著者
松本 茂 山脇 直司 青沼 智
出版者
日本コミュニケーション学会
雑誌
スピーチ・コミュニケーション教育 (ISSN:13470663)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.33-58, 2007-03-31 (Released:2017-11-30)

これまでコミュニケーション教育(教育におけるコミュニケーションを含む)の実践に関する哲学的・理念的討議があまりに少なかったという認識に基づき、「CAJコミュニケーション教育研究会」は、コミュニケーション教育が立脚すべき理念・哲学・理論の可能性を、コミュニケーション学および隣接する学問分野の専門家との対話によって模索しております。コミュニケーション教育科目を担当する講師が、それぞれの経験則に基づいて無批判に話し上手・聞き上手を育てていくということの繰り返しを省察し、理念的・哲学的・理論的な討議を通じ、地に足の着いたコミュニケーション教育の実践のための基盤作りを目指しております。今回の特別パネルでは、公共哲学の第一人者の山脇直司氏をお迎えし、公共の概念、公共哲学が目指しているものなどについて語っていただいた後に、指定討論者、そして参加者の皆さんとともに、「公共性」「パブリック」という視点から公共哲学とコミュニケーション教育との接点を探りたいと考えました。大学等でPublic Speakingを教えている方に、publicをどう捉えたらよいのかといったことを考えていただくきっかけにもなると考えました。また、コミュニケーション研究者およびコミュニケーション教育実践者であるわれわれが、公共哲学の第一人者とパブリック・コミュニケーションを実践する場としても捉え、特別パネルを開催しました。
著者
井上 成信 松本 純一 前田 孚憲 光畑 興二 近藤 秀樹 田原 望武
出版者
岡山大学資源生物科学研究所
雑誌
岡山大学資源生物科学研究所報告 (ISSN:0916930X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.119-135, 1996
被引用文献数
1

Orchid fleck virus(OFV) was isolated from Calanthe spp.(Cal. discolor,Cal. Bicolor,Cal. Hizen,Cal. triplicata,Cal longicalcarata,Cal Satusma) showing light-green and/or yellowish fleck mosaic on the leaves, which different from previously known viruses of Calanthe. OFV caused systemic infection in Calanthe, Chenopodium quinoa and Beta vulgasis var. cicla, and local infection in C.amaranticolor, C. murale, Spinacia oleracea, Tetragonia expansa, Nicotiana tabacum, N. clevelandii, N. glutinasa, N. rustica, Vigna unguiculata. C quinoa and T expansa are useful as indecator hosts and as a source of virus for inoculation, diagnosis and purification. Sap from C. quinoa was infective after dilution to 10-3 but not 10-4, after 10 min at 45 but not 50℃, and after 1 hr at 20℃ but not 2 hrs. For sap inoculation, it is best to use the homogenate of OFV-onfected leaves within about 7-8 min after homogenization in summer and within about 15 min in winter. The virus particles were bullet-shape or bacilliform, approximately 45-50×105-125 nm in a negatively stained praparations. In ultrathin sections, the viroplasms were observed in the nuclei, and the virus particles and the chracteristic spokewheel structures were found both in the nuclei and the cytoplasm. Antiserum (precipitin tiner:1/512) against the present virus reacted strongly with the isolates of OFV-Cy-50, similar to that of homologous virus. In agar gel diffusion tests, no spur formation occurred among Cal. 94-16 and OFV-Cy-50. In SDS-polyacrylamide gel electrophoresis, one major band of Mr 55,000, probably viral nucleocapsid-protein, and three minor proteins were detected, similar to those of OFV・So from Cymbidium.1988年以来、山口・宮崎・鹿児島県で発生が認められたエビネ類(エビネ、タカネ、ヒゼン、サツマ、ツルラン、オナガエビネ)の葉に淡緑色~黄色斑紋のモザイク病の病原ウイルスを調べたところ、orchid fleck virusと同定された。本ウイルスは11科46種(54品種)の植物に汁液接種を行ったところ、エビネに感染して原株と同様の病班を生じたほか、C.quinoa,フダンソウに全身感染し、C.murale,ホウレンソウ、ツルナ、ササゲ、タバコ、N.clevelandii,N.glutinosa,N.rusticaの5科12種の植物に局部感染が認められた。本ウイルスの粒子はDN法試料で被膜のない弾丸型であり、またときに短桿菌型も存在したが、その大きさは長さが約105~125nm、幅約45~50nmであった。病葉の粗汁液を用いた希釈限度は10-3~10-4、不活性化温度は45~50℃、保存限度は1~2時間であった。ウイルスの汁液接種には、接種源植物としてC.quinoa またはツルナがよく、病葉磨砕後夏期では7分以内、冬期では15分以内の病汁液を供試すると接種検定によい結果が得られることが認められた。純化ウイルスを家兎に注射して、微滴法で力値512倍の抗血清が得られた。本抗血清はCymbidium から分離されたOFV・Cy-50とよく反応し、寒天ゲル内二重拡散法では Cal.94-16およびOFV・Cy-50の沈降帯が完全に融合した。ウイルスの構造蛋白質の分子量は約55Kであった。病細胞の超薄切片の電顕観察像には、閣内にviroplasmが認められ、その内部や周辺に層状に集塊あるいは散在した粒子が認められた。さらに核内や細胞質内に膜に包まれた車輪状の粒子集塊も見られた。OFVによる本病をエビネ類黄色斑紋モザイク病とした。
著者
松本 彰之
出版者
スポーツ史学会
雑誌
スポーツ史研究 (ISSN:09151273)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.55-66, 2016 (Released:2017-06-08)

The Ookunitama Shrine in Fuchu City, Tokyo, is a shrine that enshrines Ookunitama no ōkami who is the mikogami, the son of Susanoo. The Ookunitama Shrine used to be a shrine in Kokufu( the capital of the historical Provinces of Japan) that was referred to as Rokusho-no-miya Shrine and Musashi-no-Soja. The Hassaku Sumo Festival is a festival held in the Ookunitama Shrine. The sumo arena in the precincts of the Ookunitama Shrine has a monument built in August 1, 1990. The epigraph says,“ The Ookunitama Shrine Hassaku Sumo is a venerable sumo festival whose Mizuhikimaku curtain was dedicated by the Shogunate for the purpose of encouraging physical activities and which originally started as dedicatory sumo matches to pray for the peace reigns over the land and the huge harvest (of the five grains) in commemoration of the fact that Tokugawa Ieyasu-ko (Lord Ieyasu Tokugawa) made an entry into the Edo Castle in August 1, 1590”.However, currently there is no evidence for the “dedicated Mizuhikimaku curtain” or a document which provides an evidence for the“ purpose of encouraging physical activities by the Shogunate”. Most of the festivals in Japan with the word “Hassaku” are those which have their origin in August 1( August is“ Hachigatsu” in Japanese, while 1 is“ Sakujitsu” in ancient Japanese) that has the significance related to agriculture such as wish for a good harvest and disaster prevention, or those which were started by the feudal lord who gave a special meaning to“ Hassaku.” The Hassaku Sumo Festival was quite a rare case in that it was said to originate from the commemoration of the triumphal entry into the Edo Castle by Lord Ieyasu Tokugawa. This study suggests that Ookunitama Shrine and the Tokugawa Shogunate continued their close relationship, based on the historical examination of sacred treasures kept in the Treasure Hall of Ookunitama Shrine as well as the history and literature on Ookunitama Shrine. And it presents a possibility that these close relationships may have influenced the Hassaku Sumo Festival. These close relationships can be said to have had sufficient influence on Hassaku Sumo Festival at Ookunitama Shrine to be regarded as originating from the commemoration of the triumphal entry into the Edo Castle by Lord Ieyasu Tokugawa.
著者
杉森 清孝 白木 正裕 室谷 益代 松本 和基 津本 清次 大柴 三郎
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.31, no.7, pp.1820-1823_1, 1989-07-20 (Released:2011-05-09)
参考文献数
24

症例は45歳女性.ビタミンC錠(アスコルビン酸)を就寝前に飲水せずに服用した.翌朝,嚥下時に咽頭部異和感が出現し来院した.内視鏡検査で食道入口部直下より25cmまでの間に全周性びまん性に白苔の付着を認めた.生検では扁平上皮は変性し,細胞間浮腫を思わせる細胞間隙が目立ち,変性の高度な部位では微小膿瘍も散見された.粘膜保護剤服用にて,第3病日に自覚症状は消失し,第10病日の内視鏡検査では病変は消失していた. 本例で服用されたビタミンC錠は海外の市販薬で,大きさ19.3×8.1×7.6mm,pH2.42,アスコルビン酸含量995.6mgであった.これを本邦の市販薬(ハイシーS(R)錠)と比較すると,大きさは約2倍でアスコルビン酸含量は約20倍にも達し,食道炎惹起の大きな原因と考えられた. ビタミンC錠による薬剤性食道炎は,極めて稀な疾患であり,若干の文献的考察を加え報告する.
著者
倉田 和範 林田 一成 峪川 優希 渋谷 諒 安部 大昭 松本 和久 小幡 賢吾
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2015, 2016

【はじめに,目的】患者の全身状態の把握や予後予測を行う上で,身体機能評価は重要である。その評価方法としてTimed-Up-and-Go-Test(TUG)やFunctional Balance Scale(FBS)など,転倒のカットオフ値が設けられたテストは複数存在するが,それぞれ患者に努力歩行を要求したり,評価に時間を要したりと,入院中の活動性が低下したリハビリテーション(リハ)開始早期の患者には適応できないことが多い。Short Physical Performance Battery(SPPB)は,地域高齢者を対象とした身体機能のスクリーニングテストの一つであり,死亡率や施設入所の予測因子になると報告されている。SPPBは①立位テスト②4m通常歩行テスト③5回の椅子起立着座テストから構成されており,その特徴として短時間に安全かつ簡便に評価できる点が挙げられる。そこで,SPPBとその他の評価法の関係性を調査し,入院患者におけるSPPBの有用性を検証することを本研究の目的とした。【方法】対象は平成27年9月から2か月間のうちに当院を退院した,65歳以上の患者67名。このうち急遽の退院,認知症および精神疾患,患者の同意が得られない,寝たきりを含む立位保持不可等の除外基準に該当した37名を除く,30名を調査対象とした。評価項目はSPPB,TUG,FBS,Functional Reach Test(FRT),Body Mass Index(BMI),握力,等尺性膝伸展筋力および30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30)とした。それぞれの患者の退院前1週間を評価期間とし,原則1日で評価を行った。検者間測定誤差を防ぐため,検者は各評価方法を熟知した4名に限定した。TUG,FRT,握力および等尺性膝伸展筋力はそれぞれ2回ずつ行い,平均値を代表値とした。SPPBと各測定項目の関係性を,spearmanの順位相関係数を用い検討した。次に転倒のカットオフ値として報告されているFBS 45点によってROC曲線を求め,SPPBの転倒カットオフ値を算出した。【結果】男性9名女性21名,平均年齢82.9歳。下肢の骨折等による手術後11名,上肢や腹部など下肢以外の手術5名,その他保存療法14名。SPPBとの関係性はTUG(ρ=-0.82),FBS(ρ=0.89),CS-30(ρ=0.76),握力(ρ=0.60),FRT(ρ=0.65),等尺性膝伸展筋力(ρ=0.42)であり,すべて有意な相関を認めた。BMIは有意差を認めなかった。FBSの転倒カットオフ値から算出したSPPBの転倒カットオフ値は,7点であることが分かった。【結論】SPPBはFBS,TUG,FRTと強い相関関係にあることが示された。これにより,入院患者に対しSPPBを用いることで,より安全かつ簡便に客観的な評価を行える可能性が示された。SPPBは立位保持,歩行,起立から構成されているため,立位保持可能であればTUGやFBSでは困難な,リハ開始早期からの身体機能スクリーニングが可能である。また,このことから退院時評価と比較することで経時的な変化も捉えられる可能性がある。今後は症例を重ね,障害部位による違いや,これらの経時的な変化に関して検討したいと考える。
著者
上山 浩也 松本 健史 永原 章仁 八尾 隆史 渡辺 純夫
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.1169-1177, 2016 (Released:2016-06-20)
参考文献数
28

筆者らが提唱した胃癌の組織亜型・胃底腺型胃癌,Gastric adenocarcinoma of fundic gland type(chief cell predominant type),GA-FG-CCPは非常に稀な腫瘍であるが,近年,日本全国の施設で発見され,海外からも報告されるようになった.しかし,胃底腺型胃癌の診断や治療の経験が無い場合,一般的には内視鏡診断,病理診断は比較的困難と考えられ,最終的には消化管専門病理医に病理学的に確定診断されるのが現状である.したがって,内視鏡医においては胃底腺型胃癌の臨床病理学的特徴を理解することに加え,通常内視鏡で胃底腺型胃癌を疑う所見を見落とさないことが重要であり,胃底腺型胃癌を疑う病変を生検した場合には的確な情報を病理医へ伝える必要がある.本稿では,胃底腺型胃癌の臨床病理学的特徴と現状での内視鏡的特徴を説明した後,胃底腺型胃癌のNBI併用拡大内視鏡を含む内視鏡診断のポイントについて言及する.
著者
竹井 裕介 松井 亮 グェン ミン ジュン 高畑 智之 松本 潔 下山 勲
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. E, センサ・マイクロマシン部門誌 (ISSN:13418939)
巻号頁・発行日
vol.138, no.2, pp.54-58, 2018
被引用文献数
1

<p>We measured flow speed of a moving object in a water with Doppler effect using a MEMS ultrasonic receiver. This measurement is aimed for non-invasive blood pressure measurement. We proposed a wide frequency range receiver to measure both blood flow speed and vessel diameter at the same time in a blood vessel. Our sensor has a piezoresistive cantilever which is put on the boundary between air and liquid in a device. According to this structure, proposed receiver can measure acoustic waves from Hz to MHz order frequency, so that we can obtain blood flow speed (MHz order), and blood pressure change (Hz order) with the same device. On this paper, we measured flow speed ranging from 64.0 to 76.3 mm/s with 5.6 to 19% error.</p>
著者
金 ミンジュン 松本 慶江子 加藤 英樹 福岡 淳 中島 清隆
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

液相沈殿法にて合成した結晶性YNbO<sub>4</sub>の表面には水中でも機能する塩基性サイトが存在し、6炭糖や縮合有機物の逆アルドール反応を水存在下でも進行させる。本発表では、焼成温度と塩基性質の相関性に焦点を当て、塩基性質と触媒活性の相関性について議論する。
著者
高畑 智之 渡辺 諒 グェン ミンジューン 高橋 英俊 松本 潔 下山 勲
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
シンポジウム: スポーツ・アンド・ヒューマン・ダイナミクス講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp._C-8-1_-_C-8-4_, 2015

We propose a precise altitude change measurement method by sensor fusion of sensitive pressure change sensor, which is based on MEMS differential pressure sensor, and commonly used pressure sensor. Precision of the fused pressure measurement was as high as 0.1 Pa. We measured the pressure change during walking up stairs.
著者
松本 充司 池田 佳和
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会年次大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.35, pp.155-156, 2007

ITU-Tは,将来の電気通信国際標準化のあり方および現在の活動の活性化を模索するため大学との協調を開始した.これは,将来の国際標準化に結びつく課題の発掘と標準化に関わる技術の大学教育への貢献から,ITU-Tと大学とがお互いに有益な関係となることを目指すものである.本論文は現在進められている標準化機関と大学との連携について,その背景と具体的施策を述べる.
著者
ジャンサ レアンドロ 若原 俊彦 松本 充司
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会年次大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.30, pp.34, 2002

The development of educational contents, under WBT (Web-based training) technology, shows a constant growth, along with it, an accurate evaluation in terms of understanding of the students and an exhaustive assessment of the teaching methods; and they are related very closely. This paper presents the development of a web-based system for evaluation of students, and also includes a set of powerful features for the processing of this information, to enable the evaluation of the teaching methods. The results will show the tool is easy to use and how it helps the instructor to evaluate the teaching and evaluation methods used.
著者
松本 修一
出版者
慶應義塾大学湘南藤沢学会
雑誌
Keio SFC journal (ISSN:13472828)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.21-28, 2009
被引用文献数
3

特集 位置情報計測技術の応用招待論文近年、携帯電話を活用したプローブパーソン調査など交通行動調査への適用が行われている。本研究ではこのプローブパーソン調査で得られるGPS測位データを解析することによって、交通モードや移動経路、立寄り場所などの推定精度を検証するものである。具体的にはGPS携帯をお遍路さんに携帯してもらい、お寺からお寺に移動する際のGPSログデータを解析することから、移動経路や交通モードなどの把握を試みた。この結果遍路の交通モード、立寄り場所などを高い精度で推定することが出来た。
著者
秋月 有紀 岩田 三千子 奥田 紫乃 唐沢 宜典 塚田 敏美 土井 正 松本 泰幸 森下 昌治
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.59, 2008

防災対策推進地域の中でも特に津波被害予測が大きい高知県・徳島県・和歌山県・静岡県の地方自治体を視察し夜間対策の現状を調査した。どの地方自治体も、ソフト・ハードの両方若しくは片方について、災害時の住民避難における夜間対策に独自の工夫を凝らしているが、「法的規制がないため必須の整備項目にならず予算が獲得しにくい」「バッテリー交換など維持管理が難しい」「夜間の避難訓練は災害時の完全に停電した状態を設定しにくく、訓練時の安全確保も困難である」「国道の標識は設置高さ2.5m又は5mであるので避難者を対象とした誘導標識の設置場所になりにくく、管轄が異なるので容易に設置できない」「電柱への誘導標識の取付位置は道交法の関係で路面から2m以上となっており、光量が少ない器具の場合は目立ちにくく効果が期待できない」といった問題点や課題も多く、その結果、夜間対策の実態は自治体により大きく異なっている。住民避難のための夜間対策のモデルケースを委員会としてできるだけ早急に提案する必要があると思われる。