著者
武田 修平 蘇 紹華 濱田 康平 三末 和男 田中 二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.20, pp.1-8, 2015-03-06

膨大なデータの活用のために,仮説を定めずに特徴的なパターンを探すような探索的分析が行われることが多い.時刻付きデータに関してもそのような分析作業ができれば,複数の商品の購買履歴から他の商品とは違う周期性を持つ商品や突発的に販売が伸びた商品など,予期しないパターンをもつ商品を探しだすことができる.さらには,その要因を探り新たな販売戦略につながる可能性もある.ただし,時刻付きデータの可視化手法の多くは,ある種の商品の販売のような一つの事象集合に対して,1 年周期のような定められたパターンを効果的に見せるよう設計されている.そのため,周期を指定せずに周期性の強い商品を抽出するとか,何らかの周期性はあるが他とは違う傾向のある商品を抽出するといった作業には向いていない.このような問題に対して,我々は時刻付きデータの分析に有益だと考えられる特徴の洗い出しを行うとともに,定式化を行なった.さらに,それらの特徴を視覚的に観察しながら,時刻付きデータの分析が行えるツールを開発した.
著者
武田 紀久子 大久保 みたみ 高崎 禎子 唐沢 恵子 石川 尚子 大関 政康 大竹 美登利 川端 博子 斉藤 浩子 林 隆子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.3-13, 1992

東京多摩西部地区 (青梅市) の高齢者の総合生活調査の一環として食生活調査を行い, 次の結果を得た.<BR>(1) 大部分の人が1日3回の食事と, 1~2回の間食をとっていた.主食としては米飯が最も多かったが, 30%の人は夕食に麺類を摂取していた.また, 1日の平均汁物摂取は, 1.9杯であった.<BR>(2) 緑黄色野菜, 淡色野菜, 果物, 大豆製品, 卵は毎日, 魚, いもなどは週3~4回以上摂取している人が多く, 食品のバランスとしてはほぼ良好であった.酒・牛乳以外のほとんどの食品類において, 女性の摂取頻度は男性よりも高率であった.また, 男女とも自分が食事作りをする人はしない人に比べ, 毎日の摂取頻度が高い食品類が多かった。摂取頻度の高い調理法は, 魚では, 焼き魚, 煮魚, 野菜では煮物, 妙め物であった.<BR>(3) 主食となる料理では, うどん, 寿司, 赤飯が好まれた.主菜は, 男性には刺身, すき焼き等の馳走が, 女性には焼き魚, 卵焼き等の惣菜料理が好まれた.また, 女性は主菜よりも野菜中心の副菜を好む率が高かった.<BR>(4) 自分で調理を担当するのは, 女性は約50%, 男性は約10%であった.<BR>(5) 外食の頻度は月1回以上が46%を占めた.市販のおかずの利用頻度は週1回以上が約60%であり, 利用理由として男性は食品の多様性, 女性は簡便性を挙げていた.<BR>(6) 食事の満足度は97%と高率であった.<BR>(7) 子供と同隣居の高齢者は, 別居の場合よりも, 間食回数, 汁物の摂取量が多く, また, 米飯の摂取頻度や市販のおかず・外食の利用頻度も高かった.<BR>(8) 子供と別居している女性は, 98%が食事作りを担当しているが, 食品の摂取頻度は高く, 市販のおかずや外食の利用頻度は低いなど, 日頃から自分の食生活に留意しているようすがみられた.
著者
武田 則之 安田 圭吾 林 慎 後藤 忍 青山 かおり 伊藤 康文 堀谷 登美子 北田 雅久 野津 和巳 岡 暢之 加藤 譲 三浦 清
出版者
THE JAPAN DIABETES SOCIETY
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.10, pp.767-771, 1989

症例は23歳女性.1983年9月一過性のthyrotoxicosisで受診.禰漫性の甲状腺腫を認め, 抗甲状腺マイクロゾーム抗体 (MCHA) 陽性.759経口糖負荷試験で血糖前値137mg/d<I>l</I>, 2時間値271mg/d<I>l</I>.1年後妊娠し, 1984年12月帝王切開で女児出産.妊娠中free thyroxine値は正常でMCHAの抗体価は低下した.妊娠中インスリンを使用したが, 産後にSU剤に変更出産3ヵ月後にpostpartum thyroiditisによると考えられるthyrotoxicosisと糖尿病性ケトアシドーシス (DKA) を同時に発症.DKA改善後も1日30単位以上のインスリンを必要とした.抗ラ氏島細胞抗体 (ICA) は妊娠中も出産後も持続性に陽性.血中C-peptide基礎値は妊娠18週0.4ng/m<I>l</I>, 26週0.7ng/m<I>l</I>であったが, DKA発症以後は測定感度以下で, グルカゴン試験時のC-peptide反応頂値も0.7ng/m<I>l</I>と低値HLADR4を有していた.本例はNIDDMの病像で発見され, 産後にIDDMの病像が顕性化した症例と考えられた.妊娠, 出産に伴う免疫機能の変動と, IDDMの進展との関連, が示唆された.
著者
武田 英明
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.588-593, 2016-06-15

リンクト・オープン・データ(LOD)とは,セマンティックウェブ分野で開発・標準化がなされてきた技術によるウェブ上のデータを公開・利用する方式あるいは公開されたデータセットである.本稿ではまずはLODの発展の経緯を述べる.次にLODの基本的な仕組みを説明し,LODの4つの原則を紹介する.さらに,オープンデータの五つ星を含むオープンデータとの関係について述べる.その上で,技術の標準化の動向と適用分野ごとの動向について述べる.LODの適用分野としては,クロスドメイン関係,図書館・博物館関係,バイオサイエンス関係,地理情報関係,政府・地方自治体関係と共通語彙基盤を取り上げて説明する.
著者
白木 与志也 武田 甲 岡本 保 北 宜裕
出版者
日本茶業技術協会
雑誌
茶業研究報告 = Tea research journal (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
no.115, pp.21-25, 2013-06

神奈川県の「足柄茶」は,2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に伴う福島第1原子力発電所事故により放出された放射性セシウム(Cs)に汚染され,2011年5月に摘採された一番茶の生葉から当時の暫定規制値(500Bq/kg)を超える放射性Csが検出された。この規制値は荒茶などにも適用されたため,本県産の一番茶の大部分が出荷停止となり,生産者には大きな損害を与えることとなった。このような中で,筆者らはこれまでに,放射性Csは,茶の古葉及び枝に多く含まれていることや茶樹の放射性Csの低減については,古葉及び校を除去するせん枝が効果的であることを明らかにした。これらの知見をもとに,県内では生産者によるせん枝が実施された結果,2012年5月に摘採された一番茶では,放射性Cs濃度が飲用茶の基準値(10Bq/kg)以下となり,市場出荷が可能となった。ところで,日本における放射性物質に汚染された茶に関する研究は,1950~60年代に数例,今回の福島第1原発事故に関連した研究が数例ある他はほとんどなく,放射性Csの低減については,せん枝以外の報告はない。このような中で,放射性Cs濃度の高い部分を洗浄することにより,樹体の放射性Cs濃度を低減できる可能性が考えられ,モモでは樹皮洗浄による放射性物質の低減効果が確認されている。また,過去に日本で行われた研究では,茶葉の溶液浸漬による放射性物質の洗浄効果が確認されている。こうしたことから,本研究では,茶樹の高圧洗浄及び枝の酸・アルカリ溶液処理による放射性Cs濃度の低減を試みたので報告する。
著者
武田 朗子
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.254-259, 2014-05-01

機械学習の分野では,データから規則性やパターンを発見するため,しばしば数理最適化手法が用いられている.本稿では,われわれの成果も含めた2つの研究を取り上げ,ロバスト最適化がどのように機械学習において使われたかを紹介する.この研究成果の紹介を通して,「数理最適化の研究者(私)が機械学習分野で何ができたか」をお伝えしたい.
著者
谷村 雅子 宮村 紀久子 武田 直和
出版者
The Genetics Society of Japan
雑誌
遺伝学雑誌 (ISSN:0021504X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.137-150, 1985
被引用文献数
17

With the aim of elucidating the origin and the route of transmission of enterovirus 70 (EV70), we constructed a phylogenetic tree using the base sequence variation deduced from the oligonucleotide map of the virus genomes of 16 strains isolated between 1971 and 1981 in different parts of the world. For this purpose, we estimated the evolutionary rate of EV70, taking advantage of the fact that the dates of isolation of the strains are precisely known. Furthermore, the divergence times between viruses were estimated using base sequence variation, the evolutionary rate and the sampling times of the strains. The phylogenetic tree and the divergence times between the branches were estimated simultaneously by UPGMA. The phylogenetic tree constructed is in good agreement with epidemiological evidences of EV70, indicating the valid estimation of the tree. It is also shown that the evolutionary rate of EV70 is extremely rapid and constant.
著者
阿部 渉 武田 正倫
出版者
国立科学博物館
雑誌
国立科学博物館専報 (ISSN:00824755)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.165-177, 2000
著者
原 直 宮島 千代美 伊藤 克亘 武田 一哉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.136, pp.167-172, 2006-12-21
被引用文献数
5

実際の利用環境に近づけた被験者実験を行うために、WWW 経由でカスタマイズ可能な音声対話システム及びそのデータ収集システムを構築した。本システムのユーザは自分のPCに音声認識システムをインストールし利用する。不特定多数のユーザに対応するために、インターネット上に用意されたリモートサーバ上で各ユーザが本システムのカスタマイズすることが可能である。さらに、本システムを利用する各ユーザのPCで収録された音声データはインターネットを通してリモートサーバに送信される。本システムを利用することにより、複数のユーザによる実環境下における音声認識システム利用時データを収集することが可能になる。本論文では実際に本システムを使用したフィールドテストを行いデータ収集及び分析を行った。インターネット上に公開して2ヶ月間で59時間のデータが収集され、そのうち約5時間41分のデータ(11351個)が音声区間として検出されていた。認識実験の結果、検出された音声データからシステムに対して発話されていた音声データ4716発話を評価用データとした場合の単語正解率は66.0%であり、各ユーザ毎に教師無し MLLR 適応を行うことで単語正解率は70.5%に向上した。We developed a user customizable speech dialogue system and a framework for automatic speech data collection in field experiments over the Internet. Users can download and install the speech dialogue system onto their own PCs and customize the system on a remote server for their own use. The speech dara recorded on their PCs are transferred to the remote server through the Internet. The system enables us to collect speech data spoken by many users with wide variety of acoustic environments. During a two-month field test, we obtained 59 hours of recorded data including 5 hours and 41 minutes detected as speech, which corresponds to 11351 speech segments. The word correct rate for the 4716 speech utterances spoken to the dialogue system was 66.0%, which was improved to 70.5% after applying unsupervised MLLR for each user.
著者
武田 勝藏
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.456-458, 1923-05

書評
著者
武田秀一 著
出版者
兵書出版社
巻号頁・発行日
1935