著者
伊良皆 拓 金城 優志 田中 創大 恒田 雅人 平島 英明
出版者
公益社団法人 日本医学物理学会
雑誌
医学物理 (ISSN:13455354)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.88-105, 2022-06-30 (Released:2022-06-30)
参考文献数
9

Details of Young Researchers’ Association of Medical Physics (YRAMP) was introduced. In addition, several questionnaire surveys on medical physics education (MPE) or medical physicist training system (MPTS) in Japan have been conducted, none have targeted the current status and issues of MPE and MPTS. The purpose of this study was to investigate those from the perspective of researchers and students under 35-year-old (y.o.). The questionnaire survey was conducted between 14th September to 14th October 2021, for 112 members of the Young Researchers’ Association of Medical Physics via Google Forms. The questionnaire was in two parts: MPE (Part1) and MPTS (Part2). Three subparts were constructed in Part1: Classroom lecture, Clinical training, Education course accredited by Japanese Board of Medical Physicist Qualification. Out of a total of 126 questions, 38 were mandatory to be answered. No personal information was collected. Ninety-three members (83.0%) were answered. The age structure of the respondents was as follows: 18–21, 22–26, 27–30, and 31–35 y.o.=5.4%, 36.6%, 39.8%, and 18.2%. Of the respondents, 74.2% and 11.8% answered that they first heard of “medical physics” or “medical physicist” when they were undergraduate students and in high school or younger, respectively. In Classroom lecture, 61.3%, 17.2%, and 21.5% of the respondents answered that they were “satisfied” or “moderately satisfied”, “dissatisfied” or “moderately dissatisfied”, and “Not sure” with the current MPE, respectively. In Clinical training, Education course, and MPTS, 58.1%, 21.5%, and 20.4% of the respondents answered that they were “satisfied” or “moderately satisfied”, “dissatisfied” or “moderately dissatisfied”, and “Not sure”, respectively. In both MPE and MPTS, approximately 88% and 51% of the respondents answered that “holding lectures and study sessions for high school and undergraduate students” and “utilizing YouTube” would be useful in promoting MPE and MPTS in Japan, respectively. The results of the questionnaire survey will provide useful data for MPE and MPTS in Japan.
著者
重藤 隼人 田中 陽一 古賀 優之 大住 倫弘 森岡 周
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.133-140, 2020-09-30 (Released:2020-09-30)
参考文献数
23

Central sensitization (CS) and psychological factors are associated with pain intensity. However, it has remained unclear whether the effects of central sensitivity syndromes and cognitive ⁄ emotional factors differ depending on the severity of pain and the pain quality. Our purposes were to perform subgrouping based on central sensitivity syndromes and pain intensity, and to clarify the difference in central sensitization syndrome and pain intensity between subgroups.Fifty–nine patients with musculoskeletal pain were included in this cross–sectional study. Pain intensity and psychological problems were assessed with Central sensitization inventory (CSI–9), Short–Form McGill Pain Questionnaire 2 (SFMPQ2), Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS), Pain Catastrophizing Scale (PCS–4). The cluster analysis with a ward method was used to divide patients into subgroups based on central sensitization syndrome and pain intensity. In addition, Kruskal–Wallis test, multiple comparison (Bonferroni method), and Fisher’s exact test were performed to compare clinical outcomes between subgroups. The level of significance was set at 5%.The cluster analysis classified into three subgroups. One subgroup of patients (n=11) was characterized by high level of central sensitivity syndromes, pain intensity and psychological problems. A second subgroup (n=19) was characterized by low level of central sensitivity syndromes, moderate level of pain intensity, high level of psychological problems. The third subgroup (n=29) was characterized by low level of central sensitivity syndromes, pain intensity and psychological problems. That is, one subgroup was mainly affected with central sensitivity syndromes, and another subgroup was affected psychological factors. These results indicated the differences in pain mechanism among subgroups.
著者
安藤 香織 竹橋 洋毅 梅垣 佑介 田中 里奈
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
pp.2102, (Released:2022-08-20)
参考文献数
35

本研究では,人類にとって新規のリスクである新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について,リスク認知,不安感情と関連する要因を検討した。先行要因として,性別,年代,及び情報接触を検討した。本調査はオンラインによって実施し,1,555名の有効回答を得た。分析の結果,女性の方が一貫して新型コロナウイルスに関するリスクを高く認知しており,不安感情が高かった。年代については,リスク認知は60代が高いが,不安感情は年代による差が見られず,感染確率の評価は60代が最も低くなっていた。リスク認知はテレビ,ネットニュースからの情報接触との関連が強かったが,不安感情はSNSとの関連が強かった。また,自身の感染確率を他者よりも低く見積もるという楽観性バイアスも確認された。本研究の結果からは,性別,年代によって新型コロナウイルスのリスクの捉え方が異なることが示された。新型コロナウイルスをめぐるリスク・コミュニケーションは,これらの差異をふまえて行われる必要があることが示唆された。
著者
田中 信行
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.97-105, 2016-05-31 (Released:2016-07-04)
参考文献数
22

私の温泉,入浴の研究は昭和48年,鹿児島大学霧島分院(現霧島リハセンター)で始まった.  1.まず単純泉または人工塩類泉の41℃,10分の入浴により,有意の末梢血管抵抗の低化による血圧下降と心拍出量増加,静脈血ガスの浄化(pO2上昇,pCO2低下)をはじめて報告した.それは温熱性の末梢血管拡張と心拍出量増加による「組織への十分なO2供給とCO2排出」という,入浴効果の基本的機序を示している.  2.田中式自律神経機能検査法を用いて,心拍増加は血圧降下に対する反射性の迷走神経抑制,血管拡張は非自律神経性(多分温熱性のNO産生)のものであることも示した.  3.また入浴によりPAHを用いた腎血漿流量は著明に上昇し,また内服したアセトアミノフェンの血中濃度上昇速度から,入浴による消化管吸収の著明な促進も示した.  4.鄭,堀切らと従来の「入浴は心不全に禁忌」の定説に,温熱性血管拡張(Afetrload低下)の有用性への信念からSwan-Ganzカテーテル下の入浴に挑戦した.更にサウナ浴で入浴時の静水圧による心内圧上昇を防止し,重症心不全で心拍出量の増加,NYHAの改善をCirculation誌91:1995に発表し,鄭らの心不全の「和温療法」の基盤となった.  5.また大学退官後は民間の病院で,指宿砂むし温泉の腰痛や筋肉痛等への効果が,砂の圧力による静脈還流増加に基づく著明な心拍出量増加と組織の好気的代謝の促進にあることを,乳酸,ピルビン酸濃度の低下から明らかにした.  6.その他,ほぼ同一レベルの心拍を示す41℃10分の入浴と200m/1.2分走行の血液ガス,組織代謝の比較,またブドウ糖静注後の血糖低下がOne Compartment Theoryで説明できることから,簡便な入浴,運動時の糖処理速度の算出法も示した.  7.昭和63年,霧島分院を国立大初のリハ医学講座と霧島リハセンターに改組し,温泉医学は物理療法としてリハ医学の一部門に位置づけた.
著者
田中 久美子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.1_127-1_137, 2015-04-20 (Released:2016-01-07)
参考文献数
31

本研究は,日本の専門看護師(certified nurse specialist:CNS)が役割を獲得するまでの内面的成長プロセスを明らかにすることを目的に行った。研究協力を得られた11名のCNSを対象に半構造化面接を行い,その内容を質的に分析した。 その結果,対象者のCNSとしての内面的成長プロセスは,時間軸に沿って,①コンフリクトの時期,②精製の時期,③創出の時期,④発展の時期の4段階に分類することができた。対象者は,当初曖昧な役割認識のなかで悩み,周囲に支えられながら,自分自身のCNSとしてのあり方を深くかえりみる作業を繰り返し,やがて役割獲得の感覚を得ていた。そこまでにおおむね3年の月日を要していた。その後も経験と努力を積み重ね,6~10年という時間をかけて,自分なりの確固としたCNSの役割を獲得していた。 この成長プロセスを通して,CNSの大学院教育のあり方の検討,初任者のCNSに対するサポートの必要性,組織とCNSの関係の構築の必要性に関して看護の示唆を得た。
著者
加藤 友香 浅野 和之 並木 誠 久楽 賢治 佐々木 由枝 手島 健次 枝村 一弥 田中 茂男
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.54-57, 2005-01-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
9

特発性乳糜胸と診断された猫に対し, 高用量ルチン療法 (500mg, 1日3回, 経口投与) による治療を行った. 治療開始後, 胸水量は徐々に減少した. さらに29日後にルチンの1日投与量を1, 500mgから2,000mgに増量したところ, 治療開始後150日目には胸水貯留がほとんど認められなくなり, 最終的に治療開始後450日目にルチン投与を中止することができた. 現在, 治療開始後約2年を経過したが, 胸水の貯留や臨床症状は認められていない. 以上の結果から, 猫の特発性乳糜胸に対して高用量ルチン療法が右効である可能性が示唆された.
著者
田中 伸明 上垣 渉 TANAKA Nobuaki UEGAKI Wataru
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.309-324, 2015-03-31

明治5[1872]年の学制発布に始まった我が国の公教育において、中等数学教育が内容に亘って厳密に統制されたのは、明治35[1902]年の中学校教授要目制定による。この教授要目では、我が国の数学教育を、算術、代数、幾何、三角法という4つの分科で構成し、これら4つの分科には相互の連絡を持たせず、各々に固有の目標と内容を備えさせたのであった。こうした数学教育における分科主義は、菊池大麓と藤沢利喜太郎の2人の数学者の教育思想に大きく依るものであり、中学校のみならず、高等女学校、師範学校という当時の中等教育全般に亘る著しい特徴といえる。しかし、やがてこのような分科主義的構成への批判が高まり、9年後の明治44[1911]年には、教授要目が改正されるに至る。本研究においては、中等学校数学教科書の「使用教科図書表」を資料とし、明治40年代の学校現場における教科書採択状況を捉えることから、菊池・藤沢の影響が徐々に減退していったことを明らかにする。さらに、採択校数が増減した教科書の内容を検討することで、我が国の中等学校数学教育における分科主義からの脱却と、新たな統合主義の思潮を見出すこととする。すなわち、当時の中等学校数学教科書の様相に、菊池・藤沢がなした統制からの離脱傾向を捉え、明治44年の教授要目改正に至る前史を明らかにするものである。
著者
玉井 真悟 仲本 準 田中 元雅
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.236-240, 2020 (Released:2020-07-29)
参考文献数
15

Propagation of amyloid is achieved by the combination of amyloid formation and disaggregation. Although both processes in the cell are regulated by molecular chaperones such as Hsp104 and Hsp70, the underlying molecular mechanism has remained elusive. Here we review a recent progress of metabolic regulation of amyloid fibrils, and discuss about the effects of dynamic conformational fluctuation of monomeric proteins on structural polymorphism of amyloid. The detailed analysis of the processes of amyloid formation and disaggregation by biophysical methods will provide important mechanistic insights into the cellular process responsible for amyloid propagation.

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著者
田中智学 著
出版者
獅子王文庫
巻号頁・発行日
1901
著者
田中 浩二 吉野 暁和 長谷川 雅美 長山 豊 大江 真人
出版者
Japan Academy of Nursing Science
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.184-193, 2015
被引用文献数
1

<b>目的:</b>精神科看護師が日常的な看護実践の中で意識的あるいは無意識的に経験している患者看護師関係における共感体験の特徴を明らかにすることである.<br><b>方法:</b>精神科看護経験を5年以上有する看護師30名を対象として非構造的面接を実施した.面接では関係性が深化し印象に残っている事例とのかかわりについて語ってもらい,Bennerの解釈的現象学に依拠して解釈した.<br><b>結果:</b>精神科看護師の患者看護師関係における共感体験として,4つのテーマが解釈された.「患者との関係性への関心と患者理解に向かう欲動」「患者と看護師の人間性や生活史が影響しあう」というテーマには,看護師が患者にコミットメントし,患者の負の感情や苦悩を緩和したいという看護師の願望が現れていた.また「ケアの効果の現れで体験する確かに通じ合えた感覚」「時空を超えた一生の絆」というテーマには,患者と看護師が通じ合え,両者の間で喜び,感動,驚きなどの感情体験や安心感,満足感が共有されたことが現れていた.<br><b>結論:</b>精神科看護師の患者看護師関係における共感体験は,ケアの一場面を取り出して説明できる現象を超えたものであり,日常のケアの連なりの中や両者の生きる時間が影響しあう中で体験されることが考えられた.
著者
田中 妙子
出版者
慶應義塾大学日本語・日本文化教育センター
雑誌
日本語と日本語教育 (ISSN:02865742)
巻号頁・発行日
no.41, pp.31-46, 2013-03

論文1. 研究の目的2. 「慰め発話」に関する先行研究と日本語教科書での扱い3. 「慰め発話」の定義4. 分析対象5. 用例資料と記載方法6. 分析7. おわりに
著者
田中 雅人
出版者
東洋文庫
雑誌
東洋学報 = The Toyo Gakuho (ISSN:03869067)
巻号頁・発行日
vol.102, no.4, pp.01-032, 2021-03-15

In 1861, the Ottoman Government established a special district in Mount Lebanon, which embodied the principle of proportionate-sectarian representation as opposed to the conventional mode of rule by the local Druze lords. However, the details of the complex process of reintegrating the autonomous local ruler into the new regime remain uncertain, and need to be closely reexamined. Overdue discussion of the sectarian land survey of 1862 to 1869 thus offers excellent insights into this question. The communal conflict of 1841–60, being the crucial background for the new administration in Mount Lebanon, broke out as the tension between the local Druze lords and the Maronite clergy-led peasants peaked following a proclamation to abolish tax-farming in the Ottoman State. The debates of the representatives of the Ottoman Government and the Five European Powers who interfered in the conflict reveals that they saw the establishing of a new order in Mount Lebanon as entailing the separation of the Druze and Maronite sects. To achieve this, the Government and the European Powers deemed the individualization of land ownership as a prerequisite since they understood that the existing unequal share of land revenue between the two sects was the main reason for the unrest. Analysis of the locally preserved land records of the sectarian mixed village in the Shūf sub-district shows that although the calculation and assessment of the land revenue relied on native methods, every land plot and its revenues in the village are listed by sect (Druze, Maronite, and Greek-Catholic), and are recorded under the names of the proprietors. However, the fact that the land tax remained to be collected in each village en bloc indicates the incomplete individualization of property rights. Nevertheless, the unification of tax collection to each village signifies that they became independent administrative units, and it was a pragmatic measure to retract the hereditary rights of powerful local lords as tax-farmers. This point is particularly evident in the successive failures of the earlier efforts of land surveys in the 1840s, which attempted to register each property individually. Therefore, by designating each village a sole collector of the land tax, and allocating the burden by sect, the sectarian land survey dismantled the established rule of the local lords under the tax-farming system and envisaged an independent sectarian entity in return for taxation. It was at this point that even the Druze notables, who had claimed their ancestral right during the conflict of 1841–60, readily applied sectarian language to their political discourse.
著者
富田 隆 後藤 英和 吉村 勇哉 坪内 良子 中西 利恵 小島 千賀子 米島 美穂子 吉田 正 田中 勝也 住谷 賢治 幸田 幸直
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.135, no.6, pp.835-840, 2015-06-01 (Released:2015-06-01)
参考文献数
8
被引用文献数
11 17

It has been reported that magnesium oxide tablets are excreted in a non-disintegrated state in the stool of patients when the tablets are administered after being immersed in a food thickener. Therefore we examined whether immersion in a food thickener affects the pharmacological effect in patients taking magnesium oxide tablets, and whether immersion affects its disintegration and solubility. The mean dosage (1705 mg/d) was higher for patients who took tablets after immersion in a food thickener than for those who took non-immersed tablets (1380 mg/d). The disintegration time and dissolution rate of the immersed tablets were lower than those of non-immersed tablets in vitro. Furthermore, components that constitute the food thickener and differences in composition concentrations differentially affect the disintegration and solubility of magnesium oxide tablets. This suggests that commercially available food thickeners are likely to be associated with changes in the degradation of magnesium oxide tablets, and they therefore should be carefully used in certain clinical situations.
著者
田村 典久 田中 秀樹 駒田 陽子 成澤 元 井上 雄一
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.90.18045, (Released:2019-07-10)
参考文献数
43
被引用文献数
3 3

This cross-sectional study was conducted to assess sleep habits between students with/without a discrepancy of ≥2 hrs in wake-up time (WUT) on school days and free days, and to determine whether the discrepancy is associated with daytime sleepiness, lowered mental/physical health and poor academic performance. A total of 4,392 students in 13 junior high schools completed a self-administered questionnaire including demographic information, sleep-wake patterns, daytime sleepiness, irritability and academic performance. We classified the students into two groups: those with/without a discrepancy between school day and free day WUT. The discrepancy prevalence was 38.4%. More students with the discrepancy skipped breakfast and did not attend a school club activity compared to those without the discrepancy. They also went to bed 22 min later and slept 21 min less on school days than those without the discrepancy. In a generalized linear mixed model, the discrepancy was associated with daytime sleepiness, irritability and poor academic performance. The WUT discrepancy of ≥2 hrs with a delayed circadian rhythm can be associated with lower mental/physical health and poor academic performance among adolescents.
著者
田中 雅一
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第48回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.111, 2014 (Released:2014-05-11)

本発表の目的は、緊縛(rope art)の海外への普及を取り上げることで、グローバリゼーションの文化人類学や性の文化人類学、文化の真正性についての議論に寄与することにある。現在、緊縛はkinbakuやshibariとして世界各地で受容されている。日本の伝統的な性の実践とみなされてきた緊縛のグローバル化の経過や「kinbakuは本当に日本文化なのか」といった論争を取り上げる。
著者
田中 宗孝
出版者
Japanese Association of Electoral Studies
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.45-56,224, 2005-02-28 (Released:2009-01-22)
参考文献数
17

わが国の選挙における投票は、原則として自書式投票によることとされてきた。2001年に成立した電子投票特例法は、地方公共団体が条例で定めるところにより当該地方公共団体の議会の議員又は長の選挙を電子投票によって行うことを認めるものであり、わが国選挙の投票に関する制度に新たな局面を開くものである。2002年6月から2004年2月までの間に9市町村の11選挙が電子投票によって行われた。これらの選挙では、開票所要時間が大幅に短縮された。音声による候補者情報の提供が視覚障害者に好評であるなど、電子投票に対する有権者の反応は全般的に良好である。しかし、いくつかのトラブルが発生しており、選挙争訟が提起されたケースもある。国政選挙への電子投票の導入など、電子投票の一層幅広い展開を図るためには、地方選挙において着実に実績を積み重ねて国民の信頼を確立することが最も肝要である。