著者
後藤 洋三 池田 浩敬 市古 太郎 小川 雄二郎 北浦 勝 佐藤 誠一 鈴木 光 田中 努 仲村 成貴 三上 卓 村上 ひとみ 柳原 純夫 山本 一敏
出版者
JAPAN ASSOCIATION FOR EARTHQUAKE ENGINEERING
雑誌
日本地震工学会論文集 (ISSN:18846246)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.5_97-5_117, 2015

東日本大震災の津波避難の実態を分析するため、研究者、技術者の有志が任意参加の連携組織「東日本大震災津波避難合同調査団」を結成し、重複調査を避け調査モラルを向上させるべく連絡を取り合って調査を実施した。本報告はこの調査団発足の経緯を述べたうえで調査団の中核として活動した山田町・石巻市担当チームの調査方法とその実施状況、ならびに住民の避難に関わる背景的事象の調査結果を述べる。収集した被災者の避難データの特性については別途に取り纏め報告する。山田町・石巻市担当チームの調査に対する被災住民の苦情は聞かれず、むしろ信頼関係のもとで避難の実態解明に役立つ情報を多数得ることが出来た。著者等は山田町・石巻市担当チームの調査データとその調査経験が活用されることを期待して本報告を取りまとめている。
著者
池田 奈実子
出版者
日本茶業技術協会(農林省茶業試験場内)
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.75, pp.13-17, 1992

1) クローズド・パネルによる煎茶の官能審査法について検討した。8品種の一番茶を試料として用いた。審査経験のほとんどない11名を含む野菜茶試職員及び依頼研究員14名をパネルとした。評価は,1人ずつ香気,滋味について10点満点で行ったが,パネル間の採点の平均,分布にばらつきがみられたので,順位づけを行って解析した。パネル14人のKENDALLの一致係数は,香気,滋味とも統計的に有意で,パネルの間には,共通の好みがあるといえた。審査経験のあるパネルの判定はよく一致した。この方法は,一般的な嗜好を調査する場合に有効な方法であると考えられた。<BR>2) 試験場一般公開日の参観者129人を対象として,新品種'めいりょく','おくゆたか',主要品種'やぶきた'の嗜好調査を行った。評価は順位法で行った。'やぶきた','おくゆたか','めいりょく'の順で好む人が最も多かったが,年齢により,嗜好に差がみられた。
著者
池田 史子
出版者
山口県立大学
雑誌
山口県立大学國際文化學部紀要 (ISSN:13427148)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.A21-A27, 2004-03-25

Nouns in the Iki Katsumoto dialect have two types of accent systems ; one is the oxytone, and the other is the proparoxytone. However, there is only one type of accent system in 1-mora nouns. Compound nouns also have two types of accent systems ; one is the oxytone, and the other is the proparoxytone. When a 1-mora noun is independent, the accent has only one type. However, when it becomes the second element of a compound noun, a potential distinction between the oxytone and the proparoxytone is maintained. By observing the rule of compound accents, it becomes possible to point out the internal reconstruction of the pitch of the past 1-mora nouns.
著者
池田 宏樹
出版者
千葉経済大学
雑誌
千葉経済大学短期大学部研究紀要 (ISSN:13498312)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.一-一六, 2013-03-31

The Great Kanto Earthquake caused big damage in Chiba Prefecture. The research of The Great Kanto Earthquake is many even in Chiba Prefecture. However, there is little research with regard to the makeshift measure immediately after the Great Kanto Earthquake. People who suffered damage with the earthquake disaster there are not a house and food is poor and camped for 10 days. 95% of people of Awa-gun Houjoucho lost the house. Houever, there is not research that announnced their life. As for this calamity the rumour exerted a big influence. And the Korean slaughter event occurred. Japanese is misitaken by Korean in the Great Kanto Earthquake and killed. Youths took an active part with the volantary service in the Great Kanto Earthquake. I want to announce there problems with this paper.
著者
倉盛 三知代 登尾 節子 池田 のり子
出版者
和歌山大学
雑誌
和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要 (ISSN:09182683)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.85-96, 1994-03-31

家庭科における環境教育の指導案・指導法の検討を目的とし,炊飯の学習に環境問題(生活排水)を導入した(A)・(B)2つの授業実践を試みた。(A)は学生による模擬授業(B)は小学校教諭による現場の授業である。次にそれらの実践について,4つの項目を立て,3つの観点から考察を行った。すなわち「授業記録」「授業展開の考察」「授業の成果」「授業の問題点」について,児童の興味・関心・実態との関連,指導の流れの適切性・道すじの論理性,授業の実践性の3観点から考察を進めた結果,指導案,指導法ともにほぼ成果を問えるものであった。(A)・(B)両実践の比較を通して言えることは,環境問題は複雑な内容をもつものなので,その教材化にあたっては,地域に即してより身近な題材をとりあげ,問題原因の所在への考え方をポイントにおき,より具体的な指導法の工夫が必要であることが,改めて確認されたことである。
著者
高安 浩平 村井 妙 安野 恭平 小林 亮介 池田 智武 上家 潤一 代田 欣二
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.105-111, 2016 (Released:2016-07-09)
参考文献数
19
被引用文献数
1

8歳,未去勢雄の右側大腿部皮膚に発生した小腫瘤を骨外性粘液性軟骨肉腫と診断した。組織学的に腫瘍は小葉構造を示し,血管に乏しく粘液性基質に富んでおり,腫瘍細胞は多形性で特徴的細胞索を形成していた。免疫染色で腫瘍細胞はvimentin,S-100a,neuron-specific enolaseおよび synaptophysin に陽性を示した。切除手術6ヵ月後には再発や転移を認めなかったが,15ヵ月後には右大腿部から腹部に亘る大きな再発腫瘍と多発性肺腫瘍を認め,剖検により,これらの腫瘍が原発腫瘍と同様であり,軟骨や骨を侵襲していない事が確認された。
著者
川原 昭文 東 亮太郎 池田 雄一郎 河合 賢 加藤 佳一 早川 幸夫 辻 清孝 米田 慎一 姫野 敦史 島川 一彦 高木 剛 三河 巧 青野 邦年
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.15, pp.13-18, 2012-04-16
被引用文献数
1

TaOxを用いたReRAMの高速な書換え性能とクロスポイントメモリセルアレイ構成におけるスニーク電流を低減する書込みアーキテクチャにより、443MB/s(サイクル時間17.2ns、64bit並列)と、従来比約2倍の高速な書込みを実現する0.18μm 8Mbit多層クロスポイント型ReRAMマクロを開発した。
著者
山口 耕平 吉田 有紀 相谷 芳孝 池田 澄美
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.35 Suppl. No.2 (第43回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A0004, 2008 (Released:2008-05-13)

【目的】 臨床において整形外科疾患患者の呼吸運動にアプローチすることで症状が改善することを経験する。呼吸筋と姿勢制御の関係や呼吸機能における体位の影響などを報告する文献は散見されるが、呼吸運動と姿勢や脊柱可動性との関連性について報告した文献は少ない。本研究では脊柱アライメントおよび脊柱可動性に着目し、呼吸時胸郭・腹部周径変化との関係について報告する。【方法】 対象は、本研究の内容を十分説明し同意を得た地域在住女性高齢者24名(年齢:68.3±7.9歳)である。脊柱アライメント測定はIndex社製スパイナルマウスを用いた。測定は坐位で行い、安静位・脊柱最大伸展位・脊柱最大屈曲位の3肢位で測定し、各肢位における胸椎・腰椎・骨盤アライメント(屈曲・前傾が正の値)を得た。また、脊柱最大伸展位における脊柱角度を胸椎・腰椎伸展可動性、骨盤については前傾可動性とした。最大屈曲位からも同様に胸椎・腰椎屈曲可動性と骨盤後傾可動性を得た。呼吸時胸郭・腹部周径測定は、測定位置を腋窩・剣状突起・第10肋骨・臍部レベルとし、測定肢位を背臥位とした。安静呼気位・最大呼気位・最大吸気位における周径を各レベルでメジャーを用い計測した。最大吸気位周径から最大呼気位周径を減じ、各レベルの胸郭拡張差を得た。また、安静呼気位と最大吸気位および最大呼気位との周径差を吸気可動性・呼気可動性とし、各々算出した。統計解析は、姿勢と呼吸パラメーターとの関連性についてSpearman順位相関係数を用い検討した。統計処理にはSPSSを用いた。【結果】 腰椎屈曲可動性と剣状突起レベル胸郭拡張差(以下CESxp、r=0.65,p<0.01)および剣状突起レベル呼気可動性(以下rROMpx、r=0.56,p<0.01)との間で有意な相関がみられた。また、骨盤後傾可動性についてもCESxp(r=-0.56,p<0.01)およびrROMxp(r=-0.41,p<0.05)と有意な相関がみられた。加えて、安静位腰椎アライメントと CESxp (r=0.42,p<0.05)にも有意な相関がみられた。【考察】 本研究より、坐位腰椎屈曲・骨盤後傾可動性と剣状突起レベルの胸郭拡張運動、特に呼気運動との関連性が高いことがわかった。また、安静坐位腰椎アライメントと剣状突起レベルの胸郭拡張差との間にも相関がみられたことから、姿勢と呼吸運動の関係についての示唆が得られた。一方で、本研究が呼吸機能と整形外科疾患との関連性について言及するには至らなかった。この点に関しては新たな呼吸パラメーターを用いた検討が必要と考える。
著者
高安 肇 山岸 純子 大谷 祐之 石丸 由紀 池田 均
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.6-10, 2006
被引用文献数
2

【目的】小児の予定小手術に際し実施すべき術前検査に関する一定の基準は示されておらず, 検査の内容は施設ごとに相違がある.今回, 小児の予定小手術における術前ルーチン検査の有用性および必要性について検討を行った.【対象と方法】全身麻酔下の予定小手術を目的に入院した1,005例の1,069回の入院を対象に, ルーチンに実施された術前検査の異常の有無と, 手術の中止(延期)ならびに周術期合併症に関し後方視的に検討した.【結果】入院後の手術中止は33回(33例)(3.1%)で, その理由は感冒症状が29例, 乳児肝炎, 鉄欠乏性貧血が各1例, 社会的理由が2例であった.乳児肝炎と鉄欠乏性貧血の症例は術前検査でそれぞれトランスアミナーゼの高値と貧血を指摘され手術が中止された.CRPの高値10例も手術が中止になったが, 全例感冒症状をともなっており, CRPのみを理由に中止された症例はなかった.尿検査, 胸部X線および心電図の異常により手術が中止された症例は認めなかった.周術期の合併症として高血圧を1例に認めたが, その他, 術前検査やその異常に関連する合併症は認めなかった.【結論】小児予定小手術の術前ルーチン検査の有用性を積極的に支持する根拠は乏しく, 問診, 理学所見とその結果, 必要な検査で術前評価を行っても安全に麻酔, 手術を実施し得る可能性が示唆された.特に尿検査, 心電図は手術の可否の判断を目的としたルーチン検査としては不要で, 血液検査も血算, 肝機能, 感染症のチェックなどに限定し得ると考えられた.
著者
寺井 利久 池田 貢介 三好 祐二 泉 省吾 神田 茂生 西野 敏勝 入口 義春 原 英雄 鳥居 謙吾 寺島 正彦
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.62, pp.27-30, 1996-05-15

長崎県北中山間地域である波佐見町における現地実証により耕転一鎮圧一播種方式の乾田直播の現地適用性とその補完技術を検討した。1.播種量は乾籾3,5程度でよかった。播種深度を3〜4?に設定できるため,ヒノヒカリでも極端な倒伏は認められず,本品種の乾田直播栽培の可能性が示唆された。収量性は1993年の低温及び1994年の高温下でも比較的高く,異常気象にも十分対応可能であり,この方法による乾田直播の現地適用性が認められた。2.播種時の降雨を想定し,乾田直播を補完する技術としての乳苗移植栽培は減収したものの,準備した催芽籾を無駄にすることなく,十分に補完できる技術としてその可能性が示唆された。3.漏水を考慮すれば,基肥は入水後,稲の2葉期頃に施肥することが可能で,乾田直播の現地での定着にはほ場の団地化並びに代掻を伴う移植とのローテーションが必要であるものと考えられた。
著者
菅野 憲明 佐々木 雄大 高山 毅 池田 哲夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.177, pp.207-212, 2004-07-07

コンビニエンス・ストア(通称「コンビニ」)における新商品の売れ行き予測に関する学術的な検討が遅れている.著者らはこれまでに,市販のPOSデータを用いて「おにぎり」と「カップラーメン」の新商品の売れ行き予測に関する予備的な検討として,特定店舗で成立する相関ルールの抽出を行なった,本稿では,店舗を問わず成立する一般的知見の導出を目指す.具体的には,コンビニ会社A社へのヒアリングを通じて,新商品投入後二週目の売れ行き予測に対するニーズがあることを述べる.そして,これを目的変数とした場合の説明変数として有効な変数を,A社の協力の下,データマイニングにより導出する,これらの説明変数と目的変数を用いて,店舗ごとにルール抽出を行なうと有効なルールが得られることが確認された.