著者
岡本 正明
出版者
京都大学
雑誌
東南アジア研究 (ISSN:05638682)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.97-99, 2006-06-30

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
征矢 英昭 岡本 正洋 征矢 茉莉子 島 孟留 陸 彰洙
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.59-63, 2015 (Released:2017-02-16)
参考文献数
21

慢性的なストレスにより発症するうつ病は気分障害だけでなく認知機能の低下がみられる。慢性的なストレスは成体海馬神経新生(AHN)に抑制的に働くが,この現象はうつ病患者でも確認されることから,うつ病患者における認知機能低下の背景には AHN に関連した海馬機能低下が一つの要因として考えられる。近年,うつ病の治療方法として抗うつ薬のほかに,習慣的な軽い運動もうつ病に対して有効であることが想定されている。近年,乳酸性作業閾値(LT)以下の習慣的な低強度運動はAHN を促進し,さらに AHN 促進因子である脳由来神経栄養因子(BDNF)やアンドロゲンを海馬で増加させることが明らかとなった。さらに低強度運動が高強度運動に比べ AHN を促進させる背景には,これまで想定されていた因子のほかに,新たに同定された遺伝子として,脂質代謝にかかわる APOE,タンパク質合成にかかわるインスリン様成長因子Ⅱ(IGF-2),インスリン受容体基質 1(IRS1)や炎症性サイトカインである IL1B や腫瘍壊死因子(TNF)が AHN に関与することが明らかとなった。低強度運動にはこれらの AHN 促進因子を高める効果があり,うつ病患者の海馬神経を活性化させることで海馬神経可塑性を高めることが期待できる。低強度運動は抗うつ薬と同様に,うつ病の新たな治療法となるかもしれない。
著者
岡本 正人
出版者
金沢工業大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

昆虫のような小さな翼に作用する空気力は非常に微小であることから、レイノルズ数が10,000以下の翼の空力特性に関する実験データはほとんど得られていない。そこで、この小さな翼の空力特性を得るための専用の低圧風洞装置を開発した。その結果、レイノルズ数が1000~10,000の翼に作用する空力係数が精度よく測定できるようになった。そのため、本風洞を用いてさまざまな翼の空力特性について実験を試みたが、特にコガネムシの鞘翅に見られる大きなキャンバの円弧薄翼の空力特性で興味ある結果が得られた。このような小さな翼の空力データは、小型の冷却ファンや昆虫サイズの超小型航空機の翼の開発に役立つと考えられる。
著者
岡本 正志
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.388-391, 2001

19世紀の英国における心霊研究に多くの一流科学者が関わっていた。心霊現象に対して,懐疑的な立場から積極的に肯定するものまで様々であったが,心霊現象を科学的に研究しようとはしていた。しかし,実際にはトリックによって騙されていた。こうした状況を生み出す背景と個人的特徴とを分析し,今日への示唆や教訓を汲み取ろうとした。
著者
岡本 正明
出版者
京都大学東南アジア地域研究研究所
雑誌
東南アジア研究 (ISSN:05638682)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.217-239, 2018 (Released:2018-02-09)
参考文献数
54

Palm oil production has been rapidly increasing in Malaysia and Indonesia because of the strong demand for the cheap and versatile commodity. This increase has become a threat for countries and producers of other vegetable oils, such as France, which produces rapeseed oil, and the United States, which produces soybean oil. Therefore, those countries and producers have tried to impose limits on the import of palm oil, and environmental NGOs—mainly from Western countries—have conducted a series of negative campaigns against palm oil since the late 1990s. The most effective and continuously raised issue is the environmental one. However, the first negative campaign was not about the environment but about health. That campaign originated with US soybean producers in the early 1980s. To counter that campaign, the Malaysian government and palm oil producers started a positive one. This paper shows how this “oil war” between US soybean producers and the Malaysian government and palm oil producers started, developed, and ended; and how the Malaysian side created a strategy to fight the war, utilizing scientific data as well as academic networks and pro-small peasant discourse. This experience has become a lesson for Malaysian actors in dealing with the negative campaign about the environmental unfriendliness of palm oil since the late 1990s.
著者
岡本 正明
出版者
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属イスラーム地域研究センター
雑誌
イスラーム世界研究 (ISSN:18818323)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.231-251, 2016-03

The transgender group called waria in the Indonesian language was politically active nationally during the direct presidential campaign in 2014. It was the first national political movement for waria. Waria in major cities enthusiastically supported the presidential candidate, Joko Widodo (Jokowi) partly because some waria leaders thought Jokowi was a pro-poor and communicative candidate and his pluralist standpoint could benefit the waria, one of the most marginalized groups in Indonesia. The widely opened political space under the democratic regime enabled the rise of warias' political activism. The waria was the most politically active group among the LGBT, partly because their grouping and organizing pattern is hierarchical under one leader called mami. Mami could rather easily mobilize the members of her own group or organization for political purposes. This undemocratic character of waria groups and organizations (and the national networks among them) paradoxically enabled the nationwide political support for Jokowi in a democratic election.
著者
佐々木 大輔 片山 裕貴 塩崎 友也 岡本 正人
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.24-30, 2020 (Released:2020-02-06)
参考文献数
7

A wing of a human-powered airplane is generally constructed with foam, balsa wood, plastic film and CFRP to achieve light-weight structure. Thus, the structure can be bent and deformed easily. The change of the wing shape may cause the performance degradation. In this study, we physically built the deformed wing model to measure the deformation by using 3D scanner. CFD was used to investigate the influence of the deformation of airfoil on aerodynamic performance in cruise condition through the comparison with original shape. As a result, the deformation causes the fluctuation of pressure distribution, and it also deteriorates the aerodynamic coefficient.
著者
日下 渉 初鹿野 直美 伊賀 司 小島 敬裕 宮脇 聡史 今村 真央 日向 伸介 北村 由美 新ヶ江 章友 青山 薫 小田 なら 田村 慶子 岡本 正明
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

世界各地の国家と市民社会は、性的マイノリティに対して「黙認」「抑圧」「矯正」「支援」など多様な対応をとってきた。なぜ国家と市民社会による性的マイノリティへの対応は、かくも多様なのか。一般に西洋では、民主主義と自由な市民社会が性的マイノリティの権利拡大に寄与するとされる。しかし東南アジアでは、性的マイノリティの権利要求は、民主主義体制のもとで何十年も放置されたり(フィリピン)、暴力的な弾圧されたり(インドネシア)、一党独裁制や軍政の下で進展を見せたり(ベトナム、タイ)、権威主義体制下で限定的に認められることもある(シンガポール)。このように、性的マイノリティの権利拡大の異なる程度は、政治体制の違いや市民社会の自由度からでは説明できない。本研究では、諸国家と市民社会による性的マイノリティへの異なる対応は、国民国家の正統性を支える「象徴」として、彼女/彼らがどのように利用されているかによって説明できるのではないかと仮説を立てて研究してきた。本年度は、6月にアジア政経学会において「アジアにおける性的マイノリティの政治:家族・宗教・国家」と題したパネルを開き、田村慶子が台湾とシンガポールについて、伊賀司がマレーシアについて、宮脇聡史がフィリピンについて、それぞれの事例を報告した。10月中旬には合宿を行い、2日間にわたってメンバー全員が報告を行い、共通の課題について徹底的に議論した。10月末には、マレーシアからPang Khee Teik氏 、インドネシアからAbdul Muiz氏を招いて、国際ワークショップを開催した。翌年2月にも、マレーシアからtan beng hui氏、フィリピンからJohn Andrew G. Evangelista氏、オーストラリアからPeter A. Jackson氏、タイからAnjana Suvarananda氏を招聘して、国際ワークショップを開催した。
著者
永野 光 岡本 正吾 山田 陽滋
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.343-353, 2011
被引用文献数
3

This article describes research directions in the structure of perceptual/tactile dimensions of material textures. We introduce methods of psychological experiments and mathematical approaches for structuring tactile dimensions and summarize such dimensions revealed in previous studies. Furthermore, we discuss the dimensions from the points of view of sensory receptors. Holistically, we suggest that the material textures are composed of at least 5 perceptual dimensions, that are macro and fine roughness, hardness/softness, coldness/warmness, and friction (moistness/dryness, stickiness/slipperiness).
著者
小杉 泰 足立 明 東長 靖 田辺 明生 藤倉 達郎 岡本 正明 仁子 寿晴 山根 聡 子島 進
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、環インド洋地域を構成する南アジア、東南アジア、西アジア/中東について、イスラーム、ヒンドゥー教、仏教が20世紀後半から宗教復興を遂げている状況を調査し、社会と宗教がともに現代的なテクノロジーによって変容している実態を解明した。特に先端医療の発展によって、宗教的な生命倫理が再構築されていることが明らかとなった。
著者
岡本 正志
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.423-476, 1999-12-20
被引用文献数
2

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
岡本正明
出版者
(社)新情報センター
雑誌
新情報
巻号頁・発行日
vol.62, pp.1-13, 1994
被引用文献数
2