著者
山本 勝 武井 達哉 萩原 啓 堺 俊克 村上 由紀夫 後沢 瑞芳 山本 敏裕 村上 裕彦 三浦 治 平川 正明 中野 美尚 岡坂 謙介 浅見 佳司 金子 喜代三 佐々木 貴英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.594, pp.41-44, 2004-01-17
被引用文献数
3

陰極材料に炭素系材料であるグラファイトナノファイバー(GNF)を用いた電界放射ディスプレイ(FED)を検討している。今回、ガラスフリットを用いた窒素雰囲気中での封着プロセスによりパネル化し、動画像を表示して良好に動作することを確認した。また電子放出特性の測定も行い、次世代に向けた大画面・高精細・薄型ディスプレイとしての実現性を示した。

2 0 0 0 OA 鼻閉と音声

著者
平川 勝洋 益田 慎 川本 浩子 堀部 よし恵 石井 秀将 夜陣 紘治
出版者
Japan Rhinologic Society
雑誌
日本鼻科学会会誌 (ISSN:09109153)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.162-168, 1997-05-15 (Released:2010-03-11)
参考文献数
4
被引用文献数
1

Nasal obstruction is evaluated by several methods, such as measurement of nasal resistance with a nasomanometer and of nasal capacity by acoustic rhinometry, while in everyday life nasal obstruction is sometimes impressed (evaluated) by an acoustic clue, i.e. hearing the voice.In this study the possibility that acoustic impression allows evaluation of nasal obstruction was examined in normal volunteers and patients who underwent sinus surgery. The acoustic impression of nasal obstruction, the nasal flow resistance and the nasal cavity volume were compared with self-evaluation values of obstruction. The coincidence rate of evaluation by acoustic impression is equal to that of the nasal flow resistance. Acoustic analysis of the humming sound suggests a possibility that the nasal obstruction indicator is in the regions below 800Hz and above 3000Hz.
著者
平川 晃弘 佐立 崚
出版者
日本小児血液・がん学会
雑誌
日本小児血液・がん学会雑誌 (ISSN:2187011X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.432-435, 2019 (Released:2020-02-07)

ランダム化比較試験の主たる目的は,対象集団に対する治療効果の検証である.ランダム化比較試験では,治療効果を正しく評価するための統計的な工夫や方策がいくつかある.本稿では,ランダム化,盲検化,評価項目,サンプルサイズ,解析対象集団に焦点を当て,ランダム化比較試験における統計的要点について解説する.
著者
藤原 裕美 青木 正則 川口 和幸 工田 昌也 平川 勝洋 原田 康夫
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.84, no.9, pp.1267-1272, 1991-09-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
22

A galvanic current may be caused in the oral cavity when two or more dissimilar metallic repair materials are present, and it is well known among dentists that severe pain, called “galvanic pain”, may result. We report two cases of glossitis thought to have been caused by oral galvanism. We measured the galvanic current in patients with glossitis and found significantly larger electric currents in the patients than in controls. We suspect that oral galvanism is the cause of glossitis when the conditions are as follows: 1) Anemia, medications, mechanical stimulation by dental repair, zinc deficiency, etc. have been ruled out; 2) Currents greater than five micro-amperes are demonstrated.
著者
平川 雄太 佐藤 翔輔 鹿島 七洋 今村 文彦
出版者
日本災害情報学会
雑誌
災害情報 (ISSN:13483609)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.128-139, 2016 (Released:2021-04-01)
参考文献数
17

津波災害を受けて命名された地名は、津波の経験や教訓を後世に伝える媒体となることが期待される。本稿では、東日本大震災の被災地である岩手・宮城・福島の東北3県を対象に、刊行書籍から、「津波由来である」または「津波由来である可能性が高い」と記述されている地名を抽出した。これらをKJ法によって分類し、津波由来地名の空間分布を考察した。本研究の結論は次のとおりである。1)東北3県に存在する110個の地名が、津波に由来する可能性がある。2)津波由来地名は、「津波来襲に関するエピソードに由来する地名」と「津波痕跡を示す音に由来する地名」の大きく2つに分類され、さらに「津波来襲に関するエピソードに由来する地名」は、「モノが流れてきたことに由来する地名」、「津波の挙動に由来する地名」、「念仏を唱えたことに由来する地名」などに分類された。3)「津波来襲に関するエピソードに由来する地名」の多くは石巻市牡鹿半島以北の「リアス部(津波の常襲地域)」に位置しており、過去の大津波の経験が地名に残された可能性を示唆している。4)津波由来地名が存在している町・大字は全て東北地方太平洋沖地震津波の浸水域内に位置しているが、それらは浸水域全体の町・大字の約10%に過ぎず、津波由来地名が災害伝承に寄与しうる範囲は、東日本大震災のような極めて大きな津波に対しては限定的であると言える。
著者
平川 美夏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.208-215, 2006-03-15

分子生物学の台頭とともに成長した核酸,タンパク質のデータベースは,ヒトゲノムプロジェクトを背景として量,質ともに急激に増大した.ゲノムプロジェクトは,様々な生物のゲノム塩基配列データを万人が利用できる状況を作り出し,さらに,網羅的にデータを獲得し,系統的に解析するゲノムのアプローチを発展させた「ポストゲノム研究」を生み出している.ここでは,分子生物学の進展とともにデータベースがどう拡大し,変化してきたかに注目してバイオ分野のデータベースのあり方を見直す.データベースを生命科学分野の頭脳として共有するために,専門家による知識編纂の支援や巨大で複雑なデータを統合する方式の新展開が期待されている.
著者
西村 崇宏 平川 純 土井 幸輝 藤本 浩志
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.199-206, 2020 (Released:2020-04-30)
参考文献数
28

This study aimed to evaluate the influence of the work posture due to palm rejection on the mental workload caused by handwriting using a stylus. We conducted an experiment, in which the work posture due to palm rejection and the screen tilt angle were evaluated using the input time and the NASA task load index. The results indicated that when the screen tilt angle was 0-30°, the mental workload could be reduced by enabling palm rejection; however, the input time was not affected. Moreover, after examining the influence of the screen tilt angle, we concluded that tilting the screen by 20-30° would be most preferable, regardless of whether palm rejection occurred or not.
著者
平川彰著
出版者
春秋社
巻号頁・発行日
1988
著者
平川 新 寺山 恭輔 畠山 禎
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究では、幕末開国以前の日露関係を研究するために、主としてロシア側史料の収集を行った。日本における日露関係史の研究は、言語の壁もあって日本側の記録でおこなわれることが多かったからである。まだ日本の学界に紹介されていないロシア側史料を収集し、それを翻訳刊行して日露関係史の研究条件を改善しようというのがプロジェクトのねらいであった。2004年に出版した『ロシア史料にみる18〜19世紀の日露関係』第1集に引き続き、本研究期間に次の2冊の続編を刊行した。*『ロシア史料にみる18〜19世紀の日露関係』第2集(2007年3月刊行)1760年代から1790年代までの49点を収録した。内容は、ロシアが千島列島を南下して日本に接近してくる過程の史料が中心。帝国ロシアや毛皮商人によるアリュート人やアイヌ支配の進展なども具体的に把握可能であり、日本人漂流民大黒屋光太夫を根室に送還した遣日使節ラクスマン関係の史料も収録した。*『ロシア史料にみる18〜19世紀の日露関係』第3集(2008年3月刊行)1701年1762年までの史料54点を収録した。ロシアがカムチャツカ半島を征服し、北太平洋地域へと雄飛していく時期である。これまでに発見された日本人漂流民のもっとも古い記録をはじめ、コサック隊がカムチャツカを足場に千島列島を南下してくる過程の報告書、ロシアの版図を一挙に拡大させたべーリング探検隊の準備過程からの記録、その分隊として組織されたシパンベルグの日本探検隊の記録など、日本の北方世界で展開した特徴的な動きを知ることができる。
著者
斉藤 宗靖 桜井 恒太郎 本原 征一郎 平川 顕名
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.427-432, 1975-04-01 (Released:2013-05-24)
参考文献数
19

各種疾患における循環血液量の多少を論ずるためには,健常者におけるその正しい評価法がまず必要となる.この論文は.過去に報告された種々の循環血液量予測式をふまえ,幅広い年齢と体型に分布する日本人健常者の適切な循環血液量評価法を求めることを目的とした.5歳から74歳に及ぶ健常者男子129名,女子91名を対象に,131I標識ヒト血清アルブミンを用いた1点採血法により循環血液量を測定し,体重,身長,体表面積および年齢を説明変数として回帰分析し、いくつかの予測式を求めた.この中で,体表面積による単回帰式,身長と体重および身長の3乗と体重による重回帰式が,実測値の予測値からのばらつきが小さい(7.8~9.0%)点で優れていたが,この三者間における優劣は見られなかった.
著者
平川 南
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.118, pp.253-281, 2004-02-27

中世の幕府は、なぜ鎌倉の地に設置されたのか。おそらくは、鎌倉の地を経由する海上ルートは、中世以前に長い時間をかけて確立されてきたものと想定されるであろう。小稿の目的は、この歴史的ルートを検証することにある。最近発見された、三浦半島の付け根に位置する長柄・桜山古墳は、三浦半島から房総半島に至る四〜五世紀の前期古墳の分布ルートを鮮やかに証明したといえる。また、八〜九世紀には、道教的色彩の強い墨書人面土器が、伊豆半島の付け根の箱根田遺跡そして相模湾を経て房総半島の〝香取の海〟一帯の遺跡群で最も広範に分布し、さらに北上して陸奥国磐城地方から陸奥国府・多賀城の地に至っている。また古代末期の史料によれば、国司交替に際しても、相模―上総に至る海上ルートが公的に認められていたことがわかる。このルートは『日本書紀』『古事記』にみえるヤマトタケルの〝東征〟伝承コースと符合する。これは古東海道ルートといわれるものである。上記の事例の検討によって、ヤマトから東国への政治・軍事・経済そして文化などの伝来は、古墳時代以来伊豆半島・三浦半島・房総半島の付け根と海上を通る最短距離ルートを活用していたことが明らかになったといえる。この西から東への交流・物流の海上ルートの中継拠点が鎌倉の地である。中世の鎌倉幕府は、そうした海上ルートの中継拠点に設置され、西へ東へ存分に活動したと考えられる。