著者
竹澤 健一 片山 博仁 田中 広徳 田村 圭史郎 中村 みさ子 三宅 正一 室井 哲夫 百永 眞士 山岡 尚志 涌田 俊哉
出版者
一般社団法人日本PDA製薬学会
雑誌
日本PDA学術誌 GMPとバリデーション (ISSN:13444891)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.78-86, 2006 (Released:2007-05-10)

In the revised “GMP Ministerial Ordinance on Drugs and Quasi-drugs” announced by MHLW in December 2004, “deviation control” was stipulated. In response to this, Manufacturer needs to prepare SOPs to control and handle deviations appropriately and any deviation has to be documented. When critical deviation is occurred, impact assessment on the quality has to be also performed. If the deviation may have quality impact, the deviation has to be notified to Licensed Marketing Approval Holder of the product. Therefore, manufacturing unit or quality unit in manufacturer is required to have sufficient knowledge and ability to execute root cause analysis, impact assessment and corrective action/preventative action (CAPA). In this article, by taking up the following three cases, how to handle deviations such as root cause analysis, impact assessment of quality and CAPA has been discussed. 1)  Deviation from the standard operating procedure in granulation process 2)  Deviation from the specification in pharmaceutical water 3)  Deviation from the humidity limit in stability chamber In each case, insufficient handling example is first introduced and then desirable way of thinking is shown along with appropriate example. Points to be considered are also discussed for a more appropriate handling.
著者
山口 訓史 後藤 丹十郎 大谷 翔子 安場 健一郎 田中 義行 吉田 裕一
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.261-266, 2015 (Released:2015-09-30)
参考文献数
12

生育段階の異なるシュートに対する温度条件がシュッコンカスミソウ‘アルタイル’の形態異常花序発生に及ぼす影響を検討した.シュート長20 cmから2週間15°Cに加温することで,8週間15°Cに加温した場合と同様に,形態異常花序発生が軽減された.2週間加温した個体の切り花長と切り花重は,8週間加温した個体よりも大きくなった.形態異常花序が発生するシュート長と頂芽における花芽分化段階との関係を調べたところ,頂芽のステージが栄養成長からがく片形成期に当たるシュート長が約1~20 cmから15日間の15°C加温で最も形態異常花序が抑制できた.形態異常花序に及ぼす低温の影響を明確にするため,異なる生育段階に対する低温遭遇(7°C)が形態異常花序発生に及ぼす影響を調査した.異なる生育段階に高温(15°C)に遭遇させた実験と同様に,頂芽のステージが栄養成長からがく片形成期までの低温遭遇が形態異常花序発生に大きく関与していた.以上のことから,摘心直後からがく片形成期の期間,株を低温に遭遇させないように温度管理することで,形態異常花序の発生を抑制でき,切り花形質も改善できると考えられた.
著者
田仲 未来 小田切 岳士 森 浩平 田中 敦士
出版者
一般社団法人 アジアヒューマンサービス学会
雑誌
Journal of Inclusive Education
巻号頁・発行日
vol.4, pp.54-66, 2018

本研究では、視覚障害特別支援学校の教員が現場で必要とされる専門性について明らかにするために、教員が必要と認識している教育や研修内容について、自由記述内容からカテゴリー化して整理することを目的とした。盲学校赴任前に必要な知識・技能や、県内の大学(専門機関)に教育研修を求める内容等について、視覚障害特別支援学校の教員を対象にアンケート調査を行った。 その結果、教員が必要とされる専門性について、「指導方法・実践・補助教材・教具」や「心理・生理・病理」、「点字・歩行」や「情報機器」といったカテゴリーに分けられ、今後求められる教育研修の在り方について課題を整理した。
著者
田中 敏嗣
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
年次学術大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.32, pp.862-863, 2017-10-28

一般講演要旨
著者
田中 敬幸
出版者
日本経営倫理学会
雑誌
日本経営倫理学会誌 (ISSN:13436627)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.103-115, 2014-02-28 (Released:2017-08-08)

There is much research about corporate social responsibility (CSR) in the past decade. But its research didn't show the changes of CSR from a perspective of CSR reports. In this article, I examined how the concept of CSR has changed in a time span of a decade. This survey is done using text analysis of CEO letters appearing in the CSR reports of 15 major corporations in Japan during a period of transformational change. The results show that the discourse about CSR in the CSR reports has changed from an abstract definition of CSR toward a concrete definition of CSR. This article contributes theoretically to show that conceptual changes of Japanese corporations social responsibility in CEO letters appearing in the CSR reports in the investigation period.
著者
田中 基明
出版者
岡山大学
巻号頁・発行日
1989

博士論文
著者
藤森 俊二 高橋 陽子 江原 彰仁 小林 剛 瀬尾 継彦 三井 啓吾 米澤 真興 田中 周 辰口 篤志 坂本 長逸
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.100, no.1, pp.50-57, 2011 (Released:2013-04-10)
参考文献数
15
被引用文献数
3

原因不明消化管出血(OGIB)は,原因検索追求の程度・再発性の有無により多種の消化管病変を含む.本邦では上下部消化管内視鏡を施行して原因が不明な消化管出血をここに含むことができるが,出血源が上下部内視鏡で検索が困難な小腸に存在するとは限らない.小腸内視鏡の進歩により50%近いOGIBの出血源を発見・診断・治療可能になった.同時に非ステロイド性抗炎症薬服用OGIB患者の出血源が高率に小腸潰瘍性病変であることが明らかとなり対策が求められている.
著者
若菜 宣明 軣木 喜久江 一場 博幸 田中 越郎 樫村 修生 本間 和宏
出版者
日本健康医学会
雑誌
日本健康医学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.171-177, 2015

近年,健康の維持・増進を主眼としたヘルスツーリズムが注目されている。宿泊施設の食事は,栄養成分表示がされていることが少なく,また,ヘルスツーリズムでの利用に適しているか検討した報告も見られない。本研究では,群馬県片品村の4つの宿泊施設の食事がヘルスツーリズムの食事として適しているかどうかについて検討した。対象には50代男性を想定し,これに対して日本人の食事摂取基準(2015年版)で設定されているエネルギーおよび各栄養素の目標量ないし推奨量を50代男性基準値として,片品村の4施設にて実際に提供された夕食と朝食のエネルギー量および各栄養素量を比較検討した。また,現在の日本人の食生活状況と比較するため平成25年度国民健康栄養調査結果の全国平均値との検討も併せて行った。片品村の宿泊施設の食事は,ミネラルやビタミン,食物繊維が豊富であり,エネルギーや各栄養素を十分補給できる内容であった。しかし,脂質やたんぱく質エネルギー比率,食塩が多かった。そのため,宿泊施設の食事の食塩を減らし,炭水化物主体の軽食を昼食に摂ることで,宿泊施設の食事はヘルスツーリズムでの食事として健康の維持増進に寄与できると考えられた。したがって,片品村の宿泊施設の食事は,宿泊施設の食事の食塩を減らし,昼食を炭水化物主体の軽食にすることで,ヘルスツーリズムに適した食事になると考えられた。
著者
板倉 修司 奥田 純子 宇田川 加苗 田中 裕美 榎 章郎
出版者
日本環境動物昆虫学会
雑誌
環動昆 (ISSN:09154698)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.107-115, 2006-10-14
参考文献数
36

イエシロアリとヤマトシロアリのニンフと職蟻に含まれる灰分,食物繊維,グリコーゲン,脂質,窒素,還元糖,トレハロースおよび水分を定量した.粗タンパク質抽出物のアミノ酸組成,エーテル抽出物に含まれる脂質の脂肪酸組成を分析した.シロアリ乾燥質量に対する総脂質含有率とタンパク質含有率(キチン由来の窒素を除いた推定値)は,イエシロアリのニンフで各々64.33%,15.50%,職蟻で46.46%,29.80%,ヤマトシロアリのニンフで69.08%,9.83%,職蟻で61.15%,20.98%であった.これら2種類のシロアリには,リノール酸(必須脂肪酸),オレイン酸,パルミチン酸およびステアリン酸,さらに必須アミノ酸(ヒスチジン,イソロイシン,ロイシン,メテオニン,フェニルアラニン,バリンなど)および非必須アミノ酸(アラニン,システイン,グルタミン酸,グリシン,プロリン,チロシンなど)が含有されていた.
著者
田中 俊次 永島 俊夫 黒瀧 秀久 小林 道明 堀内 淳一 高井 寛 小川 昭一郎 小松 輝行
出版者
東京農業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2004

本研究プロジェクトは、「環オホーツク海圏交流」を促進するため、環境科学的学術交流に的を絞り、持続的可能な経済発展交流の研究を追求することを目的とした。研究計画及び研究成果については研究分担者が所属する5大学の、1995年以来の各種の地域とのコンソーシアム開催事業によって、その課題を絞り込んで環境科学研究のテーマを設定してきた。そこで具体的な対象地域を設定し、社会科学的アプローチ、人文科学的アプローチ、自然科学的アプローチといった多種多様の切り口から分析を行ってきた。主な研究実績は下記の通りである。1.分析視点を深めるとともに、調査研究方法の検討会議を開催した。具体的には、これまでに先駆的に海圏交流研究を行なっている研究者に講演して頂き、研究手法・論理展開を参考としつつ、国際的見地からの環境問題への視座や、伝統的地域圏交流の再確立、広域圏交流へむけた新たな研究の視座を盛り込む研究手法を検討した。2.環オホーツク海圏における環境科学研究に関する基礎資料及び比較のための環日本海圏域における基礎資料の収集及び国内調査を実施した。3.「環オホーツク海圏広域交流」形成の課題を明らかにするため、北東アジア(モンゴル、ロシア・サハリン、中国東北部)を対象に、環オホーツク海圏における農畜産業の展開や環境汚染の状況、国際交流に向けての取り組みなどについて、各国の関係機関を中心に聞き取り調査を実施し、また関係機関からの提供資料や広域交流関連の文献などを用いながら、研究を深化させてきた。本研究の主な研究実績としては、「越境広域経営」や「環境ガバナンス論」を土台に、環オホーツク海圏の持続的な資源の利用と管理のための環境ガバナンスの構築を目指して、学術的なグランドデザイン「(仮称)OSERIEG(The Okhotsk Sea Rim for Environmental Governance)ビジョン」のモデルを検討し、「環オホーツク海圏」の位置づけを明らかにしたことがあげられる。
著者
永塚 公彬 田中 宏宜 肖 伯律 土谷 敦岐 中田 一博
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会論文集 (ISSN:02884771)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.317-325, 2015 (Released:2015-11-19)
参考文献数
37
被引用文献数
6 23

Dissimilar materials joining of an A5052 plate and a carbon fiber reinforced thermoplastic (CFRTP), which consisted of polyamide 6 (PA6) with 20 wt% carbon fiber addition, was performed using friction lap joining (FLJ) with the Al alloy plate as a top and the CFRTP plate as a bottom. The joint characteristics were evaluated to investigate effects of the surface treatment by the silane coupling treatment for A5052 and the joining speed on the joining properties. The joint strength was increased by inducing the silane coupling treatment for the A5052 plate surface. The tensile shear fracture load of the silane coupling treated FLJ joint increased with increasing the joining speed up to 6.67mm/s, and then decreased. The maximum tensile shear fracture load of 5.0kN was obtained at the joining speed of 6.67mm/s, and the fracture occurred at the CFRTP base plate with the joint efficiency of 97%. The shear strength of the joint interface of the joint formed at the joining speed of 1.67mm/s, which fractured at the joining interface by the tensile shear test, was estimated about 19MPa. The covalent bondings between the A5052 plate and the silane coupling layer, and the silane coupling layer and the CFRTP plate were indicated by inducing the silane coupling treatment.
著者
田中 顕悟
出版者
鹿児島国際大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

本研究は、アメリカにおけるMilitary Social Workの実践状況ならびに専門職(Military Social Worker)の養成課程の把握をすすめ、我が国におけるその活用について検討を進めることにある。とりわけ、Deploymentに関わる支援と、Military Cultureに着目した。その結果、この2点については、Militaryに関係する人々への支援過程においては必要不可欠な視点・知識であることが明らかになるとともに、それらは、我が国において関連する支援活動に従事する専門職においても、その支援活動の過程において活用が可能であることが明らかとなった。
著者
藤原 雄介 山本 弘史 福島 千鶴 小守 壽文 田中 義正
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.146, no.6, pp.327-331, 2015 (Released:2015-12-10)
参考文献数
1
被引用文献数
1

アカデミア創薬の環境はこの10年で大きく変わった.それでもアカデミアの創薬は大きな困難を伴う.最大の問題点は,製薬企業が評価を行うことができるまで創薬開発を進めていくことは,ひとつの研究室だけでは非常にハードルが高いことである.創薬のターゲット候補の発見,スクリーニングによる候補化合物の同定,最終的な薬物候補への最適化,臨床研究という創薬に必要な多くの過程をひとつの研究室で行うことは不可能に近い.もしもひとつの創薬シーズにおいて,多くの専門家,研究室が参加することができれば,アカデミアの創薬開発は大きく進むだろう.こういった状況の中で,長崎大学が創薬に対してどのようにオープン・イノベーションに取り組んでいくかを紹介する.
著者
田中 勝 村川 猛彦 宇都宮 啓吾
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.288-298, 2018-02-15

現在,古写経を中心とした文書の電子化が進められている.しかしながら漢文に送り仮名やヲコト点が付与された,訓点資料においては,文書の翻刻(テキスト化)やそれを管理するシステムの提供が十分ではなかった.本研究では,訓点資料における解読支援環境の確立を目指し,訓点資料を対象とした翻刻支援システムの構築を行ってきた.システム構築にあたり,訓点資料が手書き文書であることや,訓点資料に含まれる多様な記述情報に対応することを考慮して,訓点資料の記述情報を文字領域や点座標としてデータベースに格納し,情報間の関連付けを行うことで解決を図った.また,HTML5 Canvasを用いた画像ベースのインタフェースにより,直感的な操作で資料画像上に入力する仕組みを実現し,行・列番号や読みの自動推定機能をサーバ側で実装することで,ユーザによる入力の手間を省く試みを行った.評価実験により,システムの操作性に問題がないこと,1件ごとの平均入力時間は約3秒で十分に実用的であること,および自動取得したデータの誤り数は少なく手動修正が可能な範囲であることを確認した.Recently ancient sutras have been computerized. However the support for written materials with reading marks such as "okototen" is not sufficient with regard to the transcription of documents and the system for dealing with the contents. This paper aims to establish a transcription support environment for written materials with reading marks. Taking into consideration the fact that the target documents were handwritten and hold a variety of descriptive information, we developed the system so that the descriptive information of reading marks can be stored as coordinates of a rectangular area or a point in the database and the data can be mutually related. Furthermore we attempt to ease the burden of input, by developing an image-based interface using HTML5 Canvas for specifing Chinese characters and reading marks on the document image intuitively, and by implementing automatic acquisition features for character position and reading of marks. Evaluation experiments made sure that there was no problem found in the operation of the system, the average input time was around three seconds, which means the practicability of this system, and the mistakes made in the automatic acquisition were so few that we could correct them manually.