著者
岡本順治著
出版者
郁文堂
巻号頁・発行日
2004
著者
岡本 圭一郎 黒瀬 雅之 山村 健介 高木 律男
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

心理ストレスは歯科領域での痛みを増大させる。本課題ではストレスが咬筋の痛みを増大させる生体機構を、脳神経系の機能変化と想定し、基礎的に解明した。三叉神経脊髄路核尾側亜核(Vc)に着目した。これまでの研究によってVc部は顎顔面部の痛みの応答を制御する部位であることが解明されているからである。繰り返しストレス処置を加えると、咬筋への侵害刺激による Vcの興奮性は有意に増大することが明らかになった。さらに選択的セロトニン再取り込み阻害剤を繰り返し投与するとストレスによるVcの興奮性の増大は低下することがわかった。つまりストレスによるセロトニン機構の変調が咬筋の痛みを増大させることがわかった。
著者
岡本 渉大 米倉 暁彦 岡崎 成弘 中添 悠介 千葉 恒 樋口 尚浩 尾﨑 誠
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.242-246, 2022-03-25 (Released:2022-05-06)
参考文献数
18

【はじめに】当院で経験したDFOにOWHTOを併用した症例(DLO群)とTCVOを併用した症例(DFOTO群)とで比較検討を行なったので報告する.【対象と方法】2015年から2019年までにDLOまたはDFOTOを施行した17例20膝を対象とし,術前および最終経過観察時のX線計測値,膝関節可動域,JOA score,KOOSを評価した.【結果】膝関節可動域は,DLO群がDFOTO群と比較して術前伸展制限が大きい傾向にあったが有意差はなかった.術後の伸展可動域はDLO群が-5.5°,DFOTO群が-1.6°であり,伸展制限はDLO群が有意に大きかった.両術式間で術前後のX線計測値と臨床スコアに有意差はなかった.DFOTO群において術後%MAとKOOSのPainやSymptomsとの間に相関係数がそれぞれ0.66および0.72の正の相関を,ΔJLCAとKOOSのSymptomsとの間に相関係数-0.75の負の相関を認めた.【結語】DLO群とDFOTO群とで臨床スコアやX線計測値に有意差はなかった.DFOTO群において術後%MAやΔJLCAと臨床スコアの間に相関を認めた.
著者
栗原 寛昇 岡本 剛
雑誌
研究報告情報セキュリティ心理学とトラスト(SPT)
巻号頁・発行日
vol.2011-SPT-1, no.35, pp.1-8, 2011-07-05

インターネットには,様々な脆弱なサービスが存在し,攻撃コードを自動生成するツールなどにより,脆弱性攻撃による脅威は深刻なものとなっている.脆弱性攻撃を防ぐ方法の 1 つに,Microsoft が実装した DEP(Data Execution Prevention) という機能がある.しかし,DEP を回避する脆弱性攻撃が明らかになり,Windows のセキュリティ強度の低下が問題になっている.本稿では,DEP を回避する脆弱性攻撃を検知して不正な命令の実行を防止するプログラムを提案し,実装した.さらに実装したプログラムにより,DEP 回避を防止できることを確認した.

1 0 0 0 峻徳公略傳

著者
岡本由喜三郎 小出植男著
出版者
蜂須賀家
巻号頁・発行日
1919
著者
小堀 正雄 高橋 厳太郎 岡本 健一郎 増田 豊 細山田 明義
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.563-567, 1987-08-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
6

濃厚赤血球液を使用する場合, 稀釈する溶液として一般に生理食塩水が用いられる.しかし, 大量輸血の場合には稀釈液による電解質の負荷が増す.そのため, 稀釈液に電解質を含まない糖質を使用した場合の赤血球の溶血度および溶液中のカリウム値の変化を測定した.20歳代男性からCPD液用採血バックに採血し, 採血当日血, 保存1週間目, 3週間目の3群に分けた.実験に先立ち, 血漿成分の影響をとり除き, 赤血球の抵抗性を調べるため洗浄赤血球液を作成した.添加する溶液は生理食塩水をコントロールとし, 10%マルトース液, 5%キシリトール液, 5%, 10%グルコース液とした.10%グルコース液以外は血液との浸透圧比は1である.これらの溶液を洗浄赤血球液と同量加え, 室温で2, 6, 24時間放置し, 各溶液の遊離ヘモグロビン値, カリウム値を測定した.その結果, 10%マルトース液, 5%キシリトール液は保存期間, 放置時間をとわず, 遊離ヘモグロビン値, カリウム値は生理食塩水とほぼ同様の傾向を示した.しかし, 5%グルコース液では, 血液の保存期間をとわず, 2時間後にはすでに高度な溶血を示した.一方, 10%グルコース液は比較的溶血が少なく, 溶質の赤血球内への流入により添加溶液の低張化がある程度抑えられたことが示唆された.また, キシリトール液, グルコース液でpHの異った溶液を作成し, 遊離ヘモグロビン値の差を測定した.その結果, 溶液中のpH5~9の範囲内では, 血液の溶血度には何ら影響がないことが示唆された.
著者
岡本 遼太郎
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.136, no.3, pp.NL3_3-NL3_6, 2016-02-01 (Released:2016-03-01)
参考文献数
6

Today, we must develop alternative energies. However, Japan does not have enough land to build large power plant. Therefore we studied about small-sized wind power generation for the purpose of developing a windmill which is suitable for the wind condition of its installed location.
著者
岡本 勝弘 宮本 寛樹 本間 正勝 渡邉 憲道 平柗 宗之 大谷 英雄
出版者
Japan Association for Fire Science and Engineering
雑誌
日本火災学会論文集 (ISSN:05460794)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.9-19, 2013 (Released:2015-10-30)
参考文献数
25

本報では,ガソリンに灯油や軽油といった揮発性の低い燃料油が混合された場合の蒸発拡散挙動を予測することを目的とする。低揮発性燃料油が混合されたガソリンが蒸発した場合には,より蒸気圧の高いガソリン成分のみが蒸発すると仮定し,混合ガソリンの蒸気圧及び蒸発速度の予測モデルを提案し,その適用範囲を明らかにした。また,混合ガソリンの床面散布時における蒸気濃度分布の予測モデルを導出した。さらに,床面散布した20 mass% 軽油混合ガソリンから発生する蒸気に対する着火実験を行ったところ,実験結果は着火予測とよく一致し,提案した予測モデルにより,灯油あるいは軽油が混合したガソリンが床面に散布された場合における着火危険性を予測できることが明らかとなった。
著者
渡辺 邦彦 岡本 拓夫
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1995

平成7年度〜平成9年度の3年間の研究成果の概要は下記の通りである。研究目的は、自然電位の観測でノイズとされる電車の漏洩電流を信号源と考え、電車軌道から約3kmの北陸観測所で漏洩電流波形を基準とし、それより約15km離れた池田観測室での観測波形を比較し、それによって両観測点間の歪場の変動を電磁気的に解析するものである。特に、地殻ブロック境界の観測点は、広域応力場の状況変化を強く反映すると考えられるので、時間的変動を解析することで、地殻歪の変動を測定することができる。研究成果:1.温見断層に着目し、福井県の北陸観測所坑内と池田観測室で地電位差観測を実施した。2.経年変動を解析した。北陸観測所坑内の自然電位分布は、湿潤度に依存する傾向が見られた。池田観測室では、温見断層に直交する方向と平行な方向に長基線と短基線の電極を配置した。断層に平行方向は地盤の状態により不安定であるが直交方向は安定した年周変動も測定された。地震活動との関連は今後の課題である。3.北陸観測所と池田観測室とで1秒毎サンプリングによる漏洩電流観測を実施した。池田での波形は北陸観測所の数分の1に振幅が減衰するが、波形変形はそれほどなかった。FFTによると、解析限界を超える周波数成分変化は認められなかった。今後、時間的変動と高周波成分までの解析を充実する予定である。4.特定の成分にのみ現れる漏洩電流と思われる特徴的波形を認めた。伝播方向や変電所と電車の位置関係の特定が必要である。特に池田の場合、出現する成分が断層に直交する成分のみであることから、地殻ブロックに関わる可能性が有る。
著者
山田 真大 林 和宏 鈴木 章浩 岡本 幸太 小林 良岳 本田 晋也 高田 広章
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)
巻号頁・発行日
vol.2013-OS-126, no.18, pp.1-7, 2013-07-24

組込み向け機器に利用されるハードウェアの高性能化に伴い,組込み OS として Linux などの汎用 OS が搭載されるようになった.組込み機器では,リアルタイム性が重要視されるため,Linux を採用する場合,カーネルに改良を施すことでリアルタイム性を確保している.また,マルチコア CPU を搭載する組込み機器では,Linux が持つ CPU affinity の機能を用いることで,シングルコアでは不可能であった高負荷時におけるリアルタイム性も確保することが可能になった.しかし,CPU コア毎に存在するカーネルスレッドは CPU affinity を適用することができず,また,この処理がまれに引き起こすタイマのカスケード処理には多くの処理時間を必要とし,リアルタイム性を阻害する原因となる.本論文では,マルチコア CPU の各コアを,リアルタイム性を必要とする CPU コアと不要とする CPU コアに分割し,リアルタイム性を必要とする CPU コアでは,タイマのカスケード処理を発生させないよう事前に対策を施すことで,リアルタイム性を確保する手法を提案する.
著者
萩原 豪人 岡本 亜美 藤井 良隆 久田 満
出版者
日本コミュニティ心理学会
雑誌
コミュニティ心理学研究 (ISSN:13428691)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.74-84, 2012-03-28 (Released:2019-07-04)
参考文献数
21
被引用文献数
1

The Great East Japan Earthquake brought serious damage to the hearts of children. The long-term shelter life also deteriorated their psycho-somatic condition. We carried out the "Delivery of playing" activities in the shelter of the disa ter area on the purpose of psychological support to the children and their families. A single-type and a continuous-type of Demae activities were carried out by both various professionals and non-professionals. In this paper, “Delivery of playing” activity wa reported, and the meaning and the problems of the activity were discussed from the four following points. I) “Delivery of playing” activities as the community approach, 2) Psychological support of the children by “playing”, 3) Community psychological support for both children and their families, 4) The establishment of the “Delivery of playing” activities a a community psychological program in the disaster areas.
著者
茅原 路代 國方 弘子 岡本 亜紀 渡邉 久美 折山 早苗
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1_91-1_97, 2009-04-01 (Released:2016-03-05)
参考文献数
31

本研究は,デイケアに通所し地域で生活する統合失調症患者83名を対象に,居場所感とQOLの2変数の関連を明らかにすることを目的とした横断研究である。調査項目は,日本語版WHOQOL-26,精神障害者の居場所感尺度(3下位尺度からなる2次因子モデル),個人特性で構成した。想定した居場所感とQOLの因果関係モデルを共分散構造分析を用いて検討した結果,適合度指標は統計学的な許容水準を満たし,モデルはデータに適合した。居場所感が大きいことは,より良いQOLであることが明らかになり,その寄与率は44%であった。このことから,在宅生活をする統合失調症患者がより良いQOLを獲得するためには,彼らの居場所感を高める支援が有効であることが示唆された。
著者
岡本 洋子 田口 田鶴子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.161-168, 1996-02-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
22
被引用文献数
6

年齢6~12歳の小学生 (男子452名, 女子414名) を被検者として, 甘・酸・塩・苦味食品に対する嗜好調査を行い, 性・年齢別 (学年別) に群別して食味嗜好傾向を検討した.同様の嗜好調査を3~5歳・12~79歳の男女 (2,218名) に対しても行い, 性・年齢層別の20群に分類して, 数量化理論第III類により解析し, 小学生の嗜好パターンが全年齢層のなかでどのようなところに位置づけられるのかを調べた.さらにショ糖 (甘味), クエン酸 (酸味), 塩化ナトリウム (塩味) の等差濃度水溶液を検査試料として, 小学生 (102名) の味覚閾値を幼児 (76名) および20歳大学生 (98名) と比較検討した.結果は次のようであった.(1) 小学生では, 年齢 (学年) および性別による食味嗜好傾向の顕著な相異はほとんどないと考えられた.(2) 小学生の食品に対する嗜好パターンは, 幼児および若年齢層男女群と類似していたが, 中・高年齢層男女群とは異なった.(3) 小学生の嗜好食品群としては, アイスクリーム, グレープフルーツ, ポテトチップなどが挙げられ, 近年取り入れられて普及してきた甘・酸・塩味食品であった.(4) 小学生の味覚閾値はショ糖水溶液0.2~0.8%, クエン酸水溶液0.02~0.08%, 塩化ナトリウム水溶液0.04~0.16%の濃度範囲であり, これらの値はいずれも20歳大学生女子に比べてやや低く, 幼児とは同様な傾向を示した.
著者
菅原 徹 佐渡山 亜兵 上條 正義 岡本 宜久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.341, pp.41-44, 2002-09-20
参考文献数
7
被引用文献数
2

本研究の目的は生活用の製品を使用をしているときに生じる情動変化を顔面筋の筋電図計測によって推定することである.まず,顔面筋の筋活動を精度よく計測するために,多点電極を使用して筋の神経支配帯の位置を確認した.次に表情筋と咀嚼筋を同時に計測した.その結果,両者の筋活動は互いに密接に関連していることから,顔面筋の活動を計測する際には咀嚼筋の活動をモニターすることが必要であった.第3に閾値を設定することによって,顔面筋の活動レベルを2値化した.2値化された頻度によって快-不快の情動を定量的に表現した.応用例として,ドライビングゲーム中及び自動車運転中の顔面筋の活動を計測し比較した.その結果,アンケートから引き出せなかった情動変化が顔面筋の活動から計測できた.