著者
江頭 満 小林 幹彦 今野 武志
出版者
社団法人 繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.156-160, 2009 (Released:2009-08-12)

Electrospinning was carried out in an insulating liquid, Fluorinert FC-40 (Sumitomo 3M Ltd.), to judge whether "wet electrospinning" is practicable or not. Chloroform, N,N-dimethylformamide, and their mixture of 1 to 1 are used as a solvent of polystyrene. Among the three solvents of spinning solutions, only chloroform was fit for wet electrospinning in Fluorinert FC-40. Effect of polystyrene concentration was investigated using spinning solutions of chloroform solvent. Polystyrene particles and fibers were formed from the solutions of 5 to 15wt% polystyrene spinning solutions. From 20wt% solution, only fibers with many beads were formed, and from 25wt% solutions only fibers without beads were formed. The diameters of fibers formed were increasing with an increase in the concentration. The diameter was about 10um and 50um for fibers from 20wt% and 25wt% solutions, respectively. It is concluded that wet electrospinning is practicable. However, improvement of apparatus and process will be necessary to produce non-woven fabric of nanofibers.

2 0 0 0 OA 入営の心得

著者
小林鶯里 著
出版者
東京出版通信社
巻号頁・発行日
1938
著者
小林 健彦
出版者
新潟産業大学東アジア経済文化研究所
雑誌
新潟産業大学経済学部紀要 (ISSN:13411551)
巻号頁・発行日
no.40, pp.79-98, 2012-07

日本列島の中では、文献史資料を駆使して確認を取ることが可能な古代以降の時期に限定してみても、幾多の自然災害―気象災害、地震災害や津波、火山噴火、そして伝染病の蔓延等―に見舞われ、その度に住民等はそれらへの対処を迫られた。北陸、新潟県域に於いても、当該地域特有の気象条件より齎されるものを始めとして、大風、大雨、雪害、洪水、旱魃、地震、津波、そして疫病の流行といった災害が発生当時の民衆に襲い懸かっていたのである。しかし、民衆はそれらの災害を乗り越えながら、現在へと続く地域社会を形成して来た。筆者は従前より、当時の人々がこうした自然災害を如何にして乗り越えて来たのかという、「災害対処の文化史」を構築するのに際し、近年、自然災害が頻発している北陸、新潟県域を具体的な研究対象地域として取り上げながら、その検証作業を行なっているところである。本稿では、室町時代の後半期、戦国期に於ける事例の検出と、人々に依る災害対処の手法とに就いて、更に検証作業を進めた内容をここに明らかにするものである。
著者
小松 孝徳 小林 一樹 山田 誠二 船越 孝太郎 中野 幹生
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.263-270, 2012 (Released:2012-08-30)
参考文献数
16
被引用文献数
1

Expressing the confidence level of a system's suggestions by using speech sounds is an important cue to users of the system for perceiving how likely it is for the suggestions to be correct. We assume that expressing confidence levels by using human-like expressions would cause users to have a poorer impression of the systems than if artificial subtle expressions (ASEs) were used when the quality of the presented information does not match the expressed confidence level. We confirmed that this assumption was correct by conducting a psychological experiment.
著者
久保田 彰人 北島 規雄 小林 祐貴 市村 哲
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.18, pp.1-6, 2009-05-14

現在,気軽に使える移動手段として自転車が利用されることが多い.しかし,自動車のような免許制度がなく,自転車事故に対する危機意識の低さがある.そこで本稿では,危険箇所や注意箇所などに対し運転者に注意喚起を行う,自転車用安全運転支援システムを提案する.本システムは,自転車運転時に 3 軸加速度センサーを用いて道路状況を推定し,GPS から得た位置情報と合わせて地図上に書き込み,Web 上で他のユーザーと共有する.その地図データを用いて自転車運転時に危険箇所や注意箇所で運転者に警告や注意といった注意喚起を行う.注意喚起の方法として,運転中の画面注視は危険であるため,振動機器を腕に取り付け,その振動パターンで情報を通知するようにした.A bicycle is used as a transportation vehicle which can be used casually in many cases. However, there is no license system like a car and there is lowness of a sense of crisis to a cycling accident. Then, we propose the safe driving supporting system for bicycles which can gives warning and cautions to a driver near a dangerous places. Three axis acceleration sensor is used for this system, and it senses a road condition. The positional information acquired from GPS, are shared among users on the Internet. Warning and cautions are notified to a driver near dangerous places. As gazing at a screen is dangerous while riding bicycle, a vibrating device is attached to an arm.
著者
市川 慎平 竹花 范平 植松 義量 小林 捷雄
出版者
独立行政法人 海上技術安全研究所
雑誌
船舶技術研究所報告 (ISSN:0495775X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.207-234, 1964-07-30

It is generally well-known that gas cutting speed can be remarkably increased dy using a divergent-type gas cuttig nozzle instead of a normal straight-type one. In order to the peculiar curvature of its inner shape, however, it is considered to be very difficult to produce a divergent nozzle by simple machining. Therefore, the authors have newly developed two kinds of methods to produce a divergent gas cutting nozzle; one is an electrolytic-forming and another is a swaging. In this paper, the detail of the methods and the processes related to the massproduction and the results of many investigations carried on the cutting performance of the divergent nozzles made by these two methods are described. The following conclusions are summarized. A divergent nozzle made by the electrolytic-forming method shows many advantages; such as a better accuracy, higher cutting capabilities and a lower production-loss, while by the swaging somewhat inferior only in an accuracy compared to the former. However, it is confirmed that the both methods have an extremely higher economies and an easier production, and that, moreover, the gas cutting performance of the divergent nozzles made by these methods is increased 15% in cutting speed and 8% in cutting thickness of plate compared to straight nozzles.
著者
小林 麻実
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.52-57, 2006-02-01

アカデミーヒルズ六本木ライブラリーの創設は, 誰からも理解されず賛同も得られなかった個人の夢を, 諦めずに粘り強く抱き続けて現実に移した苦闘の歴史である。既存の海外・国内の図書館の事例を全く真似することなく, ゼロベースでライブラリーの本来あるべき姿・存在意義をただ一人で研究してきた個人のクリエイティビティの帰着点ともいえる。したがって独自のアイデンティティを構築しているのは当然である。このようなアイデンティティの構築過程においては, いまだ誰も見たことのない世界, および想像のつかない顧客層を自ら作り出していく信念を維持できるか, 与えられた環境をその信念とどのように適合させていくことができるか, という2点が鍵となる。
著者
南崎 喜博 小林 金也
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
溶接学会誌 (ISSN:00214787)
巻号頁・発行日
vol.72, no.6, pp.507-510, 2003-09-05
被引用文献数
1

接着現象は接着剤の接着界面での挙動とバルクとしての挙動との相乗作用の結果であり,接着関連商品の製品設計の際にはその両者の把握,コントロールが必要となる.そして,それらのうちバルク挙動は接着剤バルクの粘弾性測定,及び解析により比較的容易に把握できるが,接着剤と被着体(接着される側)との界面にどれくらいの相互作用エネルギー;または力が働くのかを知ることは非常にむずかしい.その値は表面に滴下した液滴の接触角測定結果から,拡張フォークス式により類推するのが一般的であるが,液により測定面が膨潤するなどして測定の精度に問題を生じることも多く,何らか別の方法でより精度良く測定,あるいはシュミレーションできることが望まれている.我々は今回の特集のテーマと同じ分子計算の一種である分子軌道法で,この界面相互作用エネルギー(界面接着エネルギー)を計算して製品設計に役立てることを試みているので,その内容を紹介する.
著者
趙 剛 小林 亜樹 酒井 善則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.311, pp.23-28, 2000-09-14
被引用文献数
2

近年、画像内容検索技術が非常に注目されており、本研究室では、キーワードによる画像検索システムを提案してきた。従来システムの検索アルゴリズムでは、各量子化器の出力値が0か1の二値であり、最終出力に対して同等の影響を持つ。しかし、実際には量子化器の検索への重要性にばらつきがあるため、検索効率に悪影響を及ぼしていた。本稿では、量子化器の出力値の多値化による検索アルゴリズムを導入する。その実現手法として、実数値による重みの概念を導入して、量子化器単位における重み付け法やクラスタ単位における重み付け法を提案・実践し、対ユーザーインターフェースを作成し、実画像を用いた検索実験で提案アルゴリズムの有効性を確認した。
著者
津留 豊 小林 佳弘 伊東 真吾 大和 秀一郎 矢野 正明
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.602-602, 2010-08-01 (Released:2011-02-26)
参考文献数
14

For zinc electroplated from a bath consisting of zinc chloride and ammonium chloride, we investigated the influence of some commercial brighteners on crystal growth and surface morphology. The bath was developed for formation of chrome (III) hydroxide type chemical conversion coatings, which contribute high corrosion resistance to zinc films. With increasing concentration of brighteners and cathode current density, the overpotential increased and the zinc deposits changed from a gray to a brighter appearance. Over the critical concentration of brighteners, zinc deposits invariably showed the preferred orientation of 10·1 plane and 10·0 plane in accordance with Pangarov's view. Especially, the latter plane might be a twin crystal formed along the twin boundary of the 10·2 plane on 00·1 plane of electroplated zinc. Increased concentration of the brighteners did not change the preferred orientation greatly, but it did reduce the grain size of zinc deposits.
著者
岡部 卓 小林 理 西村 貴之
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究の目的は、生活保護受給有子世帯を対象とし貧困の再生産(世代間継承)解消の観点から学習・進学支援に関する研究を行うことであった。以上の研究目的を踏まえて、本研究事業では以下3つの研究が実施された。第1に、生活保護受給世帯の養育者に対する調査(アンケート調査・インタビュー調査)ならびに支援者調査(ソーシャルワーカー、関係機関)を実施し、その結果を分析している。分析結果からは、養育者や子どもの直面する課題などが析出された。第2に、受給有子世帯に対する支援プログラムを、神奈川県と共同で開発した。第3に、プログラムの効果を測る評価指標を開発し実際に効果測定を行っている。
著者
小松 賢志 坂本 修一 小林 純也 松浦 伸也
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2002

本報告では、放射線感受性、染色体不安定性(ゲノム不安定性)ならびに高発がん性のヒト劣性遺伝病の責任蛋白が相同組換えの蛋白であることを示した。この事は、生命維持に根元的で有ると思われていた相同組換えが欠損してもヒトは生存可能であることを初めて報告しただけでなく、相同組換え異常がゲノム不安定性と高発がん性をもたらす可能性をヒト遺伝病で示した。また、NBS1の細胞内機能としては、相同組換えに必要と思われているMRE11ヌクレースと複合体を形成後に、ヒストンH2AXとの相互作用によりにMRE11をDNA二重鎖切断部位にリクルートする機構を明らかにした。その一方で、NBS1は日本人に多い早老症ワーナー症候群の蛋白WRNと相互作用することや、DNA鎖架橋剤に高感受性を示すヒト劣性遺伝病ファンコニー貧血の蛋白FANCと複合体を形成することを報告した。これら相互作用のDNA二重鎖切断修復における意味は不明であるが、細胞内では種々の蛋白による細胞内修復ネットワークによりゲノム安定化が保たれている。また、ナイミーヘン症候群ならび毛細血管拡張性運動失調症とMre11欠損遺伝病の毛細血管拡張性運動失調症類似疾患は似たような細胞学的特性を呈する。実際に、NBS1,MRE11,ATMはともに放射線照射後のチェックポイントに機能することが判明した。しかしながら、NBS1,MRE11は修復に必須であるが、ATMはそうでないことから、NBS1,MRE11,ATMの中で特にNBS1がチェックポイントと修復のシグナルの十字路になっていることが示された。