソウとヒナセントウソウを独立の品種として認め,それぞれA. decumbens f. flabellifoliolatum(Y.Kimura) H.Ohashi & K.Ohashiとf. gracillimum(H.Wolff) H.Ohashi & K.Ohashi の新組み合わせを発表した.また,その他の種内分類群,ミヤマ,ヤクシマ,イブキの各セントウソウをセントウソウの異名とみなした.
著者
赤坂 庸子 内藤(古谷野) 浩美 神部 芳則 古谷野 千恵 野口 忠秀 松本 浩一 木村 豊 伊藤 弘人 斉藤 嘉一 村石 三紀 大橋 一之 小佐野 仁志
出版者
Japanese Society of Oral Medicine
雑誌
日本口腔粘膜学会雑誌 (ISSN:13417983)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.36-41, 1996-06-30 (Released:2010-02-25)
参考文献数
23

口腔扁平苔癬と肝機能障害との関連性を明らかにするため, 病理組織学的に扁平苔癬と診断された68症例について, 肝機能との関連を臨床統計的に検討した。(1) 肝機能異常群 (Group 1) は12例 (17. 6%), 正常群 (Group 2) は56例 (82.4%) であった。(2) 性差は Group 2で男性が多く, 平均年齢は差はなかった。(3) 主訴は Group 2に比べ Group 1でしみるが多かった。(4) 既往歴は Group 1で肝疾患, 次いで糖尿病の順で, Group 2では高血圧, 次いで消化器潰瘍であった。(5) 発症部位は両群とも頬粘膜, 舌, 歯肉の順であったが1人平均病変部位数は Group 1は4.8部位, Group 2は2.8部位と明らかに Group 1の方が多かった。(6) 臨床型は Group 1ではびらん型が60.7%と最も多く, Group 2では網状型が多かった。すなわち肝機能異常群はびらん型が多く, 病変が広範囲であることが明らかになった。以上のことから肝機能異常が扁平苔癬の発症・増悪因子として関与している可能性が示唆された。
著者
大野 恭太 平井 利可子 長谷川 和範 高橋 利和 大橋 一 山本 欣宏 橋本 泰樹 松森 良信 筒泉 正春 大石 哲也 辻本 大治 志村 利之
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.1091-1093, 1999-06-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

29歳の初回妊娠の女性が検診にて血小板数の異常低値を発見されEDTA (ethylene diamine tetraacetic acid)依存性偽性血小板減少症と判明し女児を出産した.この出生女児においても出生直後には母親と同様のEDTA依存性の偽性血小板減少症が認められたが1年8カ月後には消失していた.本例における母子発生の機序として抗血小板抗体の経胎盤性移行を推定して.
著者
佐藤 珠美 エレーラ C. ルルデス R. 中河 亜希 榊原 愛 大橋 一友
出版者
一般社団法人 日本助産学会
雑誌
日本助産学会誌 (ISSN:09176357)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.63-70, 2017-06-30 (Released:2017-06-30)
参考文献数
21
被引用文献数
2 3

目 的産後女性の手や手首の痛みの有症率,痛みの出現時期,痛みの部位と手や手首の痛みの関連要因を明らかにする。対象と方法産後1年未満の女性876名に無記名自記式質問紙調査を行った。分析対象は産後1か月から8か月の有効回答514部(58.7%)である。調査内容は手や手首の自発痛の有無とその部位,痛みが発症した時期とその後の経過,痛みに影響を与える要因,属性とした。結 果35.2%の女性が産後に手や手首の痛みを保有していた。痛みの出現時期は妊娠期から産後7か月までと長期にわたっているが,産後1か月から2か月に出現した人が多かった。痛みの訴えは両側性が多く,左右の割合の差は少なかった。疼痛部位は橈骨茎状突起,橈骨手根関節,尺骨茎状突起,母指中手指節関節,母指手根中手関節の順に多くみられた。年齢,初産婦,手と手首の痛みの既往が痛みに関連しており,有意差を認めた。一方,母乳育児,産後の月経の再開,モバイル機器の使用時間との関連はなかった。結 論産後女性の3人に1人は手や手首の痛みを経験し,痛みの多くは産後1か月から2か月に出現していた。年齢が高く,初産婦で,手や手首の痛みの既往がある産後の女性では,手や手首の痛みに注意する必要がある。