著者
松田 圭司 佐々木 隆志 佐伯 淳 岡 智美 山中 文夏
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.2P1-17a2, 2016

<p>Nowadays we can have many kinds of rich hardware platform with modern operating system and large memory, but traditional microcontrollers are still key components to implement functions to interact with real world including environmental sensing and physical computing. Without fundamental knowledge and experience of this technology layer, it is difficult to realize an idea no matter how wonderful it is. Nevertheless, we do not have enough systematized educational support for students of general high school course, apart from industrial course. This paper reports a practice of educational support to motivate high school students on learning electronic circuit and microcontroller programs through designing and building small-scale model satellite called CANSAT. All activities are offered in high school science club.</p>
著者
村田 麻里子 パスキエ オレリアン 山中 千恵 伊藤 遊
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.57-81, 2014-10

※本研究の一部は、平成24年度関西大学在外研究による成果である。※本論文は、2013年度仁愛大学共同研究費およびJSPS 科学研究費・若手研究(B)研究課題番号:24730047 (代表 山中千恵)による研究成果の一部である。This paper reports on the special exhibition of Korean comics 'Flowers that Never Wilt' at the 2014 Angouleme International Comics Festival. It also analyzes the 'politics' involved in the festival site and the exhibition display. The exhibition, which dealt with the issues of 'comfort women', raised disputes among the three involved countries: Korea, Japan and France. This paper tries to carefully examine the cause of these disputes, and to clarify the differences or the gaps in their perspectives towards exhibiting such political issues.本稿は、フランス・アングレーム市で毎年開催されるアングレーム国際BDフェスティバルに出展された韓国漫画の展覧会「枯れない花」展を、現場のレポートを交えて概観するとともに、そこにおいて顕在化した場と展示の〈政治性〉についての考察を行うものである。これによって、日韓仏三国には、〈政治性〉をめぐる解釈に齟齬があること、またここには日韓間の問題だけではなく、ヨーロッパからみた「オリエント」としてのアジアという問題も、影を落としていることが明らかになった。
著者
荒谷 春恵 山中 康光 大西 黎子 河野 静子 檜垣 雄三郎
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.519-526, 1967 (Released:2010-09-24)
参考文献数
17

Pharmacological actions of 5-fluorouracil (Fu), an antipyrimidine agent, were investigated. In mice, LD50 were the doses of 730 ( sc), 1, 010 ( ip) and 41. 6 ( ic) mg/kg respectively. Chroni c convulsion, lateral turning or rotation of the whole body were observed in application of Fu in the brain of mice and its CD50 was the dose of 18. 15 mg/kg. For subacute toxicity, the rates of death w ere 50% during 30-40 days in the group of 20 mg/kg and 10∼50% during 50∼60 days in the group of 5∼10 mg/kg/day respectively. At that time decrease of testis weight and increase of spleen weight were noticed. The movement of the excised frog heart was accelerated at the dose of 0. 2 mg/ml of Fu, and inhibited at 2 mgiml. The mov e ment of the excised rabbit intestine was accelerated at the dose of 1 mcg/ml of Fu and inhibited at 0. 5 mg/ml. it has no effec t on the excised auricular vessels of the rabbit and dose of 1 mg/m1 of Fu increased the permeability of rabbit skin vessels. Temporary fall of blood pressu r e and decrease of respiration were observed at the dose of 10 mg/kg of Fu in the urethane-anesthetised rabbit. Bradycardia (lengthens of PQ inter val) took place at the dose of 4 mg/kg of Fu and tachycardia (shortens of ST interval) at the dose of 20 mg/kg. Local irritation of Fu was not observed. Fu, therefore, has not remarkab l e pharmacological actions at the therapeutic doses.
著者
藤垣 元治 森本 吉春 米山 聡 西岡 明彦 山中 啓司
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
vol.2003, no.7, pp.351-352, 2003-08-05

A profile inspection method which can measure the height distribution of a roadbed from a high-speed vehicle is required for a health monitoring of the roadbed. A light-section method is often used for this purpose. The analysis time is, however, long because this method analyzes a 2-D image to obtain a height distribution along a line. An intensity ratio method was proposed as a profile measurement method. This method can be realized with simple equipments. We are developing a high-speed profile measurement method of a moving object using three linear sensors set in parallel. In this paper, we propose a profile inspection method with three linear sensors by the intensity ratio method.
著者
大黒 香 加藤 道久 當別當 庸子 箕田 直治 若松 成知 山中 明美 酒井 陽子 福田 靖 郷 律子 神山 有史
出版者
徳島赤十字病院
雑誌
徳島赤十字病院医学雑誌 = Tokushima Red Cross Hospital Medical Journal (ISSN:13469878)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.34-37, 2009-03-25
被引用文献数
1

当院は,平成18年5月に新病院に移転した.一般病棟は多床室がなくなり,個室と2床室のみとなった.院内の急変対応に関しては,コードブルー体制が運用されているが,新病院移転後の発生状況を検討し,問題点や今後の課題について検討した.平成17年から19年の3年間のコードブルー症例について診療録および看護記録からそれぞれ発生状況などの調査を行った.3年間の症例数はそれぞれ11,27,6例であり,平成18年の病院移転前後での発生が増加していた.平成18年では,発生場所は外来および中央診療部(透析室,CT室,内視鏡室)が10例,病棟17例であった.時間外が15例であった.心停止になりCPR を施行したものが18例(67%)あり,そのうちVFが3例あった.自己心拍再開率は39%(7/18)であり,心停止をきたした18例中で社会復帰症例は1例のみであった.新病院に移転した平成18年に,コードブルー件数が増加したことがわかった.病院移転や新しいシステム導入時には患者対応の遅れが危惧される.個々の症例について発生状況やその対応について十分検証していく必要性がある.
著者
鄭 龍晋 松野 保久 藤枝 繁 山中 有一
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.553-560, 1995-07-15
被引用文献数
5 2

The underwater noise emitted by fishing boats is one of the main noise sources in coastal fishing grounds. This paper intends to investigate the underwater noise emitted by fishing boats, by means of measuring both drifting and cruising noise for small trawlers and medium purse seiners.<br> The spectrum of noise when drifting showed some harmonics (line component spectrum) of basic frequency which corresponded to the main engine and generator revolution pitch. The noise at cruising showed a powerful continuous component spectrum above 50 Hz frequency zone to the propeller influence as well as line components spectrum. It dominated when applied to full speed ahead and astern. The sound spectrogram of underwater noise emitted by fishing boats when cruising showed furthermore doppler phenominon and interference. These functions at cruising were influenced by distance from noise source, depth, reflection number, main engine and generator revo-lution, and cruising speed.
著者
平野 久 荒川 憲昭 川崎 博史 高橋 枝里 増石 有佑 岩船 裕子 岡山 明子 井野 洋子 山中 結子
出版者
日本臨床プロテオーム研究会
雑誌
日本臨床プロテオーム研究会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.23, 2007

質量分析装置(MS)を用いて疾患関連タンパク質を高感度、高精度かつハイスループットで検出・同定できる方法や、検出された疾患関連タンパク質の動態、機能や機能ネットワークを解析し、バイオマーカーや創薬ターゲットとしての有効性を評価する方法の開発研究が発展してきた。特に、トリプルステージ四重極MSや四重極リニアイオントラップ(LIT)MSを用いてバイオマーカーや翻訳後修飾を受けたペプチドを選択的に検出できる Multiple Reaction Monitoring(MRM)法、LIT MSを用いてペプチドのN-Cα結合を切断できる電子移動解離(ETD)法、MSと組み合わせてタンパク質の定量的ショットガン分析を行うことができるiTRAQ法の発達などには注目すべきものがある。また、翻訳後修飾を受けたタンパク質を網羅的に検出するためのプロテインチップはかなり実用的なものになってきた。演者らが開発したDLC基板を利用したプロテインチップに電気泳動で分離されたタンパク質を固定化することにより、チップ上で修飾タンパク質の検出、MSによる同定が可能になった。演者らは、iTRAQやプロテインチップなどの技術の導入を図りながら卵巣癌や川崎病などに関連するタンパク質の解析を行っている。卵巣癌については、癌組織や培養細胞で特異的に存在量が変動するタンパク質を検出・同定することができた。そして、mRNAやタンパク質の発現解析によって同定されたタンパク質と卵巣癌との関連を確証した。これまでに中空繊維膜を用いて試料を前処理した後、ショットガン質量分析を行うことによって3千種類ほどの血漿タンパク質を検出・同定できることを示したが、この方法を用いて卵巣癌組織で特異的に検出されたタンパク質を血液中で同定することができた。また、iTRAQ法によっても血液中の卵巣癌関連タンパク質を定量的に分析できることがわかった。
著者
山中 秀樹
出版者
法政大学国文学会
雑誌
日本文学誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.24-34, 2008-07
著者
中嶋 悠人 山中 英生 真田 純子
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.I_747-I_754, 2014 (Released:2015-05-18)
参考文献数
8
被引用文献数
1

クロスバイク,ロードバイク等のスポーツサイクル(以下SC)は,普及しているシティサイクル(以下CC)に比べ,高速・長距離・長時間の走行が可能であり,全身運動にも優れているので,中距離通勤や健康活動に適しており,環境や健康に資する自転車利活用する上でSCの活用が着目されている.また,車道で走行するSC利用者は,歩道走行が中心のCC利用者に比べて,安全走行の手本(マナーリーダー)になり得ることが期待される.本研究では,SC利用者が,CC利用者よりも本来の自転車ルール・マナーに対する認知及び走行態度の安全性が高まっているかについて検証することを目的に,両者の自転車ルール認知度,運転態度を比較した.その結果,SC利用者の中でもレベルが高いロングサイクリストがマナーリーダーになる可能性を有していることが明らかになった.
著者
小川 宣子 オガワ ノリコ Ogawa Noriko 山田 和 ヤマダ ヤスシ Yamada Yasushi 山中 なつみ ヤマナカ ナツミ Yamanaka Natsumi
出版者
中部大学生物機能開発研究所
雑誌
生物機能開発研究所紀要 (ISSN:13464205)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.75-84, 2013-03

鶏卵の摂取が血中コレステロール濃度に及ぼす影響について,摂取方法をふまえて評価することを目的とし,鶏種の違いと熱変性が卵白の血中コレステロール上昇抑制作用に及ぼす影響を調べた.白色レグホーン,岐阜地鶏,奥美濃古地鶏の卵白を高コレステロール食とともにラットに10日間摂取させた結果,血中LDL-コレステロール濃度は各々49,72,61 mg/100ml となった.比較としてカゼインを摂取させたラットの106 mg/100ml に比べて有意に低く,いずれの鶏種の卵白も血中コレステロール濃度の上昇を抑制し,これら3鶏種においてはその作用に差はないことが示された.白色レグホーン種の卵を殻付きのまま85℃まで加熱したゆで卵の卵白と生卵白について同様に比較した結果,熱変性した卵白も生卵白と同様に血中コレステロール濃度の上昇を抑制した.さらに,全卵として摂取した場合の卵白と卵黄の相互作用を検討したところ,卵白の摂取は肝臓におけるコレステロールの分解を促進すること,卵黄の摂取はコレステロールの吸収を抑制することが示唆された.しかし,全卵として卵白と卵黄をともに摂取させたラットでは,コレステロールの吸収抑制は認められたが,コレステロールの分解促進は認められなかった.
著者
浜田 純一 松本 淳 ハルヨコ ウリップ シャムスディン ファドリ 山中 大学
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, 2017

「海大陸」と呼ばれ、モンスーンなど大規模大気循環の熱源と考えられるインドネシア域では、オランダ統治下の1860年代より、ジャカルタ(当時のバタビア)を始めとした地点で気象観測が実施されてきたが、社会的・経済的な理由によりデータが一般に公開されず、これまで気候学研究の「空白」領域となっていた。しかし、近年、「データレスキュー」活動など、現地の観測研究環境の変化を通して、インドネシアを含む東南アジア域においても、気候変動の解明に資する「日」単位の長期気象データが整備・公開されつつある(例えばSACA&D: Southeast Asia Climate Assessment & Datasetなど)。 <br><br>これらの長期気象データセットに基づき、ジャカルタの気象極端現象の長期変化や、降水極端現象の年々変動とENSOとの関連に関する研究などがインドネシア人研究者自身らにより活発に進められ始めている(Siswanto et al., 2015, &nbsp;Supari et al., 2016, Marjuki et al., 2016など)。また、我々自身も、日降水量データを中心としたインドネシアでの気象データベース構築を内外の研究者との協力の上で進め、海大陸域におけるモンスーン降水の年々変動の動態把握、ENSOや冬季アジアモンスーンとの関連について研究を進めてきている(Hamada et al., 2012, Lestari et al., 2016など)。<br><br>インドネシアの首都であるジャカルタにおいては、気象台が設置された1866年より定常的な観測が開始され(雨量観測は1864年より実施)、150年以上に及ぶ気象観測データが蓄積されている(K&ouml;nnen et al., 1998, Siswanto et al., 2015)。また、これらのデータのデータベース化も進められ、観測開始当初からの日単位の気象データがSACA&D、月降水量に関してもGlobal Historical Climatology Network (GHCN) などで公開されている一方、1990年代以降の近年のデータは、依然、十分に整理されていない状況にある。 従って、本発表においては、近年のインドネシアにおける気候変動研究の動向を概括し、最も長期間のデータが蓄積されたジャカルタに焦点を当て、気象観測資料のデータベース化状況、及びモンスーン降水長期変動に関する初期解析結果について報告する。
著者
山中 敏彰
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.27-29, 2016-02-29 (Released:2016-04-01)
参考文献数
19
被引用文献数
4
著者
山中,英明
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, 1998-08-20

4種類のイカ墨および2種類のタコ墨のエキス成分ならびに抗菌性の比較をおこない, 次の結果を得た。(1) 遊離アミノ酸総量はイイダコ, マダコ, スルメイカの墨において高かったが, 他のイカ墨では低かった。タウリンはいずれの墨にも高含量含まれていた。グルタミン酸, グリシン, アラニン, プロリン, チロシン, アルギニン, ロイシンがイイダコ, マダコ, スルメイカに高含量検出された。(2) 有機酸としてはコハク酸がトラフコウイカに, 乳酸がマダコとイイダコにかなり高含量検出された。(3) グリシンベタインがイイダコとスルメイカに1%以上含有されていた。(4) タコ墨の方がイカ墨より呈味に関与するエキス成分含量が高かった。(5) イカ墨, タコ墨をイカ, タコそれぞれの筋肉に添加すると揮発性塩基窒素(VBN)の上昇を抑えた。すなわち, イカ墨, タコ墨ともに抗菌性が認められ, 抗菌性の強さはほぼ同程度と考えられた。(6) イカ墨, タコ墨ともに酢酸の生成ならびにタコ筋肉のプトレシンの生成を抑えた。また, タコ墨はギ酸の生成も抑えた。
著者
山中 誠 安田 隆
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.133, no.5, pp.155-156, 2013-05-01 (Released:2013-05-01)
参考文献数
4

This paper presents a novel QCM (quartz crystal microbalance) sensor for detecting interactions between membrane proteins and their ligands using liposomes derived from human cells. First, liposomes having BCR (B-cell receptor) were derived directly from cell membranes by stimulating human lymphocyte cells, Ramos, with NaB (sodium butyrate). Next, the liposomes were separated from the cells by filtration and micronized by sonication. Then, the liposomes were immobilized on the surface of a QCM sensor chip using cell-anchoring molecules. Several experiments demonstrated that ligand detection is achieved by frequency reduction with application of the antibody against BCR.
著者
桜井 武 山中 章弘 後藤 勝年
出版者
筑波大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2005

研究成果報告書情動を作り出すために重要な役割を果たしている扁桃体内における情報の伝達機構については、よく解明されていない。その原因は局在する神経伝達物質とその生理学的な意義に関する情報が乏しいことによると思われる。本研究では、扁桃体に関連し、情動をつかさどる物質を解明することにより、不安神経症、パニック障害や自閉症など、認知と情動の表出にまつわる精神障害の病態生理や治療法に結びつく知見を得ることを目的とした。とくに申請者らが近年同定したNPWとNPBの受容体GPR7は扁桃体の出力系の中継核である中心核に局在している。また、オレキシン産生神経は視床下部に局在するが、扁桃体からの入力があることがわかったため、これらの機能を遺伝子操作マウスを使用して検討した。方法:(1)GPR7のノックアウト(KO)マウスをもちいて、不安や恐怖に関連する行動実験を行った。行動実験にはオープンフィールドテスト、高架式十字迷路、明暗箱、Cued and contextual fear conditioningを行った。(2)ヒトオレキシンオレキシンプロモーターをもちいて、破傷風毒素の断片を逆行性のトレーサーとしてオレキシン神経に発現させることによりオレキシン神経の入力系を明らかにした。またその生理的意義を明らかにするためにオレキシンKOマウスやオレキシン神経除去マウスを用いた解析を行った。結果:GPR7を欠損させたマウスにおいては空間記憶に問題ないものの、不安行動の亢進、文脈による恐怖条件づけに障害が見られることを見出した。従って、NPB、NPW-GPR7の系が不安の表出、恐怖という情動の生成、情動記憶の生成に重要な役割を持っていることが明らかになった。一方、オレキシン神経の電気生理学的解析および、逆行性トレースの結果、オレキシン神経に辺縁系からの入力が豊富にあることが明らかになった。さらに、オレキシン神経を欠損させたマウスにおいで情動に伴う自律神経系反応の障害があることを見出した。このことにより、オレキシンと情動-自律神経系作用との関係が明らかになった。
著者
喜屋武 諒子 東 千夏 平良 啓之 山中 理菜 親川 知 松田 英敏 石原 昌人 仲宗根 哲 神谷 武志 金谷 文則
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.43-45, 2018

<p>54歳男性.43歳時に関節リウマチ(RA)を発症した.高疾患活動性のため44歳時にインフリキシマブを導入したが経済的理由により1年で中止し,48歳時にはメトトレキサートを16mgまで増量した.51歳時に糖尿病(DM)と診断され加療開始されたがコントロールは不良だった.52歳時には両膝関節痛が増悪し車椅子で受診するようになり,多関節腫脹や疼痛が出現したためトシリズマブを開始した.両膝関節の変形が高度で歩行困難だったため,53歳時に両側人工膝関節置換術(TKA)を施行した.術後1週で立位可能,2週で平行棒内歩行が可能になった.経過中に胆石による胆石疝痛発作を発症し保存加療で軽快した.術後4週で歩行器歩行が可能になったが,再度胆嚢炎を発症したため腹腔鏡下胆嚢摘出術を予定し外科に転科した.その翌日に左被殻出血を発症した.保存加療を行い,現在失語は改善を認め,右麻痺は残存している.RA,DM,TKA,脳出血について考察を加えて報告する.</p>
著者
平良 啓之 仲宗根 哲 石原 昌人 山中 理菜 親川 知 松田 英敏 東 千夏 神谷 武志 大城 裕理 金谷 文則
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.318-321, 2018

<p>【症例】35歳男性.習慣飲酒歴あり(ビール700 ml/日×15年),喫煙歴あり(20本/日×15年),ステロイド全身投与歴,外傷歴,潜水歴なし.25歳時に右ONFH(type C2, stage 3A)と診断されたが,その時点で左大腿骨頭に明らかな壊死はなかった.当院で右大腿骨頭前方回転骨切り術を行い,外来経過観察した.34歳時に誘引なく左股関節痛出現し,Xpで帯状硬化像,骨頭圧潰を認め,MRIで低信号バンド像を認め(type C1,stage 3A),左大腿骨頭回転骨切り術を行った.術後半年で原職の運送業へ復帰した.【考察】片側罹患ONFH例の追跡研究で反対側の骨頭壊死の出現はほとんどないと報告されている.本症例は片側罹患後に反対側に発生した稀な症例と思われた.</p>

1 0 0 0 OA 續共古日録

著者
[山中笑] [著]
出版者
[ ]
巻号頁・発行日
vol.[2], 1923

1 0 0 0 OA 續共古日録

著者
[山中笑] [著]
出版者
[ ]
巻号頁・発行日
vol.[5], 1923