著者
塩見 将志 笠井 新一郎 岩本 さき 苅田 知則 長嶋 比奈美 稲田 勤 間野 幸代 石川 裕治 山田 弘幸
出版者
学校法人高知学園 高知リハビリテーション学院
雑誌
高知リハビリテーション学院紀要 (ISSN:13455648)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.49-54, 2001-03-31 (Released:2018-08-29)
参考文献数
9

今回,私たちは,2歳児相談において,言語発達を正確に評価し,言語発達障害を有する子どもや「気になる子」を早期発見・早期療育するための語彙チェックリストの作成を目的に保育所に通う2歳前後の幼児を対象とした表出語彙に関する事前調査を実施した.なお,本稿では,その中でも特に動詞に焦点を当てて検討を加えた.調査で用いたチェックリストの項目は,大久保(1984)が作成した2歳児の語彙リストと三省堂「こどもことば絵じてん」を参考に作成した.本稿で取り扱う動詞は452の全語彙中,123語であった.本調査における動詞の特徴として,2歳0ヶ月時で通過する語は123語中,12%であり,2歳6ヶ月時で通過する語は60%となった.このことからも,動詞は2歳0ヶ月から2歳6ヶ月の間に飛躍的に獲得される可能性が示唆された.
著者
山田 祥子
出版者
北海道大学大学院文学研究科北方研究教育センター = Center for Northern Humanities, Graduate School of Letters, Hokkaido University
雑誌
北方人文研究 (ISSN:1882773X)
巻号頁・発行日
no.3, pp.59-75, 2010-03

本稿は、サハリンの先住民族ウイルタをめぐる言語接触についての予備的考察をとおして、この地域の歴史研究における言語学的アプローチの意義と可能性を提示することを目的とするものである。ウイルタ語は、ツングース諸語の一つとして系統的にはアムール川下流域に分布する言語に近いとされているが、少なくとも300年の間サハリン島北部から中部の地域で話され、系統の異なるニヴフ語やアイヌ語と接触してきた。19世紀以降の民族誌によれば、ウイルタの北のグループとニヴフが隣接し、20世紀初頭には両者が互いの言語を習得した。一方、ウイルタの南のグループは民族間の共通語としてアイヌ語を習得したと推測される。このように、ウイルタ・ニヴフ・アイヌとの間では、複雑な多言語社会が形成されたと見られるが、その実態と相互影響は必ずしも明らかではない。19世紀半ば、沿海地方からサハリン北部に少数のエヴェンキが移住した。彼らがトナカイ飼育という共通の生業を持っていたこと、および彼らの文化的な先進性を背景として、二つの民族は急速に接近した。その結果、エヴェンキ語は短期間でウイルタ語に影響を及ぼした。その影響は、今日のウイルタ語北方言についてすでに指摘されている。20世紀に入り、ウイルタの北のグループはソ連の、南のグループは日本の支配下に置かれた。それぞれで民族同化政策が本格化し、言語教育によって北でロシア語、南で日本語の習得が進んだ。そして戦後、両方のグループで急速にロシア化が進んだ結果、日常の使用言語をウイルタ語からロシア語に置き換える言語交替が本格化し、今日に至ってはウイルタ語を話せる人がごくわずかしか残っていない。以上に挙げた諸言語の影響をウイルタ語のなかに見出すことにより、これらの言語ないし民族の相互関係の歴史にアプローチすることが可能となる。その際、北と南に分かれるウイルタの方言差を意識することが重要と考えられる。そのためには、今日話されるウイルタ語の特徴をできる限り記述し、近隣の言語との比較研究へと応用していくことが期待される。
著者
今井 晨介 尾上 洋介 宮野 公樹 日置 尋久 小山田 耕二
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会論文集
巻号頁・発行日
vol.37, no.8, pp.40-47, 2017
被引用文献数
1

<p> 現代社会は複雑化が進み,様々な分野で解決困難な社会課題に直面している.学術界はこれらの課題解決を担ってきたが,学術分野の細分化が増すにつれて,単一の学術分野でこれらの社会的課題を解決することが困難になってきている.この様な状況下で,学際研究は重要な位置付けとなる.学際研究では,異なる分野の研究者が互いの研究の価値観,文化を理解することが重要となる.本研究の目的は,異なる研究分野間での研究者の相互理解を促進させることである.本研究では,研究者を対象に行われたアンケート結果を分析した.アンケートでは研究者の研究に対する価値観,行動様式を調査している.我々は,このアンケート結果から研究コミュニティを検出し,コミュニティの文化的特徴を抽出した.この分析結果を,学術分野の文化を表現するレーダーチャートとネットワークによって可視化した.これらの可視化結果によって学術分野間の文化的差異をより簡単に比較可能になり,異なる分野の研究者の相互理解の助けとなると考えられる.</p>
著者
山田 奨治
出版者
総合研究大学院大学
雑誌
総研大ジャーナル
巻号頁・発行日
vol.1, pp.24-29, 2002-03-29
著者
金本 郁男 井上 裕 守内 匡 山田 佳枝 居村 久子 佐藤 眞治
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.96-101, 2010 (Released:2010-04-26)
参考文献数
15
被引用文献数
1

野菜サラダ(キャベツ,オリーブ油,酢)と米飯の摂取順序を変えた時に食後の血糖値とインスリン値のプロファイルがどのように変化するのかを確認するため,10名の健常成人において試験を行った.その結果,米飯摂取後に野菜サラダを摂取した場合と比較して,米飯摂取前に野菜サラダを摂取した場合には,食後20, 30, 45分での血糖上昇値(ΔC)は有意に低下し(p<0.01),最高血糖値(ΔCmax)に到達する時間は約40分遅延した(p<0.01).ΔCmaxは平均21%低下し,食後0∼120分までの血糖値上昇曲線下面積は,平均39%低下した.血清インスリン値は血糖値とパラレルに推移し,食後のインスリン分泌が節約できる可能性が示唆された.以上より,野菜サラダは米飯よりも先に摂取するほうが食後の血糖上昇を抑制するために有効であることが示された.
著者
山田 航
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 社会科学篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; SOCIAL SCIENCES (ISSN:03850048)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.153-170, 2018-03-31

本稿は,介護人材の需給ギャップが拡大している中,近年軽視され始めている介護保険制度の課題に再度注目し,介護人材の不足が発生する要因を分析するとともに,その解消に向けた適切な政策を検討することを目的としている。具体的には,介護保険制度の導入による制約を反映した簡易な経済モデルを用いて介護報酬改定の影響について分析した。 本研究で得られた主な結果は,第一に,介護報酬改定による賃金の改善は,短期的には雇用の増加や,サービス供給の増加を達成するかもしれないが,長期的には,その効果が維持されないことが示された。第二に,介護市場の需給ギャップ解消のためには,介護サービス供給をシフトさせる政策が必要であることが示された。第三に,需給ギャップの解消に向けた政策として労働生産性の向上,及び労働供給を全体として増加させることの2つのうち,労働供給の増加を進めたほうが,より高い政策効果が得られることが示された。
著者
友枝 敏雄 山田 真茂留
出版者
The Japan Sociological Society
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.567-584, 2005-12-31 (Released:2010-04-23)
参考文献数
26
被引用文献数
1 1

今期社会学教育委員会では, 社会学教育の一環として社会学テキストのありようについて検討してきた.この論文は, この作業をもとにした今号の特集の序論をなすものである.多くの社会学テキストのなかで, とりわけ焦点をあてるのは, 初学者向けの, もしくは概論的なテキストである.まず戦後日本社会の変動を概観すると, そこには個人化の進行という一貫した趨勢が看取される一方で, 「第1の近代」と「第2の近代」との間にそれなりの断層があることが認められる.「第1の近代」においては産業化・都市化・核家族化等が中心であったのに対して, 「第2の近代」では政治領域における新保守主義・新自由主義の台頭, 経済領域における消費社会的状況の先鋭化, 文化領域におけるポストモダンな言語論的・記号論的転回等が顕著になってきたのである.そして社会学テキストも, この社会変動に応じて相貌を大きく変えることとなった.まず, 社会学テキストが扱うべき内容やその範囲が時代によって変わっていったという局面がある.またそれとともに, テキストの形式面でも大きな変化が生起した.かつてのテキストではオーソドックスな概念や理論の伝達が中心的であったわけだが, 今日では読者にとって読みやすい形でのパースペクティブの紹介が主流になってきているのである.社会学テキストは近年, 内容面・形式面の双方にわたって大きな変容をとげている.
著者
山田 一郞
出版者
医学書院
雑誌
臨床外科 (ISSN:03869857)
巻号頁・発行日
vol.7, no.8, pp.415-416, 1952-08-20

体表の80%以上の火傷で10日間の生存中種々の興味ある経過をとつた例を報告する. 症例.神○正○ 男子.花火師 40歳 昭和26年9月15日仕掛花火及び打上げ花火を自宅居間に於て点檢中誤つて之に引火して爆発し消火に務めた.当時衣服は丸首シャツと猿股のみの着用として全身に火傷を受けた.他に3歳女子(收容1時間後死亡)妻弟等6名も同時に火傷を受けた.火傷後数時間を経て来院したものである.
著者
杉田 昭 小金井 一隆 辰巳 健志 山田 恭子 二木 了 黒木 博介 荒井 勝彦 木村 英明 鬼頭 文彦 福島 恒男
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.66-72, 2012 (Released:2012-04-24)
参考文献数
18

痔瘻癌は痔瘻の症状が併存するため早期診断が困難で,進行癌で発見されることから予後が不良な疾患である.本邦ではCrohn病症例に合併する肛門病変として痔瘻が最も多い.Crohn病に合併する大腸癌のうち,痔瘻癌を含む直腸肛門管癌が半数以上を占めるのが本邦の特徴であり,合併する痔瘻癌の特徴は基本的に通常の痔瘻癌と同様であるが,自験例の痔瘻癌診断までの罹病期間は平均20年,癌診断時年齢は平均39歳と通常の痔瘻癌に比べて罹病期間に差はなかったものの,若い年齢で発症していた.痔瘻癌発見の動機は粘液の増加,肛門狭窄の増強,腫瘤の出現などの臨床症状の変化であることが多く,長期に経過した痔瘻を合併するCrohn病症例では痔瘻癌の合併があることを念頭に置き,痔瘻の症状の変化,肛門所見に留意して定期的な指診,大腸内視鏡検査,積極的な細胞診,生検を行うことが早期診断と長期生存に重要である.直腸肛門管癌(痔瘻癌を含む)に対する癌サーベイランスプログラムの確立が望まれ,その可否の検討が必要である.
著者
山田 尚勇
出版者
国立情報学研究所
雑誌
学術情報センター紀要 (ISSN:09135022)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.319-330, 1991-12-25

第2次世界大戦後の日本の工業経済の奇蹟的な発展は国際的に高く評価されるとともに, 時には謎とされている。一方, 国際的な貿易摩擦を引きおこすようになってからは, 日本のそうした成功は日本文化の非国際的な異質性や日本政府のアンフェアな貿易政策によるものとする論調をしばしば誘発するに至った。しかし, その多くは問題の核心を十分理解した上でのものとは言い難いと思われる。 本稿は, さまざまな観点からの考察を通して, この問題の本質についてのそうした国際的な誤解を解くことを試みるとともに, これからわれわれ日本人がこのような国際問題に取り組んでいくときに考えるべきことの一端を率直に示唆しようとするものである。
著者
中村 浩 小林 和彦 山田 英一
出版者
農林省野菜試験場
雑誌
野菜試験場報告 A (ISSN:03875407)
巻号頁・発行日
no.8, pp.p33-51, 1981-11
被引用文献数
1
著者
山田 沙奈恵 沼尻 幸彦 和田 政裕 山王丸 靖子
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.76, no.5, pp.109-120, 2018-10-01 (Released:2018-11-06)
参考文献数
32
被引用文献数
2

【目的】我が国の健康食品について,医療従事者を含む消費者が持つ知識・認識等について調査し,表示認識およびニーズの実態を明らかにすることを目的とした。【方法】2015年1月~8月に一般消費者,薬剤師,管理栄養士,助産師を対象(合計有効回答数:1,502名)に,健康食品に対するイメージ,知識・認識等に関する無記名自記式質問紙調査を実施し,集団間の違いについて包括検定および対比較(χ2 検定,steel-dwass法)により検討した。本調査における健康食品とは,「健康の維持向上を目的としたすべての食品」と定義した。【結果】健康食品の知識は,一般消費者よりも医療従事者の正答率が高い傾向を示し,一般消費者と管理栄養士との間では有意な差が認められた。一般消費者と比較して医療従事者のポジティブイメージは有意に低い項目が多く,ネガティブイメージは有意に高い項目が多かった。どの集団でも,健康食品の認可機関としては「国」を希望する者が最も多く,機能性表示としてふさわしい段階は「健康増進に効果があること」,「病気のリスクを低減すること」の順となった。安全性に関するニーズは助産師が高い傾向を示した。【結論】一般消費者と医療従事者及び,医療従事者間にも健康食品に対するイメージ,知識・認識等には差が見られ,医療従事者であっても知識は十分ではなかった。表示の認可機関と機能性表示に対する期待の程度は,医療従事者の専門性により異なる傾向を示した。
著者
大野 彰久 鈴木 康生 高橋 真朗 向山 賢一郎 野島 洋 藤原 理彦 大山 まゆみ 山田 かやの 佐々 竜二
出版者
Showa University Dental Society
雑誌
昭和歯学会雑誌 (ISSN:0285922X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.221-229, 1992
被引用文献数
11

小児歯科臨床における外傷症例の対応は, 予後管理も含めて, 近年ますますその重要性が高まってきている.これまで小児の歯の外傷に関しては, 症例や処置内容などの実態調査の報告は多いが, 受傷から来院までの経過を詳しく調査した報告は少なく, その実態を知ることは, 適切な処置を施す上でも大切なことといえる.今回, 当科来院までの経緯を把握すべく, 外傷の既往が比較的はっきりしている受傷後1週間以内に来院した者に限って, その内容を調査した・その結果, 当科来院状況では, 約10年前に比べ, 総来院者に対する外傷児の比率が高くなってきていた・年間の月別来院者数は, 8月がやや少なかった.受傷曜日と来院曜日をみると, 乳歯では木曜から土曜日の週後半の受傷者が若干少ないものの, ほぼ1週間変わりなく, また来院は圧倒的に月曜日が多かった.永久歯では火曜から土曜, 中でも金曜日に多く, 来院は週後半に漸増していた・受傷原因は, 乳歯・永久歯とも転倒が多くを占めた.受傷場所では乳歯で屋内が多いのに対し, 永久歯では屋外の事故も増加していた.受傷状態は, 乳歯では重度脱臼が最も多いのに対し, 永久歯では歯冠破折が多数を占めていた.受傷直後の受診医療機関をみると, 乳歯では近医 (歯科) と当科を受診した者で7割強と多かったが, 永久歯では直接当科を受診した者が半数を占めていた・当科来院までの日数は, 全体として24時間以内, あるいは2日以内の早期に来院する者が多く, 特に永久歯の場合に著明であった.これを受傷状態との関連でみると, 脱臼症例では乳歯・永久歯とも早期来院者が多く, 特に重度脱臼者では24時間以内の来院が7割を超えた.一方, 歯冠破折症例では, 乳歯ではやや来院が遅れる小児が増えるのに対し, 永久歯では24時間以内が8割程度と早期の来院が特徴的であった.受傷部位は上顎前歯部が圧倒的に多く, その処置は, 乳歯では固定処置, 永久歯では歯髄処置を含めた歯冠修復処置が多かった.以上のような調査結果から, 当科では外傷児の来院が増加傾向にあり, また受傷後, 早期の来院者が比較的多いことからも, 受け入れ側としての的確な対応と体制の整備が望まれることが判明した.
著者
石川 徹夫 安岡 由美 楢崎 幸範 床次 眞司 石井 忠 須田 博文 山田 裕司
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.133-140, 2004-03-15 (Released:2011-03-01)
参考文献数
21
被引用文献数
1 2

Measurements of radon in water have been conducted by many investigators so far. While liquid scintillation counting is widely used for radon-in-water measurements in Japan, there are other available devices such as IM-fontactoscopes and atmospheric radon monitors with bubbling kits. In the present study, an intercomparison exercise was conducted for four devices using water samples with two different radon concentrations. The devices used are : a liquid scintillation counter, an IM-fontactoscope, a pulse ionization chamber with a bubbling kit and a radon monitor (which employs a silicon semiconductor detector) with a bubbling kit. As a result, there was a good agreement among the measured values for other devices than the IM-fontactoscope (differences were within±3%), The atmospheric radon monitors (with bubbling kits) could be useful for field surveys of radon-in-water, considering their portability. On the other hand, the values measured with the IM-fontactoscope deviated from other measure-ment values (47% for sample A and 22% for sample B) . The deviation might be caused by a calibration method for the IM-fontactoscope. Since the IM-fontactoscopes are used at some institutes in Japan even nowadays, it is necessary to check values measured with them for determination of radon-in-water concentrations.
著者
志保田 務/山田 忠彦 山田 忠彦 桃山学院大学経営学部/京都大学法学部図書室
出版者
桃山学院大学総合研究所
雑誌
桃山学院大学総合研究所紀要 = ST.ANDREW'S UNIVERSITY BULLETIN OF THE RESEARCH INSTITUTE (ISSN:1346048X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.123-147, 2002-12-20

Ryunosuke Akutagawa (1892-1927), one of the major novelists in modern Japan, is also famous as an adapter who learned from other writers in the inside and the outside. His works are considered bookish. Therefore, we assumed that he read many writers' works in his day, and we tried to prove the causality and we attempted to show how these works affected his own writing. In this work we would show some materials of the above facts consisting on the records of "A bibliography of writers who were read by Ryunosuke Akutagawa, based on "Akutagawa Ryunosuke Zenshu", published by Iwanami Shoten, Tokyo, 1977-1978, 12 volumes". Each entry in this index has three items: the writer's name, the title of the work, and the date when Ryunosuke Akutagawa would have read the work. Entries are ordered according to the writer's name in the Westerner syllabary this index.
著者
大浦圭一郎 間瀬 絢美 山田 知彦 徳田 恵一 後藤 真孝
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.1, pp.1-8, 2010-07-21
被引用文献数
3

近年,コンピュータによる歌声合成が注目を集めている.中でも隠れマルコフモデル(hidden Markov model; HMM)に基づく歌声合成では,歌い手の特徴を歌声データと対応する楽譜から自動的に学習することができる.2009年12月,無料のオンラインサービス「HMM歌声合成システム: Sinsy」を開始した.ユーザーは楽譜をウェブサイトにアップロードすることで,任意の楽譜に対応した歌声を合成することができる.但し,Sinsyの歌声モデルには70曲で学習した特定話者モデルを用いており,新しい歌い手の歌声モデル追加の際の収録コストが高くなる問題があった.本稿ではSinsyのシステム構成について述べるとともに,話者適応手法により少量のデータから所望の歌い手の特徴を再現した歌声を合成することを検討する.A statistical parametric approach to singing voice synthesis based on hidden Markov models (HMMs) has been grown over the last few years. In this approach, spectrum, excitation, and duration of singing voices are simultaneously modeled by context-dependent HMMs, and waveforms are generated from HMMs themselves. Since December 2009, we started a free on-line service named "Sinsy." By uploading musical scores represented by MusicXML to the Sinsy website, users can obtain synthesized singing voices. However, a high recording cost may be required to train new singer's model because a speakerdependent model trained by using 70 songs is used in Sinsy. The present paper describes the recent developments of Sinsy and a speaker adaptation technique to generate waveforms from a small amount of adaptation data.
著者
布野 修司 山田 協太 山本 直彦
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.592, pp.185-191, 2005-06-30 (Released:2017-02-11)
参考文献数
30

Authors have been conducting the field research under the title 'Origin, Transformation, Alteration and Conservation of Urban Space of Colonial cities' since 1999. The cities where we carried out field studies are Cape Town (South Africa), Cochin (India), Galle (Sri Lanka), Malacca (Malaysia), Jakarata, Surabaya (Indonesia), Elmina (Ghana), Recife (Brazil), Paramaribo (Suriname), Willemstad (Dutch Antilles) etc.. We had grasped almost all the factories, forts and cities constructed by VOC and WIC, collecting old maps, documents and literatures from ARA (Algemeen Rijksarchief), KB (Koninklijke Bibliotheek) in Den Haag and KITLV (Koninklijk Institut voor Taal-, Land- en Volkenkunde) in Leiden. Batavia was the capital of VOC which was called 'Queen of Asia'. The plan of Batavia is thought to follow the plans of cities in mother country as Amsterdam, Delft and so on. Among many architects and engineers who were active in 16^<th> century, Simon Stevin attracts us as a theorist of urban planning. This paper discusses the relationship between the spatial form of Batavia and S. Stevin's 'Ideal City'.