著者
生沼 芳弘 了海 諭 山本 恵弥里 佐々木 寿之 小野 俊敏 鈴木 貴士 芹澤 可奈
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 体育学部 (ISSN:03892026)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.25-33, 2005-03-31

The Japan sumo association has been maintained the ban on women entering the traditionally men-only sumo ring, from Edo period. At issue is whether Fusae Ota, the prefectural governor of Osaka, and other women should be allowed into the dohyo, the elevated sumo ring, for ceremonies such as awarding the Osaka Governor's Prize at the Spring Grand Sumo Tournament in Osaka. Ota has requested the honor since winning her first term in 2000 and continues to be denied. In Edo period, the women did not allow into the tournament arena. They could allow to see the Grand Sumo Tournament from 1872, after the Meiji Restoration. From that to now, there was no survey to women spectators. This survey made clear the ratio of spectators between the sexes at the Grand Sumo Tournament. It showed that 42 percent of spectators were women. It was more than 25 persent of Japan Professional Baseball, less than 47 percent of J-league Soccer.
著者
山本 孝司
出版者
サレジオ工業高等専門学校
雑誌
サレジオ工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:18812538)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.49-58, 2012-10-31

This paper proposes a method to describe and visualize B-spline curves for clear understandingof non-uniform rational B-spline curves used for designing software such as CAD. Particularattention is given to handling of the recursion formula to determine the basis functions,handling of the domain and the basis functions when increasing control points, and the effectsof the knot vectors towards the B-spline curves. The paper also demonstrates howconsideration of the B-spline curves helps solving certain problems associated with the Beziercurves used for drawing software such as Illustrator®. Finally, the paper shows how themathematics used in the process of describing the B-spline curves is related to the mathematicstaught at Salesian Polytechnic.
著者
山中 章義 鞠 錦 笠原 恭子 山本 嘉昭 吉田 彌太郎
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.112-120, 2011 (Released:2011-06-27)
参考文献数
50

骨髄異形成症候群 myelodysplastic syndorme (MDS)は,造血幹細胞の異常クローン増殖により汎血球減少と無効造血をきたし,進行性・治療抵抗性のため予後不良な疾患である.MDSは妊娠中に増悪することもあり,子宮内胎児発育遅延や胎児機能不全等の合併症の発生リスクが高くなるとされている.今回われわれはMDS合併妊娠で,分娩周辺期の血小板輸血により母児を安全に管理し得た.本邦での過去の症例51例と合わせて報告する.症例は29歳,初産婦.2年前よりMDSに対し血液内科にて経過観察中であった.白血球や赤血球の著明な減少は認めなかったが,血小板減少を認めていた.近医にて妊娠判明し,妊娠12週で当科紹介受診となった.徐々に血小板が減少したため,妊娠29週より入院管理とした.妊娠中出血傾向を認めなかったため,血小板輸血は行わなかった.妊娠37週1日に選択的帝王切開術施行したが,術直前および術直後に血小板輸血を行い,術中および術後に出血傾向はなかった.母児ともに経過観察中であるが,MDSの増悪や新生児への影響は現在のところ認められていない.これまでのMDS合併妊娠の報告では,治療抵抗性の貧血を認め,妊娠中に初めてMDSと診断された症例が53%(28/52)であった.合併症として妊娠高血圧症候群や胎児機能不全が多い傾向にあった.妊娠時や分娩時に出血傾向はそれほど認められなかったが,ほとんどの症例で血小板輸血を行った.十分な血液製剤が確保できるのであれば,産科的禁忌がない限り経腟分娩は可能と考えるが,高次医療施設での妊娠・分娩管理が必要と考える.妊娠中に治療抵抗性の貧血や血球減少を認めた場合は,血液内科医と連携し速やかに骨髄穿刺にて診断を行い,MDSと診断されれば慎重な妊娠・管理が必要である.〔産婦の進歩63(2):112-120,2011(平成23年5月)〕
著者
藤井 達也 西田 裕 阿比留 佳明 山本 雅司 黄瀬 正博
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.1872-1877, 1995-11-15 (Released:2008-03-31)
参考文献数
13
被引用文献数
7 19

Diisopropylamine (DIPA), N, N-diisopropylethylamine (DIPEA), tributylamine (TNBA) and 7-(1-piperazinyl)-4-quinolone-3-carboxylic acid (2) were titrated in water-dimethylformamide (DMF) mixtures containing 45-98% DMF. Apparent pKa values in anhydrous DMF (pKDMF) were calculated by extrapolation from the variation in the half-neutralization pH values in aqueous DMF. The validity of the relative basicity derived from the pKDMFs was confirmed by examination of the kinetics of esterification of a derivative of 2 with 4-(bromomethyl)-5-methyl-1, 3-dioxol-2-one (DMDO-Br). Relative basicities in DMF were : the carboxylate anion of 2»DIPA>DIPEA>TNBA >the amino group in the piperazinyl part of 2. This order is clearly different from that observed in water.We concluded that DIPEA is a suitable agent to suppress the undesired esterification during the reaction to mask the amino group of 2 with a DMDO group, because it does not remove a proton from the carboxyl group, but only from the protonated amino group.
著者
鈴木 郁美 神先 秀人 石山 亮介 山本 恭平
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2015, 2016

【はじめに,目的】日常生活において,私たちは様々な種類の鞄を種々の方法で持ち歩いている。運動学や力学的,筋電図学的分析に基づく先行研究では,その持ち方により身体へ種々の異なる影響を及ぼすことが報告されている。しかし,多くは重量物の運搬時の運動開始直後における測定に基づいた報告であり,日常生活にみられるような比較的軽負荷で歩行開始後ある程度時間が経過した後の評価はなされていない。本研究では,軽負荷の荷物を持ち,10分間歩き続けた際の,運搬方法の違いによる運動学的パラメーターへの影響を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は健常若年者10名(平均年齢22.2±1.03歳)である。測定課題は,体重の5%の負荷を一側の肩に鞄を掛ける方法(肩掛け)と一側の手で鞄を把持する方法(手提げ)の2種の持ち方と無負荷時(対照群)における,トレッドミル上での10分間の快適歩行とした。疲労による影響を排除するために,肩掛けと無負荷時での歩行,手提げと無負荷時での歩行を,日を変えて行った。三次元動作解析装置(VMS社製VICON-MX)を用いて,体幹,骨盤,下肢の角度変化および重心の変位を求めた。サンプリング周波数は50Hzとし,座標データに対し6Hzのローパスフィルタをかけた。解析には,歩行開始後9~10分時の連続する3歩行周期を任意に選択した。各歩行周期における体幹,骨盤,下肢の関節角度最大値と側方および上下の重心移動幅を求め,3回分の平均値を用いて,2種の持ち方と対応する無負荷時の比較を行った。統計処理は各項目において正規性の検定を行った後,対応のあるt検定またはWilcoxonの符号付順位和検定を行った。有意水準は5%とした。【結果】上下方向の重心移動幅において,無負荷時には31.5±5.9mmであったのに対し,肩掛けでは34.6±4.1mmと有意に増大した。手提げでは無負荷時と比較し荷物把持側への体幹側屈角度の有意な増大がみられた。また肩掛け,手提げ両条件歩行において,無負荷時と比較し体幹・骨盤の水平面における回旋角度に有意な減少がみられた。【結論】本研究の結果,手提げ歩行時に,把持側への体幹の側屈角度の増大がみられた。このことは,軽度の負荷であっても,長く持ち続けることやその機会が増加することで,骨関節系に何らかの悪影響をもたらす可能性があることを示すものと考えられた。肩掛け,手提げの2条件において骨盤回旋運動の減少がみられたのは,荷物保持に伴う腕の振りの減少による影響が考えられた。また,肩掛け歩行時の上下方向の重心移動幅の増大は,骨盤回旋の減少による,立脚初期の重心位置の下降が原因の一つとして考えられた。今回の結果が,荷物を持って一定時間歩き続けたことによる影響であるか否かを確認するためには,歩行開始直後からの経時的変化について検証する必要性がある。
著者
山本 利一 齋藤 雅宏
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.25-32, 2011-07-04 (Released:2017-03-30)
参考文献数
10

本研究は,平成24年度完全実施の学習指導要領で必修化される,中学校技術・家庭科(技術分野)「情報に関する技術」プログラムによる計測・制御学習の授業展開を提案するものである.教材として,教育用マインドストームNXTを活用し,身近にある自動制御された製品の模型を作成し,それらをプログラムによって制御する取り組みである.授業実践の結果,プログラムによる計測・制御の知識や技能の習得に効果が見られた.また,技術が社会に与えている影響についても考察する場面を設定することができた.
著者
澤菜々美 河辺隆司 山本倫也 渡辺富夫
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.257-258, 2014-03-11

近年、学習者の授業に対する積極性を高める取り組みが行われている。本研究では、挙手動作が学習者の積極的な授業参加につながると考え、授業参加のきっかけ作りを支援する挙手ロボットを開発している。このロボットは、学習者の意思に合わせて、元気よく手を挙げ、気軽に教師への意思表示を行うとともに、他の学習者に同調行動を提示して授業参加を促す。また、教師の発問の場面でも、見本となる挙手動作をロボットが行うことで、学習者が手を挙げやすくする。これにより、挙手の身体性を活かし、学習者と教師のインタラクションを深めることで、引き込みの度合いを高め、さらなる身体動作を引き出すことで積極的な授業参加の実現が期待される。
著者
生塩 孝則 遠藤 寛二 山本 恵司
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.116, no.11, pp.866-875, 1996-11-25 (Released:2008-05-30)
参考文献数
21
被引用文献数
3 4

The physicochemical properties of the enantiomer and racemates of suplatast tosilate (ST) were investigated by means of infrared spectroscopy, solid-state 13C CP/MAS NMR spectroscopy, thermal analysis, and X-ray diffraction analysis, and by measuring the solubility and hygroscopy. The infrared and NMR spectra and X-ray diffraction pattern of the enantiomer were distinctly different from those of the racemate. The melting point of the enantiomer was lower than that of the racemate by 5°C, while the solubility of the enantiomer was 1.3 times higher than that of the racemate. The hygroscopic rate of the enantiomer was greater than that of the racemate. These results suggested that ST was classified into a racemic compound crystal. Furthermore, by comparing the relative peak intensity ratios on X-ray diffraction patterns of crystals with various optical purities prepared by recrystallization, it was found that a mixture of racemic compound crystals and either of racemic mixture crystals or racemic solid solutions was obtained by recrystallization of ST in the content of 0 to 64%ee, while the recrystallization of ST in the content of more than 64%ee led to the formation of racemic mixture crystals or racemic solid solutions.
著者
福富 輝 山本 成実 近藤 広孝 渋谷 久 亘 敏広 加納 塁 鎌田 寛
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.13-16, 2018 (Released:2018-03-23)
参考文献数
12

9歳,未避妊雌の雑種犬が,3ヶ月前からの搔痒,脱毛,鱗屑,落屑,糜爛,色素沈着を主訴に来院した。皮膚病理組織検査,骨髄生検,脾臓・肝臓の針吸引細胞検査によりリンパ球の増加,末梢血の血球計算にて著しいリンパ球増多を認めた。各種検査の結果,リンパ球の腫瘍性増殖,その他疾患は確認できず,皮膚病変を伴うリンパ球増多症と診断した。抗生物質,抗真菌薬,食事療法,インターフェロン療法等には抵抗性を示したが,ステロイド療法により皮膚病変の寛解,及びリンパ球増多症の改善を得た。
著者
山本 明美 工藤 志保 中谷 実 花石 竜治 増田 幸保 木村 淳子 櫻庭 麻恵 柴田 めぐみ 工藤 翔 五日市 健夫 佐藤 裕久 村上 淳子 古川 章子
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.281-287, 2017-12-25 (Released:2017-12-28)
参考文献数
8

記憶喪失性貝毒は,日本では規制対象となっていないがEUなどでは重要視されている貝毒の1つである.筆者らはHatfieldらの方法等を参考にHPLC-UVによる記憶喪失性貝毒の分析法を構築し,組成型認証標準物質を用いて性能を評価した.17個の分析結果から推定された真度は97.5%,室内精度はRSDとして1.5%でHorRat(r)値は0.16であった.これらの推定値はCodex Procedural Manualに収載されたガイドラインに示されている分析法の性能規準値を満たしていた.また,組成型認証標準物質を用いて内部品質管理を実施した.処置限界は分析法の性能評価結果から設定した.大部分の結果が処置限界内となり,妥当性確認された分析法の性能から予測される分析値の品質が維持されていることを確認した.本分析法を実際に使用する目的は,ホタテガイ中の記憶喪失性貝毒が4.6mg/kg未満の確認であることから,この条件での適用性を,ホタテガイへの添加試料を用いて確認した.
著者
山本 工
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.564-565, 2016-11-20 (Released:2017-05-01)
参考文献数
2

私たちは食事をして,健康を維持しているが,料理をする道具として一番身近に[包丁]がある。包丁の切れ刃の部分は金属部分であるが,この刀身部がどのような材質からできているのか,またこの材質が近年どのように変遷し進化してきたかを述べたい。包丁などの刃物の作製技術は,単なる金属加工と思われる節もあるが,その技術の真髄は,金属冶金工学や材料科学など複数の学問が融合した技術に裏付けされていることがわかる。
著者
柴木 優美 永田 昌明 山本 和英
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.229-279, 2012-12-14 (Released:2013-03-19)
参考文献数
19

Wikipedia を is-a 関係からなる大規模な汎用オントロジーへ再構成した.Wikipedia の記事にはカテゴリが付与され,そのカテゴリは他のカテゴリとリンクして階層構造を作っている.Wikipedia のカテゴリと記事を is-a 関係のオントロジーとして利用するためには以下の課題がある.(1) Wikipedia の上位階層は抽象的なカテゴリで構成されており,これをそのまま利用してオントロジーを構成することは適切でない.(2) Wikipedia のカテゴリ間,及びカテゴリと記事間のリンクの意味関係は厳密に定義されていないため,is-a 関係でないリンク関係が多く存在する.これに対して我々は (1) を解決するため,上位のカテゴリ階層を新しく定義し,Wikipedia の上位階層を削除して置き換えた.さらに (2) を解決するため,Wikipedia のカテゴリ間,及びカテゴリ記事間の not-is-a 関係のリンクを 3 つの手法により自動で判定し切り離すことで,Wikipedia のカテゴリと記事の階層を is-a 関係のオントロジーとなるように整形した.本論文では not-is-a 関係を判定するための 3 つの手法を適用した.これにより,“人”,“組織”,“施設”,“地名”,“地形”,“具体物”,“創作物”,“動植物”,“イベント”の 9 種類の意味属性を最上位カテゴリとした,1 つに統一された is-a 関係のオントロジーを構築した.実験の結果,is-a 関係の精度は,カテゴリ間で適合率 95.3%, 再現率 96.6%,カテゴリ‐記事間で適合率 96.2%,再現率 95.6%と高精度であった.提案手法により,全カテゴリの 84.5%(約 34,000 件),全記事の 88.6%(約 422,000 件)をオントロジー化できた.
著者
山根 承子 山本 哲也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

ビニール傘に仕掛けを施すことによって、盗難を防ぐことができるのかを実証した。施した仕掛けは、名前シールを貼る、アニメキャラのシールを貼るなどの簡便なものである。これらの傘を大学構内の傘立てに置き、約3ヶ月にわたって実験を行った。
著者
中尾 美千代 大野 義一朗 小澤 美貴 山本 隆子 森本 武利
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.543-553, 2002-11

第39次越冬隊の医療隊員が、越冬期間中に自分自身の摂取した食事をすべてデジタルカメラで記録した。このデジタルカメラの画像から摂取した食品重量を推定して栄養分析を行った。エネルギー摂取量は日本人の栄養所要量に示される生活活動強度Iのエネルギー所要量よりも若干高値を示したが、1月の摂取量は有意に高値を示した。PFC比からみるとたんぱく質および脂肪の比率が高く、炭水化物比が低い傾向を認めた。特に不足を認めた栄養素はビタミンCと食物繊維とカルシウムで、これらについては食材の確保や保管などの問題が関与すると考えられ、ビタミン剤等による補給の必要性を示すものである。