著者
宮原 広翼 江尻 祐介 池田 栄次 佐々木 泰芳
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.2G3OS2a02, 2019 (Released:2019-06-01)

IoT技術や各種センサーの進化によって、ヒト・モノに関連する膨大な情報をデータ化、蓄積できるようになってきた。同時にビッグデータ解析やAI(人工知能)の活用によって、新たな価値創出を目指す動きが世界的に加速している。 一方で、多くのデータが組織やシステムに閉じて蓄積されているため、組織を超えて相互利活用可能な状態になっておらず、データが経営資源として資産化されていない。富士通はブロックチェーン技術をベースに、信頼のおける関係者同士が参加し、データを用いたイノベーション活動を促進するサービス「Virtuora DX データ流通・利活用サービス」(以下、Virtuora DX)を発表した。 本システムでは、東京大学・大澤幸生研究室によって提唱された「データジャケット」と「KeyGraph」の概念を取り入れており、各企業が保有するデータの概要情報を安心・安全に共有・可視化することで、企業を超えたデータ流通・利活用とアイデア創出が可能となる。 本稿では、アイデア創出が必要な利用者の状況に応じて、「KeyGraph」の見方を柔軟に変更できる方法を考察・検討した。
著者
江尻 有郷
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
大学の物理教育
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.111-114, 2017

<p>1.はじめに</p><p>我が国の物理オリンピック活動は10年以上となった.そもそもの始まりを思い起こしてみたい.2004年,日本学術会議物理学研究連絡会議 (物研連) 開催中のある日,当時,物研連議員で</p>
著者
江尻 英治 岩楯 智哉
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.850, pp.16-00484-16-00484, 2017 (Released:2017-06-25)
参考文献数
16

The straight-bladed vertical axis wind turbine is one of the promising candidates for next-generation power sources because of its high efficiency, quiet operation and structural simplicity. Fewer wind turbines of this type have been manufactured and used so far compared with other types like the horizontal type. Therefore, further improvement in efficiency is essential in order to promote their widespread use. The purpose of this study is to better understand the influence of the blade profile of the straight-bladed vertical axis wind turbine on flow and aerodynamic performance and to improve wind turbine efficiency. Unsteady two-dimensional flow through a wind turbine with a symmetrical blade profile, the diameter of which was 3 m, was numerically computed with a commercial CFD code and the results were analyzed. A wind turbine with outward-cambered blades was then designed in order to increase the rotational force acting on the blade along with a wind turbine with inward-cambered blades for comparison. The computational results showed that the wind turbine with outward-cambered blades was better in performance than the ones with symmetrical or inward-cambered blades. Experiments using small wind turbine models, the diameter of which was 200 mm, were carried out in order to verify the computational results. The experimental results showed the same tendencies as the computational results in spite of the difference in scale, Reynolds number and blade number. The effects on flow and performance were also analyzed by additional computations performed with the same CFD code.
著者
渡邉 竜太 森部 絢嗣 矢野 航 佐藤 和彦 小萱 康徳 江尻 貞一
雑誌
岐阜歯科学会雑誌 = TheJournal of Gifu Dental Society (ISSN:03850072)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.137-140, 2014-11-20

2011年度朝日大学歯学部の解剖実習に用いた84歳女性解剖体において、左椎骨動脈が直接大動脈弓から起始する例を認めた。大動脈弓から起こる左椎骨動脈は大動脈弓の分枝の破格の一つで、その出現率は約5%と報告されている。大動脈弓の枝の由来と破格について、発生学的な考察を加えた。
著者
江尻 桂子
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.431-440, 2013 (Released:2015-03-21)
参考文献数
39

本稿では、障害児の母親の就労について検討した国内外の研究を総覧し、これまでの知見をまとめた。国外の研究からは、(1) 障害児の母親において、就労の困難や労働時間の短縮といったワーク・ロス(労働損失)が生じていること、(2) ワーク・ロスの生起には、障害児本人および家族に関わる要因(障害の重さや世帯構成など)のほか、地域を基盤とした医療体制や支援サービスの充実が関与していること、また、(3) 母親の就労の有無は、母親の精神的健康や収入に影響していることが示されている。国内の研究からも、(1) 障害児の母親において就労困難がみられること、(2) その背景には、子どものケアに関わる社会的資源の不足をはじめとしてさまざまな要因が存在していることが指摘されている。以上の結果をもとに、今後、わが国において障害児の母親の就労問題を検討するにあたって、どのような研究が必要であるかを議論した。
著者
江尻 芳則 櫻井 健久 黒川 博 鈴木 邦司 坪松 良明 畠山 修一 有家 茂晴 荒山 貴慎 廣山 幸久 長谷川 清
出版者
一般社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集 第25回エレクトロニクス実装学術講演大会
巻号頁・発行日
pp.217-218, 2011 (Released:2014-07-17)

近年、Au価格の上昇に伴い、AuワイヤボンディングからCuワイヤボンディングの適用の割合が増えてきている。セカンド側(パッケージ基板との接続)において、Cuワイヤボンディングにした際の接続信頼性について報告が無い。そこで、パッケージ基板の端子の表面処理とCuワイヤボンディング接続信頼性について検討した。Cuワイヤと十分な接続信頼性を得るためには、Auワイヤの場合と比較してAuめっき皮膜を厚くする必要があることが分かった。また、無電解Ni/Pd/Auめっき技術において、従来のAuワイヤボンディング同様に優れた信頼性を得られることが分かった。
著者
足立 俊明 前田 定廣 宇田川 誠一 山岸 正和 佐伯 明洋 江尻 典雄
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

リーマン多様体の構造を考察する場合、測地線の研究は非常に有益な手がかりを与える。本研究では、曲線族の種類を増やすことでより多くの情報を獲得し多様体の構造をより詳しく調べられるのではないかという視点に立ち、ケーラー多様体をケーラー形式の定数倍というケーラー磁場による軌道を中心にして考察を行った。1比較定理ケーラー磁場の軌道を基に線織面上に作ったクロワッサン形について、断面曲率の上からの評価の下に周の長さを複素空間形内の弓形の周の長さで評価することができた。逆に断面曲率の下からの評価の下に扇形の弧の長さを複素空間形内の扇形の弧の長さで評価することができた。2複素空間形内の測地球上の佐々木磁場による軌道の考察ケーラー磁場を磁性単体の立場から測地球上の軌道と半径方向とに分解して考察する基礎として、複素空間形内の測地球上で佐々木磁場を考え、その軌道を構造れい率により分類し軌道の周期などの性質を考察した。測地球は佐々木多様体としてのモデル空間であるが、複素空間形上のケーラー磁場の軌道と様子を異にし同じ周期を持つ互いに合同ではない軌道が存在することがわかった。3等長はめ込みによる特徴付けケーラー多様体を実空間形に等長的に埋め込むという構造剛性の下で曲線族としては2次的な点を持つという形に緩めて考察を行った。埋め込みの誘導写像が2次性と測地曲率の対数微分を保つという条件の下ではケーラー多様体は複素空間形の全臍的はめ込みか第1標準はめ込みになる。2次性を保つという条件を緩め外形が2次的であるとすると平行に埋め込まれる階数2のエルミート空間が追加される。
著者
大仁田 義裕 加藤 信 小森 洋平 酒井 高司 橋本 義武 小池 直之 田中 真紀子 入江 博 宇田川 誠一 谷口 哲也 GUEST Martin 田丸 博士 江尻 典雄 安藤 直也
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2005

微分幾何学における部分多様体論は,ガウス以来の歴史の長い学問分野で,常に他の諸分野と関わりながら発展してきた.本研究課題は,有限次元および無限次元リー理論,幾何学的変分問題,可積分系理論,幾何解析等の分野と関わり,伝統的な方法を踏まえ無限次元的手法まで視点を広げて,部分多様体論の研究を広範かつ集中的に組織・推進した.有限次元および無限次元等径部分多様体,ラグランジュ部分多様体のハミルトン変分問題,調和写像と可積分系等を研究推進,新しい方法と結果を与えた.また,この研究領域における国際的な協力体制を整備し,若手研究者たちの活動も大いに促進した.
著者
中村 卓司 阿保 真 江尻 省 SHE Chiao-Yao YUE Jia 原 貴洋
出版者
国立極地研究所
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

高度100km付近には、ナトリウム原子、鉄原子など様々な金属が原子状態で存在する金属原子層がある。本研究では、この層に地上からレーザー光を照射して、遠隔地との通信を行うと同時にこの付近の高度の大気の様子を調べる大気観測を行うことのできるシステムについて、首都大学東京と国立極地研究所の5.3km離れたキャンパス同士で送受信実験を行い、また観測法/通信法を詳細に検討を行って、実現可能であることを示した。
著者
江尻 全機 藤井 良一 桜井 治男 飯島 健 福島 直
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.74, pp.1-9, 1982-02

地球磁場の精密な測定を目的としたMAGSAT衛星が, 米国宇宙航空局によって1979年10月30日に, 低高度・準極軌道に打ち上げられた.これまでのPOGOやTRIADやISIS衛星の磁場測定と較べ, 測定精度および時間分解能が良いこと, データが連続的で衛星軌道が常に朝-夕方子午面内にあるという特徴を活用し, 初期データ(1979年11月2日&acd;4日)を用いて特に高緯度地方の沿磁力線電流(以下FACという)の特徴を調べた.これまでの結果に加え, (1) FACの緯度方向の幅が, 今までの結果より拡がっていることが判明した.特に高緯度側の領域Iの緯度方向の拡がりが約2°&acd;3°位であるのに対し, 低緯度側の領域IIは約5°位拡がっている.(2)朝側および夕方側で連続して観測されたFACは, 非対称性を持っており, さらに南北両半球でも非対称であることが判明した.
著者
佐藤 夏雄 山岸 久雄 宮岡 宏 門倉 昭 岡田 雅樹 小野 高幸 細川 敬祐 江尻 全機 田口 真 岡野 章一 元場 哲郎 田口 真 海老原 祐輔 利根川 豊 岡野 章一
出版者
国立極地研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

オーロラは南北両半球の極域で起こっているが、その形が似ている場合や全く異なる場合がある。南極昭和基地と北極域アイスランドは1 本の磁力線で結ばれた共役点ペアの位置関係にある。この利点を最大限活用してのオーロラの形状や動きを同時観測し、南北半球間の対称性・非対称性の特性を研究してきた。特に、爆発的オーロラ現象のオーロラ・ブレイクアップとその回復期に出現する点滅型の脈動オーロラに注目して観測研究を行なった。交付額