著者
山中 俊夫
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.71-78, 1962-07-31

判例研究
著者
勝俣 啓 山中 佳子
出版者
北海道大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻(地球物理学)
雑誌
北海道大学地球物理学研究報告 (ISSN:04393503)
巻号頁・発行日
no.69, pp.23-39, 2006-03
被引用文献数
3

We have investigated the source process and the aftershock distribution of a large earthquake with M=7.1 occurred on 29 November 2004 off the coast of Kushiro (or Shiranuka) in the eastern Hokkaido,Japan. The source parameters are summarized as follows:the total seismic moment M_0=3.4×10^{19}Nm,thatis,M_w=7.0;(strike,dip,ship)=(238°,33°,117°);depth of the initial break point=48 km;and source duration time =10sec. The aftershocks were relocated using the three-dimensional velocity structures of P-and S-waves,and we found that the aftershocks concentrated on a plane with the area of 30×15㎞^{2}dipping 22°toward the landside whose orientation agrees closely with that of the northwest-dipping nodal plane of the focal mechanism. The stress drop was estimated to be 89 bars. The aftershock area does not overlap with the asperity ruptured by the main shock,but outlined the asperity. These observations strongly suggest that the main shock itself is a very usual interplate event at depth of around 50 km in the Japan subduction zone. However,taking the tectonic circumstance into account,thisi is an outstanding event since the focal area was located between the five-years-lasting seismic quiescence area and the asperity ruptured by the 1973 Nemuro- Oki earthquake.
著者
川嶋 かほる 山中 英明
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.58, no.11, pp.2175-2180, 1992
被引用文献数
21 43

Scallop adductor muscle was examined for changes in contents of ATP and its related com-pounds, arginine phosphate, octopine, arginine, polyamines, and lactic acids during storage at 5, 0, and -3°C.<br> The decrease in ATP and arginine phosphate and the increase in octopine were faster at -3, 0, and 5°C, in that order. During storage, a low level of AMP accumulation, a rapid increase in inosine, and a gradual increase in hypoxanthine were observed. The K value increased fastest at -3°C, and slowest at 5°C, as opposed to the case of fish and prawn. However, results of sensory evaluation indicated that decomposition progressed fastest at 5°C. IMP as well as adenosine was detected during storage, suggesting AMP degraded through two pathways. L-Lactic acid was detected in a small amount, but D-lactic acid was detected in a fairly large amount and accumulated as decomposition progressed. Not only octopine but also D-lactic acid was thought to be the end-products of glycolysis in scallop adductor muscle. As for polyamines, agmatine, putrescine, cadaverine, and tryptamine were detected as decomposition progressed.
著者
山中 高光 永井 隆哉 大高 理 植田 千秋 土山 明 田窪 宏
出版者
大阪大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1993

プレートの流動現象や、沈み込むスラブの運動を把握するためにはダイナミカルな構造研究をする上で、地殻やマントルの構成鉱物の環境変化(温度・圧力・成分等)に伴って、生じる転移・分解・融解・結晶内イオン交換反応等の諸々の構造変化のカイネティックスや機構を究明することが重要な課題である。本実験ではケイ酸塩鉱物や類似鉱物の圧力誘起による構造変化と逐次観察と動的構造の研究を行った。1.マントルの主構成鉱物であるカンラン石(Mg_2SiO_4)について分子動力学(MD)計算を用いて圧力誘起の構造転移のシミュレーションを行った。室温では35〜40GPa圧力領域で圧力誘起非晶質相転移が生じ、95〜100GPaで未記載な結晶構造に再結晶化することが計算から明らかになった。ダイヤモンドアンビル高圧発生装置と放射光X線を用いた高圧実験でカンラン石のGe置換体のMg_2GeO_4の圧力誘起非晶質相転移を実際に確認した。2.マフィックな珪酸塩鉱物が海洋地殻で水和物に変質し、それらがサブダクションでの低温(<500℃)で応力下での構造安定性を調べ水の挙動を研究する。そのためCa(OH)_2の圧力誘起相転移と準安定相の存在領域を放射光X線回折実験で決定しその機構を解明した。その結果水和鉱物は高圧下では脱水反応はせず、非晶質相として地殻内部にもたらされ、これらがマグマなどに重要な水の起源として考えられる。3.マルチアンビル高圧発生装置に装着し、SiO_2の同一の多形構造転移を示すGeO_2の圧力誘起非晶質相転移した物質についてS波とP波の弾性波速度を測定し、体積圧縮率や剛性率を求めた。これらの弾性波速度の温度・圧力変化の研究はサブダクション・ゾーンで生じる深発地震の発生の解明にも貢献した。また分子動力学から求められた温度圧力関数にした弾性常数の変化と比較し検討した。
著者
小松 恭子 山中 朋美 高田 雅美 城 和貴
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2010-MPS-79, no.11, pp.1-6, 2010-07-05

本稿では音楽生成モデルを提案する.このモデルはコード進行生成モデルとメロディ生成モデルからなり,それぞれ遺伝的プログラミングを適用する.まず部分コード進行を生成し,隠れマルコフモデルの特徴を利用して、得られる部分コード進行に適したメロディ列を作成する.そしてメロディ列を初期個体とし,部分メロディ生成を行う.遺伝的プログラミングを用いることで,メロディにおける音価の制限をなくし,あらゆる音の表現が可能となる.
著者
杉浦 行 上 芳夫 雨宮 不二雄 山中 幸雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.167, pp.23-28, 2007-07-20
被引用文献数
12

我が国では,平成17年の総務省「高速電力線搬送通信に関する研究会」及び平成18年の「情報通信審議会・CISPR委員会」において,家屋内の電力線の電気的特性,短波帯の電波伝搬特性,建物の電磁波遮蔽特性などの研究が精力的に行われてきた.その結果を踏まえて,平成18年6月に,高速電力線通信装置に課すべき許容値と測定法が上記審議会から総務大臣に答申され,これに基づいた法令が,平成18年10月に告示された.そこで,これらの許容値および測定法の根拠について概略を紹介する.
著者
濱田 和明 浦辺 幸夫 山中 悠紀
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.89-93, 2012 (Released:2012-03-14)
参考文献数
20

The aim of the present study was to investigate whether personal hamstring muscular activation increased by landing with the trunk bent forward. First, 14 healthy female university students were instructed to perform normal drop landing from a 40 cm-high box on both legs. Second, subjects were directed to perform drop landing with the trunk bent forward. Using images obtained from a high-speed video camera, the upper center of mass was calculated in the sagittal plane for determining the differences in these landings. For 0.1 second after toe contact, the muscular activation of quadriceps femoris and hamstring muscles was analyzed using an electromyogram (EMG), and these findings were compared between the 2 types of landings. There was no significant difference in the activation of quadriceps femoris, but the activation tended to decrease during landing with the trunk bent forward. However, the activation of hamstring muscles increased significantly during landing with the trunk bent forward compared with that during normal landing. During landing with the trunk bent forward, the activation of hamstring muscles increased, and the activation of quadriceps femoris tended to decrease. Because contraction of hamstring muscles decreases tension in the anterior cruciate ligament, the findings of this study may help in the prevention of anterior cruciate ligament (ACL) injury.
著者
山中 伸弥 一阪 朋子
出版者
京都大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2004

ES細胞は分化多能性を維持したまま半永久的に増殖することから、細胞移植療法の資源として価値が高い。しかしヒトES細胞には受精卵の利用という倫理的問題が影を落とす。成体からES細胞に類似した多能性幹細胞を樹立できたなら、細胞移植療法にとっての理想的な幹細胞となりうる。私たちは、これまでES細胞などの多能性幹細胞で特異的に発現する遺伝子群(ECAT : ES cell associated transcript)の同定と機能解明を進めてきた。本研究においてはECAT遺伝子群を選択マーカーとして、成体マウスからの多能性幹細胞分離を試みた。1.最適の多能性細胞マーカーの決定ECATの中でどの遺伝子が選択マーカーとして適しているかを検討した。ES細胞との融合によるリプログラミング系で検討した結果、ECAT3がマーカーとしてすぐれていることがわかった。2.細胞培養条件の最適化リプログラミングを誘導する培養条件として、LIFは必要であるが、フィーダー細胞は必須でないことを見いだした。3.クロマチン修飾薬剤の検討体細胞をアザデオキシシチジンやトリコスタチンで処理することにより多くのECAT遺伝子の発現が誘導されることを明らかとした。今後、これらの実験系を用いて、初期化能力のある因子や遺伝子の探索を行う。
著者
山中 均之
出版者
甲南大学経営学会
雑誌
甲南経営研究 (ISSN:04524152)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.17-40, 1972-09
著者
山中 均之
出版者
甲南大学経営学会
雑誌
甲南経営研究 (ISSN:04524152)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.15-30, 1970-03
著者
山中 宏 江戸 清人 今野 昌悦
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
薬学雑誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.97, no.7, pp.p726-730, 1977-07

Reaction of 2-cyano-4-methoxy-6-methyl- (I), 4-cyano-6-methoxy-2-methyl- (II), 5-cyano-4-methoxy-2-methyl- (III), and 5-cyano-4,6-dimethoxy-2-methylpyrimidine (IV) with Grignard reagents is described. While 2-cyano and 4-cyano derivatives (I, II) were transformed to the corresponding pyrimidinyl ketones as expected, 5-cyano derivatives (III, IV) were converted to the addition products, 5-cyano-6-ethyl-1,6-dihydro-4-methoxy-2-methyl- (VIIa) and 5-cyano-2-ethyl-1,2-dihydro-4,6-dimethoxy-2-methylpyrimidine (XI), respectively.
著者
山中 行雄
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学総合研究所紀要 (ISSN:13405942)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.115-126, 2010-03-25

1982年John Brough によって,あるガンダーラ仏像の台座に刻された碑文が阿弥陀仏と観音菩薩に言及したものであると報告され,注目を集めた。さらに,John Brough はこの碑文の年代を紀元後2 世紀と推定した。その後,この碑文の解釈を巡って議論がなされたが,未だ最終的な解決が出たわけではない。一方,パキスタン北部で発見された碑文群は,北西インドの仏教信仰の実情を研究する上で大きな意味を持ち,本稿で論じる当該のカローシュティー碑文を考察する上でも,示唆に富むものである。本稿では,これらのパキスタン北部碑文資料を参照しながら,当該碑文を再検討しガンダーラ地域における阿弥陀信仰を論じる。
著者
菅沼 泉 岩佐 弘一 藤澤 秀年 山中 薫子 松島 洋 安尾 忠浩 大久保 智治 岩破 一博 北脇 城
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.81-87, 2011

心拍80bpm以下の高度徐脈性胎児不整脈の原因のほとんどは胎児完全房室ブロック(congenital complete atrioventricular block : CCAVB)による.CCAVBは20,000分娩に1例とまれであり,その半数は心奇形を合併する.心構造正常例における約半数は母体に膠原病を合併しており,在胎18週ごろから母体自己抗体が胎盤を通過し胎児の心刺激伝導系を傷害することで発症する.またCCAVBを発症した胎児は出生後心筋症の発症率が高い.CCAVBの出生前治療としてβ刺激薬やステロイドの経母体投与が試みられているがいまだ治療法は確立していない.今回われわれは出生前にCCAVBと診断しステロイド療法を行った,抗SS-A抗体合併妊娠の2症例を経験した.症例1は妊娠22週で徐脈を指摘され塩酸リトドリンおよびデキサメタゾン併用療法を施行したが,明らかな治療効果は認めず胎児心不全徴候が進行したため妊娠31週で緊急帝王切開術を行った.デキサメタゾンによる副作用は胎児には認めなかったが母体は満月様顔貌を呈した.症例2は妊娠25週で徐脈を指摘され塩酸リトドリンおよびプレドニゾロン併用療法を施行した.妊娠経過中胎児心不全徴候を認めず妊娠38週に選択的帝王切開術を行った.プレドニゾロンによる副作用は母児とも認めなかった.両症例とも出生後,児の経過は良好で心筋症も発症していない.CCAVBに対するステロイド療法の有用性は明らかではないが,胎盤へ移行した母体自己抗体によって惹起される心筋症の予防目的でステロイド療法を施行した.プレドニゾロンはデキサメタゾンより胎盤通過性は低く,その治療効果は不明であるがプレドニゾロン療法を行った症例においては母児への副作用を認めず,出生後心筋症の発症も認めなかった.ステロイドの選択を含めたCCAVBに対する出生前治療についてさらなる報告の集積が待たれる.〔産婦の進歩63(2):81-87,2011(平成23年5月)〕
著者
田中 敏弘 山中 浩文 岩倉 勉 松山 康甫 嶽崎 亮
出版者
日本茶業技術協会(農林省茶業試験場内)
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.69, pp.1-11, 1989
被引用文献数
2

チャの潮風害回避のため,蒸散抑制剤と洗浄,間作作物の利用について検討した。<BR>1) 1985年8月31日に台風13号が通過した。それより9日前に,蒸散抑制剤(グリンナー:ワックス水和剤)の10%液を200l/10a散布しても,無散布に比べ,潮風害の発生程度に差がみられなかった。<BR>2) 海水散布(200l/10a)後洗浄までの時間が,4時間以上経過すると1000l/10aの水で洗浄しても無洗浄と差がなく,0.5時間後の洗浄では無洗浄の61~71%の被害発生が認められた。<BR>3) 間作作物としてソルガムを用いた幼木園は,台風通過時にソルガムの草丈が128~142cmで,幹数が27~40本/mに達していれば,防風垣の効果のない所では,枯死株率が59~82%に達し,改植が必要と思われたのに対し,2番目のソルガムの防風垣の背後にある5,6畦目からは,枯死株率は2~9%で実害はなかった。<BR>4) 以上の結果から,潮風害の回避のためには小量の水による洗浄より,防風対策が有効と考えられ,幼木園では,間作も有効な手法であり,間作作物としては,ソルガムのように耐倒伏性の強い作物が適するであろう。
著者
山中峯太郎著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1934