著者
関根 祐子 木津 純子 長瀬 幸恵 荒川 基記 安野 伸浩 遠藤 睦 柳 真志帆 山中 緑 大山 実 荒川 義弘
出版者
一般社団法人 日本医療薬学会
雑誌
病院薬学 (ISSN:03899098)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.61-68, 2000 (Released:2011-08-11)
参考文献数
11
被引用文献数
1

To determine whether the cotreatment with histamine H1 antagonists (H1) and histamine H2 antagonists (H2) are effective in treating chronic urticaria sufferers whose condition does not improve by H1 antagonist alone, we investigated academic books, papers provided by pharmaceutical companies and the MEDLINE on-line data base. No sufficient information could be found from inquiries of books and company-provided papers. However, from the MEDLINE data base, six papers on clinical trials based on the protocols of randomized controlled on trial were obtained and used as evidence. We also performed a meta-analysis based on the findings of the 6 papers.It is thus considered indispensable for drug information services to find appropriate papers using a data base search and then provide such information to doctors together with a critical appraisal by pharmacists.
著者
山口 正泰 山中 直明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.47, pp.61-66, 2009-05-15
参考文献数
5

本稿では,複数地点に設置したセンサ(雷検知器)群をネットワークで結んで雷を観測する簡易型多地点雷観測システムの構成法とプロトタイプによる実験結果について報告する.汎用パーソナルコンピュータをベースとした簡易な構成を採ることで,従来のシステムに比べて経済性の高いシステムを構築できる可能性がある.試作した雷検知器を3つの観測地点に設置して,実際の雷が発する空電パルスの観測が可能であることを確認するとともに改良のための課題について考察した.
著者
高崎 憲博 村上 忠洋 山中 主範 小林 道生(OT)
出版者
東海北陸理学療法学術大会
雑誌
東海北陸理学療法学術大会誌 第28回東海北陸理学療法学術大会
巻号頁・発行日
pp.83, 2012 (Released:2013-01-10)

【目的】 リハビリテーションの目標は対象者の生活機能の向上であるが、生活期(維持期)における重度障害者に対しては、介助者の負担を軽減することもその目標の一つと考える。我々はこの身体的な負担の程度を介助者の主観により段階づけする基準を作成し、これを身体的介助負担度の検査として臨床で用いている。本研究の目的は、移乗動作の介助においてこの主観的な身体的介助負担度と、その際の介助者の腰部脊柱起立筋の筋活動量との関係を検討することである。【方法】 1名の作業療法士(以下、介助者)に、老人保健施設に入所中で、機能的自立度評価表のベッド・椅子・車椅子移乗の項目が5点以下の者(以下、被介助者)17名(男性2名、女性15名)のベッドと車椅子間の移乗動作の介助を行わせた。その際の介助者の身体的介助負担度(以下、介助負担度)と腰部の筋活動量を測定した。介助負担度の判定は、「0:身体的な負担を全く感じない」「1:すこしの身体的な負担を感じる」「2:中等度の身体的な負担を感じる」「3:かなり身体的な負担を感じる」「4:非常に身体的な負担を感じる」の5段階とし、移乗介助をした後に介助者が行った。筋活動量の測定は、表面筋電計(Noraxon社製)を使用し、左右のL3レベルの腰部脊柱起立筋(以下、脊柱起立筋)から活動電位を導出した。ベッドと車椅子の座面に設置した圧感知センサーの信号を用いて、被介助者の殿部がベッドから離れ車椅子の座面に着くまで、および殿部が車椅子の座面から離れベッドに着くまでの区間を確認し、この区間における単位時間あたりの積分値を算出した。統計処理は、介助負担度と脊柱起立筋の筋活動量の関係をスピアマンの順位相関係数を用い、有意水準は5%未満とした。【結果】 介助負担度が1であった3名の介助時における脊柱起立筋の積分値の中央値は132.5μV(最小96.1μV~最大158.1μV)であった。介助負担度の2であった7名の積分値の中央値は211.1μV(144.1μV~249.2μV)で、3であった7名の積分値の中央値は222.9μV(189μV~283.7μV)であった。介助負担度と脊柱起立筋との間には正の相関関係(r=0.56, p=0.019)を認めた。【考察】 今回使用した介助負担度は、ADL評価が全介助であってもその負担度を詳細に段階づけられるのが特徴で、重度障害者のリハビリテーションの効果を判定する検査法として有用と考えている。しかしながら、主観的な検査法でありその妥当性に疑問があり、今回、介助負担度と脊柱起立筋の筋活動量との関係を検討した。その結果、移乗介助での脊柱起立筋の筋活動が高くなるにつれ、主観的な介助負担度も高くなっていた。したがって、身体的介助負担度の検査を用いることで、移乗介助時の負担の程度を適正に捉えることができると考える。【まとめ】 今回、移乗介助において介助者の介助負担度と脊柱起立筋の筋活動を検討し、それらの関係を認めた。身体的負担度の検査を用いることで、介助者の身体的な負担の程度を適正に捉えることが可能で、リハビリテーションの効果判定の指標になると考える。
著者
山中 恒 千田 敏之
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア (ISSN:09154191)
巻号頁・発行日
no.137, pp.30-32, 2001-03

代表作は『ぼくがぼくであること』(角川文庫)、『あばれはっちゃく』『おれがあいつであいつがおれで』(理論社)、『ボクラ少国民』(辺境社)など。最近作には『間違いだらけの少年H』(辺境社)、『新聞は戦争を美化せよ!』(小学館)がある。
著者
田中 一志 武中 篤 楠田 雄司 原口 貴弘 山中 望
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.741-744, 2002-12
被引用文献数
5 7

80歳女.肉眼的血尿,嘔吐が出現し,膀胱鏡で全周性に粘膜の発赤,出血と気泡の形成を認めた.高度の炎症所見,高血糖,脱水を認め,補液,セフォゾプラン投与,レギュラーインシュリンを行った.その後全身倦怠感が増悪し,血液ガス所見で代謝性アシドーシスを認め,意識レベルが低下した.CTで膀胱壁内に著明なガス像を認め,緊急膀胱摘出及び尿管皮膚瘻造設術を行った.膀胱粘膜は全周にわたり暗赤色,浮腫状に変性しており,尿培養及び組織表面の細菌培養でEscherichia coliを認めた.病理所見で,粘膜の上皮細胞はほぼ壊死となって脱落しており,粘膜から粘膜下組織にかけて出血,壊死性の像を認めた.又,粘膜下組織には発生したガスによる著明な大小の腔隙を認めた.術後経過良好で,退院し糖尿病外来治療となったA 80-year-old female with insulin-dependent diabetes mellitus (IDDM) visited our hospital on November 24, 1999, because of nausea, vomiting and macrohematuria. Cystoscopy demonstrated a diffuse hyperemic mucosa and gas-filled vesicles in the submucosa. Despite treatment with antibiotics, infection was not controlled and metabolic acidosis was increased. Simple cystectomy and ureterocutaneostomy were performed. Histological examination showed whole mucosal necrosis and vacuolation with aerogenesis in the submucosa and muscle layer of the bladder. Urine and mucosal surface cultures revealed Escherichia coli infection. After operation, the general condition was improved. Thirty six cases of emphysematous cystitis have been reported in Japan including this case. Successful treatment with cystectomy under the life threatening condition was reported for the first time.
著者
鈴木 美緒 吉田 長裕 山中 英生 金 利昭 屋井 鉄雄
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.I_867-I_881, 2012 (Released:2013-12-25)
参考文献数
58

近年,世界的に自転車の環境にやさしい交通手段としての特性が見直され, わが国においても自転車の都市交通における位置付けが見直される好機にある.特に,わが国の自転車は歩道走行が常態化していることから,歩行者の安全性を確保するべく,道路に走行空間を創出する動きが急速に進んでいる.しかし,実際には実務主導型で整備されているのが現状であり,このような一過性の政策では,時間を要するネットワーク整備は完成し得ない.そこで本研究では,17自治体を対象に自治体へのヒアリング調査を行ない,自転車交通に関する政策目標,ネットワーク計画の策定やその走行空間の考え方の違いを明らかにし,継続的な自転車走行空間整備が行なわれるための計画推進体制および実施協議体制のありかたについて考察した.

1 0 0 0 OA 栄養管理とQOL

著者
山中 英治
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.799-803, 2014 (Released:2014-06-23)
参考文献数
6

高齢社会となり入院患者も高齢化している。栄養管理とくに強制栄養が、単なる延命治療ではないかとの批判もある。高齢者は入院時栄養不良も多く、栄養不良では術後の回復も遅れ、筋力や免疫能を始めとする体力も低下しやすい。 体力低下は離床の遅れにつながり、入院中の嚥下機能低下、誤嚥性肺炎、褥瘡なども発生しやすい。結果的に動けない、食べられない、家に帰れないことになれば、QOLは大きく低下する。ゆえに適切な栄養サポートは重要である。 周術期の栄養管理についても、不要な長期間の絶食や輸液は患者のQOLを低下させることになるので、科学的根拠に基づいた栄養管理で標準化すべきである。また、静脈栄養よりも経腸栄養が生理的で安全であるが、最もQOLが良好なのは、経口摂取すなわち食事である。生命維持だけが目的ではなく、美味しく食べてこそ、生きている喜びがある。
著者
森 修一 服部 美紀 山中 大学 橋口 浩之 高橋 幸弘 濱田 純一
出版者
国立研究開発法人海洋研究開発機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

落雷被害の社会的影響が大きいインドネシアのジャカルタ首都圏の雷雨を対象とし,長期現業地上観測データに基づく気候学的解析を行うと共に,レーダー等による特別観測を実施した.その結果,雷雨は対流季節内振動(MJO)の東進と共に大きく変動し,MJO活発域の到来直前(Phase 3)に最も激しくなる.また,雷雨の季節進行は多くの地点で雨季直前(4月,11月)に活発となるが,赤道越え北風モンスーンサージ(CENS)が影響し,ジャワ海沿岸のみ2月が最盛期となるなど地理的差異も大きい.さらに,雷雨はジャワ島南部の山岳域で発生し,北部沿岸のジャカルタ都市部へ移動する日周期移動が顕著であること等が明らかとなった.
著者
今井 強一 山中 英寿
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.84, no.7, pp.1175-1187, 1993-07-20
被引用文献数
8 2

前立腺癌のスクリーニング検査として,症状・直腸診(DRE)・transrectal ultrasonography(TRUS)・prostate specific antigen(PSA)の評価と,mass screening(前立腺癌集団検診,実検)の現状と将来について検討した.早期前立腺癌発見のためには,DREはTRUSに比べspecificityに優れるが,sensitivityに劣る傾向にあった.PSAは前立腺癌症例の経過観察には優れるが,specificityやsensitivityに劣るが,状況に合わせたcut off値の設定が良好な結果を招くと思えた.また,それぞれの検査法で発見できる前立腺癌は必ずしも同一ではないと思われる.現段階で完全な前立腺癌スクリーニング検査はなく,高い発見率を期待するならば,これら3方法を同時に使用するのが良いであろう.診断医はそれぞれの検査法の特性を熟知し,各施設に適した検査chartを持つことが肝要である.本邦での前立腺癌の集団検診は開発段階をほぼ終了し,試行段階に入る所である.しかし,試行段階では5から10万人規模の無作為割り付けによる研究,ないしはそれに準ずる研究を行うのが望ましい.この施行段階による検討を行うためには全国規模での実検体制が組織されなければならない.
著者
山中 英夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-I, エレクトロニクス, I-光・波動 (ISSN:09151893)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.261-262, 1996-07-25

本論文は定在波法による誘電率測定において, 測定試料の後面を可動短絡面とし, 短絡位置を変えたいくつかの測定値を組み合わせ, 被測定試料の前面にできる定在波比若しくは定在波最小位置の測定のどちらかのみから複素誘電率を求める方法について考察したものである.
著者
榎木 泰介 今井 唯 山中 にな子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. 第3部門, 自然科学・応用科学 (ISSN:13457209)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.49-55, 2014-02

本研究は,大学体育会アメリカンフットボール部に所属する男子大学生70名を対象として,スポーツ活動における障害と外傷の発生について検討を行った。集計を行った2011年と2012年に発生した障害および外傷を対象に,発症の部位について,負傷者の属性(ポジション・学年)と調査年度による比較を行った。発症部位の分類は,1)頭・頚部,2)体幹(腹部・背部)および腰部,3)肩,4)腕および手・指部,5)大腿部,6)膝関節,7)下肢および足部である。調査対象の集団について,それぞれの身体組成を反映する所属ポジションから3群に分け,バックス群(B群),ミドル群(M群),ライン群(L群)とした。 集計を行った2年間における総受傷件数では,2011年と比較して2012年で2.2倍に増加した。1人当たりの平均受傷件数をみると,B群とL群において,2011年と比較して2012年で有意に高い値を示した。学年間の比較では,M群において高学年群が有意な高値を示した。受傷部位では,2012年に膝関節の負傷が増加しており,特にM群で顕著であった。 今回の対象集団では,2012年度において運動(練習・試合)の強度・頻度・時間が高まり,受傷件数が増加したと考えられる。そのような状況において増加する可能性のある受傷部位は,L群では脳震盪を含む頭・頚部,M群では前十字靱帯損傷を中心とした膝関節,B群では肩関節であった。これらのスポーツ障害および外傷を未然に防ぐには,テーピングや可動域を固定する装具などの活用,ポジションおよび競技固有の技能を支持する骨格筋群を中心としたトレーニング,学年や運動能力を考慮した練習強度と年間計画の設定などが重要である。This study investigated the occurrence of sports injuries and disorders in 70 students who belong to the collegiate American football team. We collected and surveyed a large number of sports injuries, trauma, failure and disorders occurred in 2011 and 2012. The case reports were divided into 7 groups according to following body sites, 1) head and neck, 2) body trunk(abdomen, lib and back), 3) shoulder joint, 4) arm, hand and finger, 5) femoral region, 6) knee joint, 7) lower leg and foot. These data were compared by the year, position in football and school grade. In addition, we set three groups from the position reflecting their body composition profile. There were bucks group(B), middle group(M), and lines group(L). The total number of injuries was increased to 2.2 times in 2012 compared to 2011. The average number of injuries per player, L and B group were significantly higher in 2012 compared to 2011. In the M group, the upper grades(senior and junior)showed a significant higher injury rate than lower grade(junior and freshmen). Moreover, M group had a tendency that injured risk of knee joint site was increased in 2012. It is considered that increased playing time, intensity and frequency in practices and games in 2012 had strong correlation with significantly increased number of injuries. Distinctive injuries related with the football position were 1) head and neck damages including a concussion in L group, 2) knee ligament damages in M group and 3) shoulder joint damages in B group. To forestall these sports injuries, utilize of the equipments and sports taping for fixing the range of motion, introduce the physical training, athletic rehabilitation and physiotherapy with a focus on the playing movement that supports for position-oriented football skills.
著者
山中 三男
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, 1993-08-30