著者
岡本新著
出版者
東京大学出版会
巻号頁・発行日
2001
著者
岡本 葵 藤田 英典
出版者
国際基督教大学
雑誌
教育研究 (ISSN:04523318)
巻号頁・発行日
no.51, pp.93-102, 2009-03

アファーマティブ・アクションの目的は,過去の社会的・構造的差別によって何らかの不利益を被ってきた人々に対して積極的な配慮を行うことによって,実質的な機会均等を社会全体として達成することにある.しかし,今日,この概念の起源国アメリカにおいて,アファーマティブ・アクションを「逆差別」「反能力主義」とする批判が増加している.本稿は,アメリカにおけるアファーマティブ・アクションの展開を概観する中で,真の意味での「能力主義」を達成するためには,実質的な「機会均等」をめざすアファーマティブ・アクションの実施が有効な手段になり得ることを検討する.
著者
岡本 敦 平野 伸夫 土屋 範芳
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.13, 2008

石英脈の組織発達の支配要因を明らかにするために、流通式水熱反応実験を行った。シリカの析出条件は温度が400-430度、圧力が31MPaである。Siに過飽和な溶液は350-370度で石英、アモルファスシリカ、または花崗岩を溶解させて作成し、その溶液を花崗岩を敷き詰めた反応管に流して析出様式を観察した。析出物の種類(石英、クリストバライト、アモルファスシリカ)、またその析出の仕方は溶液の濃度と反応場所(石英表面、長石表面、流体中)によって異なることが明らかとなった。特に、低濃度(C/Ceq < 1.5)では花崗岩上の石英表面にのみ石英は析出し、ほかの表面では析出は起こらない。このことは、石英脈の組織は脈形成時の溶液濃度(Si)に対して制約を与えることを示唆している。
著者
小川 祐生 山木 誠也 八村 寿恵 鐘ヶ江 晋也 杉本 大輝 網本 宏和 岡本 芳晴 網本 昭輝
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.74, no.12, pp.810-817, 2021-12-20 (Released:2022-01-20)
参考文献数
9

ミニチュアダックスフント(以下MD)は上顎犬歯部の歯周病による口腔鼻腔瘻の好発犬種であるが,その進行パターンについては未だ不明である.今回,歯科処置時に上顎犬歯口蓋側の歯周ポケットが4mm以上ある症例,及び口腔鼻腔瘻が確認された症例を対象に回顧的研究を行い,MDと他犬種の歯科X線検査における上顎犬歯側面像の所見を比較した.その結果,歯周ポケット深度が同じ区分において,MDは他犬種よりも犬歯近位及び遠位の歯槽骨吸収像が少なく,吸収部位の吻尾方向への広がりが少ないと考えられた.また,MDは口蓋側方向の吸収程度を反映するホワイトラインの明瞭割合も高いことから,口蓋側方向への広がりも少ないと考えられた.以上より,MDの上顎犬歯部歯周病の進行は,水平吸収よりも口蓋側の垂直吸収が大きく進行する特徴を有すると考えられた.
著者
岡本 洋子 土屋 房江 前田 ひろみ 三谷 璋子 三好 康之 吉永 美和子 井川 佳子 大下 市子 奥田 弘枝 奥山 清美 上村 芳枝 亀井 文 倉田 美恵 杉山 寿美
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.17, pp.160, 2005

<br>【目的】日本調理科学会特別研究「調理文化の地域性と調理科学:魚介類」の一環として、広島県において調査を行った。今回は、あなご、かき、まだこ(食品成分表の食品番号10015:10292:10361)の利用実態について調べることを目的とした。<BR>【方法】広島県内の14地域で、質問紙調査を実施した。14地域を島嶼部、都市沿岸部、都市内陸部、中国山地に4区分した。調査項目は、魚介類の種類、入手方法、手作り・購入、調理法、日常食・行事食度等である。調査対象者は20歳代から70歳代の171名である。調査時期は2003年10月_から_2004年2月。<BR>【結果】(1) 記載魚介類は212種類(食品成分表)、総記載料理数は4,684であった。(2) 調査者数に対するあなごの出現比率では、島嶼部83.5%、都市沿岸部80.6%、都市内陸部45.9%、中国山地18.8%であった。調理法では、焼き物と飯料理が多くみられ、照り焼き、ちらしずし、あなご飯、巻きずし、刺身(島嶼部)、雑煮、茶碗蒸し等に調理された。(3) かきの出現比率では、島嶼部63.1%、都市沿岸部91.2%、都市内陸部89.5%、中国山地73.0%であった。調理法では、4地域いずれにおいても、フライ、鍋物、酢がきが多くみられた。殻付き素焼きやグラタン料理もみられた。(4) まだこの出現比率では、島嶼部69.9%、都市沿岸部63.1%、都市内陸部36.3%、中国山地75.3%であった。調理法では、4地域いずれにおいてもなま物(刺身、酢の物)や茹で物(ゆでだこ、ぬた)が多くみられ、揚げ物(島嶼部ではたこ天)、たこの煮物やたこ飯(都市沿岸部)、にぎり寿司、たこ焼き等に調理された。
著者
伊藤 浩 寺西 正 平山 光久 岡本 巡 松野 丈夫 三浪 明男
雑誌
関節の外科 (ISSN:02856255)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.85-89, 2004-10

著者版若年性関節リウマチ(JRA)に対する人工股関節再置換術(revision) について検討した.対象は,revisionを施行した3例5関節(全例男性,手術時平均年齢30歳)で,平均経過観察期間は6.0年,revision施行理由は機械的なTHAおよび人工骨頭の弛みが4関節,ポリエチレンライナーの脱転が1関節であった.1)臨床評価は日整会スコアが術前平均38点から70点に改善し,股関節可動域は屈曲が術前平均65°から95°へ,外転は術前平均15°から25°へ改善した.2)X線評価ではlooseningは認めず,clear zoneはsocket側では全例で認めず,stem側ではセメント使用の2関節の正面像でzone 1とzone 7に若干のclear lineを認めた.3)RAのclass分類では術前class IIIであった2例がclass IIへ改善していた.以上,JRAに対するrevisionでは骨量温存に努め,人工骨頭の耐久性を最も重視すべきだと考えられた。
著者
松永 美希 鈴木 伸一 岡本 泰昌 吉村 晋平 国里 愛彦 神人 蘭 吉野 敦雄 西山 佳子 山脇 成人
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.181-191, 2012
参考文献数
29

本稿では、広島大学病院において心理士が中心になって実施しているうつ病の集団認知行動療法(cognitive behavioral group therapy:CBGT)について、薬物療法との併用効果を検討した。当院のCBGTプログラムは、心理教育、セルフモニタリング、行動活性化、認知再構成といった技法を用いた12セッションから構成されている。本プログラムの効果を検討するため、うつ病患者74名について、CBGT前・後・12ヵ月後で、ベック抑うつ質問票(BDI)、ハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D)、DSM-IVの全体的機能評価(GAF)、36-item Short-Form Health Survey(SF-36) 、自動思考尺度改訂版(ATQ-R)、非機能的態度尺度(DAS)を実施した。その結果、CBGT後において抑うつ症状(BDI,HAM-D)、非機能的認知(DAS,ATQ-R)の得点が有意に減少しており、また社会的機能(GAF,SF-36)の得点は有意に上昇していた。したがって、すべての指標において改善が認められた。またこれらの改善は1年以上維持されている可能性が示唆された。
著者
中野 秀樹 岡崎 誠 岡本 浩明
出版者
遠洋水産研究所
雑誌
遠洋水産研究所研究報告 (ISSN:03867285)
巻号頁・発行日
no.34, pp.43-62, 1997-03
被引用文献数
4

まぐろはえなわ漁業で漁獲される魚類の漁獲深度は,漁具の漁獲効率,魚類の生息深度を評価するために有効である。特に日本のまぐろはえなわ漁業は歴史的にその漁具深度を深くしているので,浅縄および深縄の漁獲効率を比較することは,魚種に対する歴史的な漁獲効率の変化を定量的に評価するための基礎的な資料となる。本研究では,まぐろはえなわの枝縄別漁獲資料から,魚種の漁獲水深を推定し,あわせて敷設水深の異なる漁具の漁獲効率についても比較した。まぐろはえなわ操業の枝縄別漁獲資料は1992年から1995年までの間に太平洋の3つの海域から収集された。魚類の深度別釣獲率を懸垂曲線の当てはめにより推定し,魚類を水深が深くなるほど釣獲率が増加するもの,水深が増すと釣獲率が減少するもの,釣獲率が深度で変化しないものの3つのグループに大別した。ビンナガ(Thunnus alalunga),メバチ(T. obesus),アカマンボウ(Lampris guttatus),ミズウオ(Alepisaurus ferox),ヒレジロマンザイウオ(Taractichthys steindachneri)は釣獲率が深度とともに増加した。一方,カツオ(Katsuwonus pelamis),マカジキ(Tetrapturus audax),クロカジキ(Makaira mazara),バショウカジキ(Istiophorus platypterus),フウライカジキ(T. angustirostris),シイラ(Coryphaena hippurus),カマスサワラ(Acanthocybium solandri),クロタチカマス(Gempylus serpens),ヨゴレ(Carcharhinus longimanus)は水深が深くなると釣獲率が減少した。キハダ(T. albacares),メカジキ(Xiphiasgladius),アブラソコムツ(Lepidocybium flavobrunneum),アオザメ(Isurus oxyrinchus),ヨシキリザメ(Prionace glauca)は釣獲率に水深に伴う顕著な変化が認められなかった。また,東太平洋の調査海域と他の海域間で釣獲率が高くなる深度に違いがみられ,ビンナガ,メバチ,サワラ,アカマンボウ,アオザメなどで釣獲率の高い深度が他の海域より浅くなる傾向が観察された。まぐろはえなわの浅縄と深縄の操業ごとの釣獲率の平均値を魚種ごとに比較した結果,22種のうち13種で平均値間に統計的に有意な差が認められた。深い水深で釣獲率が高い種類の浅い枝縄との釣獲率の比は,1.51~20.6の値を示した(ビンナガ1.51-2.15,メバチ2.14-3.14,アカマンボウ20.6,ミズウオ1.63,ヒレジロマンザイウオ6.76,ハチワレ2.67)。一方,浅い深度で釣獲率の高い種類の比の値は0.4~0.92の範囲であった(マカジキ0.4-0.64,クロカジキ0.75,バショウカジキ0.92,フウライカジキ0.42-0.74,シイラ0.46,クロタチカマス0.72)。
著者
中川 宏 橋本 不二雄 岡本 昌夫 八木田 恭輔 西河 光雄
出版者
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.153-160, 1977-09-25 (Released:2017-09-27)

The training effects of bench press on the arm and shoulder muscles were electromyographically examined. The subjects used in the experiment were six helthy young males and the muscles examined were the lateral and long heads of m. triceps brachii, the sternocostal portion of m. pectoralis major and the anterior portion of m. deltoideus. The EMG recordings were made with a 4 channel electroencephalograph (Nihon-Koden Inst. Co., Ltd.) utilizing surface electrodes, 10 mm in diameter. The training was performed twice a week and continued for six months. During the training period, the electromyographic recordings and the measurements of the extension strength at the elbow joint and the flexion strength at the shoulder joint were taken once a month. The results obtained were summarized as follows: 1)All subjects showed no visible changes in the discharge patterns of the lateral head of m. triceps brachii and the sternocostal portion of m. pectralis major throughout the training period. 2)The discharge patterns of the long head of m. triceps brachii and the anterior portion of m. deltoideus varied among the six subjects and were classified into three different types. Type A: The first two subjects showed the co-active discharges in the long head of m. triceps brachii and the anterior portion of m. deltoideus. Type B: In the next subjects, the discharge of the long head of m. triceps brachii appeared at the latter half period of the bench press motion. Type C: The discharge patterns of the last two subjects shifted from type A to type B during the training. When the maximum weight was loaded, however, the subjects in type C showed the similar discharge pattern to that of type A. 3)In type A and type C, the extension strength at the elbow joint, the flexion strengh at the shoulder joint and the maximum weight of the barbell for one-bout lift increased up to 132%-165%, 150%-184% and 147%-173% of the control, respectively. 4)In spite of little or no increase in the extension strength at the elbow joint and only 2 to 16% increase in the flexion strength at the shoulder joint. the subjects in type B showed 33 to 48% increase in the maximum weight of barbell for one-bout lift. 5)The decrease in the electrical discharges of the muscles at the minimum (16kg) and the light (31 or 36kg) loads observed during the training period might be due to the increase in the contractile force of the muscles at the level of individual motor unit.
著者
岡本 晴彦 奥寺 憲穂
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.321, pp.146-148, 2002-11

◆——三菱商事に籍を置く岡本さんが、直接外食企業の運営に乗り出すようになったきっかけは?岡本 三菱商事に入社して9年目から、日本ケンタッキー・フライド・チキンに出向して、現在、三菱商事の関連会社でやっている「スープストックトーキョー」などの外食の新規事業を開発していました。その頃、大河原毅前社長のところに出入りしていた徳寿の後藤(徳寿社長兼クリエイト・レス…
著者
岡本 大輔 河内 充 監物 康弘 早田 博行 井上 明元 深津 達弥 泉宮 謙太 難波 秀樹
出版者
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
雑誌
体外循環技術 (ISSN:09122664)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.139-144, 2019 (Released:2019-07-03)
参考文献数
7

近赤外線分光法(near infrared spectroscopy:NIRS)は、心臓および胸部大血管手術における周術期の脳循環代謝モニタリングとして使用される。今回、維持透析患者の病態生理がNIRS測定値へ与える影響と要因について非透析患者と比較しRetrospectiveに検討した。その結果、維持透析患者の局所的組織酸素飽和度(regional oxygen saturation:rSO2)は非透析患者より有意に低値を示した。手術開始時のヘマトクリット(hematocrit:Hct)値は維持透析患者が有意に低値を示したが、rSO2との相関を維持透析患者のみで認めなかった。また、rSO2と透析年数に負の相関を認めたが、年齢には維持透析患者のみで相関を認めなかった。さらに維持透析患者においては、rSO2と脳脊髄液層(cerebrospinal fluid layer:CSF layer)の幅に負の相関を認めた。今回の結果が、維持透析が脳の萎縮に影響を与えているとの報告と同様の変化を示していることから、維持透析による脳萎縮が脳脊髄液層の厚みに変化を与え、NIRS測定値が非透析患者と比較して低値を示したと推察される。
著者
管野 敦哉 横串 算敏 谷口 志穂 澤田 篤史 成松 英智 丹野 克俊 岡本 博之 石川 朗
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.D0677, 2005

【はじめに】陽・陰圧体外式人工呼吸器(以下、RTX)は非侵襲的であり,陰圧による吸気の介助に加え,陽圧による呼気の介助が可能であることが特徴の人工呼吸器である。この呼吸器は急性期から慢性期,在宅での呼吸管理に使用することが可能とされており注目を集めている。当院では急性呼吸不全患者に対する人工呼吸管理の他,神経筋疾患患者の排痰介助などに使用されている.今回、当院高度救命センターに搬入された3名の患者に対し,呼吸理学療法と併用する機会を得たのでここに報告する.<BR>【症例1】30歳,女性.外傷性くも膜下出血,肺挫傷.平成16年4月13日,バイク転倒にて受傷.CTで両背側下葉に無気肺が認められ,気管内挿管され,理学療法開始となる.第3病日,無気肺が改善し,抜管するもSpO<SUB>2</SUB>の低下が見られ,RTXを使用する.30分間の装着後,PaO<SUB>2</SUB>が 68.7mmHgから98.0mmHgに改善し,第9病日に転院した.<BR>【症例2】50歳,男性.気道熱傷,一酸化炭素中毒.平成16年4月20日,火災現場で発見され,当院搬入される.直ちに高圧酸素療法施行し,気管内挿管され,理学療法開始となる.第4病日,抜管されるも,酸素化不良,排痰困難のためRTXを使用する.30分間を2回装着した後,すす混じりの痰が多量に排出され,PaO<SUB>2</SUB>が76.7mmHgから158.2mmHgに改善し,第9病日に独歩で退院した. <BR>【症例3】22歳,女性.溺水,肺炎.統合失調症にて他院に入院中.平成16年6月1日,外泊中に川に飛び込み受傷.E病院から当院救命センターに搬入される.酸素投与で経過観察されていたが,CT上両背側に無気肺,肺炎が認められ,呼吸理学療法を開始しRTXも使用する.約1時間の装着後,PaO<SUB>2</SUB>が 88.5mmHgから133.5mmHgに改善し,人工呼吸管理も行なわれず,第9病日に転院した.<BR>【考察】救急医療現場における呼吸管理の問題として,人工呼吸器からの離脱,抜管後の気道閉塞や低酸素血症,排痰困難などがある。その問題に対し,呼気介助や排痰手技などの呼吸理学療法を行うことが一般的になっている.しかし、最近ではそれに加え酸素投与前の再挿入管回避として非侵襲的人工呼吸管理が行われる場合がある.今回使用したRTXは食事や会話などが可能であるなどの特徴がある.それに加え,呼気や排痰の介助が長時間にわたり集中的に可能であるということから呼吸理学療法の役目を担う一面も特徴として挙げられる.今回の3症例では30分から1時間の使用でPaO<SUB>2</SUB>が改善し,その後も順調な経過をたどったと考える.しかしRTXを救急医療現場で使用した報告は少なく,適応疾患や使用時間,モードの使い分けなどには更なる検討が必要と思われる.
著者
太田 俊作 岡本 正夫
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.38-50, 1983-01-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
71
被引用文献数
7 7

Many useful acylation reactions including carbonylation have been improved in yield, reaction condition and manipulation by using 1-acylimidazole. In this review important synthetic applications of 1-acylimidazole after Staab's review in 1962 are described.