著者
新田 克己 柴崎 真人 安村 禎明 長谷川 隆三 藤田 博 越村 三幸 井上 克巳 白井 康之 小松 弘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.32-43, 2002 (Released:2002-04-04)
参考文献数
23

We present an overview of a legal negotiation support system, ANS (Argumentation based Negotiation support System). ANS consists of a user interface, three inference engines, a database of old cases, and two decision support modules. The ANS users negotiates or disputes with others via a computer network. The negotiation status is managed in the form of the negotiation diagram. The negotiation diagram is an extension of Toulmin’s argument diagram, and it contains all arguments insisted by participants. The negotiation protocols are defined as operations to the negotiation diagram. By exchanging counter arguments each other, the negotiation diagram grows up. Nonmonotonic reasoning using rule priorities are applied to the negotiation diagram.
著者
小林 慎一 粂野 文洋 白井 康之 犬島 浩
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究技術計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.192-206, 2010-03-01

ソフトウェア分野の研究開発力を強化するための一つの方策として,研究開発対象にする重点テーマを策定する方法論を提案する。この方法論では,ソフトウェア技術に関する複数のトレンドがそれぞれ独立に進展することによって対立概念が顕在化し,その解消のために新たな技術の創出が求められると考える。将来の対立点がどこに発生するかを推測することが重点分野の検討につながる。従来課題とされていた対立点の推測はソフトウェア工学の知見を活用したFURPS+モデルによるトレンドの対立度計算手法による。本方法論を用いて公的な研究費配分機関における重点的な研究開発テーマの検討を行い,25の重点分野を策定した。これらの重点分野の妥当性を評価するために,デルファイ法にもとづいて実施された文部科学省技術予測調査で得られた主要課題との比較分析を行った。本方法論で得た重点分野は文科省調査の主要課題の89%(8テーマ/9テーマ)をカバーしており,高い精度で両者が一致している。本方法論の重点分野の36%(9テーマ/25テーマ)は文科省調査の主要課題には存在しないテーマである。この部分は文科省調査に対する本方法論の独自性を示している。本方法論によって重点分野の検討プロセスに体系的な手順と一定の網羅性が得られ,複数人での検討作業が過度に発散せず,系統的で見通しの良いものになることを示した。
著者
白井 忠功
出版者
立正大学
雑誌
立正大学文学部研究紀要 (ISSN:09114378)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.71-94, 1987-03-20

Nobutada Konoe (the 8th year of the Eiroku Period : 1565-the 9th year of Keicho Period : 1614) tried to retire the Minister of the Left (Sadaijin) in the 1st year of the Bunroku Period (1592), and go to Korea in obedience to the plan of the dispatch of troops by Hideyoshi Toyotomi. But, for this plan he incurred the Emperor Goyouzei's anger and was exiled to Satsuma, Bounotsu belonged to Kagoshima prefecture in April, the 3rd year of the Bunroku Period (1594). In the midst of this exile he recorded an account of travels to Bounotsu from Kyoto and the life in his miserable exile. I examined and set forth my several opinions about the account of his travels and life with the help of simple account (an sccount of travels in Bounotsu of Nobutada : a separate paragraph) and a detailed description (an account of Sanmyakuin) in this paper.
著者
山本 喜大 久保田 淳市 庄田 幸恵 白井 豊
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.109(1997-NL-122), pp.105-111, 1997-11-20

日本語の入力操作全体での効率向上のために、かな漢字変換上に誤入力を訂正する機能を試作した。本かな漢字変換は、置換、挿入、脱落誤りのいずれかを一つ含む文節を訂正する。ユーザの訂正指示操作に応じて複数の誤り訂正候補を提示しユーザが選択する方法(選択型訂正)と、変換操作に応じて自動的に誤りを訂正する方法(自動訂正)の2つのインターフェースを想定し性能を評価した。実験の結果、選択型訂正の再現率は第1位が39%、上位6位までで59%であった。また自動訂正の再現率は4%、誤り率は3%であった。
著者
白井 健二 天野 佳則 井上 和夫
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.118, no.10, pp.1485-1492, 1998-10-01 (Released:2009-10-02)
参考文献数
9

The purpose of this paper is to theoretically identify that there exist stationary distributions in the system with transaction lost. In order to examine this type of system, we formulate and analyze the input/output process as the counting process based on point process. Accordingly, we make clear that this stationary distributions are the geometrical distributions as well. We, also analyze the average transit time in the stationary. We presented the simulation results in order to evaluate this system.
著者
菊池 英明 工藤 育男 小林 哲則 白井 克彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.1502-1511, 1994-08-25
被引用文献数
19

音声を利用したマルチモーダルインタフェースのベースシステムとなる音声対話インタフェースにおいて,ユーザに発話のタイミングに関する自由を保証するための割込みの扱いについて検討した.ユーザに割込みを許すとき,従来のように1文を単位としてシステムの発話を計画するのでは,計画した発話内容と実際に発話した内容あるいはユーザが受け取った内容の間に差異が生じる.そこで,発話の計画の単位を,1文中の伝えるべき情報と定め,対話中に話者間でやりとりされる発話権を管理することにより,どの情報が受聴されたかを常に把握する方式を提案した.実験の結果,提案した方式によって,システムが計画した発話とユーザが受聴した発話の差異をなくしながら,スムーズな割込みへの対処が被験者の半数以上に認められた.また,割込みに対処することにより,ユーザのタスク完了までの所用時間は7%減少し,積極的な話題提起数が21%増えるなど,インタフェースの利便性が向上することが確認された.
著者
白井 久美子 シライ クミコ SHIRAI Kumiko
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
vol.276, pp.123-132, 2014-02-28

千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 第276集 『型式論の実践的研究II』柳澤 清一 編"Pratical Study of Typology II", Chiba University Graduate School of Humanities and Social Sciences Research Project Reports No.276前方後円墳は、日本独特の王陵の形態である。それはまた、ヤマト王権の象徴でもあり、前方後円墳が日本各地の豪族の墓として採用されていく過程は、王権の勢力拡大の軌跡を最も端的に表している。一方、前方後円墳が出現する古墳時代は、日本が東アジア世界の外交を本格的に開始した時期であり、前方後円墳の出現は激動の時代を象徴する出来事であったともいえる。また、長い間、前方後円墳の研究は、箸墓古墳や大仙古墳(仁徳陵古墳)などに代表される近畿地方の巨大な墳丘や埋葬施設、豪華な副葬品を対象に進められ、地方の前方後円墳の情報が全国的に伝わることはほとんどなかった。ところが、1991年~2000年にまとめられた全国の前方後円墳集成の結果によって意外な事実が浮かび上がった。その集成を監修した近藤義郎氏は、はしがきで次のように述べている。「日本全土のうちでもっとも数多くの前方後円墳が作られたのは千葉県であり、それは奈良県の約2.5倍、京都府の約6倍の数という事実の解明は、これまでの理解を大きく変え、前方後円墳とはなにかを考えるひとつの手掛かりとなる。」特に、関東地方の前方後円墳の盛衰は、近畿地方とは大きく異なる。近畿地方で前方後円墳の巨大化が進む前期には、関東では「前方後方墳」を豪族の墓に採用し、近畿地方で大型前方後円墳を作らなくなる後期の6世紀後半以降になって盛んに大型前方後円墳を築造している。千葉県はその代表的な地域であり、このことが全国一多い前方後円墳を創出しているのであるが、関東地方にとって前方後円墳の築造とはどのような意味をもっていたのか、改めて検証することにしたい。
著者
白井 五郎 沓掛 政志 竹内 茂
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.113, no.12, pp.1371-1380, 1993-12-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
21

This paper describes a unified automatic generation control (AGC) scheme coordinating EDC (Economical Load Dispatching Control) and LFC (Load Frequency Control). So far, in absorption of the load fluctuations occurring on power systems, both of EDC and LFC systems have been considered separately each other. By coordinating both control systems, undesirable system behaviours are avoided. The responses of frequency deviation, turbine power fluctuation and tie-line power flow deviation are smoothed using the proposed AGC scheme.The background theory is based on servo-type optimal control theory. The structure of the proposed control method is a decentralized type. So, the implementation in multi-area power systems is easy.The effectiveness of the proposed unified AGC is illustrate_??_ by an example, and the simulation results on three-area power systems show that the method is encouraging. In this paper, some of the problems associated with the application of this method to the multi-area AGC are discussed.
著者
中野 翔太 白井 治彦 高橋 勇 黒岩 丈介 小高 知宏 小倉 久和
出版者
福井大学
雑誌
福井大学大学院工学研究科研究報告 (ISSN:04298373)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.77-83, 2007-03-30

To improve security awareness of end-user, we designed and implemented the visualization system of packet header that represent the condition of network communication. We implemented our systems using Microsoft Visual Studio 2005 with Winpcap library and the development traffic, protocol and the time it captured a packet.
著者
白井 君枝
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢短大国文 (ISSN:02866684)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.110-112, 1971-12-23
著者
白井義督 著
出版者
積善館
巻号頁・発行日
1906
著者
松永 敬一郎 白井 輝 五十嵐 俊久 谷 賢治 菅 千束 池沢 善郎 大久保 隆男
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.58-63, 1993-02-28 (Released:2009-01-22)
参考文献数
16

突発性難聴に対するステロイド療法直後より,掌蹠膿疱症性骨関節炎(PAO)およびバセドウ病を発症した症例を経験した.症例は55歳女性.掌蹠膿疱症と診断されてから約1ヵ月後に突発性難聴を併発.ステロイドによく反応し聴力はほぼ正常に回復したが腰痛,胸鎖骨痛,発汗,動悸が出現した.骨シンチ, T3, T4の高値, TSHの低下,甲状腺シンチよりPAOおよびバセドウ病と診断した.メチマゾール(MMI)と非ステロイド性抗炎症剤の投与にてPAO,バセドウ病は軽快していたが,金属アレルギー検索を目的としてパッチテストを施行したところPAOおよびバセドウ病が増悪した. MMIを増量し,パッチテストで強陽性を示したアンチモンを除去する目的にて歯科治療を施行した.歯科治療後約1年間PAOの再燃は認められなかったが,バセドウ病は増悪した.バセドウ病に対してMMIを単独再投与したところPAOも良好にコントロールされた.
著者
佐藤 弘康 白井 宏 ヘイマン E.
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-I, エレクトロニクス, I-光・波動 (ISSN:09151893)
巻号頁・発行日
vol.78, no.10, pp.439-447, 1995-10-25
被引用文献数
3

等方性インパルス状線電流源によって励振された電磁波が,誘電率の異なる媒質の直線境界平面に入射して作る散乱電磁界について,STT(Spectral Theory of Transients)法によって定式化し,厳密解を求めている.こうして求められた解は,他の方法によるものと一致することが確認され,過渡散乱波を構成する空間スペクトルの特異点の重要性について述べている.更に数値計算によってインパルス波の伝搬のようすを視覚的にとらえやすい形に表現し,直接波,反射波,透過波および頭波のそれぞれの波面が伝搬するようすについて明かにした.
著者
白井 良明
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:21888701)
巻号頁・発行日
vol.2016-CVIM-200, no.16, pp.1-6, 2016-01-14

これは,CVIM 研究会の 200 回を記念した講演の概要である.まず,これまでの発展を概観し,現在の CV の傾向と問題点を述べる.とくに,最近盛んになっている学習による画像認識の限界を指摘する.人の能力に近付けるためには,まだやることがある.そこで,人の視覚能力実現のため,のアプローチとして,これまで筆者が試みてきた研究をいくつか簡単に紹介する.