著者
山田 大誠 高 有為 宮田 一乘
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.1-7, 2020-08-22

モバイル音楽プレーヤーやスマートフォンの普及によって,歩きながら音楽を聴くという鑑賞スタイルは当たり前のものとなっているが,歩いて音楽を聴くのと同時に歌詞を楽しむための方法はこれまで提案されてこなかった.本研究ではそのための方法として,Microsoft HoloLensの空間認識技術を用いて文字を壁や床など周囲の環境に張り付けることにより,歌詞を音楽鑑賞者の見ている景色に融け込ませる複合現実システム,”Words Street”を提案する.
著者
山田 欣伯
出版者
社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会雑誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.511-520, 2002-08-10 (Released:2010-08-10)
参考文献数
32

目的: 失活歯の多くは, 支台築造が行われ全部被覆冠で修復される. しかし, 長期的な経過は常によい結果を示しているわけでなく, しばしば脱落や歯根破折のような臨床的なトラブルにみまわれる. 本研究の目的は, 失活臼歯に対する部分被覆での修復の可能性を明らかにすることである.方法: 一定の基準で選択した140本のヒト抜去小臼歯を用い, 各10試料の14条件とした. 2種類のMOD窩洞を形成し, 種々の方法で修復した. すなわち, 条件1は無形成歯, 条件2~4, 10は窩洞形成のみ, 条件5, 6, 11は光重合型コンポジットレジンによる修復, 条件7, 8, 12は鋳造インレーによる修復, 条件9, 13, 14は, 鋳造アンレーによる修復である. 各試料に対し荷重試験を行い, 破折強度および破折様相を求め, 相互に比較した.結果: すべての条件のなかで, 接着性レジンセメントで合着した鋳造アンレーが最も高い破折強度を示した. ただし, 破折様相は再修復が困難であった. 次に高い強度を示したのは鋳造インレーであった. コンポジットレジン修復は, 有意に低い破折強度を示したが, 破折様相は容易に再修復できるものだった.結論: 鋳造アンレーによる修復の破折強度は, 無形成歯よりも高い値を示し, 失活臼歯を部分被覆タイプの修復物で修復が可能であることが示された. また, コンポジットレジン修復におけるボンディング剤や鋳造修復における接着性レジンセメントの有効性が示された.
著者
広野 巌 大場 茂 斉藤 喜彦 丹羽 治樹 小鹿 一 若松 一雅 山田 静之 松下 和弘
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.26, pp.9-15, 1983-09-15

We have examined the constituents of bracken fern, Pteridium aquilinum var. latiusculum and performed fractionation of the boiling water extracts by means of the assay based on carcinogenicity to rats. From the fraction exhibiting carcinogenicity, we have isolated an unstable norsesquiterpene glucoside of illudane type named ptaquiloside (1). The planar structure of (1) has been established on the basis of spectral and chemical means. The carcinogenicity of (1) to rats is currently under investigation.
著者
加藤 展朗 山田 佳廣 松浦 誠 塚田 森生
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.115-120, 2007 (Released:2007-07-13)
参考文献数
30
被引用文献数
1 2

The life cycle of Hypsopygia postflava, a moth parasitic on nests of the paper wasp Polistes jokahamae, was studied in Mie, Saitama and Tokyo in 2002 and 2003. The emergence of some overwintered-generation moths was extremely delayed, and some second-generation larvae overwintered without pupation; therefore, it is considered that this nest-parasitic moth typically completes three generations per year, with some completing only one or two generations. The proportion of male adults per nest was 56.4% on average, and ranged from 30.8% to 75.0%, but did not differ significantly with the nests. The head widths of overwintering moth larvae varied greatly between the nests and also within some of the nests. Larvae with a head width of <1.08 mm died during overwintering. Larvae provided with pupae of the paper wasp in glass vessels developed to adults, but those provided only with nest materials or the feces of paper wasps did not.
著者
平中 英二 塚原 修一 山田 圭一
出版者
日本教育社会学会
雑誌
日本教育社会学会大会発表要旨集録
巻号頁・発行日
no.34, pp.42-43, 1982-10-02

すぐれた科学・技術研究者を養成し, 研究者として確保することは, 創造的な科学技術活動を促進するうえできわめて重要な要因のひとつである。研究者を養成するための代表的な機関として大学院の博士課程をあげることができる。しかし大学院博士課程では, 修了者の就職難すなわちオーバードクター問題(以下, ODと記す)が深刻化し, 博士課程のありかたをめぐって様々な議論がなされている。ところがこれらの議論をみるかぎり, 状況認識の段階から関係者の意見は必ずしも一致していないように思われる。本研究は, オーバードクター問題の関係者を対象とする社会調査によって関係者の認識の不一致がどのような点にあるのかを明らかにし, これを通して科学・技術研究者の養成と確保のあり方に関して考察を行うことを目的としている。
著者
山田 康弘
出版者
吉川弘文館
雑誌
戦国史研究 (ISSN:02877449)
巻号頁・発行日
no.43, pp.1-12, 2002-02
著者
木村 学 金川 久一 木下 正高 山田 泰広 荒木 英一郎 山口 飛鳥
出版者
東京海洋大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2015-05-29

本研究では、これまで紀伊半島沖熊野灘において実施されてきた南海トラフ地震発生帯掘削研究(超深度掘削は海底下約3,000mまで掘削済みでプレート境界断層まで残り約2,200m)の総仕上げとして、プレート境界断層貫通掘削までの掘削時孔内検層、孔内設置受振器による3次元鉛直地震探査、断層試料の摩擦実験、近傍からの繰り返し周回地震探査を実施する。もって断層上盤の応力場・主応力と間隙水圧、プレート境界断層の摩擦強度を解明し、それらを総合して地震・津波発生切迫度を定量的に評価することを目的とする。第2年度は、これまでの掘削によって得られたデータをまとめ上げ、モデル化し、上盤プレート上部の応力場、間隙水圧を解明した。概要は以下の通りである。1)3次元反射法データの最新技術による再解析。特に地震発生プレート境界断層から分岐断層にかけて実施。詳細な構造の実態解明、速度構造の変化が予測された。2)既存データの解析、実験的分析の蓄積、完了。海底下3,000m下までの摩擦特性計測実験を完了し、深度方向の変化が予察的に得られた。3)掘削孔内に設置してあった圧力計などの回収を実施した。10年間の記録の回収に成功した。2016年4月1日には70年ぶりに起こった南海プレート境界地震の世界初の孔内観測に成功、結果の迅速な公開を実施した。4)最終的な科学掘削目標達成のための慎重な技術的検討を掘削実施主体である海洋研究開発機構と適宜進めた。
著者
尾立 純子 石井 営次 山田 浩一
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.358-364, 2000-08-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
26

This study was carried out to clarify the antibacterial effects of spices and their ethanol extracts(1g/10m/).Salmonella enteritidis and Escherichia coli strains did not grow after exposure for 120 seconds in water containing the ethanol of clove at more than 8%, and S. entertidis and methicilin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA) strains did not grow under the same conditions in water containing the extract of oregano. On the other hand, the aqueous solution containing the 8% extract of rosemary inactivated MRSA with 10 seconds of exposure. The ethanol extract of rosemary among the eight spices tested in this study showed the strongest antibacterial activity against the food-poisoning bacteria.Bacillus cereus did not grow when exposed for 120 seconds in water containing the extract of rosemary at more than 80%.The sensory evaluation by young women panelists showed a preference for chicken seasoned with allspice to over all the other tested powdered spices, this being followed by nutmeg and marjoram preference. Chicken seasoned with ethanol extracts of oregano and sage were preferred over the other extracts. These results were statistically analyzed by the Spearman or Kendall method.
著者
笹川 秋彦 星野 純 小林 篤 西海 理之 鈴木 敦士 藤井 智幸 小西 徹也 山崎 彬 山田 明文
出版者
日本高圧力学会
雑誌
高圧力の科学と技術 (ISSN:0917639X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.167-178, 2006 (Released:2006-06-15)
参考文献数
35
被引用文献数
5 6

The commercial-scale feasibility of high-pressure treatment to fermented foods was investigated, with attention given to the fact that the pressure resistance varies with the kind of microorganism. Kimchi was chosen because lactic acid bacteria had been found to be separated from yeast by pressure application of 300 MPa (20°C), and subjected to pressure treatment to investigate the microbiological, physicochemical and sensory changes with the progress of fermentation. Pressure application of 300 MPa (20°C) to Kimchi for 5 minutes slightly decreased the number of lactic acid bacteria, while completely inactivated the yeast to prevent expansion of the Kimchi-containing package during the storage. The pressure treatment also reduced the generation of lactic acid, the drop in pH value and the decrease of glucose and fructose contents. Although the pressure-treated Kimchi showed increased color difference and translucence, the breaking stress was not changed. The sensory tests demonstrated the advantages of pressure-treated Kimchi, to confirm the improvement of shelf life of Kimchi.
著者
大関 純平 深堀 辰彦 藤野 洋佑 倉富 慎介 杉山 進 小野 英規 中尾 一久 山田 道廣
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.27-32, 2012 (Released:2013-03-08)
参考文献数
21
被引用文献数
1

〔目的〕FineWire 電極を使用し,股関節屈曲(以下,下肢動作)を行うことで,下肢動作に伴う体幹深層筋の筋活動性を検討する。〔方法〕整形外科学的疾患を有さない健常男性一名を対象とし,FineWire 電極を右腹横筋・右内腹斜筋に刺入した。測定課題は,両股関節屈曲位の背臥位での下肢動作,端座位での下肢動作,バルーン上の端座位での下肢動作,端坐位での風船膨らましとした。下肢動作は左右行い,自動運動と抵抗運動を行った。〔結果〕下肢動作に抵抗を加えると体幹深層筋の筋活動が高値を示した。体幹深層筋の体幹安定化への貢献度は肢位や重力の影響を受ける。また,腹横筋には同側への体幹側屈作用を有している可能性を認めた。〔結論〕体幹深層筋は,下肢動作に伴う姿勢変化に活動形態を変化させ,下肢動作を行う際の土台として関与している可能性がある。しかし,体幹深層筋の体幹安定化への貢献度は肢位や重力の影響を受けることが推察された。
著者
生野 達也 奥埜 博之 信迫 悟志 川見 清豪 山田 真澄 塚本 芳久
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.36 Suppl. No.2 (第44回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.B3P3285, 2009 (Released:2009-04-25)

【はじめに】Pusher現象は、リハビリテーションの主要な阻害因子の一つである.KarnathらはPusher現象について、開眼時の視覚的垂直認知(以下SVV)はほぼ鉛直であるが閉眼時の身体的垂直認知(以下SPV)が健側へ偏倚していると報告しており、感覚モダリティによって垂直認知が異なることを示した.治療は、視覚を用いたSVVに関する報告は多いが、体性感覚を用いたSPVに関する報告は少ない.今回、閉眼時のSPVが健側へ偏倚している症例に対して、体性感覚を用いた治療アプローチを行ったので報告する.【自己身体の垂直性を認知する過程と観察の視点】1.注意を向けることによってはじめて体性感覚野の再組織化が起こる(Recanzone).2.身体の左右両側に受容野をもつニューロンが存在し身体正中部の情報を収集する(Iwamura).3.体性感覚と視覚を統合して空間内における身体像を符号化する(Iwamura).以上の知見より、SPVには患側の体性感覚に注意を向けて認知する能力と、左右の体性感覚を比較照合する能力について評価・観察することが不可欠である.【症例紹介】60歳代(女性) 診断名:脳梗塞(H20.8.2発症) 障害名:左片麻痺、左半側空間無視、注意障害 Pusher重症度分類:6.端座位ではPusher現象あり中等度介助レベル.開眼時のSVVはほぼ鉛直.閉眼時のSPVは健側へ偏倚.表在・深部感覚は重度鈍麻しているが、右側の触・圧覚に注意を向けた後であれば左側での識別が若干改善する.なお、本発表は症例の同意を得て行った.【病態解釈と訓練】本症例は、左上下肢の深部感覚に加え、左側殿部・足底部の触・圧覚を十分に細かく認知することが困難であり、左右からの体性感覚情報の収集に問題が生じた結果、SPVが変質したと考えた.訓練は、体性感覚の左右比較の基準を作ることを目的に、まず硬度の異なるスポンジを用いて右側殿部・足底部で触・圧覚に注意を向けた後に、左側殿部・足底部で硬度の異なるスポンジの認識する課題を通じて触・圧覚を弁別する課題を行った.左側触・圧覚の認知が可能になると共に左右比較を行った.前述の課題を通じて閉眼座位でSPVの偏倚が修正された後に、SVVとSPVを比較照合する課題を行った.【結果および考察】訓練一回毎の前後で変化が認められた.左側触・圧覚の認知が向上すると共に閉眼時のSPVは鉛直へと変化した.左半側空間無視・注意障害:軽減、Pusher重症度分類:2.端座位見守りレベル.SVVとSPVはほぼ一致した.注意を向ければ触・圧覚の左右比較が可能.本症例は感覚鈍麻に加え、左側殿部・足底部の触・圧覚に注意が向かずSPVが偏倚していた.体性感覚に注意を向け、必要な情報を選択できるようになり、左側殿部・足底部の触・圧覚の認知が可能になると共にSPVが再構築されたと考えた.
著者
水上 まゆみ 矢野 忠 山田 潤
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.201-212, 2006 (Released:2010-04-30)
参考文献数
21

We previously reported the possibility that acupuncture stimulation to the Guangming (GB37) increased retinal blood-flow volume. In this study, we examined whether this reaction was peculiar to GB37 by measuring the blood-flow velocity and pulsatility index (PI) of the central retinal artery (CRA) with Color Doppler imaging. The points to be stimulated were the Waiqiu (GB36), GB37, the Yangfu (GB38) or the non-meridian point on the outside of the crus. Acupuncture stimulus was applied to one point on the right side with a needle for 15min. Seven measurements were made at intervals of 7.5min during a 45-minute period while the subject (control group n=35, stimulus group n=89) was in the sitting position. Patterns of the change in blood-flow velocity and PI with time differed significantly between the five groups. An increase in retinal blood-flow volume occurred in the GB37 group only suggesting there was a peculiarity related to the meridian point. The reaction patterns of the right and left eyes were not significantly different. Blood pressure and heart rate exhibited no significant differences either. These results suggest the relevance of choosing GB37 for improving or maintaining the retinal blood-flow volume.
著者
三星 知 山田 仁志 山崎 修治 小林 真理子 上野 和行 長井 一彦
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.140, no.7, pp.943-947, 2020-07-01 (Released:2020-07-01)
参考文献数
19
被引用文献数
1

Concomitant therapy with acetaminophen (APAP) and low-dose aspirin is often used in clinical settings; however, it is unclear whether this combination is involved in the progression of chronic kidney disease (CKD). We hypothesized that concomitant therapy with APAP and low-dose aspirin may cause CKD progression. We carried out a retrospective 6-year cohort study that included all patients who received low-dose aspirin from January 2011 to December 2016 at Kaetsu Hospital. Primary outcome was defined as CKD progression at the end of the study compared with baseline. Among the 441 patients treated during the study period, we identified 89 cases of CKD progression. Multivariate regression analysis showed that exposure to APAP>50 g [odds ratio (OR), 2.68, 95% confidence interval (CI), 1.08-6.70], age increase by 1 year (OR, 1.05, 95% CI, 1.02-1.08), and diabetes mellitus (OR, 2.40, 95% CI, 1.41-4.08) had positive associations with CKD progression. Our findings suggested that concomitant therapy with APAP and low-dose aspirin increased the risk of CKD progression. Therefore, we recommend more thorough monitoring of serum creatinine when patients are on such concomitant therapy. Moreover, it is important to advise users of low-dose aspirin to avoid unnecessary use of APAP, in order to reduce the risk of CKD progression.

2 0 0 0 OA 簡易作曲法

著者
山田耕作 著
出版者
大阪開成館
巻号頁・発行日
1918