著者
岩田 初美 加藤 直樹 村瀬 康一郎 松川 禮子 若山 皖一郎 後藤 忠彦
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.9, pp.118-119, 1993-07-27

マルチメディアの教育利用を進めるにあたり,パソコンを用いたマルチメディア教材を,図書,テキスト等の印刷メディアと併せて活用される場合が多いが,その関連をいかにもたせるかが課題である。このために,印刷物からもパソコンを用いたマルチメディア教材を,バーコードを用いて選択し利用可能とした。 その結果,図書,テキストとパソコンを用いたマルチメディア教材の利用や,教室での提示用のマルチメディア教材がバーコードで簡単に選択できるようになり,研修等の必要もなくなり,誰にでもマルチメディア教材の利用ができるようになってきた。
著者
岩田 学
出版者
日本医療機器学会
雑誌
医科器械学 (ISSN:0385440X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, 2003-04-01

現在の病院の電気設備はJIS「病院電気設備の安全基準」に基づいて施工されている.しかし,この規格が制定されたのは,昭和57年11月であり,平成8年に改正されている.このためこれら以前に建てられた病院では現存のJISの設備とは異なっている場合がある.竣工から10年以上経った病院の手術室の電源事情について聞き取りと現地調査により問題点を調べた.調査では,「使用中に電気が止まったことがある」と「時々警報が鳴る」の答えが約半数からあった.この内,了解の得られた病院で現場調査を行った所,(1)コンセントの口数が足りない.(2)電気の取り方が偏っている.(3)機器の消費電力を知らない.(4)アイソレーション電源の警報が鳴っても対処方法が解らない,(5)警報が出た原因が判らない.(6)電源容量に不安を持っている.等が判った.これらの病院で現在のJISで施工される場合との違いを調べたところ,保護接地は正しく行われていたが,等電位接地はほとんど行われていないか不十分,非接地配線方式(アイソレーション電線)は持っていたが,電源容量が1室5kVAとなっていた.これらの内,心臓外科の手術室では増設工事を行って+5kVAとしている所があった.非常電源はほぼ使われていたが,瞬時特別非常電源(無停電)の使用は限られていた.また調査した手術室の多くで,電源配線に変更が加えられていたが,これは十数年間の間に医用電気機器が増えて来たためと推察された.これらの問題点を整理して,土曜日1日で改修できる計画を立てて実施した.主な改善は,(1)電源回路を目的別に分配,(2)コンセント回路数の増設,(3)コンセントモジュールの追加,(4)過電流警報器の設置,である.
著者
杉浦 衛 小木 曾太郎 陳 方祥 岩田 忠彦
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.89, no.10, pp.1440-1445, 1969-10-25

Separative determination of α-chymotrypsin and Bromelain, frequently used as an anti -inflammatory enzyme preparation, was examined. p-Chloromercuribenzoic acid (PCMB) was used as the inhibitor of Bromelain. Since Bromelain activity in preparations was completely inhibited by 10^<-4>_M of PCMB in the reaction system, remaining α-chymotrypsin activity was determined with good accuracy. The difference between their total activity and α-chymotrypsin activity agreed with Bromelain activity.
著者
黒柳 奨 岩田 彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.267-276, 1996-02-25
被引用文献数
32

人間は, 両耳間の信号の時間差(ITD:Inter-aural Time Difference)と音圧差(ILD:Inter-aural Level Difference)を用いて, 音源の方向を知ることができる. 我々は神経細胞の機能を模倣したパルスニューロンモデルを用い, 2信号間からITDとILDを独立に抽出する聴覚神経系モデルを提案している. 今回, この聴覚神経系モデルの上層に新たなパルスニューラルネットワークを追加し, 入力信号間の特定のITD,ILDにそれぞれ特異的に反応するマッピングニューロン群を構築した. この新たな聴覚神経系モデルに対して, 計算機上でシミュレーションを行った結果, 入力信号間のITD,ILDの変化によってマッピングモデル内での発火ニューロンの位置が変化することが確認され, 本モデルが単純なパルスニューロンモデルの組合せのみでITD,ILDをマッピング可能であることが示された.
著者
伊藤 彰英 岩田 浩介 紀 杉 薮谷 智規 木全 千泉 猿渡 英之 原口 紘〓
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.109-117, 1998-02-05
被引用文献数
21 28

誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)及び誘導結合プラズマ発光分析法(ICP-AES)を, 日本分析化学会より頒布されている河川水標準物質(JAC 0031, JAC 0032)中の微量元素の多元素定量に適用した. ICP-MS及びICP-AESによる多元素分析においては, 河川水試料の直接導入法とともに微量元素に対してキレート樹脂濃縮法を併用することにより, 河川水標準物質中の37元素の定量を行うことができた. Caの12300からTmの0.00012μgl^<-1>まで9けたに及ぶ広い濃度範囲の定量値が得られた. 認証値が求められている元素については, おおむね認証値と一致した結果であった. 又, 希土類元素についても, すべて定量することができ, 頁岩中濃度で規格化した希土パターンでは重希土類元素の相対存在度が高く, Ceの負の異常がある天然水特有のパターンが得られた.
著者
柴崎 幸次 高柳 泰世 滝川 泰代 乗松 良昌 白井 夕子 小野崎 定浩 門脇 麻友美 岩田 光令
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 = Annual design review of Japanese Society for the Science of Design (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.36-39, 2008-03-30
被引用文献数
1

『弱視者いろはカルタ』は、弱視者問題研究会が全国の弱視者の会員から募った川柳をもとに、そのシチュエーションをユーモラスにイラスト化し弱視者の日常生活についてわかりやすく解説したカルタである。このカルタは一般視力者にも弱視者にも使ってもらえるよう、弱視の見え方や知識を学ぶことができるようカードデザインにも工夫を凝らしている。カルタの構城は[読み札]と[絵札]の組み合わせで、[読み札]は黒地に白抜き文字のゴシック系書体を基本とし、裏面は読み出しの1文字のみレイアウトしている。[絵札]は、6人の弱視者キャラクターを設定し、そこで繰り広げられる弱視者の日常風景を漫画タッチで描き、裏面には弱視の症状や病態、弱視者の道具類など弱視に関連する知識をテーマごとに詳しく解説している。
著者
岩田 康之
出版者
一般社団法人日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.368-380, 2008-12

近年の日本の教員養成改革は「教員養成系大学・学部」と「一般大学・学部」といった二項対立が、新自由主義の潮流に全て飲み込まれる形で政治的に進められている。日本の教員養成は旧来「公」性と「私」性の均衡の上に成り立ってきていたが、近年それが崩れ、公教育システムの維持が懸念される状況になっている。こうした中、日本の公教育と教員養成の現実を見据え、確かなグランド・デザインを描くことは教育学の重要な課題である。
著者
岩田 宗彦 小島 大輔
出版者
日本比較内分泌学会
雑誌
比較内分泌学 (ISSN:18826636)
巻号頁・発行日
vol.34, no.129, pp.82-85, 2008 (Released:2008-06-03)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1
著者
岩田 具治 田中 利幸 山田 武士 上田 修功
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J92-D, no.3, pp.361-370, 2009-03-01

分布が時間的に変化するデータが与えられたとき,最新データを高い精度で予測するためのモデルの学習法を提案する.提案法では,最新データに関する期待誤差を近似するように,時刻に応じてサンプルに重みを付ける.過去のサンプルも重みを付けて学習データとして用いることにより,頑健なモデル学習が期待できる.提案法では,時間発展をモデルに組み込む必要はないため,時間を考慮しない既存のモデルを,分布が変化するデータに容易に適用することができる.人工データ,及び,購買データを用いた実験により,提案法の有効性を示す.
著者
川瀬 悠 姜巍 永柳圭史 濱野 元樹 若山 公威 岩田 彰 白石 善明 鈴木 秀昭 藤田 充 吉川 泰男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.25, pp.43-50, 2008-03-07

モバイルアドホックネットワーク技術の車車間通信システムへの利用が注目されている.車車間通信の用途は運転手や同乗者の快適性向上とリアルタイム性の高い安全情報の伝達の大きく2 つに分けられる.用途および通信相手によって通信に求められる要求は異なり,複数の要求を同時に満たすシステムが必要である.そこで我々は,周辺車両の位置情報をネットワーク制御の付加情報とするプロアクティブ型のルーティングプロトコルをベースに,車車間通信に求められる機能を内包するアドホックネットワークシステムを提案し,実車実験を行って性能を評価する.Mobile Ad-hoc network is expected to be used for the Car-to-Car communication system.The usage of Car-to-Car communication system is classi ed into pro t service for driver and fellow passengers and high real-time vehicle safety services. Because the demand needed by the communication is di erent depending on the usage and the other party of the communication, the system that meets two or more demands at the same time is necessary. So, we proposed the Car-to-Car Ad-hoc network system based on routing of proactive that uses location, and experimented on it by using the car.
著者
姜巍 川瀬 悠 若山 公威 岩田 彰 白石 善明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.25, pp.51-57, 2008-03-07
被引用文献数
1

ITS(Intelligent Transport Systems)における車車間通信へのモバイルアドホック無線通信の応用により、安全・安心運転や快適さの向上が期待されている。安全運転のための緊急時情報などを素早く共有するために、フラッディング方式を利用したシステムの開発が必要である。本論文では、車両の位置情報に基づいて計算する優先度を用い、緊急時情報を効率よく伝達するフラッディング手法を考案し、実環境の実験で得られたデータをシミュレーション環境(NS2)に適用して、比較実験によりプロトコルの性能を評価した。With the application of Mobile Ad-hoc network for ITS(Intelligent Transport Systems) such as Car-to-Car communication, improvements in driving comfort and driving safety are being excepted. For share emergency messages of the driving safety quickly, the development of a system using flooding is necessary.In this paper, for the effective propagation emergency messages, we proposed a flooding method using a prior value based the car's position information. By applying the data got from the experiment in reality environment to NS2 environment, we evaluated the protocol by comparative experiments.
著者
岩田 彩見 加藤 邦人 山本 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.295, pp.37-42, 2003-09-01

我々は現在までに,特殊なカメラ系を持つHorizon View Camera (HVC)の開発を行ってきた.HVCとは鏡を用いることで,カメラの光軸が地平線上を通ることを可能にした新しいカメラシステムである.これによりHVCからは,地面を含まない地面上の物体のみの画像と,システムの直前から前方を映した画像の2種類の画像が得られる.本稿ではHVCから得られる2種類の画像が持つ様々な特性を紹介し,その特性を実際に用いて地面領域抽出,物体検出を実現した.そしてHVCによる物体領域分割が容易で,かつ有効であることを確認した.
著者
岩田 弘三 Kozo IWATA 武蔵野大学 Musashino University
出版者
東洋館出版社
雑誌
教育社会学研究 = The journal of educational sociology (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.82, pp.143-163, 2008-06-15

The entry rate into the elite of university graduates who graduated with honor was higher than that of other graduates in Japan in the pre World War II period. What kinds of effects can explain this phenomenon? Three possibilities can be considered to explain it: first, honor graduates may be more successful in any job, so that there would naturally be a correlation between the university adaptability indicated by high grades and vocational success; second, they might have found it easy to gain sponsorship from established elite groups because of their honor grades, even if there were no necessary correlation between college grades and vocational success through severe competition; third, they may have found it easier to enter vocational sectors which were more accessible to the elite. The aim of this paper is to clarify how these three possibilities worked to create elites in the pre-war period, sampling mainly Summa Cum Laude graduates from Tokyo Imperial University. The main findings are as follows: (1) it is clear that Summa Cum Laude graduates entered jobs which were more accessible to the elite, such as Imperial University professorships or prestigious government positions; (2) they were more successful in whatever job they entered; (3) however, it is obvious that the Summa Cum Laude graduates received some special treatment in becoming Imperial University professors and were sometimes given advantageous positions and experiences as government officers, despite the fact that the competition for high elite positions in private companies was based on merit.
著者
水野 雅紀 岩田 享 加藤昇平 伊藤 英則 粥川裕平 寺島 正義
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.24, pp.67-72, 2003-03-07
被引用文献数
1

本論文では,人間の身体から発生している生体信号を測定し,生体信号に含まれているカオス特性をサウンド系列に変換することにより,個人固有のサウンド(マイサウンド)を生成するシステムを提案する.生体信号として指尖容積脈波を採用し,本システムで生成されたマイサウンドを傾聴させ,傾聴者の脳波を測定・解析した.本論文では,癒しとの関連があると考えられるα波の活動を評価することにより,マイサウンドの効果について考察する.In this paper, we propose a sound generation system, which generates an individual sound (called my-sound) peculiar to a personal from his biological signals. In our system, the chaotic characteristics of biological signals are transformed into several sound sequences. My-sound is composed of the several sound sequences. In an experiment, we adopt a finger plethysmogram (pulse-wave) as the biological signal, and have measured the brain-waves of my-sound listeners. In this paper, we also report the investigation of alpha wave, which is considerd to be relative to relaxation, and then discuss the effectiveness of my-sound for healing.