著者
武田 和義 高橋 秀和
出版者
日本育種学会
雑誌
育種学研究 (ISSN:13447629)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.1-8, 1999-03-01
被引用文献数
1

ムギ類の作期にほとんど雨の降らない夏雨型の半乾燥地では, 種子を深播して土壌深部の水を利用するため, 深播した場合にも出芽し得る深播耐性が必要である.オオムギ5,082品種とコムギ1,214品種を用いて深播耐性の品種変異を評価し, 極強品種を選抜した.深播耐性には大きな遺伝変異があり, 種子の大きさならびに幼芽の伸長量と関係があって半矮性品種の深播耐性は弱い.同質遺伝子系統対を比較したところ皮性オオムギの方が裸性オオムギよりも強かった.

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著者
武田 洋幸 五所 恵実子 鹿野 悠 曇 由紀子 久保 健雄 横山 広美 蓮尾 一郎 佐藤 薫
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.3-7, 2013-05

第12回理学系研究科諮問会/第6回理学部学生選抜国際派遣プログラム/プログラムに参加して/留学生・外国人研究員・理学部教職員の懇談会/祝2012年度学修奨励賞・研究奨励賞・総長賞受賞/高校生のための春休み講座2013/第23回理学部公開講演会開催される/理学部・理学系研究科女子学生の声
著者
武田 清子
出版者
国際基督教大学
雑誌
国際基督教大学学報. I-A, 教育研究 (ISSN:04523318)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.1-54, 1962-12

In the history of modern Japanese educational thought, the Pestalozzian movement was once influential throughout the nation. This was during the Meiji period. Originally Pestalozzi had a unique structure of thought composed of a profound understanding of man based upon Christian concepts (though he was influenced by Rousseau), a deep interest in helping poor children to realize their true humanity in spite of the distorted conditions of their existence, and a new educational method or technique of accomplishing this. However the technique of Pestalozzianism has often been adapted without the underlying philosophy of concern for humanity. Takamine Hideo, a graduate of Fukuzawa's Keio and later a principal of Tokyo Normal School and promoter of Pestalozzianism, was educated at Oswego Normal School which had adapted "Pestalozzianism" with its special emphasis on the method of "object lessons ". This method was introduced through England which had a unique emphasis on pedagogical techniques, and whose methods easily spread all over America in the time of industrial growth after the Civil War. In this paper I intend to re-examine and analyze the nature and problem of the type of liberal education which was labeled as the "Pestalozzian movement" and which was regarded as contradictory to nationalistic education in modern Japan, but which as a technical method of education, having been cut off from its spiritual root, was rather easily integrated with the moral education based upon Confucianism and Emperor worship and with the Japanese mythical view of history. I also contrasted this kind of adaptation with the educational thought of two Japanese Christian educators: Ishii Jyuji, the founder of the Okayama Orphanage, and Tomeoka Kosuke, the founder of the "family school" for juvenile delinquency, who in their understanding of man, their basic motive and method of education had much in common with that of Pestalozzi, although they have been almost entirely neglected in the history of modern educational thought in Japan.
著者
武田雪夫 著
出版者
朝日新聞社
巻号頁・発行日
vol.中支の巻, 1940
著者
宮村 達男 吉田 弘 清水 博之 PHAN Van Tu 米山 徹夫 萩原 昭夫 松浦 善治 武田 直和 RADU Crainic DELPEYROUX F CRAINIC Radu
出版者
国立感染症研究所
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

ポリオウイルスは代表的なエンテロウイルスであり、経口感染によりヒトからヒトへと伝播する。そしてヒトのみが唯一の感受性自然宿主である。糞口感染が日常的におこらないような衛生状態が恒常的に保たれれば、ポリオの伝播は次第に絶ち切られ、ポリオという疾患は消滅するはずである。一気にポリオを根絶する為には、更に強力な免疫計画とサーベイランスが必要であり、この目的をもって世界レベルの根絶計画がWHOの強力な指導のもとにスタートした。我が国の属する西太平洋地域では野生株ポリオウイルスは激減しているが、本研究は最後までウイルスが残っているベトナムをその対象領域として、野生株ポリオウイルスが弱毒性ワクチン株に置き換えられてゆく最後の過程を検証することにある。1997年、ベトナムでは1例、隣国のカンボジアでは8例の野生株が分離された。これらは現地で急性弛緩性マヒ(Acute Flaccid Paralysis:AFP)を生じた小児の糞便検体が当研究室に送付され、ウイルス分離、同定、型内鑑別が行われたものである。そしてこれらの分離株のVP-1領域の塩基配列を決定し、これまで周囲で分離されていた野生株と比較した。その結果、インドシナ半島で複数存在していた株のうちの一つのみが残っていることがわかった。北ベトナムでAFP例から分離されたウイルスは、ここ2年間、すべてワクチン由来株であったが、この1年はワクチン株の分離も減少している。一方、南ベトナムの国家ラボで得られた成績と日本のラボでの成績には、一部不一致がみられた。その問題点を解決する手段として、野本らにより樹立されたポリオウイルスのレセプターを発現しているマウス細胞株(Lα細胞)を用いた、ポリオウイルス選択的なウイルス分離が提唱され、実行されつつある。かくして、1997年3月19日のカンボジアの1例を最後として、野生株は分離されておらず、これが最後の例となるか、更なる強力な監視が必要である。
著者
廣瀬 雅治 岩崎 花梨 野尻 梢 武田 港 杉浦 裕太 稲見 昌彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.71, pp.1-5, 2014-03-06

味わいは味覚だけでなく聴覚,視覚,触覚,あるいは個人の経験や文化的背景など,様々な情報に基づいて知覚される感覚である.我々は食事の動作の中から,食器を通じて知覚する食材の重みと,そこから引き起こされるクロスモーダルに着目し,フォークと調味料で構成されたエンターテイメントシステム 「おもみ調味料グラビトミン酸」 を制作した.この装置を使えば,体験者自らが "おもみ" という調味料を振りかけるインタラクションを行いながら,食品の重みを変化させることができる.この一連の動作により,触覚情報である食品の重みの変化から引き起こされる,味覚や歯応えの変化を知覚することで,普段と異なる食体験を楽しむことができる.The flavor of food is not just limited to the sense of taste, but it changes according to the perceived information from other perception such as from the auditory, visual, tactile sense or through individual experience or cultural background etc. Our proposed entertainment system "Gravity Spice" focuses on the cross modal of our perception, where we perceive the weight of food when we carry the utensil. This system consist of a fork and a seasoning called the "OMOMI". User can change the weight of the fork when flaking the seasoning onto it. Through this sequence of actions, user can enjoy a different eating experience, which may change the taste of their food or the feeling of the food when they are chewing it.
著者
武田 行生 舟橋 宏明
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.59, no.560, pp.p1142-1147, 1993-04
被引用文献数
8

When all input links, except one, are fixed in a mechanism of parallel manipulator with N degrees of freedom (dof), N kinds of mechanisms with a single dof can be obtained, and pressure angles corresponding to each mechanism can be defined. In order to transmit power efficiently from input links to the output link, all of the values of cosines of the pressure angles must be as big as possible. Then, the present paper proposes a new transmission index (TI) for parallel manipulators based on the power transmitted from input links to the output link, which is defined as the minimum value of cosines of the pressure angles. For planar and spatial parallel manipulators, static force analyses are carried out, and the relationships between TI and joint forces are studied. Working spaces of parallel manipulators with consideration of motion transmissibility are also shown.
著者
山崎 慎一 木村 和彦 本吉(手嶋) 博美 武田 晃 南條 正巳
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.30-36, 2009-02-05
被引用文献数
3

筆者らは土壌中における各種元素の分布と挙動に関する研究は周期律表に沿ってなるべく多くの元素を対象に、理想的には全元素を対象に、組織的、系統的に行うべきであるとの立場で研究を実施してきている。したがって、ある特定の元素のみを取り上げて研究を進めることには一定の距離を置いてきていた。しかし、コーデックス委員会による食品中のCd(カドミウム)基準値が議論されたことが契機となって、目下日本国内においてはCdに関して数多くの調査研究が実施されている。それに関連し、土壌中におけるCd濃度に関しても種々議論されているが、中には不正確な情報すら流されている現状がある。さらには、我々のこれまでに提供してきたデータが誤って解釈されている例もみられることから、今回はすでに公表している1500点余りの各種土壌試料中の40〜60種類の元素濃度の情報の中からCdを中心により詳細に検討し、発表することにした。
著者
森本 茂雄 畠中 啓太 童 毅 武田 洋次 平紗 多賀男
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.112, no.3, pp.292-298, 1992
被引用文献数
22 9

Permanent magnet synchronous (PM) motors are widely used for industrial applications. In traction and spindle drives, the constant power operation and wide speed range are desirable. With DC motor drives, these are achieved by the appropriate reduction of the field current as the speed increases. In the PM motor, the direct control of magnet flux is not available. The air-gap flux, however, can be weakened by the direct axis armature reaction. This control technique is called "flux-weakening" instead of "field-weakening". This paper describes a variable speed drive system of PM motor for the constant power and wide speed range operations. In the proposed control system, a novel flux-weakening technique is applied. The current vector is controlled so that the maximum torque per armature current can be obtained at low speeds and the terminal voltage is kept within its limited value at high speeds. The control performances are examined by the simulations and the experimental results.
著者
川地 慎一 武田 純
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.441-444, 2006 (Released:2009-01-19)
参考文献数
9
被引用文献数
3

49歳の2型糖尿病の男性.2000年にインスリン導入されたが自己中止となり,2001年6月に再開された.10月よりペンフィル®Nで掻痒をともなう局所の発赤を認めるようになった.徐々に増悪し,2002年1月に全身掻痒と呼吸苦が出現した.インスリン特異的IgEの上昇を認め,ヒトインスリンとプロタミンのいずれにも有意のアレルギー反応を認めたのでインスリンアレルギーと診断した.皮内テストでは各種インスリン製剤に即時型アレルギー反応を認めた.迅速脱感作が奏効しなかったので抗アレルギー剤を併用したところ,ペンフィル®Rとノボリン®Uに対する反応が抑制できたので,同療法にて退院となった.以降,皮下注射でアレルギーを認めなかった.2004年に特異的IgEの陰性を確認した上で,抗アレルギー剤を中止した.以後も再燃を認めず,脱感作に成功したと判断した.抗アレルギー剤の併用により脱感作できた稀有な全身インスリンアレルギーの症例である.
著者
武田祐吉 編
出版者
三省堂
巻号頁・発行日
1934
著者
中込 さと子 柊中 智恵子 武田 祐子 佐々木 規子
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究プロジェクトの目的は単一遺伝子疾患や染色体異常をもつ人と家族の自助グループ(以下、遺伝サポートグループ)と看護職が、個人、家族、社会の健康問題を解決するための協働方法、それによりどのような変化がおこるかを探ることである。7疾患のサポートグループから協力を得、患者家族が抱える課題について、サポートグループと看護師のコミュニケーションを図る企画を行った。看護ケアに仲間支援を導入することが有効である可能性が示唆された。サポートグループと協働すべき課題は、生活に伴う症状管理方法の改善、本人や家族が抱える価値変容を支えること、ケア負担の軽減と親きょうだい亡き後の第二の生活環境の整備であった。
著者
中路 達郎 武田 知己 向井 譲 小池 孝良 小熊 宏之 藤沼 康実
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.205-213, 2003-08-16
被引用文献数
3

4年生ニホンカラマツ(Larix kaempferi Sarg.)植林地において,夏季の葉群の分光反射率と,純光合成速度,クロロフィル蛍光および葉内色素の日変化を同時に観測し,葉内色素量や光合成活性と分光反射指標(NDVIおよびPRI)の関係を検討した。日変動を示したNDVIとPRIはともに,葉内のクロロフィル濃度や総カロテノイド濃度と有意な相関関係になかった。NDVIは,純光合成速度との間には正の相関が認められたが,弱光条件下では,その関係にばらつきが生じた。PRIはキサントフィルサイクルの酸化還元状態を反映し,光合成における光利用効率と光化学系II量子収率の日変動との間に正の相関関係にあった。光合成活性との間の相関係数は,NDVIよりもPRIで高い値が得られた。以上の結果より,カラマツの光合成の日変化に注目した場合,リモートセンシングによって得られるPRIは,光合成の光利用効率を評価する指標として有効であることが明らかになった。
著者
武田 英明 松村 真宏 相澤 彰子 市瀬 龍太郎 相原 健郎 大向 一輝 Cazabet Remy Putzke Johannes 後藤 孝行 朱 成敏 桂井 麻里衣
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

Web上の創作活動は新しい創作スタイル、すなわち大規模かつ物理的接触のないコミュニティにおいてお互いの創作を利用し合うという互恵的関係によって創発的に制作されている。本課題ではこのようなオンラインコミュニティにおける創作活動を分析してモデル化を行い、その支援を行う仕組みについて研究を行った。ニコニコ動画のデータを収集し、そのデータにおける創作の影響関係について、コミュニケーションモデルによって分析し、特徴を明らかにした。またその影響関係を多様な視点で可視化するシステムを構築した。このほか、twitter, 学術論文、Wikipedia 等における共同的作業についての分析も行った。
著者
武田 佐知子 池田 忍 脇田 晴子 太田 妙子 堤 一昭 井本 恭子 千葉 泉 福岡 まどか 三好 恵真子 宮原 暁 住村 欣範 深尾 葉子 生田 美智子 松村 耕光 藤元 優子 宮本 マラシー 竹村 景子 中本 香 藤原 克美 古谷 大輔 村澤 博人 鷲田 清一
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

本研究の成果は大きく分けて二つある。一つは、従来のカタログ的な着衣研究ではなく、個別地域の具体的な文脈から引き離さず、着衣、身体、女性の関係を読み解くための共通の枠組を構築し、ローカルな視点とグローバルな視点の接合によって開ける多様性のなかの着衣研究の可能性を提示したことである。男性身体の周縁に位置づけられた女性身体の可変性、着衣による身体のイコン化と増殖現象、共同体による着衣身体の共有と変換、ジェンダー秩序のなかで受容される女性身体の意味とその操作、そして既存の共同体の集合的に実践や意識/無意識が、視覚表象と深く関わり相互交渉がなされていることを明らかにした。二つめは、日本では「着衣する身体の政治学」と題し、タイでは「着衣する身体と異性装-日・タイの比較-」と題した国際シンポジウムを開催し、単に抽象的、モデル的に着衣研究の事例を理解するのではなく、現場に即した肌に触れる知を通して、実践知と暗黙知を提示したことである。
著者
水上 里美 武田 潔 赤田 辰治 藤田 隆
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.633-641, 2001-10-05
被引用文献数
2

水田土壌の糸状性酢酸利用メタン生成菌の存在形態を検討するとともに、水田土壌から糸状性酢酸利用メタン生成菌K-5菌株を分離し、菌学的特徴を明らかにした。また各地の水田土壌を採取し、糸状性酢酸利用メタン生成菌の分布について検討した。 1)水田土壌の糸状性酢酸利用メタン生成菌の菌数は湛水期、落水期ともに球状酢酸利用メタン生成菌より1桁少なかった。しかし酢酸培地で繰り返し培養を行い、糸状性酢酸利用メタン生成菌を選択的に集積させることができた。 2)水田土壌の糸状性酢酸利用メタン生成菌は土壌粒子と植物遺体に生息したが、湛水下の水田では植物遺体に多く生息していると思われる。糸状性酢酸利用メタン生成菌はフロックを形成せず、伸長した糸状性の細胞形態で生息した。 3)分離されたK-5菌株は短い糸状性細胞形態を特徴とする菌種であった。超薄切片の電子顕微鏡観察から、K-5菌株は細胞膜の外側に電子密度の濃い2層の鞘を持つことが明らかにされた。 4)K-5菌株の菌学的特徴は、メタン生成菌特有の緑青色の蛍光を示す短い糸状性細胞形態であること、コロニーを形成すること、酢酸を唯一の基質としメタンを生成することである。K-5菌株は好気的環境下ですぐに死滅しなかったが、乾燥に対しては耐性がなかった。 5)北海道から九州までの各地の水田土壌から糸状性酢酸利用メタン生成菌を分離することができた。水田土壌の糸状性酢酸利用メタン生成菌は土壌の理化学性の特徴や気温の差異にかかわらず、広く水田土壌に生息するメタン生成菌であることを示唆している。