著者
田中 博道 松田 彰 飯島 秀治 早川 弘之 宮坂 貞
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.2164-2167, 1983-06-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
9
被引用文献数
25 40

A new class of 5, 6-disubstituted uridines, in which the C-6 position was occupied by phenylthio group or iodine, were synthesized via lithiation of the corresponding 5-substituted 2', 3'-O-isopropylidene-5'-O-methoxymethyluridines and subsequent electrophilic reactions. These newly-synthesized uridine derivatives exhibited antileukemic activities against mouse leukemia L5178Y cells in culture.
著者
對馬 宣道 栗田 明日香 大森 聖 菊地 萌 鈴木 波 前田 亮輔 太田 能之 吉田 達行 中尾 暢宏 田中 実
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.343-348,図巻頭1p, 2014-03

日本ウズラの卵の斑紋は,極めて特徴的であり人々の目を惹くため,1960年代の研究者たちの興味は,もっぱら卵管の卵殻腺部からの色素分泌と,卵殻表面への色素沈着に向けられていた。また,これらの研究者が,対象とした日本ウズラの卵殻色素と言えば,独特の斑紋の形成に深く関与しているプロトポルフィリンであった。そのため,1970年以降も日本ウズラの卵殻色素に関する研究は,プロトポルフィリンに着目したものばかりであった。そのなかで,Pooleは日本ウズラ卵の卵殻色素としてプロトポルフィリンの他に,ビリベルジンが存在することを指摘している。彼はその論文のなかで,日本ウズラの卵を割って内側(卵殻膜側)を観察したとき,卵殻内側の色が薄茶色をしているものと,緑色をしているものの2つに大別できることを示している。さらに,彼は内側の色が緑色をしている日本ウズラ卵殻から抽出した溶液を用いて,その吸収スペクトルをとったところ,プロトポルフィリンのピーク(波長415nm)以外に,波長680nm付近に異なるピークが存在することを見出した。Pooleは,この波長680nmにピークを示す物質をビリベルジンであろうと推測している。最近,日本ウズラの卵殻腺部からの抽出液を用いて,質量分析を行った研究によると,卵殻腺部にはプロトポルフィリンの他に,ビリベルジンが存在することが明らかにされている。
著者
中田 翔 石田 茜 佐藤 駿 田中 優貴 鈴木 聡 Pradeep Abeygunawardhana 西山 成 和田 健司 石丸 伊知郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.65-66, 2014

我々は,無限遠補正結像光学系の光学的フーリエ変換面に,直方体と傾斜プリズムによる透過型位相シフターを挿入した,波面分割型空間的位相シフト干渉法を提案している.これは,スマートフォンなどの結像光学系に,薄い傾斜ガラス板を挿入するだけで,ワンショット(1画像)で1ライン上のフーリエ分光イメージングが可能になる.近赤外領域の分光断層イメージングにより,皮膚などの生体膜表面や内部の成分計測を目指している.
著者
藤井 秀則 山本 広幸 田中 猛夫 谷川 允彦 村岡 隆介
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.1681-1686, 1992-07-25 (Released:2009-03-31)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

近年腹部超音波検査の進歩と普及により肝嚢胞の診断が容易となり,発見の機会は増加している.当院における1990年1年間の腹部超音波検査件数は約5,100件で168例(3.3%)に肝嚢胞を認め,大きさでは直径4cm以下がほとんどで8cm以上は3例であった.巨大肝嚢胞例2例に対し超音波ガイド下によるエタノール少量注入を施行し良好な結果を得た.自験例を含めた本邦報告例66例の検討では,注入薬剤はエタノール62例,塩酸ミノサイクリン4例であった.注入方法としては超音波ガイド下に7~8Frのピッグテールカテーテルを嚢胞内に挿入して行うのが一般的で,注入後10~30分の体位変換を行い排液する.エタノール注入例を検討すると, 1回の注入量は少量にとどめ,注入後は排液を充分に行い,持続ドレナージを行い2回あるいは3回以上の反復注入をするのが最適と考えられた.
著者
田中 創 白坂 祐仁 矢野 雅直 小牟禮 幸大 森澤 佳三 西川 英夫 副島 義久 山田 実
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 第31回九州理学療法士・作業療法士合同学会 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
pp.144, 2009 (Released:2009-12-01)

【はじめに】 臨床において立位の回旋動作に左右差を来している症例をよく経験する.しかし,その回旋動作の左右差がどのような因子によって成されているかを明確にした文献はない.よって,今回は立位の回旋動作に関与する因子として体幹と股関節の回旋量に着目して検討したので報告する. 【対象】 身体に重篤な既往のない健常成人20名(男性18名,女性2名) 平均年齢24.7±8歳. 【方法】 左右の踵をラインに合わせ,歩幅は任意の状態での立位とした.この肢位をスタートポジションとし左右への回旋を行い,これを1)立位回旋量として測定した.また,検者による骨盤固定での回旋を2)体幹回旋量として測定した(骨盤より上位の体節による回旋).3)股関節の回旋は立位の状態を再現するために腹臥位,股関節屈伸中間位での外旋と内旋の角度を計測した.計測は日本整形外科学会による評価法に従い,ゴニオメーターを使用して測定した.計測から得られた立位回旋量(左右),体幹回旋量(左右),股関節内外旋量(左右)の値に加え,それぞれの回旋量の関係を調べるためにSpearmanの相関分析を用いた. 【結果】 立位右回旋と体幹右回旋(r=.451,p=.046),立位左回旋と体幹左回旋(r=.450,p=.046),股関節外旋(右-左)と股関節内旋(右-左)(r=-.475,p=.034)に有意な相関関係が認められた. 【考察】 立位の回旋運動では,右回旋において骨盤帯の右回旋が生じることから,右股関節では寛骨に対する大腿骨の相対的な内旋運動,左股関節では寛骨に対する大腿骨の相対的な外旋運動が生じると考えられている.立位の左回旋でも同様に逆の作用が生じるとされている.そのため,仮に立位の回旋運動に左右差が生じていれば,それが股関節の可動性にも影響を及ぼしているのではないかということが推察された.本研究では立位の回旋運動においてはほぼ全ての被験者に左右差を認めたものの,それと股関節の可動域の関係性は認められなかった.その要因として,股関節の回旋可動域の計測を他動運動で行ったことが挙げられる.通常,立位の回旋運動は荷重下での運動となるため,股関節には自動運動での作用が強いられる.そのため,他動的に計測した今回の値とは関連性が認められなかったものと考えられる.これは日常の臨床においても,立位の回旋運動に変化を与えたい場合には他動運動が変化するだけでは十分な効果は得られないということを示唆する結果となった.今後は可動性という量的側面に加え,筋・筋膜系,神経制御等といった質的側面にも着目して検討していきたい.
著者
田中 裕 杉原 麻理恵 津曲 俊太郎 高松 伸枝 栗原 和幸
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.66, no.8, pp.1011-1015, 2017 (Released:2017-09-14)
参考文献数
26

症例は12歳の女児.食物摂取後の運動負荷によるアナフィラキシー症状を繰り返したため, 食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis, FDEIAn)を疑い原因食物の精査を行った.症状誘発時に摂取頻度の高かった卵・乳・大豆と, FDEIAnの原因食物として頻度の高い小麦について, それぞれの食物摂取後の運動負荷試験を施行したが全て陰性であった.詳細な問診から4回のエピソードで温州みかんを摂取していたことや, 同じ柑橘類であるオレンジ・グレープフルーツの特異的IgEが陽性であったこと, スキンプリックテスト(skin prick test, SPT)が陽性であったことから温州みかんを原因食物として疑い, アスピリンを併用した温州みかん摂取後の運動負荷試験を行ったところアナフィラキシー症状が誘発されたため, 温州みかんによるFDEIAnと診断した.多数の柑橘類でSPT陽性を示したため柑橘類の完全除去を指示したところ, それ以後アナフィラキシー症状は認めていない.FDEIAnの原因食物として柑橘類も認識しておく必要がある.
著者
田中 雄二
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.810, pp.14-29, 2019-01-28

「Microsoft Office」は、サブスクリプションサービスの「Office 365」として進化を続けている。Office 365には企業向けのツールもある。一方、Office 2016の後継として、Office 365の進化を反映させた「Office 2019」も登場した。これら新Officeの全貌を解説しよう。
著者
張 誠 木村 陽介 東 広志 田中 聡久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.315, pp.41-46, 2011-11-17
参考文献数
28

ブレイン・コンピューターインタフェース(BCI)は,脳から有効な信号を何らかの方法で取り出し,それによってロボットなどの機械やコンピュータを制御する装置およびその技術のことである.この論文では,インターネットを通じて移動ロボットを制御できる定常的視覚誘発電位(SSVEP) BCIを提案する.フィードバックであるロボットからの映像とBCIコマンドはAndroidスマートフォンを介して脳波測定・解析サーバとロボット間で転送される.このシステムを用いて実際にオンライン実験を行い,BCIによる移動ロボット制御が可能であることを示す.
著者
田中 佑弥
出版者
武庫川臨床教育学会
雑誌
臨床教育学論集 = Journal of clinical education research (ISSN:18823874)
巻号頁・発行日
no.10, pp.25-37, 2018-12-25

奥地圭子は、日本の代表的なフリースクールである東京シューレを1985 年に開設したことで知られている。本稿では、教育雑誌『ひと』(太郎次郎社)における記述に着目して、フリースクール開設以前の奥地圭子の教育観を考察した。登校拒否児の母親であり、小学校教師であること、つまり「母親教師」であることを通して、奥地の教育観は培われていった。
著者
田中 裕久 大石 保徳
出版者
The Japan Society of Mechanical Engineers
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.65, no.637, pp.3804-3810, 1999
被引用文献数
1

A double cavity half toroidal contimlously variable power transmission transmits input torque through a pair of variable units and changes its speed ratio by controlling attitude angels of four power rollers. One power roller among them is controlled by a hydraulic servomechanism and the others are followed it under the control principle of equal force transmission. Synchronization of four power rollers is guaranteed by safety wires, however nonlinearities of friction force on the control pistons or pressure delay in hydraulic lines due to air mix or pipe length cause instability of the speed ratio servomechanism through the safety wires. This paper focuses the relation between the synchronization and stability of the CVT by making bond graph analyses and experiments, and shows design guidelines on the stabilization of the double cavity half toroidal CVT.
著者
小平 桂一/渡辺 鉄哉/山口 朝三/中桐 正夫/渡部 潤一/田中 済/尾中 敬
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告 (ISSN:02852853)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.2-15, 1988-09

乙女座銀河団の中心領域の遠紫外撮像観測を絶対較正された2機の望遠鏡と紫外域二次元検出器を用いて行ない, 今までに遠紫外(波長1500A)輻射量の測られていなかった9個を含む15個の銀河の絶対測光を行なった。また観測中に視野に入った紫外天体の同定と測光を行なった。