2 0 0 0 OA 腹壁血腫の3例

著者
山本 誠己 尾野 光市 浅江 正純 稲生 誠樹 西野 伸夫 戸田 慶五郎
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.20, no.9, pp.2257-2260, 1987-09-01
被引用文献数
1

咳嗽や体位変換時の急激な腹筋の収縮によって筋断裂や血管損傷をきたし,腹壁に血腫を形成することがある.このような病態は古くHippocratesの時代より知られているがまれな疾患であり,その存在を知らないと腹腔内疾患と誤診されることもある.一般には腹直筋領域に多いため,腹直筋血腫,hematoma of the rectus abdominis muscle,腹直筋症候群,rectus muscle syndromeなどと呼ばれているが,内外腹斜筋領域にも同様の血腫形成をみることがあり,広く腹壁血腫と称する方がよいとするものもある.著者らは典型的な腹直筋血腫の2例と,右内腹斜筋損傷による右季肋部腹壁血腫の1例を経験し,その診断に腹部超音波検査,腹部computed tomography(以後CT検査と略す)が有用であったので報告する.
著者
堀 新 佐島 顕子 村上 隆 山田 邦明 山本 博文 矢部 健太郎 鴨川 達夫 白根 孝胤 曽根 勇二 堀 智博 堀越 祐一 光成 準治 山崎 布美
出版者
共立女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

2009~2011年度を通じて、史料調査の実施、研究会の開催、データ入力、の3点を共同研究の中心に据えて活動した。3年間に史料調査先は50ヶ所以上、研究会は15回、事務的会合は約30回、メールでの打ち合わせは無数であった。史料調査の際には周辺のフィールドワークを行った。データ入力は、豊臣秀吉発給文書・豊臣奉行人発給文書を中心に、古記録もあわせて約4000点に及んだ。研究会の成果の一部は、山本博文・堀新・曽根勇二編『消された秀吉の真実』(柏書房、2011年)として公表した。

2 0 0 0 正智院文書

著者
山本信吉編
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
2004
著者
山本 喜大 久保田 淳市 庄田 幸恵 白井 豊
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.109(1997-NL-122), pp.105-111, 1997-11-20

日本語の入力操作全体での効率向上のために、かな漢字変換上に誤入力を訂正する機能を試作した。本かな漢字変換は、置換、挿入、脱落誤りのいずれかを一つ含む文節を訂正する。ユーザの訂正指示操作に応じて複数の誤り訂正候補を提示しユーザが選択する方法(選択型訂正)と、変換操作に応じて自動的に誤りを訂正する方法(自動訂正)の2つのインターフェースを想定し性能を評価した。実験の結果、選択型訂正の再現率は第1位が39%、上位6位までで59%であった。また自動訂正の再現率は4%、誤り率は3%であった。
著者
藤井 博英 山本 春江 大関 信子 角濱 春美 坂江 千寿子 阿保 美樹子 出貝 裕子 板野 優子 佐藤 寧子 樋口 日出子 瓦吹 綾子 田崎 博一 中村 恵子
出版者
青森県立保健大学紀要編集委員会
雑誌
青森県立保健大学紀要 (ISSN:13455524)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.79-87, 2003-03

国立情報学研究所の「学術雑誌公開支援事業」により電子化されました。In Aomori (JAPAN), there are shaman called "ITAKO" or "KAMISAMA", and they do prediction, fortune telling and medical care with their spiritual or religious power. This paper is intended as an investigation of the culture of shaman and mental health in Aomori. The participants in this survey were 670 people from the southern ares of Aomori prefecture who were outpatients because of chronic illness. We conducted this survey using a questionnaire form and a structured interview that mainly consists their experience of consulting to shaman. The following results were obtained: 232 (34.6%) informants had experience of consulting a shaman. Compared with gender, females had a greater tendency to consult. They consulted to shaman about "personal illness" and "family illness", and they had a need for healing. Their impressions after consulting a shaman were mainly "a feeling of healing", and "a felling of calm" (each from approximately 30% of 232 informants). It was found from the result that some people use both hospital care and shaman, and they feel healing and calm from the shaman while complying with their doctor. From this result we may say that shaman supplement or coexist with doctors for people having a chronic in this area.
著者
山本 惠子
出版者
日本医療経済学会
雑誌
日本医療経済学会会報 (ISSN:13449176)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.52-73, 2007-06-15
被引用文献数
1

イングランドでは地方エリア協約(LAA)が2007年から実施に入っている。本稿は中央-地方関係の視点からLAAの構造,「より健康なコミュニティと高齢者」,ハックニーとニューアムのLAAを考察している。そこではナショナル-リージョナル-ローカルのマルチレベルのガバナンスが貫かれ,地方自治体には信賞必罰の形態がとられ,健康の不平等対策の優先順位は低い。中央政府と近隣地域との間に位置するリージョンが重要になると思われる。
著者
山本 研一 森田 義郎 川上 良策 小沢 透
出版者
社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.63, no.8, pp.1372-1376, 1960

著者らは低級炭化水素から重油までの原料油を用いて, これらと水蒸気との高温における反応の研究を行なっているが,その一部として従来ほとんど研究の行なわれていない多成分系触媒による灯油と水蒸気の反応の研究を行なった。この反応は800℃ 以上の高温で水蒸気の共存の下に強い還元気流と酸化気流にさらされるので,使用できる触媒は著しく制限される。そこで適当と考えられる幾つかの触媒を取り出して比較したところ,ニッケル・バナジウム系触媒が最もよい結果を示した。また優秀な触媒幾種類かについて接触条件を定め,理論的に推定される極限値との比較も試みたが,その結果はかなり優秀なものであった。触媒のニッケル含量は5wt%で一応活性の大きなものが得られたが,それ以上にニッケル含量を増加しても,ほとんど効果がないことがわかった。次に反応前後における触媒層内の温度分布について調べたが,触媒層に達する前に灯油の分解がおこり,そのフラグメンツ(切片)が触媒層において水蒸気と反応するものであることが推定された。
著者
山本 健一 山田 善久 武田 康雄 大橋 真由美
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.16, pp.258-261, 2000-11-11

本学英語英文学科では、英語運用能力のレベルアップのための具体的な達成目標として、英検、TOEFLまたはTOEICなどの検定試験受験を学生に奨励している。英語力判定の基準として英単語はこれら検定試験の基本であり、英語英文学科学生の英語運用能力向上に少しでも資するため、英検2級用英単語学習ソフトを共同開発した。開発後、英語英文学科1年生の学生を対象に、本ソフトを利用して英単語のプレテストを実施した。約一ヶ月の学習後、ポストテストを行い、どの程度学習効果が向上したかを中心に分析した。また本ソフトの使用に関するアンケート調査を実施し、その調査結果を併せて考察した。
著者
都築 涼香 大森 照夫 山本 光三 岡 紀子 杉山 典正 出口 哲也 仲 美津子 松原 智子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.130-134, 2017-03-01 (Released:2017-03-01)

本研究は,新市場参入を検討している営業部隊のための効果的な情報分析に関するものである。下町ロボットと名付けられた仮想の会社は高感度加速度センサーを製造販売しており,これを武器に成長が期待される介護・支援ロボット市場へ参入するケースを想定した。加速度センサーの販売先として可能性が高い企業6社を選定し,具体的な営業活動をイメージしながら必要な情報を収集・分析した。本稿では,従前の情報分析の提供先としてあまり馴染みのなかった営業部隊に着目し,営業部隊の営業戦略支援のための具体的な情報提供手法について報告する。
著者
大島 昇 北野 洋子 形埜 まり江 河野 健三 福嶋 美津子 山本 晃 藤田 裕司
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. V, 教科教育 (ISSN:03893480)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.213-223, 2005-09-30
被引用文献数
1

特殊教育から特別支援教育への転換が迫られている折から,大阪教育大学附属養護学校における個別の教育支援の実状を1事例に即して紹介した。事例は知的障害及び場面緘黙症と診断された女子生徒で,高等部入学後3年間の取り組みの経過を,それに連携的にかかわったクラス担任,進路支援担当者,プレイセラピー担当者,養護教諭,精神科校医らの記録に基づいて要約する、とともに,場面緘黙症の生徒への教育支援の在り方について若干の考察を加えた。
著者
揖場 和子 川崎 勲 山本 秀樹 魚井 孝悦 木下 迪男
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.365-368, 1999-05-25 (Released:2009-11-24)
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

銅を含まない濃厚流動食を経鼻にて数年間投与され血清銅の著減を示した三症例のうち二症例が白血球減少を合併した. 銅を豊富に含む流動食に変更後, 血清銅は正常範囲に上昇し, 白血球数は正常化した. その結果, 白血球減少が銅の欠乏による可能性が高いと考えられた. 経口摂取不可の寝たきり症例はチューブによる強制的な栄養に依存する. 管理栄養下ではカロリーだけでなく, 銅をはじめとする微量元素の内容にも配慮することが重要である.
著者
山本 るみ子 齋藤 勉 宮川 博充
出版者
愛知県農業総合試験場
雑誌
愛知県農業総合試験場研究報告 (ISSN:03887995)
巻号頁・発行日
no.33, pp.331-334, 2001-12

台湾産白ブンチョウの羽色の表現型を調査し、国内における白ブンチョウの生産性向上のために利用できるか検討した。 1.台湾産白ブンチョウは桜(有色)に対し劣性である白の遺伝子をホモ型で保有していると推定された。 2.台湾産白ブンチョウ羽色の特徴としては、弥富産白文鳥雛にある黒い刺し毛が全くなく、純白であった。 3.台湾産白ブンチョウと弥富産桜ブンチョウの交配から発生した子はすべて桜ブンチョウの羽色で多量の白い刺し毛が存在していた。したがって、台湾産白ブンチョウは弥富産白ブンチョウが持つ桜(有色)に対し優性で、致死作用のある遺伝子(Wh)を保有していないと推定された。 そのため、台湾産白文鳥同士を交配することにより、白ブンチョウの生産性と品質を向上させることが期待された。
著者
山本 龍一 酒向 慎司 北村 正
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2012-MUS-96, no.13, pp.1-6, 2012-08-02

本稿では,楽譜に基づく音楽音響信号から,演奏位置とテンポを推定する問題について論じる.隠れセミマルコフモデル (HSMM) に基づく演奏位置推定と,線形動的システム (LDS) に基づくテンポ推定を組み合わせることで,入力信号の未来の情報が使えない制約の元で効果を発揮する実時間拍予測アルゴリズムを提案する.具体的には,遅延を許容して信頼性のある演奏位置を推定し,テンポを用いて現在位置を予測する.クラシック音楽およびジャズ音楽データベースを用いてオンセット検出に関する評価実験を行った結果,提案する実時間拍予測アルゴリズムを用いることで,許容誤差 300ms において約 15% 精度が向上することが確認された.