著者
美島 健二 斎藤 一郎 井上 裕子 山田 浩之 小原 久実
出版者
鶴見大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

マウスの唾液腺組織におけるSP細胞が、唾液腺組織を再構築する能力を有する幹細胞である可能性を検討した結果、これらの細胞には、幹細胞の特徴的な性格(細胞周期の静止期に位置する性格や腺組織の再構築能を保持するなど)が認められない事が明らかとなった。また、その表面マーカーを詳細に解析した結果、当初、上皮系細胞と考えられていた唾液腺由来のSP細胞の殆どは、間葉系由来の細胞集団であることが明らかとなった。
著者
山田 浩之 斎藤 一郎 美島 健二 井上 裕子 小原 久実
出版者
鶴見大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

Superoxide dismutase(SOD)は、活性酸素種の一つであるスーパーオキシドを消去する抗酸化酵素である。本研究では、活性酸素種を介した唾液分泌機能障害におけるSODの予防的効果について検討したところ、唾液腺の分泌障害にはスーパーオキシドを介した機序が推察され、SODはスーパーオキシドを速やかに過酸化水素へ分解することにより唾液分泌機能障害に対し予防効果を有する可能性が示唆された。
著者
倉島 健 藤村 考 奥田 英範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.92, no.3, pp.301-310, 2009-03-01
被引用文献数
4

大規模ブログデータから,人間の経験に関する興味深い知識を発見する経験マイニング手法を提案する.経験とは,状況(時間,空間),行動(動作,対象),主観(評価,感情)とから成る情報であると定義する.一般に,人間の行動や,その行動を起こした結果として人間が抱く感情は,時間的・空間的要因によって規定されるため,状況,行動,主観との間には一定のルールが存在する.このルールの中でも特に,状況(時間,空間)に特有な行動と感情を表現するものを人間の経験に関する興味深い知識として発見する.本論文では,5属性(時間,空間,動作,対象,感情)を大規模ブログデータから抽出し,更に,得られた経験情報の中から,データマイニング分野で提案されているルールの"興味深さ"指標を用いた相関ルール抽出を行うことで,このような知識を発見する手法を述べる.また,感情属性に基づき,経験が動作主にとって成功だったのか,それとも失敗だったのかを導き出す手法も述べる.提案手法を実装したシステムにより約4,800万件のブログから知識発見を試みた結果,状況に特有な行動と感情を表現するルールの発見に至った.
著者
大島 健志 長屋 俊 米澤 稔
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集 2009年春の年会
巻号頁・発行日
pp.40, 2009 (Released:2009-04-15)

日本原子力学会2005年春の年会における口頭発表696件を対象に追跡調査を行った。口頭発表者696名を対象としたアンケート調査を行い、調査結果を元に口頭発表が論文にまとめられる割合や投稿先の傾向等について分析した。
著者
田中 宏 中島 健次 石垣 一司 秋山 勝彦 中川 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.98, no.489, pp.31-38, 1998-12-17
被引用文献数
11

PDA、ペンPC等でキーボードに代わる文字入力手段として、高精度な手書き文字認識が求められている。今回、文字パターンを2次元イメージとして扱うオフライン認識と、座標点の時系列情報として扱うオンライン認識とを融合することにより、それぞれの欠点が補完された高精度な認識エンジンを実現した。オフライン認識はストロークの重ね書きや塗り潰しなどの影響を受けにくく、認識速度が速いという利点があるが、字形の大幅な変形にはあまり強くない。一方オンライン認識は続け字・崩し字には強いがちょっとしたノイズにも敏感である。これらの相補的な認識傾向を利用して性能を向上させた実用的な認識エンジンを実現した。本発表では、まずオンライン・オフライン認識の相補的な認識傾向について触れた後、タブレット等で入力された文字パターンについてオフライン認識を行う方法について述べる。次にオンライン認識とオフライン認識の認識結果を統合する方法をいくつか提案し、実験結果を含めて考察を行う。
著者
山根 冠児 島 健 岡田 芳和 西田 正博 沖田 進司 畠山 尚志 山中 千恵 丸石 正治 真辺 和文
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.9, pp.554-562, 1998-09-20
被引用文献数
15

140例, 151側の血栓内膜摘除術(CEA)術中に内頸動脈血流, 内頸動脈のstump pressure(ICASP), 体性感覚誘発電位(SEP), および脳酸素ヘモグロビン(HbO_2)の測定を行った.手術死亡例はなく, 12例で一過性の神経症状, 4例(2.6%)で恒久的な神経症状が出現した.内頸動脈血流は6例でCEA後の著明に増加し, そのうち3例でhyperperfusionによると思われる術後神経症状が出現した.ICASPが30mmHg以下の症例では25.0%に, SEPの振幅がflatになった症例では53.8%に, HbO_2がindexで0.04以上の低下を示した症例では10%に術後神経症状が出現した.以上の結果からSEPが最も術後の神経症状の発現と関連が強かった.
著者
白井 寿海 十川 清己 山本 和充 児島 健次 藤岡 弘 牧田 浩和 中村 康彦
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Biological and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:09186158)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.172-177, 1993
被引用文献数
7 40

In order to prepare fine granules of sparfloxacin (SPFX), a new quinolone anti-bacterial drug that shows masking of the bitter taste of SPFX and dissolutes at a rapid rate, various film-coated fine granules containing 20% SPFX and 0-52% low-substituted hydroxypropylcellulose(L-HPC) in the cores, were prepared by a spray method. Mixtures of ethylcellulose (EC), hydroxypropylmethylcellulose (HPMC), titanium dioxide and sucrose stearate in weight ratios of X : Y : 2 : 1 (X+Y=6) were used as film materials.The degree of masking of the bitter taste by water-insoluble film, mainly consisting of EC and HPMC, increased by increasing the content ratio of EC to HPMC and the amount of films, but was also slightly affected by the amount of L-HPC in the cores, which were coated with either EC or EC/HPMC (4/2). On the other hand, the dissolution rate increased with an increased amount of L-HPC in the cores and with a decreasing ratio of EC to HPMC in the films. Increasing the amount of L-HPC in the cores, which induced a considerable expansion of the fine granules owing to their taking up of water from the dissolution medium, resulted in burstin of the film after a short lag time. The bioavailability of the film-coated fine granules containing 20% SPFX and 52% L-HPC in the cores and 10% EC/HPMC (4/2) in the coating film, which masked the bitter taste of SPFX and showed the optimal release characteristics, was equivalent to that of conventional tablets containing 100 mg SPFX in beagle dogs.
著者
相澤 清晴 石島 健一郎 椎名 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. D-II (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.6, pp.807-815, 2003-06-01
参考文献数
14
被引用文献数
42

筆者らは,センシングデバイスと情報処理機器の小型化が進み,ウェアラブルなビデオ機器により個人の長期間の体験映像をそのまま映像として記録することが可能になると考えている.しかしながら,長期間の体験映像を取得記録できたとしても,その大量な映像データ中から個人にとって重要な部分をどのように選び出して見るかという問題が残る.個人にとって興味ある映像など重要な部分を選び出すためには,その個人の主観を反映させて映像を要約する手法が必要になる.本論文では,ウェアラブル機器で記録した個人体験映像の要約と構造化について論じ,主観を反映させた効率の良い映像要約のために,映像と同期記録した脳波による実験を示し,精度良く興味映像を抽出し得ることを示す.
著者
能登 勝久 矢場田 真 中島 健
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.64, no.623, pp.2311-2318, 1998-07-25
被引用文献数
6

The cause and effect of fluid type on thermo-fluid pattern of the suppression of the isothermal Karman vortex street to a modified vortex street and a plume-like flow due to positive buoyancy in a circular cylinder wake with an upward freestream of mercury, air and water are made clear by solving numerically of the two-dimensional, laminar, time-dependent continuity equation, Navier-Stokes equations with the buoyancy term, and energy equation. For any type of fluid, the cause of the suppression is an extinction of wake vorticity ; shear layers increases and the wake vorticity decreases due to positive buoyancy. Behavior of the suppression is different each other in mercury, air and water, beacuse an increase of the wall vorticity and a decrease of the wake vorticity are different in those fluid.
著者
的場 勝英 浜島 健二 山崎 高応
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.94, no.11, pp.1459-1467, 1974-11-25

2-Ethoxy-3-methoxy-2-cyclohexenone (II) and 2,3,5-trimethoxy-2-cyclohexenone (III) were prepared from pyrogallol in a satisfactory yield. II was reduced with lithium aluminium hydride to 2-ethoxy-3-methoxy-2-cyclohexenol (XXV), which was not so stable. III was reduced under the same condition to 2,5-dimethoxy-2-cyclohexenol (XXIX) and 2,3,5-trimethoxy-2-cyclohexenol (XXX). XXX was relatively stable but was not so stable as the reduced product of acutumine (I).
著者
鍜治 伸裕 福島 健一 喜連川 優
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J92-D, no.3, pp.293-300, 2009-03-01

テキストマイニングでは,自然言語処理分野の基礎技術である形態素解析がモジュールとして利用されることが多い.しかし,ウェブには口語体のテキストが多く,新聞記事のような整ったテキストを対象としてきた自然言語処理技術では,十分な精度で解析を行うことは難しい.本論文では,形態素解析の精度低下は「ググる」などの片仮名用言が一因となっていることに着目し,それを大規模なウェブテキストから自動獲得する手法を提案する.
著者
加納 尚之 佐久間 研司 中島 健二
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.127, no.11, pp.1949-1950, 2007-11-01 (Released:2007-11-01)
参考文献数
2
被引用文献数
1

For communication of ALS patients, the authors put emphasis on ERP. This paper described that ALS patient could get high rate of correct judgment on the target word-specific experiment by detecting ERP. For practical use, it is very important that ALS patients can communicate with surrounding person smoothly. The authors discussed how to shorten the time to specify the target word, and discussed the prevention of misjudgment.
著者
大石 康正 井上 倫夫 小林 康浩 加納 尚之 中島 健二 川上 孝志
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.409-410, 1994-03-07
被引用文献数
3

当研究室では筋萎縮性側索硬化症(ALS:Amyotrophic Lateral Sclerosis)患者のために意思伝達補助装置(Communication Aid)について研究してきた。ALSは全身の筋肉が次々と麻痺していく進行性の疾患で、原因不明で治療法も未だ確立されていない難病である。この病気に侵された人は、最悪の場合、全身が殆ど動かせなくなる。そこで、患者の意志を他人に伝えることのできる装置が望まれてきた。現在、このコミュニケーションエイドの入力として脳波を用いることについて検討中である。本報告では、事象関連電位とその利用法について述べる。