著者
山本 輝雄
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
vol.389, pp.143-149, 1988-07-30 (Released:2017-12-25)
被引用文献数
1

There are two methods of the lay-out of the main buildings of Obakushu Buddhist temples in Kyushu district. The one is the lay-out in Kara-dera (Buddhist temples for the Chinese in Nagasaki). In this lay-out the main buildings face to the small courtyard paved by stone. The other is the lay-out in Buddhist temples which have a building for the priests to sit in meditation and were founded after A. D. 1661, when Manpuku-ji was established as one of branches of Buddhism schools in Japan. This lay-out takes triangular position with Daiyuhoden (the building for the priests to worship Buddha), Senbut-sujo (the building for the priests to sit in meditation) and Zen'etsudo (the building for the priests to eat together).
著者
木村 久江 浜谷 小百合 園田 純子 山本 比佐子 二木 栄子 池田 博子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成24年度日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.109, 2012 (Released:2012-09-24)

一人暮らしの調理に関する基礎的研究○木村久江1)浜谷小百合2)園田純子3)山本比佐子4)二木栄子5)池田博子6)  1)西南女学院大短大2)北九州市立赤崎小3)山口県立大4)福岡県立青豊高  5)元西南女学院大6)元西南女学院大短大【目的】現在は社会状況の変化により年齢層を問わず一人暮らしの者が増えており、今後さらにこの傾向が強くなると考えられる。本研究は、一人暮らしの生活をするうえで作れるとよい料理を知り、調理教育の参考に資するために行うものである。【方法】対象者は高校生41名、大学生(短大、専門学校含む)219名、小学生の保護者68名である。調理法別の料理(93種類)について、「知らない料理」、「作れる料理」、「買って食べる料理」、「作って食べる料理」、「一人暮らしで作れるとよい料理」についてアンケート調査を行った。大学生は調理実習履修以前に実施した。【結果】知らない料理で、若者・保護者ともに多かったのは、紅白なますで若者では40%、保護者10%であった。煮物や和え物、酢の物等日本の伝統的な料理が多かった。作れる料理は、飯・パン・麺類、卵料理が高い割合であった。和風酢の物や煮物、洋風汁物、蒸し物、揚げ物は概して低い傾向がみられた。保護者は若者に比べ全般に割合が高かった。買って食べる料理で多かったのは、若者、保護者ともに、焼売、いなり寿司で、若者は洋風の料理、保護者は和風の料理が多かった。その特徴は、食頻度の高い料理で料理法は煩雑なものであった。作って食べる料理では、若者ではご飯物および卵料理が多く、保護者は主食、副菜ともに作って食べる料理の種類が多く割合も高かった。作れるとよい料理は若者では肉じゃがが76.5%で多く、スパゲッティ類、白飯・麦ごはん、味噌汁と続く。保護者は1位が白飯・麦ごはん、味噌汁とも86.8%で、カレーライス、目玉焼き・ハムエッグと続き、若者は自分の好きなもの、保護者は日常手軽に作れるものに多い傾向がみられた。
著者
北村 嘉恵 山本 和行 樋浦 郷子
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

本年度は、「研究実施計画」に即して、以下のとおり進めた。1.台湾南部(台南、嘉義)において、国民小学や個人・団体の所蔵する文書・写真・奉安庫等の調査を進めるとともに、関係者に聞き取り調査を行った(8月、3月)。所蔵者の逝去により一時中断していた元教員旧蔵資料群については、遺族の了解を得て作業を再開することができ、出版物(書籍)を除く全資料のデジタル撮影を終えることができた。現在その悉皆的な目録の作成を進行中である。これまでの調査の成果と課題を共有するため、国立台湾歴史博物館研究組組長と協議を行い、同館における調査・整理の方針について情報を得るとともに、今後の協力方法についても検討した。2.韓国・国家記録院のデータベース等により学校資料の残存状況および内容を把握したうえで、韓国南部の数カ所(昌原、釜山)に調査地を絞りこみ、初等学校や韓国長老教会の所蔵する文書・写真等の閲覧および関係者への聞き取り調査を行った(8月)。実地調査において学校沿革誌の原本を確認することはできなかったが、とくに、学校創立以来の通時的な集合写真や学籍簿、普通学校生徒の帳面のほか、教会の牧師・長老会議の記録である「堂会録」(1900年代初頭~1960年代末)などの所蔵を確認し閲覧できた点で大きな進展が見られた。このうち許可の得られた資料についてはデジタルカメラにて撮影を行うとともに、仮目録を作成した。3.主要資料のうち公刊許可の得られた学校沿革誌については、全文の翻刻を行い、解題を付して紙媒体および電子媒体で順次公刊し、幅広い共有化をはかるとともに調査地への成果還元につとめている。また、調査・分析より得られた知見は教育史学会等にて個別研究として発表し、論文として公刊を進めている。
著者
山本 一治
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.E2-E2, 2018-03-28 (Released:2018-03-28)

左欄15~16行目の記載内容に誤りがありました。著者(山本一治氏)からの申し出により訂正します。 誤:地元で見つけられなかった終戦直後の前橋市の写真を米国国立公文書館で発見したという。 正:地元で見つけられなかった終戦直後の前橋市の写真を米国で発見したという。
著者
山本 喜通
雑誌
名古屋市立大学看護学部紀要 = Bulletin of Nagoya City University School of Nursing (ISSN:13464132)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.1-7, 2011-03

血管内皮細胞による血管運動調節では、内皮細胞から放出された液性物質がpharmacomechanical couplingによって血管平滑筋の収縮に影響する機構がまず発見されたが、内皮細胞の膜電位変化により平滑筋の膜電位が変化し、それがelectromechanical couplingにより収縮・弛緩を引き起こす機構も存在する。アゴニスト刺激によって内皮細胞内Ca2+濃度が増加するとCa2+活性化K+チャネルが素早く、Ca2+活性化非選択性陽イオンチャネルが徐々に開き、前者によりまず膜の過分極が、後者により遅発性の膜の脱分極が生じる。この内皮細胞の膜電位変化が平滑筋一内皮細胞間ギャップ結合を通って平滑筋に伝わる。平滑筋の電位依存性Ca2+チャネルは過分極によって閉じ、脱分極によって開くので、これによって平滑筋の細胞内Ca2+濃度が変化し、収縮が制御される。この膜電位による血管運動調節は薄い平滑筋層を持つ細動脈で特に有効で、その部で決定される末梢血管抵抗の調節に重要と考えられる。
著者
山本 輝雄
出版者
福岡国際大学・福岡女子短期大学
雑誌
福岡国際大学紀要 (ISSN:13446916)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.87-98, 1999-03-05

黄檗派寺院にのみ国内では特異な天王殿という建物について,全国的に調査研究した結果,19寺院に天王殿の存在を確認した。これらの天王殿に関して,その建物の向き,伽藍全体に占める位置,安置される中心的仏像などを調べた結果,天王殿とは従来の見解のように「寺門の特異様式」とは考えられず,前方には弥勒像を安置して世俗の"救済"を,後には韋駄天像を安置して仏教の聖なる空間の"護法"という宗教上の機能(働き)をもつ大雄宝殿同様に仏教寺院にとって大変重要な堂宇の一つであることを明確にした。ただし,建築の形式としては,天王殿は中国建築の「屏門(屏風門)」を採用したのであろう,と考えた。さらに,江戸時代を通じての天王殿の歴史の理解を試み,天王殿が"護法"のみの機能から始まったが,"救済"と"護法"の機能を兼ね備えることで黄檗派寺院の確立がなった後,両機能の中を揺れ動きながらの歴史的な展開過程を経て,遂に仏教の"擁護"の機能になって幕末を迎えた,と考えた。
著者
中崎 昌雄 山本 浩司
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.39, no.7, pp.624-632, 1981-07-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
43
被引用文献数
1 3

1977 witnessed almost simultaneous announcements of two completely independent syntheses of trans-doubly bridged ethylenes, one from Osaka University group and the other from Northwestern University group.This review provides a critical survey on the recent development in the chemistry of this unique and fascinating class of cyclic compounds with unsaturated center buried in the molecular cavity.
著者
増井 ゆう子 山本 和明
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.169-175, 2015-04-01 (Released:2017-04-13)

国文学研究資料館(NIJL)では,向こう10年間にわたる大型プロジェクトが始まった。計画名称は「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」である。古典籍の画像データベース構築に加えて,それを研究資源とした国際共同研究を実施していく。今後は異分野との融合研究を視野に入れた,より意欲的な共同研究の展開に努めることになる。本稿では,国文研が継続的に実施してきた古典籍の調査収集事業を経てこのプロジェクトがあることや,これまで構築してきた古典籍の書誌データが土台となることについて述べ,かつ今後の展望を紹介したい。
著者
山本 聡美 山本 悠介 近藤 裕子 廣瀬 倫也 北島 治 鈴木 孝浩
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.311-314, 2015-05-15 (Released:2015-08-19)
参考文献数
5

全身麻酔下に帝王切開術が予定された脊髄性筋萎縮症患者において,ロクロニウム筋弛緩とスガマデクスによる拮抗効果を評価した.挿管量としてロクロニウム1mg/kg投与後89.5分でポストテタニックカウント(post-tetanic count:PTC)は2に達した.その時点でスガマデクス4mg/kgを投与したところ,75秒で四連反応比は対照値に回復した.本症例ではロクロニウムへの感受性は増大していたが,スガマデクスにより迅速に回復が得られた.
著者
山本 健太郎 崔 原齊 三浦 佳世
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.9-18, 2014-09-30 (Released:2014-11-26)
参考文献数
23
被引用文献数
2

This study examined whether tactile information influences tactile impressions induced by visual textures. We used 22 natural images of materials (22.4°×22.4°; presentation duration of 100 ms) and asked participants to report the intensity of four types of tactile impressions described in onomatopoeias and an adjective (i.e., “zarazara” (coarsely), “tsurutsuru” (slipperily), “kasakasa” (dryly), and “komakai” (fine)) by making notations on each line-scale with check marks. We asked the participants to evaluate the visual textures during or after touching an index finger to a rotating cylinder (7.7 cm in diameter; approximately 10 rps) with regularly indented surfaces (visuo-tactile condition), and without touching the rotating cylinder (visual condition). The results revealed that, when the tactile stimulus was presented simultaneously with the visual textures, tactile impressions of them were evaluated higher in the visuo-tactile condition than in the visual condition. Particularly, three of the four tactile impressions (i.e., “zarazara”, “kasakasa”, and “komakai”) were strongly affected by the tactile stimulation. In contrast, when the tactile stimulus was presented prior to the visual textures for twenty seconds, the three impressions were evaluated lower in the visuo-tactile condition than in the visual condition, possibly resulting from a cross-modal aftereffect of adaptation to the tactile stimulus. Moreover, these effects were observed regardless of the similarity of tactile impressions between the visual and tactile stimuli. These results indicate that tactile information influences tactile impressions induced by visual textures. This effect might occur at the level of sensory processing.
著者
山本 知仁 阿部 浩幸 武藤 ゆみ子 三宅 美博
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.522-529, 2009 (Released:2011-11-03)
参考文献数
18
被引用文献数
2 2

In this research, we analyzed the dialogue that consisted of an instruction and a response utterance to clarify the relation between cognitive process and timing structure of utterance. The results showed that correlation coefficient between duration of instruction utterance and switching pause had diverse values when fluctuation of instruction utterance duration was too small to be recognized. However, the correlation coefficient between them had positive and high value when fluctuation of instruction utterance was explicitly big. From these results, we discussed that there are two types of utterance structure in human dialogue.
著者
山根 裕司 山本 泰雄 菅 靖司 当麻 靖子 鈴木 由紀子 川越 寿織 澤口 悠紀 高橋 聡子 手倉森 勇夫 山村 俊昭 谷 雅彦 中野 和彦
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
日本理学療法学術大会 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.C0010-C0010, 2005

【目的】北海道サッカー協会では、優秀選手の発掘と育成、全道の選手・指導者の交流、選手・指導者のレベルアップ、トレーニングセンター制度の充実・発展を目的に、サッカー北海道選抜U-18合宿を行っている。我々は2001年から合宿に帯同し、メディカルサポートを行っている。今後の合宿におけるサポートの充実のため、4年間の活動内容について発生部位、疾患、処置内容の分析を行った。<BR><BR>【方法】対象は2001~04年に行われたサッカー北海道選抜U-18合宿。参加登録者は4年間で延べ900名(15~18才)であった。毎年7月上旬に4日間にわたって行われた。内容はトレーニング及び1日1~2回の試合を行った。メディカルスタッフは医師2名、理学療法士2名、看護師4名である。合宿初日に医師、理学療法士が講義を行い、傷害予防の啓蒙活動を行った。スタッフは練習中ピッチサイドに待機し、発生した傷害に対して診断や治療、希望者に対するコンディショニング指導を行った。<BR><BR>【結果】4年間で延べ293名(33%)の選手に367件の傷害が発生し、784回の治療を行った。部位は足関節・足部35%、膝関節22%、大腿11%、下腿7%、股関節5%と下肢が8割を占めた。内訳は外傷65%、障害29%、その他6%であった。外傷では打撲38%、捻挫38%、筋腱損傷10%であった。障害では、筋腱炎が57%と最も多く、次いで腰痛13%であった。処置はRICE処置が37%、テーピング24%、ストレッチ指導16%、投薬11%であった。救急車搬送3例(下顎骨骨折1例、熱中症2例)で、1ヶ月以上試合出場不可能な重症例は4例(下顎骨骨折、撓骨遠位端骨折、肘関節脱臼、前十字靭帯損傷各1例)発生した。4日間の期間中、処置件数は3日目が42%と最も多く、2日目30%、1日目と4日目が各14%であった。また各年度別の傷害発生件数は、2001年は外傷51件、傷害24件、2002年は外傷59件、傷害28件、2003年は外傷79件、傷害35件、2004年は外傷47件、傷害22件であった。<BR><BR>【考察】4年間の合宿において、重症例は少なく、傷害悪化例はなかった。これは現場で受傷直後から治療が出来たこと、一日数回の診察と治療を行えたこと、的確な練習復帰の指示が行えたこと、合宿初日に行った傷害予防の講義による啓蒙活動などの効果であると思われた。実際、初期症状のうちに治療に訪れる選手が多く、選手のコンディショニングの意識は高いと感じた。傷害の重症度によっては理学療法士によるテーピングやストレッチ指導などの処置を行ってプレーを続行させた。しかし傷害を悪化させた選手はいなかった。どこまでの時間や負荷の練習が出来るかの傷害レベルについて指導者とうまく連携できたことと、ピッチサイドにてプレーを観察できたことが要因であると考える。