著者
福田 ひとみ 木村 智恵 杉本 智美 入谷 信子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.172-179, 2002-05-20
参考文献数
20
被引用文献数
3

トリアシルグリセロール(TG)とジアシルグリセロール(DG)を主成分とする油を用いて調理し,官能検査を行なった。さらに揚げ油の化学的性状変化を測定した。(1) 天ぷら,フライ,鶏の唐揚げ,フレンチドレッシング,クッキーにおいてはTG油の方がDG油より評価が高かった。(2) DG油の酸価は,加熱前TG油よりかなり高かったが,揚げ物による加熱でさらに大きく上昇した。カルボニル価,動粘度は加熱時間と共に上昇したが,いずれもDG油の値が高かった。過酸化物価,ヨウ素価は両油で差がなかった。着色はTG油よりDG油の方が速く,強く着色した。(3) DG油にはトコフェロールが添加されているため総トコフェロール値が高かったが,加熱により大きく低下した。以上の結果より,TG油とDG油を使用した調理の官能検査はTG油の方が好まれた。また,揚げ油に用いたとき,化学的性状の変化はTG油の方が小さく,劣化は小さかった。
著者
香川 裕之 岩崎 雄一 木村 啓 犬飼 博信 佐々木 圭一 安田 類 保高 徹生 山縣 三郎 河村 裕二
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.115-124, 2021 (Released:2021-07-10)
参考文献数
50
被引用文献数
1

飛騨川上流の支流に設定した, 鉱山廃水の流入前後の計11地点で金属等の水質と底生動物, 付着藻類の流程に沿った変化を調べ, 金属濃度が低い別の支流に設定した対照地点との比較により鉱山廃水流入による生態影響を評価した。鉱山廃水流入直後の調査地点では, 亜鉛等の金属濃度が高くなり (亜鉛は最大0.94 mg L-1) , 底生動物及び付着藻類の種数等は大きく減少し, 金属濃度が高い河川でも出現する分類群 (底生動物はコカゲロウ科等, 付着藻類は珪藻類のAchnanthidium属) が優占した。金属濃度は流程に沿って減少し, 当該調査の最下流地点で底生動物群集は対照地点と類似していた。底生動物と付着藻類の種数や群集組成の流程変化は類似していたが, 付着藻類では鉱山廃水流入直後に総細胞数が顕著に増加していた。金属類に対する水生生物の変化を包括的に理解するためには, 複数の生物グループを調査する必要がある。
著者
伊藤 英師 松本 陽一 松岡 敏生 木村 裕和 福嶋 一成
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
Journal of textile engineering (ISSN:13468235)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.15-21, 2008-02-15

In order to reduce the irregularities of sliver made from fine denier fibers, a method of pin-drafting utilizing a moving gill-faller bar was investigated. In the pin-drafting system, both the pin count and the pitch of the gill-faller bar are crucial in the control of staple fibers: the faller bar pitch affects the longitudinal direction of the sliver and the pin count affects it in terms of the width and thickness of the sliver. The effect of fiber control can be estimated by considering the number of fibers in/out of contact with the pins of gill-faller and the size of the group of moving fibers.<BR> The experimental result for fine denier fibers showed that it is necessary to decrease the number of fibers out of contact with the pins of gill-faller and/or the size of the group of moving fibers by controlling the fiber density of the sliver.

1 0 0 0 OA 編物図案集

著者
木村淡香 著
出版者
大倉書店
巻号頁・発行日
vol.人之巻下, 1913
著者
平井 大介 山本 雅洋 木村 剛
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第3巻 空調システム 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.429-432, 2015 (Released:2017-11-15)

軽装化等により、室温を28℃に設定するクールビズ空調が推奨されてきた。 しかし、従来の空調システムは、除湿量は室内温度制御に伴う成行となっていた。そのため、設定温度を高いクールビズ空調は除湿量が減り、温熱環境を損なっていた。 そこで過冷却による除湿を利用した潜熱顕熱分離空調を開発した。これは室内温度28℃でも相対湿度45%以下の温熱環境を可能とする快適なクールビズ空調システムを実現した。この空調システムと運用実績の紹介を行う。
著者
松村 翼 鳩山 紀一郎 木村 大地 佐野 可寸志 Faniya SULTANOVA Valentina BARABANSHCHIKOVA
出版者
一般社団法人 交通工学研究会
雑誌
交通工学論文集
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.A_1-A_7, 2021

<p>本研究は、渋滞下のドライバーに対して適当な副次課題を与えることにより、ドライバーの精神疲労や知覚時間が軽減されるだけでなく、運転のパフォーマンスが向上する可能性にも着目し、ドライバーが運転操作以外の副次課題を行うことの影響を明らかにすることを目的とする。具体的には、渋滞下での運転操作を模した室内実験環境において 15 分間にわたり 4 種類の副次課題を課す実験を行い、その影響を反応遅れ時間や多角的な心理指標によって計測を試みた。結果として、副次課題によって注意レベルに明確な差異は生じない一方、受動的な副次課題は知覚時間を増大させ、能動的な副次課題は短縮させる効果がみられた。また、「会話をする」という能動的な副次課題は、男性のストレス及び疲労は軽減させるが、女性の場合は増大させる可能性が明らかとなった。</p>
著者
木村 淑志
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.170-190, 1972-02-20 (Released:2010-12-22)
参考文献数
64
被引用文献数
1 1

(研究目的) 聴覚の老化現象は末梢内耳と中枢神経聴覚路の両者の退行性変化に起因することが知られている.著者は各年齢別の男性および女性に, 内耳および中枢性難聴診断のための聴覚検査を行うことにより, 生理的な老化の過程において, 末梢内耳と中枢神経聴覚路における聴覚機能の低下がどのように進行してゆくのかを解明しようと試みた.(方法) 30歳から5歳きざみに79歳までの特に難聴・耳鳴等の積極的な訴えがなく, 耳疾患および音響外傷等の既往のない健康な男女各10名ずつ計200名に対して下記の各種聴覚検査を行った.(1) 気導および骨導純音最小可聴域値検査, (2) 補充現象検査, (3) TTS現象検査, (4) 通常の語音検査, (5) 周波数歪語音検査, (6) 時間歪語音検査, (7) 両耳合成能検査, (8) 方向感検査.(結果) 1) 純音聴力域値検査では気導と骨導との間には殆んど差は認められなかった. 中音域平均聴力損失値は全症例において30dB以内にあったが, 高音域平均聴力損失値は加齢と共にその値の大きな例が増加した.2) 補充現象検査では陽性例は男女ともに50歳代まではあまり多く存在せず, 60歳代, 70歳代になってから増加した. この結果から, 内耳コルチ氏器における加齢変化は高年齢になってから起るものと考えられる. また補充現象陽性例の出現率の男女差については, 男性の方が陽性例の出現率が高かった.3) TTS現象検査では陽性例は全症例中1例も存在しなかった.4) 通常の語音検査では最高明瞭度値の低下する異常例は男女ともに60歳代までは少なかったが, 70歳代になると急激に増加した. しかし, 最高明瞭度値の低下の程度は極めて軽度であった.5) 周波数歪語音検査および時間歪語音検査では最高明瞭度値の低下する異常例は40歳代前半から50歳代前半にかけて増加し半数に達し, 更に加齢と共に増加した. この結果から中枢神経聴覚路における加齢変化は年齢的にかなり早期から起るものと考える.6) 両耳合成能検査では最高明瞭度値の低下する異常例は男性では40歳代後半, 女性では50歳代前半より増加した.7) 方向感検査では異常例はわずかに高年齢者の2例にのみ認められた.以上述べた2) および5) より, 生理的な聴覚の老化の過程においては, 中枢神経聴覚路における変化の方が内耳コルチ氏器における変化よりも早期に起るものと考える.
著者
津田 朗子 木村 留美子 水野 真希 喜多 亜希子
出版者
金沢大学つるま保健学会 = Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University
雑誌
金沢大学つるま保健学会誌 (ISSN:13468502)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.73-79, 2015

本研究は、小中学生のインターネット使用状況とそれに対する親の把握状況、親子間の使 用に対する認識の違いを調査した。対象は1 自治体の全小中学校に通う小学4 ~ 6 年生849 名、 中学1 ~ 3 年生896 名とその保護者であり、自記式質問紙調査を実施した。 その結果、インターネット使用率は小学生70.8%、中学生84.4%で、使用時間は学年が上 がるほど長くなっていた。使用機器は家族のパソコンが最も多かったが、中学生ではiPod touch、自分のパソコン、自分のスマートフォンを使う者、複数の機器を用いている者が多く、 使用目的も多様であった。また、その傾向は女子の方が強くSNS の利用も多かった。SNS 利用者の約半数は、SNS を通じて他者と個人的に関わった経験があり、不快な体験をした者 もいた。しかし、小学生と中学1 年生では、子どものオンラインゲーム使用の有無において 親と子どもの回答割合に差がみられ、親は子どものインターネットの使用目的を正確に把握 できていなかった。また、使用ルールに関しても親子間で認識の相違がみられ、その傾向は 子どもの学年が上がるほど顕著であった。 また、インターネットのフィルタリング機能の利用率は、携帯電話に比べ低かった。
著者
小西 健三 瀧 和男 木村 宏一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.797-807, 1995-04-15

本論文では、新たなシミュレーテッド・アニーリング(SA)法の並行(コンカレント)アルゴリズムとして「温度並列SA法」を提案し、その評価を行う。温度並列SA法は、温度スケジュールの白動化、時間一様性(任意の時点での終了、あるし)は継続による解の改善が可能)、並列処理との高い親和性、という優れた性質を持つものである。本アルゴリズムは開発以来応用が先行しており、逐次SA法と比較した場合の最適化能力、実行時問の優劣については明らかでなかった。そこで本論文では、まず温度並列SAアルゴリズムについて報告し、次に逐次SA法との比較評価を実験的に行った。最適化能力における温度並列SA法と逐次SA法の比較では、同じアニーリングステップ数での比較に加えて、同じCPU時間を与えた場合の比較においても、温度並列SA法の方が優れていることが判明した。つまり、1台のCPUで同じ計算時間をかける場合でも、逐次SA法より温度並列SA法の方が良質の解が得られることを示しており、温度並列SA法のアルゴリズム自体の優位性を確認した。また、処理時問の短縮という観点からは、温度並列SA法は温度数まで並列処理が可能であり、また、従来の並列SA法とは異なり、並列実行しても最適化能力が劣化しないことも確認した。
著者
木村 ひなた
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2021, 2021

<p>世界有数の地震国である日本は,1995年兵庫県南部地震や,2016年の熊本地震のような内陸地殻内地震により構造物に多大な被害を受けている.特に,兵庫県南部地震と熊本地震では,地表に地表地震断層が出現して,その直上ではずれによる被害も確認された.地震動に対する防災の備えのためには,将来どのような地震および地震動が発生するのか,特に,構造物の破壊に効くとされる強震動の予測が重要である.</p><p> 兵庫県南部地震以降,地震調査研究推進本部は,強震動予測手法(以下,「レシピ」)を構築・公開している.その「レシピ」では,活断層の長さと経験式などから地下の震源断層を表す巨視的パラメータを決定して,次に微視的・その他の2種類のパラメータを設定し,特性化震源モデルを作成する.その際,震源断層は2km以深のみに設定されるこれは,震源動力学モデルの研究から,地表付近の数kmに及ぶ堆積岩層において応力降下がほとんど発生しないと考えるためである.しかし,この考え方に対して,地表付近の断層すべりも震源断層のすべりの一端であり,その効果が断層近傍で記録された地震波形に寄与しているとすれば,地表から深さ2〜3kmの浅部にすべりを与えない特性化震源モデルは,地震動を過小評価する恐れがあるという考え方もある.また,熊本地震で観察された地表地震断層の周囲約100mの家屋の顕著な倒壊については,深さ2〜3kmの浅部領域での地震波生成を考慮する必要があるとの議論も行われている.地震本部は,熊本地震で地震計に観測された永久変位の再現に加えて,この過小評価を回避するために,従来の特性化震源モデルの背景領域を地表まで延伸する検討が行っているが,観測波形と計算結果との整合性は不十分である.</p><p> 大熊(2019,岡山大学卒業論文)は,兵庫県南部地震を契機とした地震観測網の充実により日本国内で初めて地震計に記録された熊本地震の永久変位を研究対象とし,活断層から発生する地震の強震動予測の観点から,「レシピ」の特性化震源モデルを基本としつつ,野外での変動地形調査により活断層情報として得られる地表地震断層の変位量データを地下最浅部に浅部すべりとして加えるモデルを考案した.これを特性化震源モデルとして,久田(2016)の波数積分法を用いて計算することで,地震危険度評価を高度化することの検討・検証を行なった。その結果,永久変位の予測の向上が確認でき,変動地形情報を断層モデルに組み込む重要性を示した.</p><p> しかし、大熊(2019)の改良特性化震源モデルは,Asano and Iwata(2016)や地震本部の特性化震源モデルの中で,断層面上端以浅の地下深さ2kmに変動地形データ1行を加えたものであり、地表地震断層を観察・計測した変動地形の成果の解像度には達していない.さらに,このことは,地震波形が観測された地点と断層面との最短距離の再現にも影響する問題であった.熊本地震で,例えば熊原ほか(2016)によって観測された地表地震断層の観測点間隔はおよそ平均100mオーダーであり,先に述べた地表地震断層の周囲約100mの家屋の顕著な倒壊を議論するためにも,地表地震断層の詳細分布を考慮した熊本地震の変位波形計算が望まれていた.</p><p> 本研究は、地表地震断層の詳細分布を考慮した断層モデルを作成し変位波形を計算することで,永久変位の予測のさらなる向上を目指す.(1)Asano and Iwata (2016)の断層モデルに60度の傾斜を持たせ,断層位置を変更したモデル,(2) (1)のモデルに100mの解像度の地表地震断層の変位量データを浅部すべりとして加えたモデル,(3)Asano and Iwata (2016,AGU)を震源断層におき,インバージョン 結果を100mの解像度へ補間しすべり量として与えたモデル(4)(3)のモデルを震源断層におき, 100mの解像度の地表地震断層の変位量データを浅部すべりとして加えたモデル,以上4つのモデルを考案した.計算のため,それぞれ100m解像度の点群データとして整備し,防災科学技術研究所が公開している3次元差分法を用いたGMSで計算を行い,変位波形を計算し,実際の観測記録と比較した.なお,PCの計算能力の制約上本研究では予察的な計算である.</p><p> 益城町宮園において,地表地震断層の変位量データを浅部すべりとして加えたモデル(1),(4)ともに水平成分の過小評価の割合の減少を確認することができた.しかし,(1)の鉛直成分では過大評価,(4)の鉛直成分では過小評価となり,変動地形情報からの地表のすべり量と地下のすべり量の接合条件で異なる傾向を得た.今後の課題として,現実的な予測のために,複数のモデル・パラメータの組み合わせからばらつきを評価する手法が必要だと考える.</p>
著者
若林 佑 髙田 健次 木下 一之 坂井 豊彦 小坂 信之 木村 浩彦
出版者
一般社団法人日本インターベンショナルラジオロジー学会
雑誌
日本インターベンショナルラジオロジー学会雑誌 (ISSN:13404520)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.355-358, 2021 (Released:2021-06-22)
参考文献数
10

We report a case of large pancreatic duodenal artery aneurysm with fistula formation to superior mesenteric vein (SMV), which was successfully treated by coil embolization. This patient had a history of surgery for pancreatic pseudocyst approximately 30 years earlier, that might have been related to the arteriovenous fistula formation. Coil embolization was successfully per-formed for the aneurysm with the arteriovenous fistula to SMV. After the embolization, SMV thrombosis was temporarily observed but disappeared one month later on enhanced CT.
著者
木村 幸雄 定道 有頂 丸山 直樹 加藤 征三
出版者
公益社団法人 日本冷凍空調学会
雑誌
日本冷凍空調学会論文集 (ISSN:13444905)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.45-54, 2005

These days the environmental impact due to vending machines'(VM) diffusion has greatly been discussed. This paper describes the numerical evaluation of the environmental impact by using the LCA (Life Cycle Assessment) scheme and then proposes eco-improvements' strategy toward environmentally conscious products(ECP). A new objective and universal consolidated method for the LCA-evaluation, so-called LCA-NETS(Numerical Eco-load Standardization ) developed by the authors is applied to the present issue. As a result, the environmental loads at the 5years' operation and the material procurement stages are found to dominate others over the life cycle. Further eco-improvement is realized by following the order of the LCA-NETS magnitude; namely, energy saving, materials reducing, parts' re-using, and replacing with low environmental load material. Above all, parts' re-using is specially recommendable for significant reduction of the environmental loads toward ECP.
著者
熱海 明 青柳 澄 小野 精美 鈴木 武 鈴木 肇 栗原 幸一 西塚 胞喜 岡 英彦 二戸 源治 梅沢 長一 木村 広 安孫子 淳一 高梨 勝広 山口 正志 丹羽 与英 中村 春夫 高槻 和雄 遠藤 厳 岡田 昌吉 佐藤 幸雄 東海林 喜助 斯波 八郎 奥山 繁雄 五十嵐 茂 斎藤 安司 菊地 正逸 槙 千秋
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.17, no.10, pp.521-526,539, 1964-10-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
22

A total of 244 persons were reported officially to be involved in an outbreak of food poisoning possibly attributed to whale-meat bacon in Yamagata and its neighboring areas in Yamagata Prefecture at the end of August. One fatal case occurred in the city of Yamagata.The period of incubation was 12 to 21 hours in most cases. The main symptoms consisted of fever, stomachache, vomiting, and diarrhea and were almost identical with those of food poisoning known to be caused by enteritis vibriones.The incriminated food was whale-meat bacon, which had been eaten without being cooked. The same food as this, in raw state, was given per os to mice and cats without any ill effect. Bacteriological examination failed to detect any known pathogenic organisms, except staphylococci, or such enteritis vibriones as identical with those of the known serotype.Enteritis vibrio O-2 (“E” by Agatsuma's classification) was detected from 19 (76%) of 25 fecal specimens collected from the patients involved. Staphylococcus and Proteus were also detected from these specimens. Most of the staphylococci isolated from the whale-meat bacon, and the fecal specimens were coagulase-positive.All the strains of enteritis vibriones isolated from the fecal specimens were pathogenic for mice. So were three strains of these organisms isolated from the whale-meat bacon.
著者
木村 南
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.36, 2003

自転車の軽量化のために1985年以降、日本の東レで開発された炭素繊維が自転車フレームとして採用され、オリンピックで東ドイツチームが金メダルを取り、その後ツールドフランスでの活躍もあり、自転車用素材として炭素繊維は広く受け入れられてきた。また、チタン合金もTig溶接の進歩に伴って徐々に拡大されている。またAlパイプも大径化により、ヤング率の低さをカバーして広く用いられるようになってきた。当初は接着構造が主体であったが、Tig溶接に置き換わってきている。これらの自転車における新素材の応用について過去30年間の日本で入手できる自転車、自転車部品を雑誌広告の中から抽出し、材料開発、接合技術開発の観点から整理した。結論として材料開発から約3_から_10年後に実用化がなされ、コスト的に従来材のCr-Mo鋼パイプのろう付け構造と同一コストになるまでにはさらに5_から_10年を要した。そこで著者が開発したオートクレーブを使用しないゴム型を利用する簡易成形法により、炭素繊維の応用例が少ない自転車ペダル等(Vf=25_から_40%)への応用を試みた。この技術を将来的には車椅子の軽量化に応用することを目的としている。