著者
松本 良
出版者
東京大学理学部
雑誌
東京大学理学部弘報
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.16-17, 1991-03

(お知らせ:理学部内図書室間相互の文献複写システムについて)

1 0 0 0 OA ADAMTS13物語

著者
副島 見事 小亀 浩市 松本 雅則
出版者
一般社団法人 日本血栓止血学会
雑誌
日本血栓止血学会誌 (ISSN:09157441)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.377-397, 2009 (Released:2009-08-20)
参考文献数
86
被引用文献数
1 1
著者
笠間 貴弘 織井達憲 吉岡 克成 松本 勉
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.2761-2774, 2011-09-15

近年,任意のユーザから実行ファイルなどの検体の提出を受け付け,解析環境(サンドボックス)内で実行し,その挙動を解析して結果をユーザに提供する「公開型マルウェア動的解析システム」が人気を集めている.我々はこれまで,特別に設計された検体(デコイ)をシステムに提出することで,サンドボックスの情報を暴露させ,その情報を基にサンドボックスの検知を行う攻撃手法として「デコイ挿入攻撃」を提案し,実証実験により,サンドボックスのIPアドレスを用いた検知が実運用中の15個のシステムに対して有効であることを示している.しかし,IPアドレス以外の情報を用いた検知については未検証だった.当該脆弱性を正確に把握し適切な対策を導出するため,本稿では,まず,IPアドレスを含む16種類のサンドボックス情報に着目し,これらの情報が,取得安定性や個別性といった,サンドボックス検知に有効な性質を有しているかを実証実験により評価する.実験の結果,Windowsプロダクトキー,MACアドレス,OSインストール日時といったサンドボックス情報は,検知対策を行っていると思われる特定の例外を除いて,検知に利用できることが分かった.さらに,ネットワークを介さずに解析レポート経由でサンドボックス情報を暴露する方法も有効であり,我々のこれまでの検討では攻撃対象となりえなかった,隔離型サンドボックスも攻撃対象となりうることが確認された.このことから,公開型マルウェア動的解析システムにおいては,IPアドレス以外のサンドボックス情報による検知への対策や,解析レポート経由による暴露への対策などを含めた,総合的なデコイ挿入攻撃への対策が必要であることが分かった.Recently, the use of public Malware Sandbox Analysis Systems (public MSASs) which receive online submissions of possibly malicious files or URLs from an arbitrary user, analyze their behavior by executing or visiting them by a testing environment (i.e., a sandbox), and send analysis reports back to the user, has increased in popularity. In previous study, we have pointed out a vulnerability of public MSASs against decoy injection attack, in which an attacker detects the sandbox based on its IP address which can be obtained by submitting a decoy sample designed for this purpose. However, we did not further investigate the possibility of detection using sandbox information other than its IP address. In this paper, in order to better understand the vulnerability and develop an effective countermeasure, we evaluate 16 different kinds of characteristics in the sandbox in terms of their accessibility and uniqueness for sandbox detection. As a result of experiments with real public MSASs in operation, we found that characteristic information such as Windows' product key, MAC address, and system install time can be utilized for sandbox detection, except for particular systems which appeared to have deployed a countermeasure. Moreover, besides network-based disclosure, we show that such characteristic information of the sandbox can be disclosed via an analysis report provided to the user, which means that the decoy injection attack can be performed against the sandbox isolated from the real Internet. Thus, our study confirmed the broad applicability of the decoy injection attack and also necessity of comprehensive countermeasures.
著者
中嶋 仁 一圓 未央 奥川 和幸 東 大輝 松本 浩希 真田 将幸 加納 一則 辻 文生 中川 法一
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.D3O1160, 2010

【はじめに】包括的呼吸リハビリテーション教育入院(包括的呼吸リハ教育入院)の目的の一つは、運動習慣や健康増進に向けた自己管理能力を身につけることである。そして身体活動量の向上を図り、得られた効果を退院後もできるだけ長く維持させることである。しかし包括的呼吸リハ教育入院における効果報告は、呼吸困難感の軽減、運動耐容能の改善、健康関連QOLおよびADLの改善がほとんどで、身体活動量の変化を報告したものはほとんどない。身体活動量の変化を把握することは、呼吸や運動機能の効果を知るだけでなく情意や心理面に伴う変化を知るうえでも重要である。そこで今回の研究目的は、包括的呼吸リハ教育入院における運動習慣の実態を把握するために、教育入院前と退院後の身体活動量の変化を調査することである。また、運動耐容能、健康関連QOL、ADLの変化も合わせて調査する。<BR>【対象】対象は、当院における包括的呼吸リハ教育目的に入院した独歩可能な慢性呼吸器疾患患者16名(COPD15名 気管支拡張症1名)、男性15名、女性1名、平均年齢69.7 ±13.3歳であった。喫煙者、継続調査が出来なかった者、骨関節障害、脳血管障害を有す者は本研究より除外した。<BR>【方法】運動耐容能、ADL、健康関連QOLの評価を入院前1か月と退院後1か月に行った。運動耐容能の評価は6分間歩行テスト(6MWT)をおこなった。ADLの評価は、千住ADL評価表を用いた。健康関連QOLは疾患特異的尺度のThe St.George'S Hospital Respiratory Questionnaire(SGRQ)を用いた。<BR>身体活動量の評価は、スズケン社製の多メモリー加速度計測装置付き歩数計(ライフコーダー)を用いて計測した。計測値は、入院前1か月間と退院後1か月間の起床から就寝までの1か月間の最大歩数と1日の平均歩数とした。統計学分析は、入院前と退院後の各評価項目の平均値を求めt検定を用いて検討した。<BR>【説明と同意】今回の研究は、当院の倫理委員会の規定に基づいて実施した。本研究の趣旨、内容、中止基準および個人情報の取り扱いに関して説明を行った上で研究協力の承諾を得た。<BR>【結果】6MWTは入院前が258.6±107.3m、退院後が317.6±317.9mであった(P<0.05)。千住ADLテストは、入院前が66.87±16.12点、入院後が78.35±22.28点であった(P<0.05)。SGRQの総得点は入院前が40.18±21.48点、入院後が35.05±18.04点であった(P<0.05)。身体活動状況としての1日の平均歩数は入院前が3416±2639.8歩、入院後が5491±2853.6歩であった(P<0.005)。最大歩数は入院前が5405.5±3751.9歩、退院後が8553.8±4492.9歩であった(P<0.001)。<BR>【考察】当院における包括的呼吸リハ教育入院は2週間であるが、諸家の報告通り運動耐容能、健康関連QOL、ADLは入院前と比較して退院後は有意に改善した。身体活動量は、入院前と比較して退院後は有意に増大した。以上の結果より、多職種がチームを組みさまざまな側面から介入する包括的呼吸リハ教育入院は、自己管理能力を高め運動習慣をつけることが出来たと考えられる。<BR>【理学療法学研究としての意義】本研究の意義は、包括的呼吸リハ教育入院がADLやQOLだけでなく身体活動量も向上させることが明らかになったことである。退院後の身体活動量を把握することは、包括的呼吸リハビリテーション教育入院プログラムを再構築するうえで重要である。<BR>
著者
池田 和史 柳原 正 服部 元 松本 一則 小野 智弘 滝嶋 康弘
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.2474-2483, 2011-08-15
被引用文献数
2

本稿では高速かつ高精度に有害サイトを検出するため, Webサイトの背景色やリンク先, ブラウザに特定の動作をさせるスクリプトなど, 有害サイトに特徴的に見られる傾向をHTML要素から検出する手法を提案する. 提案手法では有害サイトのHTMLに偏って出現するような文字列を自動的に抽出し, SVM(Support Vector Machine)を用いてこれらの特徴を組み合わせて有害サイトの検出を行う. 提案手法はWebサイトの本文の情報を利用しないため, 既存のキーワードベース方式によって検出が困難なサイトも検出が可能である. このため, 既存のキーワードベース方式と組み合わせて利用することで検出精度を向上させることも可能である. 大規模なWebサイトデータを用いた性能評価実験を行い, 既存のキーワードベース方式と比較して, 適合率を9.3ポイント向上するなどの性能向上を確認した.In this paper, we propose high-speed and accurate algorithms for detecting malicious Web pages. Our algorithms detect the features of malicious Web pages from their HTML elements such as the background colors of Web pages, the server names related to malicious Web pages, or the name of javascript functions that makes browsers perform unusual actions in response to malicious Web pages. Strings that appear especially in HTML elements of malicious Web pages are automatically chosen. SVMs (Support Vector Machines) combine these strings and detect malicious Web pages. Since our algorithms do not rely on the text parts of Web pages, they can detect Web pages that existing text-based algorithms have difficulty in detecting. By conducting a large-scale performance evaluation with real malicious Web pages, we showed that the hybrid algorithms of our algorithms and existing text-based algorithms increase the precision of existing text-based algorithms alone by 9.3 points.
著者
松本 俊吉
出版者
The Philosophical Association of Japan
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
no.47, pp.286-295, 1996

かつてカントやフッサールが夢見たような超越論哲学の理想-すなわち、いかなる先入見をも排去した純粋な反省的思惟によって我々の認識の<普遍的構造>を取り出し、それを基礎に万人の認識行為が準拠すべき規範を提示し、さらにそれに則って我々が現実に所有している信念や知識を正当化しようという企図-は、遂行不可能な非現実的な理想であったというのが、知識を論ずる近年の哲学的言説の共通了解となりつつあるようである。そうした趨勢に棹さすものとしては、歴史主義、文化相対主義、知識社会学、プラグマティズム、進化論的認識論、自然主義など様々な思潮が見出され、上述のような理想を抱く哲学的立場-本稿で我々はこれを<哲学的認識論>と呼ぶことにする-は、あたかも四面楚歌の如き状況に置かれている。<BR>ところでこれらの諸思潮は概して、哲学的認識論の立場を<廃棄>し、哲学的認識論固有の問題構制などは初めから存在しなかった、ないしは問題とするに値しないものであった、という類の論法をとりがちであるのに対し、私見によれば、自然主義の主張はその最も原理的なレベルで、哲学的認識論の立場と相対峙するように思われる。本稿は、こうした見地からこの両者の対立点を明確化し、それについて検討を加えつつ、哲学的認識論の基本的発想の、現代においてもなお否定し去ることのできない有効性を示そうとするものである。
著者
松本 芳夫
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.1-14, 1955
著者
湯浅 正洋 松本 希美 渡邊 敏明
出版者
公益社団法人 日本ビタミン学会
雑誌
ビタミン (ISSN:0006386X)
巻号頁・発行日
vol.86, no.12, pp.678-684, 2012
参考文献数
32

Biotin is a water soluble vitamin that is a cofactor for carboxylases in fatty acid synthesis, gluconeogenesis, and amino acids metabolism. Biotin deficiency is very rare in humans since biotin is widely contained in various foods. However, biotin deficiency has been reported in infants using "infant formulas" made in Japan. Biotin deficiency is especially developed in infants with special formulas, high-calorie infusion with low biotin contents and anticonvulsants. Biotin deficiency is sometimes shown in infant patients with milk allergies caused by amino acid formula with low biotin contents. In this article, we reviewed the biotin deficiency induced by special formulas in Japanese infants. From previous reports, the biotin content in Japanese formulas is lower than the recommended dietary amount of FAO/WHO (1.5 μg/100kcal) and that of United States products. Urinary biotin concentration in formula-fed infants is lower than breast-fed infants, because biotin contents in Japanese formulas are much less. From these findings, biotin should be added to Japanese infant formulas as soon as possible, and it is necessary to make clinical staffs, such as dietitians and pediatricians, and neonatal intensive care unit staffs recognize that the biotin contents in special formula are not enough for maintaining the nutritional status of biotin.
著者
君付 隆 松本 希 大橋 充 梅野 好啓 野口 敦子 石川 一葉 築地 宏樹 小宗 静男
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.197-202, 2012 (Released:2013-09-01)
参考文献数
20

耳鳴と聴覚過敏(hyperacusis)はしばしば合併する。両者が異なる病因を持つのか、あるいは同じ病態を二面性に捉えているのかは不明である。今回、無難聴性耳鳴患者 80 名と聴力正常の聴覚過敏患者 24 名に対して SISI 検査、MCL・UCL 検査、自記オージオメトリー検査、Metz 検査を施行し、リクルートメント現象の陽性率を比較することにより耳鳴と聴覚過敏が区別できないか否か検討した。両患者に陽性率の差は認めなかったが (耳鳴患者25 - 63%、聴覚過敏患者 33 - 38%)、症状を有する耳として比較すると聴覚過敏耳で陽性率が高い傾向にあった(耳鳴耳 10.3%、聴覚過敏耳 15.5%)。
著者
松本 信愛
出版者
日本生命倫理学会
雑誌
生命倫理 (ISSN:13434063)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.41-43, 1997-09-08 (Released:2017-04-27)
参考文献数
1

アメリカやオーストラリア等の病院関係者のターミナル・ケアの話には、必ず「パストラル・ケア」という言葉が登場するが、日本ではまだほとんど理解されていない。現在、アメリカを中心に広がっている「病院でのパストラル・ケア」というのは、病人やその家族の「心」を専門的にケアすることである。元来、パストラル・ケアは、死に直面した人々だけを対象にしているわけではないが、特にその真価が発揮されるのは、やはり、そのような場合が多い。本稿では、筆者がアメリカの病院においてパストラル・ケアの訓練を受けたときに経験したいくつかの例を通して、パストラル・ケアというものがどのようなものであるかということを紹介し、日本の病院におけるパストラル・ケアの必要性と可能性を探ってみたい。
著者
松本 佳也 杉岡 優子 多田 昌弘 岡野 匡志 真本 建司 乾 健太郎 羽生 大記 小池 達也
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.793-797, 2015 (Released:2015-06-20)
参考文献数
15

【目的】関節リウマチ(以下、RA)患者における、サルコペニア該当者の生活習慣の特徴を抽出する。【対象及び方法】外来通院中の RA患者208名を対象とした。骨格筋量は二重エネルギー X線吸収測定法(DXA法)により測定した。四肢の骨格筋量の合計を身長で除した骨格筋指数が男性6.87 kg/m2、女性5.46 kg/m2以下である者をサルコペニアと判定した。栄養素・食事摂取量は簡易型食事歴質問票(BDHQ)を用いて調査した。【結果】RA患者においてサルコペニア該当群は非該当群と比較し疾患活動性が高く、運動制限を指導されている者が多く、日常生活動作 (ADL)が低かった。栄養面では、カルシウム摂取量が少なく、乳製品の摂取量が有意に少なかった。【結論】RA患者におけるサルコペニア該当者では、運動制限、ADLの低下、乳製品摂取量が少ないことが特徴であった。
著者
佐藤 志以樹 大井 龍司 松本 勇太郎 曽 尚文 浜田 千枝 岩見 大二 Mohamed Ibrahim 千葉 庸夫
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.939-944, 1994-08-20 (Released:2017-01-01)

最近我々は, Gross-C 型先天性食道閉鎖症術後15年目に発見されたTEF再開通例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.症例は15歳男児.昭和49年,8月,在胎41週,正常分娩にて出生,出生時体重2,800gであった.生直後よりチアノーゼを認め生後3日目,先天性食道閉鎖症 Gross-C型の診断にて一期根治術を施行した.昭和63年1月より鰓弓症候群の診断にて,延べ3回に渡り当院形成外科で全麻下の手術を受け,術後に左下葉の肺炎,無気肺の経過を繰り返したため当科紹介となった.食道造影にて, Th6 の高さでの TEF 再開通を発見された.術前, TEF 内に留置したガイドワイヤーを指標に剥離を進め, TEF を切離した.気管側を1層に,食道側を2層に縫合閉鎖した.食道と完全に遮断するため,気管側の TEF 閉鎖部に Gore-tex patch をあて良好な結果を得た.教室での経験例を合せて報告した.
著者
藤田 諒史 松本 直文
出版者
足利工業大学
雑誌
足利工業大学研究集録 (ISSN:0287086X)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.69-76, 2008-03

In this paper, we describe about a simple experimental system to analyze and mix smells aiming at remote transmission of the smell. In this system we used four quartz resonators for sensing smell. A smell recipe that is nearest the target smell is made by a combination of some smell elements by using a discrete approximation algorithm. First, we do experiments under assumption that the target smell is an arbitrary combination of smell elements. As a result, the effectiveness of this system is confirmed. Some stimulation systems that combined the sight, the sense of touch, and sense of smell are made for trial purposes to construct VR systems with high presence, and the evaluation experiment is done. The result of this research shows a basic finding to achieve the sense of smell stimulation system in the future, and shows feasibility of this kind of systems.