著者
岡本 茂
出版者
敬愛大学・千葉敬愛短期大学
雑誌
千葉敬愛短期大学紀要 (ISSN:03894584)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.17-20, 2000-02
著者
大橋 恭一 岡本 将宏
出版者
日本土壌肥料學會
雑誌
日本土壌肥料学雑誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.378-383, 1985
被引用文献数
1

著者らは前報で,水田転換畑におがくず入り牛ふん厩肥を1976年から10a当たり0〜8t毎作施用し野菜の収量と土壌水分環境におよぼす影響について報告したが,今回は10作跡地土壌の化学性および野菜の養分吸収について検討した.1.厩肥の連用により作土の全炭素(T-C),全窒素(T-N),置換性カリウム(K_2O),可給態リン酸(P_2O_5),全リン酸(T-P_2O_5)が増加し,それらの含有量と厩肥使用量との間には高い相関がみられた.2.作土でのリン酸集積は厩肥無施用区でも生じており,それに加えて厩肥の使用はその集積を著しく促進した.すなわち8t施用区では栽培跡地にトルオーグリン酸378mg/100g乾土,全リン酸714mg/100g乾土が集積しており,その集積量は野菜の生育に必要な最適基準よりも著しく高かった.3.野菜の栽培前および跡地土壌の置換性養分より,作土中養分量の増減を調査したところ,カリウムと異なりカルシウムとマグネシウムは減少していること,また,その減少度合いは両者で異なることを認めた.4.ダイコン,ハクサイの窒素,リン酸,カリウムの吸収量はおのおの10a当たり6.0kg,3.8kg,15.5kgと13.6kg,6.9kg,27.5kgであり,いずれの養分ともハクサイの吸収量のほうが多かった.また施用肥料の養分量に対する上記の野菜による養分の流出割合は,ダイコンで27.1〜31.3%(窒素),20.5〜25.5%(リン酸),71.1〜88.3%(カリウム)となりハクサイでは38.4〜50.4%(窒素),25.2〜33.1%(リン酸),86.6〜111.4%(カリウム)であった.5.これらの調査から,厩肥の使用は各土壌養分の増大にもとづく耕地の改善に効果的に働くが,リン酸の集積増大をもたらすため,その肥培管理の改善が望まれる.
著者
小切間 美保 岸田 友里 岡本 梢 長束 美紗希 掃部 美咲 吉本 優子 大月 晃子 小川 麗 八竹 美輝
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.79, no.5, pp.276-285, 2021-10-01 (Released:2021-11-24)
参考文献数
13

【目的】小学生の「調理経験」が「自尊感情」,「食事観」に影響し,これらを介して「教科に対する関心」に影響するという既報の因果関係モデルを用いて再現性を検討した。【方法】調査項目と対象校は既報に同じとし,小学5年生を対象に2017年と2018年の2回調査を行った。481名の結果を用いて,質問項目の分類ごとに探索的因子分析,既報モデルを用いた共分散構造分析を行い再検証した。そして,調査年別2群の多母集団同時分析により再現性の検討を行った。【結果】探索的因子分析の結果,「調理経験」は6因子,「自尊感情」4因子,「食事観」1因子,「教科に対する関心」2因子を得た。共分散構造分析の結果,モデルの適合度はGFI=0.977,AGFI=0.956,RMSEA=0.037と良好であった。「調理経験」は「食事観」と「自尊感情」へ有意なパス係数0.74,0.83(p<0.001)を示し,「自尊感情」は「教科に対する関心」へ有意なパス係数0.75(p<0.001)を示した。多母集団同時分析の結果,因子間のパス係数に両群間で有意差はなく,因果関係モデルに差がないと判断した。【結論】「調理経験」が「自尊感情」に影響し,「教科に対する関心」に影響するというモデルの再現性が認められた。一方,既報と異なり,「調理経験」と「教科に対する関心」については,「食事観」の媒介的影響は低いと考えられた。
著者
笠原 佑太 上田 和 上井 美里 横溝 陵 齋藤 良介 白石 絵莉子 駒崎 裕美 岡本 愛光
出版者
日本産科婦人科内視鏡学会
雑誌
日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 (ISSN:18849938)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.158-162, 2019

<p><b>Introduction:</b> Heterotopic pregnancies are rare, with an incidence of approximately 0.003% in a natural ovulation cycle. We report a case of combined ovarian and intrauterine pregnancies, in which laparoscopic surgery confirmed the diagnosis and enabled successful pregnancy.</p><p><b>Case Report:</b> A 31-year-old nulliparous primigravida had received ovulation-inducing treatment, and pregnancy was successful. At 5 weeks of gestation, one gestational sac was found in the uterus, but at 6 weeks of gestation, a gestational-sac-like structure was found in the right adnexa, and the patient was referred to our hospital. Upon admission, her serum hCG level was 76,303 mIU/mL, and transvaginal ultrasonography revealed the presence of a gestational sac inside the uterus, a gestational-sac-like structure in contact with the right adnexa, and an echo-free space around the uterus. As intraperitoneal bleeding and heterotopic pregnancy were suspected, the risks and benefits of general anesthesia and laparoscopic surgery were explained to the patient, and an emergency laparoscopic surgery was performed.</p><p>  Her intraoperative findings revealed intraperitoneal bleeding and enlargement of the right adnexa, with a 9.3-cm gestational sac adhered to the surface. A diagnosis of ovarian pregnancy with concomitant intrauterine pregnancy was confirmed, and the gestational sac on the right adnexa was removed. The postoperative course was uneventful.</p><p>  A spontaneous vaginal delivery occurred at 39 weeks of gestation and resulted in a live birth.</p><p><b>Conclusions:</b> We report a case of combined ovarian and intrauterine pregnancies. Pregnancy can be adequately continued with appropriate diagnosis and treatment, and laparoscopic surgery may be a useful treatment option.</p><p></p>
著者
大槻 暢子 岡本 弘道 宮嶋 純子
出版者
関西大学文化交渉学教育研究拠点(ICIS)
雑誌
東アジア文化交渉研究 = Journal of East Asian Cultural Interaction Studies (ISSN:18827748)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.289-311, 2009-03-31

This report shows the summary of the field survey on tea culture in Okinawa island conducted as part of the collaborative research by the young members of our institute. In pre-modern age, a series of islands including Okinawa island, so-called Ryukyu Arc, had undergone a historical transition different from the areas of Kagoshima and northward in Japan. In the process of adoption of tea culture, Ryukyu Arc showed its individual development while it is affected by Japan and China as a peripheral area of both sides. The tea culture of Okinawa contains Japanese elements, such as tea ceremony (Chanoyu) culture and Furi-Cha culture remaining as Buku-buku tea, and Chinese elements, such as massive import and consumption of Chinese tea from early modern age to modern age. It is indicated by the historical accumulation, so it can be an attractive subject in considering cultural interaction.
著者
吉田 惠子 四十九院 成子 熊田 薫 岡本 洋子 伊部 さちえ 関根 正裕
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.19, pp.61, 2007

<BR><B>【目的】</B><BR> 昨年度の本学会において、ゆで大豆、蒸し大豆、圧力鍋で加熱した大豆についてその特徴を比較し、各豆に甘味や硬さに特徴があることを報告した。昨年は水でのゆで豆であったが、大豆を速く軟らかくゆでるために食塩や重曹を添加する方法が実際に行われている。今回は水、食塩添加水、重曹添加水、圧力鍋でのゆで豆を作成し比較したところ、硬さや粘りに違いが認められた。そこで各ゆで豆の相違を、組織、物性の面から検討することを目的とした。<BR><B>【方法】</B><BR> 大豆は丹波錦白大豆を用いた。電子顕微鏡写真のサンプルは以下のように調製した。20gずつ、5倍量の水、1%食塩水、0.3%重曹水中で室温(24℃)で15時間浸漬後、200mlのビーカーに入れ、湯煎鍋でやわらかくなるまで加熱した。水中で加熱した豆は2時間、1%食塩水、0.3%重曹水で加熱した豆は1時間加熱した。圧力鍋加熱は同様に水浸漬後、オートクレーブを用い、112℃15分加熱した。各豆について、透過型電子顕微鏡で撮影した。物性試験の豆は、上記の方法で経時的なサンプルを調製した。静的粘弾性測定として、レオナ-RE33005(山電)を、動的粘弾性測定として、MG-Rheoアナライザー(アトー)を用いて測定した。<BR><B>【結果】</B><BR> 電子顕微鏡写真では、水加熱豆は、細胞壁、プロテインボディーともその形態を保っていたが、食塩添加豆では、プロテインボディーに変化が、重曹添加豆、圧力鍋加熱豆では、プロテインボディー、細胞壁に変化が認められた。物性試験では静的、動的試験での差がみられた。また加熱方法によるゆで豆の粘弾性の差も明らかであり、組織と物性の相関も示唆された。
著者
岡本 孝信 増原 光彦
出版者
Japan Society of Health Evaluation and Promotion
雑誌
総合健診 (ISSN:13470086)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.222-226, 2003-03-10 (Released:2010-09-09)
参考文献数
24

女子大学生65名を対象に週2回の定期的な運動を実施し, 体脂肪および有酸素能力に及ぼす影響について検討した。本研究において得られた結果は以下に示すものである。1) 皮下脂肪厚に関しては上腕背側部および肩甲骨下部のいずれにおいても運動実施前に対して運動実施後に有意に低い値を示した。また, 皮下脂肪厚と同様に体脂肪率においても運動実施前に対して運動実施後に有意に低い値を示した。2) ステップテスト終了後の心拍数は1分後, 2分後および3分後のいずれにおいても運動実施前に対して運動実施後に有意に低い値を示した。また, ステップテストの判定指数においても心拍数と同様に運動実施前に対して運動実施後に有意に高い値を示した。3) 運動実施前における体脂肪率とステップテスト終了1分後, 2分後および3分後の心拍数との間には有意な相関関係が認められた。しかし, 運動実施後においては有意な相関関係は認められなかった。以上の結果から, 週2回の定期的な運動によって体脂肪は減少し, 有酸素能力は向上することが明らかになった。これらのことから肥満の改善においては定期的な運動習慣を実践することの重要性が示唆された。
著者
三木 仁司 開野 友佳理 沖津 奈都 森本 忠興 内田 尚之 木村 早那 岡本 浩 泉 啓介
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.264-268, 2016 (Released:2017-01-26)
参考文献数
20

28歳,女性。平成27年4月右乳房の硬結と痛みを自覚し当科を受診。初診時,右乳房AC領域に5cm大の硬い腫瘤を触知し発赤も認めた。肉芽腫性乳腺炎を疑いテトラサイクリン系抗生剤投与を開始した。乳房硬結部の針生検を施行し病理学的に炎症所見を認め,同材料の培養検査でCorynebacterium kroppenstedtiiを検出した。初診から約4週間後,両下腿に散在性の紅斑が出現し皮膚生検にて結節性紅斑と診断した。そこでプレドニゾロンを投与開始し2週間後に結節性紅斑は軽快した。しかし肉芽腫性乳腺炎はドレナージが必要で治癒するのに約4カ月を要した。肉芽腫性乳腺炎は,最近Corynebacterium kroppenstedtiiの感染が原因ではないかといわれており,本症例も針生検材料からCorynebacterium kroppenstedtiiを検出しえた。よって,肉芽腫性乳腺炎の早期診断に針生検は有用な診断手段と考えられた。また,稀に結節性紅斑を合併することがあり,乳房に感染したCorynebacterium kroppenstedtiiに対する免疫反応の結果,結節性紅斑が惹起されたのではないかと考えられた。
著者
石川 裕次 岡本 晴彦 石井 修 廣重 隆明
出版者
日本コンクリート工学協会
雑誌
コンクリート工学年次論文報告集 (ISSN:13404741)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.1389-1394, 1997-06-01
参考文献数
6

端部S造中央RC造梁について、RC部主筋をU字形定着とし(1)鉄骨フランジ面のスタッドの有無,(2)中央RC造部から端部S造部に移行するSC部におけるせん断補強を変数とした曲げせん断実験を行った結果、以下のことが分かった。Lスタッドの有無により最大耐力が異なる。H.鉄骨フランジ面にスタッドを設けることによってSC部でのてこ反力を低減し、端部S部の材料特性を反映した紡錘形の復元力特性が得られる。
著者
岡本 喜之 石川 好美 山本 学 宮本 政幸 矢島 康治 中島 英行 馬場 隼一 大橋 伸英 岩井 俊憲 藤内 祝
出版者
日本口腔診断学会
雑誌
日本口腔診断学会雑誌 (ISSN:09149694)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.60-64, 2017
被引用文献数
2

Granular cell tumors are rare soft tissue tumors, derived from Schwann cells. About half of them occur in the head and neck, but a case with tumor arising in the zygomatic region has not been reported to our knowledge. We report a case of granular cell tumor arising in the zygomatic region. A 57-year-old woman was referred to our hospital because of cheek swelling. MRI findings showed a benign tumor, so the patient wished follow-up. However, the tumor gradually grew in size for 11 months, as was confirmed by MRI. Since the patient desired removal of the tumor, the operation was performed by the intraoral and subcilial approach. The histopathological diagnosis was granular cell tumor. Judging from the operative finding, we supposed the origin of the tumor to be the zygomaticofacial nerve which is a branch of the maxillary nerve. Twenty-six months after the operation, there was no sign of recurrence.
著者
岡本 和磨 池田 陽子 甲斐 朱莉 末元 真子 水谷 晴香 米田 紗菜 池見 陽
出版者
関西大学大学院心理学研究科心理臨床学専攻
雑誌
Psychologist : 関西大学臨床心理専門職大学院紀要
巻号頁・発行日
vol.11, pp.11-19, 2021-03

PCAGIPとは、メンバー間の相互作用を通じて事例提供者に役立つ新しい取り組みの方向や具体策のヒントを見出すためのグループ体験であり(村山・中田,2012)、様々な分野で活用されている。しかし昨今の世界的な感染症の流行に伴い、オンライン上で行うなど方法上の工夫が求められている。そこで、本論文ではZoomを使用してPCAGIPを実践し、オンライン上で行うことのメリット・ディメリットについて検討した。また、事例提供者にとってどのような応答が役に立っていたのかについても検討を行った。実施の結果メリットとして、随時全員の表情を画面上で真正面から捉えることが出来るため、対面にはない臨場感のある体験が可能であることが挙げられた。ディメリットとしてセキュリティの脆弱性に対する5つの不安が挙げられた。しかし、Zoomのアップデートによりそれらの不安のほとんどが解消されているのではないかと思われた。また、PCAGIPにおいて役立つ応答を検討した結果、メタファー表現による自己理解の生成過程、及びメタファー表現との交差やメタファーを用いた相互の追体験が重要であると考えられた。
著者
岡本 康介 鈴木 美幸
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム一般講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, no.4, pp.41-42, 2002-09-13

インターネットにおける通信の安全性の確保や確実な本人確認を行うための仕組みとしてPKI(Public Key Infrastructure : 公開鍵基盤)導入を検討する企業が増加しつつあり、『電子認証による電子署名』は電子商取引き、電子申請を行う上で非常に重要な位置を占めている。しかしながら、現在のところ電子認証(公開鍵暗号方式でいう秘密鍵=電子企業印と本論では呼ぶ)を安全に共有できる仕組みは提案されていない。本論文では、電子認証を安全に共有できる仕組みを提案する。この仕組みにより電子企業印が安全に企業内で共有できるようになった。また、GPSレベルでの実装によりアプリケーションからも電子鍵の共有が可能になった。

1 0 0 0 脳の解剖学

著者
岡本道雄 草間敏夫編
出版者
朝倉書店
巻号頁・発行日
1971