著者
羽多野 一磨 大島 裕明 是津 耕司 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.171, pp.179-184, 2005-07-06

近年, デジタルカメラ付き携帯電話やノートPCが普及してきており, 個人の所有するコンテンツが増加してきている.これらのコンテンツの中には他者にとって有用なコンテンツが含まれている.また, アドホックネットワークやインスタントメッセンジャーの様にユーザ同士がPeer-to-Peerに接続し, 自律分散的に形成されるネットワークが生まれてきている.そこで我々はこの様な環境においてコンテンツを共有・検索する手法について提案する.従来型のP2Pネットワークにおける検索ではファイル名とのキーワードマッチングのみであった.提案手法では, あるコンテンツの文脈情報-コンテンツの置かれている状況-を抽出・提示する事により, ユーザがコンテンツを評価できるようにしたり, 発見的に関連コンテンツを検索したり出来るようにする.
著者
羽多野 一磨 大島 裕明 是津 耕司 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.67, pp.229-235, 2005-07-13

近年,デジタルカメラ付き携帯電話やノートPC が普及してきており,個人の所有するコンテンツが増加してきている.これらのコンテンツの中には他者にとって有用なコンテンツが含まれている.また,アドホックネットワークやインスタントメッセンジャーの様にユーザ同士がPeer-to-Peer に接続し,自律分散的に形成されるネットワークが生まれてきている.そこで我々はこの様な環境においてコンテンツを共有・検索する手法について提案する.従来型のP2P ネットワークにおける検索ではファイル名とのキーワードマッチングのみであった.提案手法では,あるコンテンツの文脈情報??コンテンツの置かれている状況??を抽出・提示する事により,ユーザがコンテンツを評価できるようにしたり,発見的に関連コンテンツを検索したり出来るようにする. Recently, a cellular phone with a digital camera and a PDA have been popular , and then contents stored in a local computer are increasing. Some of them are useful for others. At the same time, many autonomous distributed networks emerge, such as ad-hoc networks or instant messengers. They are composed of indivisual users. We propose a method to share and search contents in those networks. Traditional method to search on a P2P network is just matching search keywords with file or directory name and it is insufficient. We propose a search method for P2P contents based on context of contents. Here, the context of contents means the situation which relates to contents and help you understand it better. The context makes users possible to understand the outline of the contents and to discover related contents.
著者
中島 伸介 舘村 純一 原 良憲 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.171, pp.23-28, 2005-07-06

近年, 取得可能な情報量の増大に伴い, 信頼できる情報を効率的に取得することが困難になっている.我々はWeb上での有識者を発見し, この有識者が発信するコンテンツに基づいた情報フィルタリングを行うことで, 信頼できる情報の取得が可能ではないかと考え, 重要なbloggerの発見手法の確立を目指した研究を行ってきた.しかしながら, blogスレッドの検出や, 重要なbloggerの発見に関して, これまではTrackbackリンクを考慮できておらず, blogエントリ同士の関係を適切に抽出することが十分にできているとはいえない.したがって, Trackbackの利用状況の調査と, この結果に基づくTrackbackの利用方法に関する検討を行った.
著者
秦 隆志 西内 悠祐 田中 克也 坂本 正興
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.69, no.10, pp.430-434, 2018-10-01 (Released:2019-04-01)
参考文献数
8
被引用文献数
3 3
著者
田中 克弘 山本 零
出版者
公益社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
日本オペレーションズ・リサーチ学会和文論文誌 (ISSN:13498940)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.1-22, 2023 (Released:2023-12-28)
参考文献数
33

本論文では,決定係数最大化ポートフォリオ(Maximal Predictability Portfolio: MPP) 構築問題に,離散変数を用いて記述できる銘柄数制約を加えたポートフォリオ最適化モデルを提案する.この問題は非凸型制約を含む混合整数二次計画問題として定式化されるため,良質な解を高速で得られる解法を提案する.提案解法は,既存解法の二次計画問題の求解を繰り返すアルゴリズムを応用した単純な二段階解法である.まず,銘柄数制約を加えていないMPP 構築問題から得られる解を初期解とし,次に,それを用いて銘柄数制約を加えたMPP 構築問題を求解する.更に,離散変数の削減も実施することで投資候補銘柄数が1500,シナリオ数が1000 の大規模なデータに対しても僅か数分で計算が終了することを示す.併せて,銘柄数制約を加えて構築するMPP は,銘柄数制約を加えずに構築するMPP よりも取引コストを抑制できることから,より良い投資成績となることを示す.
著者
上條 信彦 宇田津 徹朗 高瀬 克範 田中 克典 米田 穣 宮田 佳樹 田崎 博之
出版者
弘前大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、環境激変に脆弱な北日本に導入されたイネの自然環境に対する適応過程および文化的な選抜過程を品種と栽培・加工技術の観点から生物学的・考古学的に解明することを目的とする。具体的には、出土イネ品種に関する本研究独自の分析技術を駆使して炭化米の形態・DNA分析、脂質・炭素窒素同位体分析、および本州最北端における水稲農耕開始期の遺跡発掘調査を通じて、これまで不明確であった本州最北端の水稲導入後の文化変容を探るとともに、品種の歴史的展開と、耕起や施肥、調理などの技術的革新の時期や内容を明らかにし、日本列島の稲作展開モデルの構築を目指す。
著者
田中 克平
出版者
公益社団法人 日本薬剤学会
雑誌
薬剤学 (ISSN:03727629)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.326-331, 2004 (Released:2019-05-10)
参考文献数
1
被引用文献数
2
著者
田中 克則 佐久間 壮 見澤 英明 宮下 由佳
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.1147-1152, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
15
被引用文献数
1

運転の楽しさを感じてもらえる車を開発したい.しかし,運転の楽しさのメカニズムを解明した論文はほとんどない.運転者の感性構造を感性工学で明らかにした.経験で変わるハンドル操作と期待値を推定できる計算手法を強化学習で構築した.この計算手法は,運転の楽しさと車両構成要素の関係を推定できる.
著者
田中 克弥 吉本 仁 閔 理泓 窪田 亮介 窪 寛仁 大西 祐一
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学 (ISSN:00306150)
巻号頁・発行日
vol.86, no.1, pp.21-29, 2023-03-25 (Released:2023-06-25)
参考文献数
20

高齢者社会が急速に進んでいる昨今,90歳以上の超高齢者への外科手術はまれでなくなってきた.今回われわれは超高齢者MRONJ患者に対し,全身麻酔下で外科的療法を施行した4例について検討を行った.4例の年齢は平均94.3歳で,骨粗鬆症の治療に対して3例はビスフォスフォネート製剤の内服,1例はデノスマブ製剤の皮下注射を行っていた.すべての症例で重大な術後合併症なども認められず術後の経過も良好であった.しかし,超高齢者の手術では全身状態や社会背景から手術の適応をより慎重に判断し,quality of lifeの改善を最優先した治療を選択する必要があり,慎重に検討が必要であると考えられた.
著者
田中 克典 加藤 鎌司 山本 悦代 大庭 重信
出版者
弘前大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では果実形質が選抜されていたことを検討するために,果肉色(CmOr)や果実の酸味(CmPH)に関連する遺伝子についてDNAマーカーを開発するとともに,それらのマーカーを用いてメロン種子遺存体を分析した.分析により,メロン種子遺存体の解析によって,近世の商業都市である大坂城・城下町ではメロン仲間の選択において酸味や果肉色に好みがあったこと,それらのメロン仲間が日本在来のマクワやシロウリと関連があることを示していたことがわかった.今後,作物への嗜好と選抜との対応,これに関わる社会や政治的背景を研究するため,これらDNAマーカーを幾つかの時代のメロン種子遺存体に適用する.
著者
田中 克一
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.617-622, 2019-10-15 (Released:2019-10-15)
参考文献数
10

作業療法の介入では,人生観や生活観をふまえた興味・価値に基づく作業の提供の重要性が強調される.特に,自らがどうあることに価値をおいているのかという信念を反映する「自分らしい作業」への支援は,活き活きとした生活の再構築には重要な視点である.しかし重度失語症者の場合,それらをインタビューにて捉えることが難しい.今回,重度失語症のある事例A氏の訪問作業療法で,A氏から「手記(手帳)」を手渡された.そして「手記(手帳)」を分析することにより,A氏の人生観・生活観を理解し,「A氏らしい作業」への支援を行うことができた.
著者
田中 克明
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.38, no.7, pp.836-842, 2018-11-15 (Released:2018-12-26)

酸素運搬能は心拍出量,酸素飽和度,ヘモグロビン値,動脈血酸素分圧の4因子で規定される.しかし,これらを連続的かつ正確にモニターできる機器の開発・普及は途上にあり,急激な経過をとり得る産科危機的出血の病態評価において,汎診療科的に使える段階にはない.産科危機的出血への対応指針ではショックインデックス(SI)が病態評価基準である.特にSI 1.0,1.5は臨床判断上の分水嶺である.妊産婦では通常,心機能・呼吸機能が大きくは障害されていないために,酸素運搬能維持のために最も重要となるのはヘモグロビン値の維持である.そのためには迅速な輸血の供給体制構築と安全・確実な輸血の投与が必要である.
著者
田中 克則 景山 一郎
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.225-230, 2006-04-15 (Released:2010-03-12)
参考文献数
20
被引用文献数
5 2

Vehicle dynamics and tire mechanics have been independently researched in each area. Therefore, the relation-ship between vehicle performances and tire design parameters has not been theoretically constructed. This study has built up a tire design methodology, based on the vehicle dynamics and the tire mechanics. The developed tire design methodology can clarify the relation between vehicle performances, tire characteristics, tire components, and tire design parameters, and is found useful.
著者
田中 克 中坊 徹次 山下 洋 中山 耕至 益田 玲爾 上田 拓史
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2003

有明海筑後川河口域を中心に有明海産スズキの生態を種々の側面より調べるとともに,養殖場から逸散したタイリクスズキの成長,成熟,仔稚魚の分布などを宇和島海域を中心に調べた.得られた主な成果は以下のとおりである.筑後川河口域におけるかいあし類分布は,塩分1〜3psuにピークを持つ低塩分汽水性特産種Sinocalanus sinensisを優占種とする群と,塩分15〜20psu以上の下流域におけるAcartia omorii, Oithona davisae, Paracalanus parvusなどの沿岸性種より構成される群に分かれた.前者の分布は高濁度水と一致した.S. sinensisの消化管内容物からはフェオ色素が多く出現したが,A. omoriiなどの消化管よりはクロロフィルaが多く出現した.前者はデトリタス食物連鎖であることが推定された.低塩分汽水域にはスズキをはじめ,エツ・アリアケヒメシラウオ・ハゼクチ・ヤマノカミなどの有明海特産種の稚魚や当歳魚が集合し,S.sinensisを専食した.一方,塩分15〜20psu以上の河口下流域に出現するカタクチイワシやメバルなどは優占する多様なかいあし類を摂食した.実験的に確認したスズキ当歳魚のδ^<13>Cの濃縮係数や半減期をもとに,スズキの胃内容物と筋肉のδ^<13>Cを調べた結果,多くの個体は4月には淡水・低塩分域まで遡上し,5〜7月には中塩分域に,8月には高塩分域に移動することが確認された.一方,タイリクスズキの採集場所より,養殖が行われている近くに分布することが明らかとなり,成長は日本産のスズキを上回り,雌雄の生殖腺より11〜12月に生殖可能なことが予想された.しかし,卵や仔稚魚は採集されなかった.有明海で採集されたスズキの遺伝子を分析した結果,個体変異は大きかったもののいずれの個体もスズキとタイリクスズキの遺伝子を有していた.また,中国大陸沿岸域には南北で異なる地方個体群の存在が示唆された.本研究を通じて有明海湾奥部筑後川河口域上流部に,高濁度汽水-特産種かいあし類・アミ類-特産種稚魚・当歳魚間の強いつながりが確認され,この「大陸沿岸遺存生態系」の起原を求めて韓国西岸で調査することが必須と考えられた.
著者
瀬古 章雄 武藤 高義 山田 宏尚 田中 克典
出版者
社団法人 日本フルードパワーシステム学会
雑誌
日本油空圧学会論文集 (ISSN:13434616)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.42-47, 1999

The purpose of this study is to improve the facilities of BDSP into a more convenient one. As regards the first improvement, we have introduced a high-speed calculation method with a fluid line algorithm using a recursive formula. The recursive formula was derived analytically from each of the modal approximation models of the fluid rigid lines and fluid viscoelastic lines. As regards the second improvement, we have introduced a method for simulating the dynamic responses at the arbitrary position of the fluid line, in stead of the conventional method that allows calculation only at both ends of the fluid line. It could be verified in this study that simulation could be done much faster compared with the conventional ones, without any decrease in accuracy. Consequently, BDSP may be concluded to be a convenient and accurate tool for carrying out hydraulic system simulations.