著者
景山 一郎 栗谷川 幸代 山内 ゆかり 石橋 基範 鳥居塚 崇 山田 多恵子 青木 和夫 時田 学
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.431-437, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
14
被引用文献数
1

高度運転支援に用いるためにドライバの運転動作を表現するドライバモデル構築を行う.前報では主にフィードフォワード項を用いたドライバ行動の検討を行ったが,本報では,主にフィードバック項を用いたドライバ評価の可能性について検討を行う.フィードバック項は主に前方注視三次予測モデルを用い,実路におけるドライバの運転動作解析を行う.
著者
山田 幸司 塩谷 里実 古井 清 舟橋 こずえ 北川 訓子 山口 悦子 河合 浩樹
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.428-434, 2017-07-25 (Released:2017-07-29)
参考文献数
2

へき地医療拠点病院の当院は医師,看護師不足に加え,高齢かつ認知症を患う介護度の高い患者が多い。これはまさしく日本医療が抱える最大の問題に直面しているともいえよう。限られた資源,財源の中でセクショナリズムの壁を取り払い,チームとして医師,看護師を支援し患者に最善の医療が提供できる環境を構築するために「検査科看護部ワーキング」を立ち上げ,病棟検査技師として新たな診療支援(業務拡大)に取り組んだ。
著者
山田 理絵
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.5_1021-5_1032, 2018-12-20 (Released:2018-12-21)
参考文献数
53

目的:看護師の直観に基づく意思決定に関する研究の動向を整理し,今後の研究課題を明らかにする。方法:PubMed,MEDLINE,CINAHL,医学中央雑誌Web版を用いて“intuition(直観)”“intuitive”“decisionmaking(意思決定)”“nursing(看護)”“nurses(看護師)”をキーワードに2017年9月までに発表された論文を検索し22件をレビューの対象とした。結果:22件の文献を分析した結果,【直観に基づく意思決定と経験】【看護実践における直観に基づく意思決定】【直観に基づく意思決定を育むストラテジー】の3つのカテゴリーが抽出された。介入研究は見当たらず,探索的研究と記述的研究のみであった。結論:今後は直観に基づく意思決定の思考プロセスの探究のため,他の学問分野と協働しその構造を具体的で簡潔に提示する必要がある。
著者
山田 晴通
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100039, 2015 (Released:2015-10-05)

水岡不二雄一橋大学名誉教授は、一橋大学教授であった2011年夏に、Third Global Conference on Economic Geography 2011(韓国ソウル)において「The resignation obliterated: The Japan Association of Economic Geographers and Toshio Nohara, a prominent critical economic geographer」 と題した報告をされた。発表者=山田はこの集会に参加しておらず、この発表があったという事実も2015年春に初めて知った。この報告は、要旨がインターネット上で公開されている(Mizuoka, 2011)。 しかし、少なくともこの要旨を見る限りでは、水岡報告は、Wikipediaにおけるルールなど、事実関係についての誤解に基づいた、不適切な憶測を含むものであり、読み手に、山田個人についての社会的評価を含め、諸々の誤解を生じさせる虞れが大きいものである。 また、英文で綴られたこの要旨の内容は、Wikipedia日本語版において、2010年にごく短期間だけ編集を行なった「経済地狸学会」(強調は引用者)という利用者が、日本語で書き込んだ内容と酷似した箇所を含んでいる。この利用者は、当時、記事「経済地理学」のノートページに山田の編集を批判する、やはり誤った認識に基づくコメントを書き込んだ後、それに応答して問題点を指摘した山田の、問いかけを含むコメントには答えないまま、その後はいっさい活動していない。(2015年7月13日現在) もし、水岡教授が「経済地狸学会」を名乗った利用者と同一人物であるなら、なぜ、Wikipediaの中で起こった問題について、Wikipedia内での対話を拒み、適切なコミュニケーションを通した解決を図らず、山田からの指摘に応答もしないまま、Wikipedia外の、また、山田が参加するはずがない海外の集会において、山田が既にWikipediaにおいて指摘した問題点について何らの自己批判も反省もないまま、英語で発表をされたのか、真意をご説明いただきたい。このような発表の仕方は、山田との建設的な議論を求める真摯な姿勢を示すものではないように思われる。 逆に、もし、水岡教授が「経済地狸学会」を名乗った利用者と同一人物ではないのなら、水岡教授は、2011年のご自身の報告と、2010年時点の「経済地狸学会」の書き込みの類似性について、具体的な説明、あるいは、釈明をすべきである。著作権者である「経済地狸学会」が水岡教授を著作権侵害で訴える可能性が限りなくゼロに近いとしても、ネット上で別人の名義で公開されている記述と酷似した内容のコメントを、自らの名義で発表したことは、研究者としての倫理性に疑念を生じさせる遺憾な事態である。   山田が、日本地理学会の場において公開状という形で水岡教授への質問を公にするのは、本学会が水岡教授と山田が共に所属する数少ない学会のひとつだからである。水岡教授は、従来から論争においては正々堂々と、婉曲な表現などは用いず、論難すべき対象に対しては厳しい直接的な言葉を用いられてきた方である。この公開状にも、真摯に対応され、建設的な議論が展開することを期待する。
著者
原 進 鈴木 健太 山田 陽滋
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.855, pp.17-00208, 2017 (Released:2017-11-25)
参考文献数
17

Recently, proceeding of the aging society has encouraged research and development of power assist systems. The authors' research group studies on the assist system control using an assist cart as a rollator. The merit of the proposed system is the aging people walk by themselves using the cart as the assisting tool and it helps anti-aging. Most serious problems of the proposed system are the avoidance of fallings and collisions without losing operability. To solve the problem, this paper proposes the remote control system taking operators' safety and operability into account. The remote control has a possibility of the establishment of the cost-effective multiple target control systems by reducing the requirement for each control target system. However, because of the limitation of communication data capabilities, the controller cannot grasp the state of the controlled object completely. To grasp the state and keep the safety, the authors apply an evaluator in the remote control system. It detects the effect of the uncertainty and keeps the controlled object safe. In addition, as an interface for the users to avoid the collisions, this paper applies the stiffness control. Introducing the virtual spring into the control system, the proposed system prevents the controlled object to collide the obstacle, without losing operability. Based on an application example for the one-dimensional assist rollator collision avoidance, this paper reveals the practicality of the proposed system by conducting experiments and the simulations. The result shows the proposed way is one of the effective ways for applying a remote control system to the assist system problem.
著者
山田 哲也
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.148, no.1, pp.28-33, 2016 (Released:2016-07-13)
参考文献数
18

体重の調節メカニズムは,摂食とエネルギー消費の調節に集約されるが,近年,エネルギー消費における褐色脂肪組織(brown adipose tissue:BAT)の働きが注目されている.BATは脱共役タンパク質(uncoupling protein-1:UCP-1)の発現に特徴づけられ,熱産生に特化した組織である.BATが担っている熱産生の内で食事誘発性熱産生は,食物摂取に呼応するエネルギー消費調節の仕組みと捉えることができるため,個体レベルのエネルギー代謝調節メカニズムの一つと考えられる.本稿では,BATの食事誘発性熱産生を調節する臓器間神経ネットワークに焦点を絞り,体重調節のメカニズムとその意義について考察する.
著者
山田 竜作
出版者
JAPANESE POLITICAL SCIENCE ASSOCIATION
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.1_143-1_162, 2007 (Released:2012-02-22)

So-called “radical democracy” has been concerned with problems of inclusion and exclusion, discussing difference, identity or citizenship. Now radical democracy seems to be divided into two models, agonistic and deliberative. Chantal Mouffe strongly criticizes deliberative democracy through insisting conflict as a fundamental element of “the political”. On the other hand, Iris Young, whose democratic theory is not simply labelled as agonistic or deliberative, conceptualized inclusive democratic model which can be bound on Mouffe’s. Both of them reject the essentialist idea of identity and acknowledge the fact that the constitution of “we” needs the determination of “they”. Mouffe’s idea of “adversary” and Young’s recognition of communication as “struggle” show that democratic dialogue can be a non-violent conflict in a public sphere. Such a conflict should be a type of inclusion because any identity cannot exist without others. The acknowledgement of changeableness of self-identity or self-interest seems to require what Young called “reasonableness” as “hearing the other”, which is not based on particular culture (e. g., white male) nor contain any notion of the common good which might oppress diversity. This can meet Mouffe’s emphasis upon a “practice of civility” which is based on Michael Oakeshott’s notion of societas.
著者
緒方 貴美子 大澤 雅樹 荒井 敦 山田 一尋
出版者
松本歯科大学学会
雑誌
松本歯学 (ISSN:03851613)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.30-35, 2012-04-30

The report describes orthodontic treatment of a 24- year 11 months old female patient with skeletal mandibular protrusion and large lower facial height.The facial profile was concave type because of the mandibular overgrowth. The maxillary incisors were labially inclined and the molar relationship was Angle Class III. This patient was diagnosed as having mandibular protrusion and large lower facial height. After extraction of the maxillary first premolars, 0.018 inch pre−adjusted edgewise brackets were placed to treat the compensated upper incisor inclination and minor crowding. Orthognathic surgery , sagittal splitting ramus osteotomy, was performed at 26 years 10months and genioplasty was performed at the removal of mini−plate fixation of the mandible at 27 years 8 months. After post−surgical orthodontic treatment, the facial profile was significantly improved, and an acceptable occlusion was achieved. No relapse was observed after two years of retention.
著者
山田 盛夫
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.28-29, 2002-03-15 (Released:2017-02-10)
参考文献数
2
被引用文献数
3
著者
石塚 丈晴 堀田 龍也 小川 雅弘 山田 智之
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.225-228, 2004-03-05
参考文献数
8
被引用文献数
3

本研究では,PDAの手書き文字認識機能を利用して書きとり練習を行なう漢字ドリル学習システムを開発した.本システムを搭載したPDAを1クラスの児童全員に各1台貸与し,PDA漢字ドリルと学習効果の関係について研究を行なった.その結果,PDA漢字ドリルの利用量が多いほど漢字能力も向上するという関係があることが,判明した.一方で,児童の学習記録を教師が把握し適切な指導を随時行なっていく必要も判明し,そのためのシステムを今後開発していく必要があることが分かった.
著者
山田 真司
出版者
金沢工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

複数の知覚実験を実施し,それらの結果を統合することで,音楽を構成するパラメータ,音楽の印象,ゲームの印象,ゲームの遂行成績の間の機序を定量的に明らかにした。このことによって,ゲーム音楽のための科学的設計指針が得られ,求めるゲームの印象および難易度を実現するためには音楽のどのパラメータをどのように設定すれば良いか推定することが可能になった。
著者
山田 祐樹 Marmolejo-Ramos Fernando Roland Pfister Barrera-Causil Carlos
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第17回大会
巻号頁・発行日
pp.107, 2019 (Released:2019-10-28)

科学コミュニケーションにおける障害の一つが実験結果の理解の共有である。データを視覚化・抽象化するために様々なグラフが用いられるが,受け手にとっては難解であったり誤解が生じたりするため,適切な理解共有のためには適切なグラフ選択が必要であろう。そこで本研究では,グラフ化の仕方が受け手のデータ分布の理解に与える影響を検討した。日独豪3カ国の非専門家を対象としデータの正規性の判断を求めた。正規性は,公衆が普段接することの無い一方で,認知心理学にて頻繁に使用されるパラメトリック分析の根幹をなす。ここでは,同一のデータセットから作成された箱ひげ図,ヒストグラム,密度プロット,QQプロットの4種類のグラフを用いた。結果として,グラフの種類ならびに参加者の国籍や統計学習熟度によって正答率は大きく異なった。したがって,提示したい情報と受け手の属性に応じた柔軟なグラフ選択が科学コミュニケーションには重要である。
著者
山田 実
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.1065-1068, 2013 (Released:2013-10-25)
参考文献数
9

サルコペニアとは加齢に伴う筋量減少のことを指し、身体的虚弱の要因となることから国内外で注目されている。日本人高齢者の有症率は20%を超えることが予想されており、その予防や改善は重要な取り組みとなる。サルコペニアの要因は多岐に渡るが、中でも可変的因子として運動と栄養が挙げられ、近年ではこの両者のコンビネーション介入が注目されている。我々も運動と栄養のコンビネーション介入を実施しており、運動単独に比べて栄養補助を加えることで、筋量の増加効果、歩行速度改善効果、それに転倒発生抑制効果などを認めている。このように適切な介入を実施することで、サルコペニアの予防・改善につながる可能性が示唆されており、今後の更なる発展が望まれる。
著者
山田卓三
雑誌
遺伝
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.9-16, 1971
被引用文献数
1
著者
高橋 啓一 添田 雄二 出穂 雅実 青木 かおり 山田 悟郎 赤松 守雄
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.169-180, 2004-06-01 (Released:2009-08-21)
参考文献数
51
被引用文献数
5 8

1998年8月に北海道網走支庁湧別町の林道脇の沢から発見されたナウマンゾウ右上顎第2大臼歯化石の記載と,気候変化に伴ってマンモスゾウとナウマンゾウの棲み分けが北海道で入れ替わった可能性を報告した.臼歯化石の年代測定結果は30,480±220yrs BP(未補正14C年代値)であった.臼歯が発見された沢には,臼歯化石の年代とほぼ同じ時代に噴出した大雪御鉢平テフラ(Ds-Oh)を含む地層が分布していることから,この臼歯はこの沢に堆積する地層から洗いだされた可能性が高いと推定した.今回の標本も含め,これまで北海道で発見されているナウマンゾウとマンモスゾウの産出年代およびその当時の植生を考えると,地球規模の気候変動とそれに伴う植生の変化に合わせて,2種類の長鼻類が時期を変えて棲み分けていたことが推定された.同時に,約3万年前のナウマンゾウ化石の発見は,MIS3の頃の北海道にナウマンゾウが津軽海峡を渡って来ることができたか,どうかという議論の一材料を提供することとなった.