著者
西堀 すき江 小濱 絵美 加藤 治美 伊藤 正江 筒井 和美 野田 雅子 五道 紗世 廣瀬 朋香 羽根 千佳 小出 あつみ 山内 知子 間宮 貴代子 松本 貴志子 森山 三千江 山本 淳子 近藤 みゆき 石井 貴子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.32, 2021

<p>【目的】愛知県は温暖な気候で、多くの河川が走り、濃尾平野、岡崎平野、豊川平野が広がり、肥沃な農地に恵まれている。また、伊勢湾に面し、漁業や海運業が発達している。山には良質な檜や杉が育ち、豊かな土地柄である。この地は長く政治の中心であった京に近く、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康など天下統一を目指した戦国武将が生まれた土地である。江戸時代には、名古屋(尾張)に御三家筆頭で東海に君臨した尾張徳川家の居城があり、岡崎(三河)は徳川家康誕生の地で、東海道の要衝として繁栄した。また、県内を横切る東海道沿いには、参勤交代の大名や旅人が利用する宿場が9か所あり、それぞれの名物や土産物が作られ、商業が盛んであった。このような地の利と長年の風習が、今の「派手好き」「倹約家」などの県民性を生み出した。日常的には質素倹約を旨とし、堅実家で余計なものにお金を使わず、貯金をする傾向があるが、婚礼などの行事には、思いっきりお金をかけて嫁入り支度をし、派手な宴を開く習わしがあった。</p><p>【方法】県内を7地区に分け、聞き書き調査を平成24〜25年に、料理撮影を平成27〜28年に行った。聞き書き調査対象者は各地区に長年暮らし,その地域の家庭料理を伝承している人とした。料理作成は各地区で郷土の家庭料理の保存活動を行っている団体・個人等に協力をお願いした。</p><p>【結果】今回は、一世一代の派手な婚礼などに伴う行事食ではなく、質素ながら、地元でとれる豊かな食材を生かした、季節や人生の節目を祝うハレの日の行事食について収録した。</p>
著者
山本 圭介 松岡 庸洋 高尾 徹也 辻村 晃 奥山 明彦 久保 盾貴 細川 亙 角田 洋一 山口 誓司
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.100, no.3, pp.500-503, 2009 (Released:2012-02-01)
参考文献数
13

41歳, 男性.家族歴・往歴に特記すべきことなし.以前より陰茎腫大を自覚し, 排尿時痛も出現したため前医受診.陰茎の著明な腫大を認めた.MRIにて, 陰茎皮膚および皮下組織の著明な肥厚を認めた.自排尿困難のため, 尿道カテーテル留置の上, 当科紹介.病的な皮膚・皮下組織を切除し, 左大腿部より採取した分層皮弁を陰茎に巻きつけて植皮を行った.病理診断では悪性所見を認めず, 非特異的炎症性変化であった.植皮の生着は良好で, 痛みは減少し尿道カテーテル抜去後も排尿可能であった.術後6カ月現在, 明らかな再発を認めず, 排尿・性機能についても特に問題ない.象皮病はリンパ浮腫の終末像であり, フィラリア感染や外傷・治療・腫瘍・液状異物自己注入などが原因で生じる.自験例ではフィラリア感染は否定的であり, 特発性と考えられた.
著者
山本博文編著
出版者
悟空出版
巻号頁・発行日
2017
著者
山本 昌幸 小路 淳
出版者
水産増殖談話会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.53-61, 2016

瀬戸内海中央部の砂浜海岸(調査時の水深1.0~5.7 m)で小型底びき網調査を2002年5月から2005年9月まで37回実施し,39種以上14,013尾の魚類を採集した。水温は9.0(2月)から30.3℃(8月)の間で変動した。一曳網あたりの魚種数は1.25(1月)から9.50尾/曳網(6月)の間で,個体数密度は0.6(1月)から103.5尾/100 m<SUP>2</SUP>(10月)の間で変動した。魚種数と個体数密度は春から夏に増加して秋から冬にかけて減少し,水温との間に有意な正の相関が認められた。優占上位6種(個体数%)はヒメハゼ(62.6%),アラメガレイ(11.4%),シロギス(6.7%),ネズッポ属(6.4%),ササウシノシタ(3.3%),ヒラメ(3.2%)であった。
著者
松井 康輔 松島 英之 小坂 久 山本 栄和 関本 貢嗣 海堀 昌樹
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.246-249, 2021-12-15 (Released:2022-01-15)
参考文献数
7

【はじめに】当院では肝癌肝切除において,これまでのERASプロトコールによる周術期管理を改善し,ESSENSEプロトコールに基づいた周術期管理を行っており,その効果と問題点について検討を行った.【対象と方法】2018年1月より2020年12月までの肝細胞癌肝切除206例を対象に,当院におけるESSENSEプロトコールに基づいた周術期管理について検討した.【結果】ESSENSEプロトコールのうち,「腹腔ドレーンの排除」の検討では94.2%にドレーン留置が行われており,「術翌日よりの食事再開」において,術翌日に5割以上の食事摂取が可能であった症例は38.7%であり,いずれも遵守困難と考えられた.【考察】ドレーン留置は身体活動の抑制につながるが,肝癌肝切除においては,難治性腹水や術後胆汁漏の観点からドレーン留置が必要となる症例も多く存在し,ドレーン留置必須症例を正確に抽出する必要があると考える.また,術翌日よりの食事再開は困難であり,再開においても患者の食事意欲や腹部症状に合わせた食事内容での再開に努める必要があると考える.
著者
岡田 尚基 山本 幸生 Okada Naoki Yamamoto Yukio
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告: 宇宙科学情報解析論文誌: 第2号 = JAXA Research and Development Report: Journal of Space Science Informatics Japan Volume 2 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-RR-12-006, pp.131-136, 2013-03-29

科学衛星や探査機では,コマンドの実行時刻やテレメトリデータの生成時刻を扱うための時刻系として,衛星時刻が使われる.衛星時刻は,オンボードのクロックを使って増加するカウンタであることが多い.衛星時刻はその衛星・探査機に固有の時刻系であり,かつ進み方も一定ではない.そのため,これを共通の時刻系に校正して使うことが行われる.我々は,宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所で科学衛星・探査機の時刻校正に適用する枠組みを整備している.この枠組みは,今後打ち上げられる科学衛星・探査機で,衛星運用からデータ解析に至るまでの各地上系システム に共通機能として組み込まれる予定である.
著者
山本 孝司
出版者
岡山県立大学 大学教育開発センター
雑誌
岡山県立大学教育研究紀要 = Bulletin of Higher Education and Liberal Arts and Sciences Research,Okayama Prefectural University (ISSN:24238236)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.1-10, 2021-02-15

ルイザ・メイ・オルコット(Louisa May Alcott,1832-1888)は、19世紀アメリカの子ども向け少女小説作家として知られ、代表作『若草物語』(Little Women)は、当時の少女たちの心を掴み大ベストセラーとなり、その後も世界各国で翻訳され、家庭小説の古典として世代を越えて読み続けられている。彼女の小説の中には、19世紀当時のアメリカ社会に浸透していた人間観、子ども観、教育観とは相入れない進取の精神に満ちた社会と人間の捉え方が垣間見え、その意味でルイザは後の進歩主義教育につながるユニークな思想の持ち主であった。本稿は、オルコットの教育思想をアメリカ教育史の中に位置づけ、19世紀末から生起するアメリカ進歩主義教育との影響関係を明らかにすると同時に、進歩主義教育から今日の教育現場にも受け継がれる子ども主体の教育実践理論を彼女の思想の中に見出すことを試みた。
著者
中村 良介 山本 聡 松永 恒雄 小川 佳子 横田 康宏 石原 吉明 廣井 孝弘
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会誌遊星人 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.15-24, 2014

我々は月探査機「かぐや」に搭載されたスペクトルプロファイラ(SP)データの全量解析を行い,月表面に露出しているカンラン石・低カルシウム輝石に富む岩相の全球分布を調べた.その結果,(1)カンラン石はモスクワの海・危難の海といった地殻が薄く比較的小さい衝突盆地周辺に(2)低カルシウム輝石は月の三大衝突盆地,すなわち南極=エイトケン盆地・雨の海・プロセラルム盆地の周囲に,それぞれ局在することが明らかとなった.表層の斜長岩地殻が完全に吹き飛ばされた衝突盆地の内部では,その下にあるマントルが大規模に溶融して「マグマの海」が形成される.原始地球への巨大衝突によって形成された月は,当初数百km以上の厚さのマグマオーシャン(マグマの大洋)によって覆われていた.「マグマの海」は,このマグマオーシャンのミニチュアであり,SPが捉えたカンラン石・低カルシウム輝石の分布は,その分別結晶化過程を反映していると考えられる.今後「かぐや」分光データの詳細な解析をすすめ,「マグマの海」の組成およびその分化過程を読み解いていけば,同じ手法を用いてマグマオーシャンの分化過程や月の内部構造・バルク組成にも強い制約を加えることができるだろう.同様に月の「マグマの海」の研究は,ほぼ同規模の小惑星ベスタ上のマグマオーシャンや,月よりもさらに規模の大きい地球のマグマオーシャンの分化過程についても,新たな知見をもたらすことが期待される.
著者
棚橋 沙由理 山本 桃子
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.17-30, 2022-01

社会の持続可能な発展をにらみ,博物館における学際的な教育研究が社会の持続可能性へどのように寄与し得るのかについて,議論が活発化している.ことに理工系大学・学部では科学技術の社会実装に際し,科学技術コミュニケーションの重要性が増しているため,大学博物館も科学技術コミュニケーションへの貢献が期待されている.そのような現状において,海外の大学博物館ではオブジェクト介在型学習(Object-based learning)による分野横断型学習の可能性に注目が高まっている.欧米を中心に博物館教育の文脈で育まれてきたオブジェクト介在型学習であるが,わが国では学術的枠組みにもとづく実践例が乏しい.本稿ではオブジェクト介在型学習の再考にあたり,大学博物館のコレクションを用いた分野横断型学習としての有効性を検証し,科学技術コミュニケーション活動の一手法としてどのように一般化できるのかを明らかにすることを目的として,理工系大学の大学博物館における養蚕・製糸風景の描かれた錦絵のキュラトリアルワークショップを実施した.その結果,オブジェクト介在型学習は学生の知識習得および共同作業について有用であることが明らかにされた.本研究により今後,オブジェクト介在型学習の多種多様な事例研究が展開されることにより大学博物館の教育研究に資するとともに,科学技術コミュニケーション活動を通じた学術・文化コモンズとしての大学博物館の機能が一層高まるであろうことが示唆された.
著者
山本 恵子 崔 美花 増野 弘幸 山田 幸子
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集 43 (ISSN:24331856)
巻号頁・発行日
pp.73-78, 2001-09-01 (Released:2017-08-18)

Conformational analysis of the side chain of 1α,25-dihydroxyvitamin D_3 [1,25-(OH)_2D_3, 1] and its 20-epimer 2 revealed that the spatial region occupied by the side chain of these vitamin Ds can be divided to four areas. We designed and synthesized four diastereomers 3-6 at C(20) and C(22) of 22-methyl-1,25-(OH)_2D_3 whose side-chain mobility is restricted in one of these four areas. We tested biological activities of these four analogs. These studies allowed us to propose the relationship between the spatial region of the vitamin D side-chain and the activity, an active space group concept. This concept has been generally accepted as explaining the three-dimensional structure and activity relationship of almost all known vitamin D analogs. We constructed the three-dimensional structure of the ligand binding domain (LBD) of vitamin D receptor (VDR) based on the crystal structure of retinoic acid receptor by the homology modeling technique. We docked 1,25-(OH)_2D_3 1 as a ligand into the constructed VDR-LBD. Three residues forming the hydrogen bonds with the functionally important 1α- and 25-hydroxyl groups of 1 were identified and confirmed by the mutational analysis: the 1α-hydroxyl group is forming pincer type hydrogen bonds with S237 and R274 and the 25-hydroxyl group is interacting with H397. By the computational docking studies based on the mutational analysis of the VDR, we obtained the docking models of the VDR with the functionally and structurally interesting ligands. From these studies we suggested key structural factors to bestow the augmented activities on 20-epi-vitamin Ds.
著者
山本蒔子
雑誌
内分泌症候群
巻号頁・発行日
pp.336-338, 1993
被引用文献数
1