著者
尾崎 浩和 富永 浩之 林 敏浩 垂水 浩幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.26, pp.1-8, 2008-03-07
被引用文献数
4

応用プログラミング課題として,ボードゲーム戦略を題材とする問題解決型のJava 演習を提案する.五五ゲームの着手メソッドの実装を通して,アイデアの算法による実現,実行結果に基づく試行錯誤的な修正を習得させる.予備戦期間を設け,公開対戦を通して,持続的な戦略修正に取り組ませ,演習過程の活性化を図る.最終大会の総当り対戦の勝敗順位で得点を決め,競争意欲を刺激する.上記の方法による授業実践に向けて,大会運営サーバ WinG-CS を改良した.We propose an applied Java programming exercise by board-game strategy for problem solving learning. During implementation of hand method of Gogo game, students learn realization of idea as algorithm and revision with trial and error by execution result. We found preliminary league by open playing, before final league, which decides students' score by the result of round-robin playing. It keeps students' motivation to revise repeatedly and raises activity of the exercise. We improved the contest server WinG-CS for league management and ranking view to perform the exercise in this year.
著者
尾崎 真奈美 奥 健夫
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.107-114, 2007-03-01

スピリチュアル・ヒーリングと呼ばれるものの中には多様なものがふくまれている。その中には、物理現象に過ぎないものであっても、単に科学的に未検証である治療法から、心身相関的に説明ができるもの、非局在意識を想定しなければ説明が不可能な現象まで混在している。本研究においては、スピリチュアル・ヒーリングに関する科学的検証を概観した上で、スピリチュアル・ヒーリング本来の意味を提出する。スピリチュアリティーは心も体も超越した概念であるが、身体の現象として現われうる。スピリチュアル・ヒーリングも同様に、非局在意識、すなわち魂のレベルの癒しであるが、心理学的には、許し、存在のありのままの受容、それにともなう高い道徳的変容として説明されよう。つまり、魂の癒しと心身の健康状態に関連はあるものの、本来的な意味では二者は同一ではない。スピリチュアル・ヒーリングすなわち魂の癒しは、また、主体の意図的な努力で獲得していくというより、すでにすべての存在に無条件で与えられている恩寵という側面が存在する。主体がその事実を意識化することでスピリチュアル・ヒーリングは達成される。スピリチュアル・ヒーリングの現場で起こる問題として、魂の癒しではなく心身の癒しに執着することから生じる、スピリチュアル・ハラスメントに関しても警告した。
著者
尾崎 真澄
出版者
千葉県水産総合研究センター
雑誌
千葉県水産総合研究センター研究報告 (ISSN:18810594)
巻号頁・発行日
no.1, pp.39-42, 2006-03

1)千葉県亀山湖に生息するオオクチバス資源の評価に用いる資料とするため、遊漁によるキャッチアンドリリースを想定した空中曝露後の生存率について飼育池を用いて試験を行った。2)2000年8月1日に、30℃以上の気温の下で、空中曝露時間を0分、5分、10分および20分区に設定して試験を行ったところ、へい死魚はなかった。3)2001年10月22日に、気温約20℃の下で、空中曝露時間を15分、30分、45分および60分区に設定して試験を行ったところ、15分および30分区ではへい死魚はなかったが、45分区で50%が生存し、60分区ではすべてへい死した。4)45分区におけるへい死個体と生存個体の間で体長による有意差はなかった。5)60分区において、試験日当日のへい死個体とその後のへい死個体間の体長による有意差はなかった。6)各試験の観察結果から、20分以内の空中曝露では、生存に大きな影響を与えないものと考えられた。7)このため、一般に行われているバス釣りでのキャッチアンドリリース行為における空中曝露時間では、再放流された個体の多くが生存していることが推測された。
著者
髙村 藤寿 太田 順子 尾崎 光則 西澤 泉
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
pp.16-00070, (Released:2016-10-07)
参考文献数
24
被引用文献数
2

In this paper, Technology Circulation Model is proposed as a new management method for companies with existing business domains that plan and execute industry-university collaborations to make innovations. Based on this model, we discuss concepts for effective planning and execution of industry-university collaborations through real cases. Technology Circulation means a flow of Science - Technology - Engineering - Manufacturing & Services, then to Science again. We show the effectiveness of the framework of industry-university collaborations, in which; empirically used techniques are visualized, complicated phenomena are explained simply, new sciences are established, and current industrial technologies are made more sophisticated. By starting from visualization of currently used technologies, it becomes possible to execute efficient industry-university collaborations matching the directions of business needs and academic seeds.
著者
尾崎 晃 草川 高志 西脇 由博 マルタ ルーカス 宮島 千代美 西野 隆典 北岡 教英 伊藤 克亘 武田 一哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.93, no.10, pp.2118-2128, 2010-10-01
被引用文献数
3

人間の行動を真に理解するためには,行動を記録すると同時に心的状態を知る術も同時に記録する必要がある.更にこのようなデータが大量に必要となる.そのような研究のための第一歩として,自動車実走行環境における自動車挙動を含む運転操作信号,生体信号などのデータを同期測定・記録する機器を作成した.様々な運転環境の負荷を調査するため,平静の運転をはじめ,標識や看板などを見る,イヤホンを通じて英数字を聞いて発音する,携帯電話でナビゲータと会話をする,そしてコンピュータと音声対話を行う4種類のタスクを自動車走行中に実施している.運転行動を測定するため,アクセルペダル踏力,ブレーキペダル踏力,ステアリング操作角,走行位置,車速,加速度,車間距離を収録する.また生体信号を測定するため,心拍数,皮膚電位,発汗量のセンサを搭載している.運転手と交通状況は,四つのビデオカメラと全方位カメラによって動画として記録する.運転手とナビゲータの声は,携帯電話と車内に配置されたマイクロホンで計12チャネル録音する.これらのマルチモーダルデータは同期して収録できる,2008年末までに,357名の被験者を募集して実験走行を行った.走行環境,運転行動,発話内容などに応じて詳細なラベルを定義し,実験後に運転データへ手作業で付与した.更に,このデータベースを用いた研究例を挙げ,データベース活用による今後の人間行動理解の可能性を示した.

2 0 0 0 OA 現代の青年

著者
尾崎行雄 著
出版者
広文堂書店
巻号頁・発行日
1915
著者
有尾 啓介 水田 敏彦 八田 美幸 熊谷 貴文 河口 康典 江口 有一郎 安武 努 久富 昭孝 尾崎 岩太 藤本 一眞
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 = ACTA HEPATOLOGICA JAPONICA (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.46, no.11, pp.658-662, 2005-11-25

症例は13歳の男児. 海岸でアメフラシ (学名<i>Aplysia kurodai</i>) の卵を生で摂取後, 持続性の嘔吐と肝機能障害が出現した. 入院時 (摂食後3日目) AST661IU/<i>l</i>, ALT1186IU/<i>l</i> と肝障害がみられ, ウイルスマーカー陰性で, 他に肝障害を起こしうる原因がないことからアメフラシの卵の摂取による急性肝障害と診断した. 安静, 輸液, グリチルリチン製剤静注により自覚症状, トランスアミナーゼ改善し, 併発症なく入院18日目に退院となった. 肝病理組織では散在性に肝細胞の巣状壊死とリンパ球, 好中球の浸潤を認めた. 水棲生物の中には外敵から身を守る生体防御機構としての有害物質を保有しているものがいる. アメフラシは日本中の海岸のいたるところに生息し, その卵塊は一見摂食可能な印象を受けるが, アプリシアニンという毒性物質を含有しており, 摂食により肝障害を起こす可能性がある.
著者
東 正剛 三浦 徹 久保 拓弥 伊藤 文紀 辻 瑞樹 尾崎 まみこ 高田 壮則 長谷川 英祐
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

本研究プロジェクトにより、スーパーコロニー(SC)を形成するエゾアカヤマアリの感覚子レベルにおける巣仲間認識と行動レベルでの攻撃性の関係が明らかとなった。このアリは、クロオオアリの角で発見されたものと同じ体表炭化水素識別感覚子を持ち、巣仲間であってもパルスを発しており、中枢神経系で識別していると考えられる。しかし、SC外の他コロニーの個体に対する反応よりは遥かに穏やかな反応であり、体表炭化水素を識別する機能は失われていないと考えられる。また、SC内ではこの感覚子の反応強度と巣間距離の間に緩やかな相関関係が見られることから、咬みつき行動が無い場合でも離れた巣間では個体問の緊張関係のあることが示唆された。敵対行動を、咬みつきの有無ではなくグルーミングやアンテネーションなどとの行動連鎖として解析した結果、やはり咬みつきがなくてもSC内の異巣間で緊張関係が検出された。さらに、マイクロサテライトDNAを用いて血縁度を測定したところ、SC内の巣間血縁度は異なるコロニー間の血縁度と同じ程度に低かった。巣内血縁度はやや高い値を示したが、標準偏差はかなり大きく、巣内には血縁者だけでなく非血縁者も多数含まれていることが示唆された。これらの結果から、SCの維持に血縁選択はほとんど無力であり、恐らく、結婚飛行期における陸風の影響(飛行する雌は海で溺死し、地上で交尾後、母巣や近隣巣に侵入する雌が生き残る)、砂地海岸における環境の均一性などが多女王化と敵対性の喪失に大きく関わっていると結論付けられる。
著者
尾崎 恵美 高尾 純子 鶴川 まどか 西 美由紀 前田 智奈 中野 正博 高松 三穂子
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.41-52, 2009-10-02

妊娠・出産を控えた若い女性が持っている分娩体位の知識と分娩台に対するイメージとの関連を明らかにする目的で、看護学生2年生77名、看護学生3年生75名、助産学生165名を対象にアンケート調査を行った。その結果、1)各分娩体位の認知度は看護学生と助産学生の間に大きな差が見られる(p値=0.000)。2)看護学生と比較して知識点の高い助産学生ほど明るいイメージ・主体性に関わるイメージは低く、逆に暗いイメージは高くなっていた。3)"普通だ""当たり前である"(ともにp値=0.000)、"一般的だ"(p値=0.012)の項目で看護学生と助産学生の間に有意差が見られ、知識点が低いほど分娩台で産むことを当然であるという意識があると考えられることが明らかとなった。
著者
大澤 義明 鈴木 敦夫 白波瀬 佐和子 古藤 浩 田村 一軌 大津 晶 宮川 雅至 古藤 浩 田村 一軌 大津 晶 宮川 雅至 尾崎 尚也
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究では, 高速道路や新幹線など空間的に線的に伸びる社会基盤施設整備に関して, 選挙民が投票で集団意志決定する場合, 施設がどこにどれだけ配置されるのかを空間的に導出し, どの程度経済的に効率的なのかあるいは公平なのか, を考察した. 投票ゲームによる配置と社会的な最適配置とを比較するなどを通して, 投票という集団意志決定がどの程度経済的に悪化させるのか, そして不公平にするかを理論的に評価した. さらには, 道路という社会基盤建設では, ステークホルダーは多様である. ゲーム理論のナッシュ均衡, 多目的計画問題でのパレート最適, 地理ネットワーク評価での地理値を用いて, 高速道路建設の影響を均衡という複眼的見地から理論的に論じた.

2 0 0 0 OA 大空 : 俳句集

著者
尾崎放哉 著
出版者
春秋社
巻号頁・発行日
1926
著者
尾崎 昌凡
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
no.87, pp.8-13, 1963-07-31

In the previous paper, l have reported the method for the theoretical stress analysis on space trussed shells. This analytical method consists of taking out the small unite element which constitutes these space trussed shells themselves and setting up the equations of force equilibrium and compatibility to induce their fundamental differential equations. This present paper is concerned with the stress analysis of a hyperbolic parabolical space trussed shell which is simply supported on the boundaries, under normal uniform load. The calculation was derived by the application of finite difference method and its results are shown in Fig. (7), (8), (9), (10) and (11) which are compared with those of the hyperbolic parabolical space trussed shell which is supported with hinge edges, under the same condition. Furthermore, the experiment of full-sized hyperbolic parabolical space trussed shell was carried out and a comparative study of theoretical values of the stress analytical theory and the corresponding experimental values was reported. It will be useful for designing hyperbolic parabolical space trussed shell.
著者
尾崎 真 降旗 建治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.313, pp.49-54, 2006-10-20

前報では,音圧マイクロホン対による音源方向分離に関する検討[1]を行い,音源探査のための3次元音響インテンシティマイクロホンプローブに適用し[2],音響インテンシティ計測に有用であることを明らかにした.本報告では,このマイクロホンシステムを音声と騒音の音源方向分離に適用できるかどうかを検討している.ここでは,指向性が双指向性あるいはカージオイド特性のマイクロホンシステムを採用し,その指向性のデップ特性を利用して,その出力のFFT結果と全指向性マイクロホン出力のFFT結果のレベル差に着目して,両者振幅スペクトルの差成分に関する逆フーリエ変換を行って音声信号だけを抽出することが可能かどうかを検討している.実験結果から,本システムの有効性が検証できたので報告する.