9 0 0 0 OA 藩翰譜

著者
新井白石 著
出版者
吉川半七
巻号頁・発行日
vol.第10上−11, 1896
著者
吉田 和佳奈 齋藤 栄 酒向 孫市 野田 政充 川口 諭 新井 一也 安齋 沙織 久保田 聡 渋谷 清 町田 充 堀野 忠夫 青木 学一 尾鳥 勝也
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.142, no.8, pp.893-900, 2022-08-01 (Released:2022-08-01)
参考文献数
12

“Leukerin® powder 10%” containing mercaptopurine (6-MP) is an oral anticancer drug that requires careful handling. As a powder formulation, there are risks of exposure due to scattering during dispensing and possible 6-MP contamination to other drugs due to adhesion to the packaging machine. We previously reported that wiping with an alcohol-containing towel is useful for removing scattered powder after dispensing. However, it is recommended to wipe disk-type powder-packaging machines with water instead of cleaning with the alcohol-containing towel. Hence, we scattered 6-MP powder 100 mg (total amount of 6-MP: 10 mg), and then wiped with water three times using different types of cloth each time. We confirmed that third time wiping cloth did not have any 6-MP. Furthermore, we confirmed that the adhering 6-MP could be removed by wipe-cleaning (water-wiping twice and dry-wiping once) after dispensing 6-MP powder at two pharmacies that routinely dispensed 6-MP powder using a disk-type powder-packaging machine. In addition, we confirmed the adhesion of 6-MP in parts of the machine not cleaned by wipe-cleaning and also in parts that were washed only with water, in both the pharmacies. Based on the above observations, we recommend the following steps for cleaning disk-type powder-packaging machines after dispensing 6-MP powder: (1) wipe-cleaning that includes water-wiping twice and then dry-wiping once, (2) cleaning all areas of the packaging machine, and (3) wipe-cleaning with water before washing with water.
著者
新井 宏嘉
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.117, no.10, pp.547-564, 2011-10-15 (Released:2012-02-11)
参考文献数
114
被引用文献数
5 6

方向データとは,地層の走向,古流向,鉱物線構造のように,ある基準方向からの角度で表されるデータであり,地質学で多用されるデータ形式である.さらに,時間,曜日,月などの周期的な時間データも,角度に変換すれば方向データとなる.方向データは一般に0°=360°で循環し,基準方向は任意に設定できるので,統計学的に扱う際には特別の方法(方向統計学)を用いる必要がある.本総説は,方向データのうち円周上の分布で表される円周データについて,その図示法,ばらつき・平均方向・順位と中央方向などの記述統計量算出法,代表的確率分布である円周一様分布およびフォン・ミーゼス分布,分布型の検討法,1標本および複数標本の仮説検定法について,例を挙げながら解説する.また,円周データ解析ソフトウェアも紹介する.
著者
新井無二郎 著
出版者
大成書院
巻号頁・発行日
1936
著者
山田 真司 井村 和孝 新井 裕子 小田 満理子 西村 英樹
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.46(1995-MUS-010), pp.21-28, 1995-05-19

音楽演奏者は自らの音楽的表現を行うために、正確に身体運動を制御する能力を有すると考えられる。音楽演奏者の基礎的な時間的制御能力を測定するため、中程度のピアノ演奏能力を有する音楽専攻学生に等間隔タッピングを行わせ、その時間間隔ゆらぎを分析した。その結果、等間隔タッピングの時間的制御に、過去約20 tapの時間間隔を保持する記憶機構が介在することが示唆された。また、様々なレベルのピアノ奏者、打楽器奏者および非音楽奏者に等間隔タッピングを行わせた結果、熟練したピアノ奏者は、非熟練者や非音楽奏者よりもゆらぎが小さかった。また、打楽器奏者は熟練したピアノ奏者よりも時間的制御が優れてはいなかった。
著者
新井 陽子
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.78, no.9, pp.815-822, 2004-09-20 (Released:2011-02-07)
参考文献数
20
被引用文献数
6 6

1940年代に分離された日本の狂犬病ウイルス株の中から高免株と, 小松川株の核タンパク (N) 遺伝子1,353全塩基の配列を決定した. 従来より研究されてきた日本の諸ウイルス株と世界で分離, 研究されてきたリッサウイルス 140株 (128株の遺伝子型1と12株の他の遺伝子型) の関係を知る目的で系統樹解析を行った. その結果狂犬病ウイルスは少なくとも12のクラスターに分けられた. 高免株および西ヶ原株は, ヨーロッパ, 中近東, アフリカからなる最も広い地域の分離株で形成されるクラスターに属した. さらに, これら2株は中国でヒトから分離された北京株由来の3aG (中国のワクチン株) と同じクラスターを形成した. 一方, 小松川株は北極, カナダ, ロシアから分離されたウイルスのクラスターに属し, 特にバイカル湖地域のsteppe fox, ハバロフスク地域のraccoon dogから分離されたウイルスと同じクラスターを形成した. これらの結果と史実から, 1940年代に分離された日本の狂犬病ウイルスは中国およびロシア由来のウイルスが伝播してきたと推測された.
著者
松崎 拓也 横野 光 宮尾 祐介 川添 愛 狩野 芳伸 加納 隼人 佐藤 理史 東中 竜一郎 杉山 弘晃 磯崎 秀樹 菊井 玄一郎 堂坂 浩二 平 博順 南 泰浩 新井 紀子
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.119-159, 2016-01-25 (Released:2016-04-25)
参考文献数
35

「ロボットは東大に入れるか」は,大学入試試験問題を計算機で解くという挑戦を通じ,言語処理を含む AI 諸技術の再統合と,知的情報処理の新たな課題の発見を目指すプロジェクトである.知的能力の測定を第一目的として設計された入試問題は,AI 技術の恰好のベンチマークであるとともに,人間の受験者と機械のエラー傾向を直接比較することが可能である.本稿では,大手予備校主催のセンター試験形式模試を主たる評価データとして,各科目の解答システムのエラーを分析し,高得点へ向けた今後の課題を明らかにするとともに,分野としての言語処理全体における現在の課題を探る.
著者
新井田 清信 高澤 栄一
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.113, no.Supplement, pp.S167-S184, 2007 (Released:2009-01-27)
参考文献数
52
被引用文献数
1 5

幌満かんらん岩体は,日高山脈の南端部に露出する8×10kmの大きな岩体で,新鮮なかんらん岩からなる造山帯レルゾライト岩体として良く知られている.岩体内部には顕著な層状構造が認められ,ダナイト・ハルツバージャイト・スピネルレルゾライト・斜長石レルゾライト・輝岩および少量の苦鉄質岩からなる.岩体は,これら全ての岩石タイプが成層して層厚3,000mに達する複合岩体を構成し,全体的に滑らかに湾曲したスラブ状の形態を示す.ここでは,幌満かんらん岩体の層状構造に焦点をあてて全ての岩石タイプとその産状を観察し,上部マントルでつくられた層状構造の起源を考察する.
著者
新井 政美
出版者
みすず書房
雑誌
みすず
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.2-7, 2001-04
著者
新井 克明 青木 洋平 雨宮 貴洋 倉田 なおみ
出版者
一般社団法人 日本老年薬学会
雑誌
日本老年薬学会雑誌 (ISSN:24334065)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.59-63, 2023-09-30 (Released:2023-11-01)
参考文献数
10

The purpose of this study was to evaluate the potential benefits arising from pharmacists accompanying doctors during their rounds in long-term care insured facilities for the elderly. Based on the medical records, the pharmaceutical content provided to physicians, medication history of residents, and residents’ level of care were analyzed. There were 157 interventions related to drug reduction that contributed to polypharmacy decrease. These interventions were maintained for six months and led to a cost reduction of approximately 1.67 million yen. Furthermore, one year after these interventions, a trend toward positive correlation was recorded between the improvement in residents’ level of care and the decrease in the number of medications taken. Overall, this study highlighted that pharmacists attending consultant-led rounds at long-term care insured facilities for the elderly was advantageous with regards to reducing polypharmacy and pharmaceutical costs.
著者
中村 智栄 新井 学 原田 康也
出版者
日本言語学会
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
vol.155, pp.1-33, 2019 (Released:2019-10-02)
参考文献数
59

本稿は,母語話者と学習者の文理解における質的差異を明らかにするため,英語母語話者と日本人英語学習者の英文理解における動詞の下位範疇化情報が与える影響について統語的プライミングを用いた検証を行った。実験の結果から,日本人英語学習者は動詞に対して正しい下位範疇化知識を持っており,自動詞と他動詞両方に見られる処理負荷は異なる漸次的処理から引き起こされている。そして,エラーに基づく学習効果は動詞を見た時点での予測の誤り(エラー)が補正されることによって起きていることが示された。これらの結果は,学習者が正しい下位範疇化情報を持っているにもかかわらずその情報をオンラインの統語構造分析で使えないという矛盾を説明し,学習者に特徴的な文処理方略を理解する上で重要な結果となった。さらに本研究は,文構造の予測が過去の言語使用の経験から蓄積された情報に基づいて計算されるとする文理解モデルを支持し,第二言語習得研究のみならず人間の文理解モデルを明らかにする上でも重要な証左となった。
著者
新井 康允
出版者
日本心身健康科学会
雑誌
心身健康科学 (ISSN:18826881)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.62-63, 2016-09-01 (Released:2016-09-15)
参考文献数
5
著者
相川 佳子 松田 聡 川上 和彦 中井 勝彦 木村 浩三 野中 雅彦 尾田 典隆 新井 賢一郎 松永 篤志 今村 茂樹
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.53-57, 2019 (Released:2019-01-30)
参考文献数
6
被引用文献数
1

保存的治療で改善をしない慢性裂肛患者への局所用カルシウムチャンネルブロッカー軟膏(以下ニフェジピン軟膏)の有効性と安全性に対する検証的臨床研究を行った.慢性裂肛患者40例に対してニフェジピン軟膏を使用し,疼痛(Face Scale;以下FS)と肛門内圧(以下MRP)を評価した.評価対象は32例であった.疼痛FSは,排便時・安静時共に治療前後で有意に低下した.手術に移行した症例を無効群,それ以外を有効群とすると,その有効率は87.5%であった.無効群のMRPは有効群に比べ有意に高かったが,治療前後でのMRPの有意な低下は認めなかった.副作用は1例に頭痛を認めた.ニフェジピン軟膏の機序として,肛門局所の平滑筋を弛緩させ,MRPを低下させ,創治癒を促進すると考えてきた.しかし,本研究で疼痛の有意な改善を認めたが,MRPは低下しなかったことから,MRP以外に疼痛を改善する要素がある可能性が示唆された.
著者
新井 信之 内山 範夫 佐藤 哲郎 佐藤 とも子 植田 さおり 渡辺 和美 大谷 知子 須田 剛
出版者
順天堂大学
雑誌
医療看護研究 (ISSN:13498630)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.9-14, 2007-03
被引用文献数
1

目的:精神障害者生活訓練施設における精神障害者の賃貸アパート契約に至るまでの支援内容とその実際から,住宅確保に向けた課題を明らかにする。方法:T援護寮を退所し単身生活をはじめた29名を対象に,担当職員9名への半構造化面接及び利用者個人記録の内容を項目ごとに整理し、その人数を比較した。研究期間は2001年10月から2002年2月である。結果:対象者の診断名は統合失調症が最も多く24名で,その他は神経症,躁鬱病,人格障害などであった。年齢は平均41.2歳で,最年少20歳,最高齢65歳であった。賃貸アパートに退所した25名(86%)の経済基盤は障害年金や生活保護費の受給が主で,賃貸アパートの契約時に申告する職業がなく,また家族関係の悪化から保証人を家族に依頼できない者も5名いた。更に21名が精神疾患の罹患が契約上不利になると判断し病気を隠していた。結論:精神障害者の賃貸アパート契約では,家賃支払いの基盤となる就労先や保証人の確保,精神疾患に罹患しているという事実の扱いが大きな課題となっていた。今後の支援では,就労先の確保,保証人協会などの保証人制度の充実など具体的かつ実際的な支援の充実の必要性が示唆された。
著者
新井 智一
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.114, no.5, pp.767-790, 2005-12-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
47
被引用文献数
5 1

This study examines the interaction between the politics in Fussa City and the Yokota Air Force Base, that is “the politics of place, ” from a range of political, economic, and cultural processes which maintain the existence of the base.Military bases are generally established for global geopolitical purposes. However, the establishment of a military base has cultural implications for the local communities where the base is located, i.e., increased concerns about crimes committed by seavicepersons and noise by aircrafts. Although these military bases have some serious impacts, especially in Japan, geographers have not yet examined the issues regarding a particular military base and the resultant politics in the city.On the contrary, since the 1980s, Anglo-American political geographers have paid more attention to “the politics of place” This refers to the local politics that occur due to the interaction between a structural constraint and the individuality of a particular place.Therefore, this study examines “the politics of place” on the Yokota Air Base in Fussa City, Tokyo, by using resources from the local newspapers, novels, magazine articles, and council proceedings.The results are as follows : (1) Owing to the independence between the U.S. Air Force and local political and economic actors, an urban structure and local economy that depended on the Yokota Air Force Base were constructed in Fussa Town after the establishment of the base in 1945; (2) because of this structure, the local economy became to depend on Air Force personnel as consumers; (3) however, due to a shift to the floating exchanging rate and a reduction in the population of the base in the first half of the 1970s, there was a decrease in the influence that Air Force personnel had on the local economy; (4) since the 1980s, an economic agent utilized the “atmosphere” and “image” adjacent to the base to revitalize the local economy; (5) furthermore, the mass media represented Fussa City as a “base town” and conducted a review of the city in the 1960s, thus contributing to its revitalization; (6) during the economic slump in the 1970s, some local political agents were against the existence of the base. However, successive mayors of Fussa City have accepted the existence of the base, and utilized the subsidies it receives from the national government in order to construct the urban infrastructure.