著者
村上 周三 加藤 信介
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.32, pp.91-102, 1986-10-25 (Released:2017-09-05)
被引用文献数
5

室内における汚染質の拡散性状を基礎とする3種の新たな換気効率の指標を定義する.これは,(1)各場所で汚染質が発生したと仮定した場合の室内平均濃度,(2)同じく,汚染質が発生したと仮定した場合の平均拡散半径,および(3)吹出し空気の平均到達時間,である.これらを用いて,実在のクリーンルーム内の換気特性を考察する.換気効率指標の分布は,(1)吹出し口・吸込み口などを変化させた場合の気流分布の変化による換気効率特性の変化を効果的に示す,(2)室内汚染源の発生位置の変化が室内の清浄度に与える影響を直接的に示す,(3)清浄空気到達の程度を具体的に表す,などの特徴を有し,室内の換気設計を行う際の指標として有用なことが示される.
著者
村上 守良 六反田 篤 伊東 励
出版者
Japanese Association for Oral Biology
雑誌
歯科基礎医学会雑誌 (ISSN:03850137)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.169-176, 1979 (Released:2010-10-28)
参考文献数
15

彎曲徴について, 臨床上ならびに歯の解剖学上有効な指針を得るために, 下顎右側の中切歯, 側切歯および犬歯の歯冠長を12等分し, Contracerを用いて歯軸に直交する各断面の輪郭と切縁観輪郭における彎曲徴を角度的に観察した。次のような結果が得られた。1.切縁観輪郭では, 下顎中切歯および下顎側切歯には彎曲徴は認められない。下顎犬歯は明らかに彎曲徴が認められる。2.歯冠各部の輪郭では, 下顎中切歯で切縁側1/4の領域に, 下顎側切歯で切縁側2/3の領域に, 下顎犬歯で尖頭より3/4の領域にそれぞれ明らかに彎曲徴が認められる。3.下顎中切歯において切縁側1/4の領域で明らかに彎曲徴が存在することは他の要素と合わせて左右側鑑別の一助となし得る。
著者
吉原 泉 矢田部 健一 村上 文生
出版者
栃木県農業試験場
巻号頁・発行日
no.46, pp.43-48, 1997 (Released:2011-03-05)
著者
村上 航 對馬 聖菜 伊藤 滉彩 田辺 新一
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和元年度大会(札幌)学術講演論文集 第7巻 空気質 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2019 (Released:2020-10-31)

ヒト皮膚から放散される化学物質の総称「皮膚ガス」は知覚空気質に影響を与えるほか人体が曝露される環境や身体活動レベルに応じて放散量が変動する。したがって、皮膚ガスの放散メカニズムを明らかにすることは様々な室内環境に応じた換気指針を検討し省エネルギー化を図る上で重要である。本研究では、人体が曝露された環境温度が皮膚ガス放散量に与える影響に関する知見を得ることを目的に、皮膚から直接皮膚ガスを捕集するプローブを用いた被験者実験を行った。

1 0 0 0 OA 目黒町誌

著者
村上三朗 編
出版者
東京朝報社
巻号頁・発行日
1924
著者
吉田 寧子 村上 雅志 藤本 英治 竹田 菊男
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 = Journal of Japan Society on Water Environment (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.41-46, 2004-01-10
参考文献数
19
被引用文献数
2

Alkylphenolpolyethoxylates (APEOs) have been widely used as nonionic surfactants in various industrial and commercial products. There are two different degradation pathways of APEO. One is the gradual degradation of AP(n)EO to AP(n-1)EO, to subsequent degradation products, and finally to alkylphenol (AP). The other is through the formation of alkylphenol ethoxy acetic acid (APEC). We examined the quantitation method for these substances related to APEO [NP(1-15)EO, OP(1-10)EO, NP(1-10)EC] by high-performance liquid chromatography/mass spectrometry. Method detection limits (MDL), calculated from the replicate analyses of spiked deionized water, were 0.0018 [NP(4)EO]-0.0095[NP(8)EO] (<i>&mu;</i>g&middot;<i>l</i><sup>-1</sup>), 0.0048[OP(5)EO]-0.0090[OP(7)EO] (<i>&mu;</i>g&middot;<i>l</i><sup>-1</sup>), 0.0038[NP(8)EC]-0.0072[NP(5)EC] (<i>&mu;</i>g&middot;<i>l</i><sup>-1</sup>). The quantitation method that we developed has sufficiently low detection limits and can be applied to the influent and final effluent of a sewage treatment plant.
著者
村上 陽介
出版者
大阪市立大学文学部
雑誌
人文研究 (ISSN:04913329)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.p178-189, 1978
著者
村上 公久
出版者
聖学院大学
雑誌
聖学院大学論叢 (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.109-134, 2013

ルイス・クラーク探検隊(1804-1806)は,米国において太平洋岸への最初の大陸横断を成し遂げ,現地踏査によって西部域についての多くの情報を得,独立間もない国家の北米大陸西部域についての認識と領土意識の形成に貢献した。第三代大統領トーマス・ジェファソンから任命された二人のヴァージニア州出身の軍人メリウェザー・ルイスとウィリアム・クラークが率いた探検隊は,この地域の植物,動物,地質,および地理の実地調査と,交易と通商のための内陸水路を探る任務を帯びていた。ジェファソンの目標はアジアとの商取引の目的のため太平洋岸に至る水運のルートを見つけることだった。ジェファソンはミズーリ川とその流域に沿ってアメリカ先住民の各部族に米国の主権を宣言し,ルイジアナ購入によって版図に入れられた地域の正確な情報を得ることを重要課題としていた。本試論は,アメリカ合衆国においては広く知られているがわが国では未だほとんど知られていないこの探検隊について,特にアメリカ合衆国を導いてヨーロッパ国家の一植民地から今日の超大国になる道を拓いたトーマス・ジェファソンの関与について観,ジェファソンの領土画定の試みをルイス・クラーク探検隊の派遣を通して探る。
著者
村上 祐子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能 (ISSN:21882266)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.176-181, 2019-03-01 (Released:2020-09-29)
著者
山上 隆正 藤井 正美 西村 純 村上 浩之 平島 洋 奥平 清昭 梶原 正男 小玉 正弘
出版者
東京大学宇宙航空研究所
雑誌
東京大学宇宙航空研究所報告 (ISSN:05638100)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.p901-920, 1977-09

トンプソン(地磁気緯度66.9゜N)でオーロラX線の気球観測を1975年4月8日UT,9日UTに行った.観測装置としては天頂方向を向いた全視野角70°のNaI(TI)カウンタ,天頂角17.5°に傾いた全視野角35゜のNaI(TI)カウンタ,および天頂方向で10°のtransmission hand幅をもったmodulation colhmator付きNaI(TI)カウンタを用いた X線のエネルギー範囲は15~85KeVである. カウンタをとりつけたゴンドラを3 rpmで回転させ,方位角をGAで測定した.ノマックグラウンドX線の10~10^4倍に達する活発なオーロラX線バーストを多数回観測した.特に4月9日UTの観測ではLTで真夜中頃,特長あるオーロラX線バーストの2 eventsが観測され,それらのeventsの詳しい解析が行われた.0532 UTに観測したeventでは直経20 kmのオーロラX線源が16秒間,2km s^<-1>の速さで北西から南東に移動した.もう一つのeventでは0613 UTから2分間にわたって真南の方向からのオーロラX線を観測した.この場合は,オーロラX線源として円板型とarc型の二通りのモデルを仮定してsimulation計算を行い,観測と比較しオーロラX線源の方向と大きさをきめた.資料番号: SA0124790000
著者
村上 潤
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.47, pp.D-14-D-14, 2020

<p> 全く新しいシーティング理論「キャスパー・アプローチ」のご紹介</p><p> 従来の骨盤を垂直に起こそうとする「良い姿勢」を目指すほど,体は物体として「不安定」になることがこの20年以上の検証で明らかとなった。また,多くの負の現象はその不安定に対応できずに引き起こされていることも解明してきた。そして,その「不安定」が「安定」に変わった瞬間に様々な負の現象が変化し,本来のその方の持つ機能が発揮されることも多くのケースで実証し,それらは,新生児から高齢者まで,ほとんど同じストーリーで変化することも解ってきた。</p><p> 今回,「今までの良い姿勢」を目指すと何故体は「不安定」になるのか? その「不安定」を「安定」に変えるにはどうすれば良いのか? キャスパーでいう「不安定」「安定」とはどういう概念なのかを実際の変化をビデオでご覧いただきながら解説する。また,「体が物体として安定」するからこそリラックスが始まり,リラックスするからこそしなやかでアクティブな「自らの意思から始まる動き」につながり,それらは日常的に積み重なること,「安定」は「固定や抑制」ではないということもお伝えしたい。</p><p> そして,それらの変化から医療機関を含めた各関係機関と連携しながら進めようとしている「0才~100才の予防環境支援」という方向性の取り組みを紹介する。</p>
著者
田波 洋 山田 喜紹 田崎 忠勝 村上 昇
出版者
長野県医学会
雑誌
信州医学雑誌 (ISSN:00373826)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.101-108, 1967-02

信州医学雑誌 16(1): 101-108(1967)
著者
本田 雄亮 間 博人 村上 広記 津崎 隆広 三木 光範
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.2015-2022, 2017-12-15

自転車競技では,定められたコースを効率的に走破するために,体力管理が重要となる.長い坂を登るヒルクライムでは,適切なペダリングが難しいため,体力消費が激しい.プロの競技者は,自身の感覚や経験に基づいたペダリング技術を持つが,初級者にはその技術の習得が難しい.本研究では,自転車競技のヒルクライムにおけるペダリング技術の向上を目指したペダリング支援システムの提案と開発を行う.提案するシステムは,自転車のスピードとケイデンスから現在のギア比を推定し,競技者の心拍数に合わせてギア変更とペダリングの指示を行う.本稿では,ギア比の変更とペダリングの指示を行うデバイスの実装と評価を行ったのでこれを報告する.
著者
三成 美保 粟屋 利江 村上 薫 小浜 正子 鈴木 則子 小野 仁美 長 志珠絵 山崎 明子 桃木 至朗 河上 麻由子 野村 鮎子 久留島 典子 井野瀬 久美惠 姫岡 とし子 永原 陽子 落合 恵美子
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

「アジア・ジェンダー史」の構築に向けて、次の3つの課題を設定して共同研究を行う。①「アジア≪で≫問うジェンダー史」に関する史資料の収集・整理、②高校「歴史総合」のための「アジア≪を≫問うジェンダー史」教材の作成、③アジア諸国の研究者と協力して「アジア≪から≫問うジェンダー史」研究を発展させることである。研究成果は書籍として刊行するほか、比較ジェンダー史研究会HP(https://ch-gender.jp/wp/)を通じて広く国際社会に成果を公表する。とくに②については、高校教員との対話や共同作業を通じて、ジェンダー視点から歴史教育の発展をはかるためのテキスト・資料を作成・提供する。