著者
中尾 友香梨 日高 愛子 白石 良夫 大久保 順子 土屋 育子 沼尻 利通 亀井 森 三ツ松 誠 谷口 高志 田中 圭子 中尾 健一郎 村上 義明 二宮 愛理 脇山 真衣 河野 未弥 明石 麻里
出版者
佐賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、肥前小城藩の藩主家と藩校に伝わっていた蔵書群である小城鍋島文庫の典籍を調査し、具体例として当文庫所蔵の『十帖源氏』を輪読・翻字し、分析を加えた。主要なる成果物として、2017年5月に『小城鍋島文庫蔵書解題集(試行版)』を刊行し、また2018年3月に笠間書院より『佐賀大学附属図書館小城鍋島文庫蔵「十帖源氏」立圃自筆書入本 翻刻と解説』を出版した。
著者
"遠山 緑生 白鳥 成彦 大久保 成 木幡 敬史 和泉 徹彦 田尻 慎太郎" "トオヤマ ノリオ シラトリ ナルヒコ オオクボ ナル コワタ タカシ イズミ テツヒコ タジリ シンタロウ" Norio "Toyama Naruhiko Shiratori Naru Okubo Takashi Kowata Tetsuhiko Izumi Shintaro" Tajiri
雑誌
嘉悦大学研究論集
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.67-88, 2012-03-20

嘉悦大学では、デジタルネイティブ世代へのICT リテラシー教育内容を再検討し、2010 年度からの新カリキュラムの主要科目としてICT スキルズ・ICT ツールズ・ICT メディア・ICTコモンズの4 科目を開講した。この4 科目は「デジタルネイティブ世代を意識した、コンピュータ<で>教えるICT 教育」をコンセプトとする。4 科目全体の目標は、いわゆる初年次教育の一環として、PC やネットの利用をきっかけとしつつ、広く知的生産において必要とされるリテラシーの育成と、知的生産を通じたコミュニケーションの経験を積んでもらうことにある。ICT を活用した情報の<入力-編集-出力>という一連のプロセスを標準形とし、これを4 科目それぞれの特色を持つ様々な形のプロジェクト課題として実践する。本論文ではこれらの科目に関して、その概要と目標を述べるとともに、現在の科目編成に至る過程で行われた議論をまとめ、紹介する。
著者
柴坂 敏郎 木曽田 雄星 白瀬 敬一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.263-264, 2011

光学機器製造用の金型あるいはマイクロ溝/パターン加工などの微細形状加工において、表面にメッキを施し、メッキ層で要求精度、微細形状を得る場合がある。メッキ材料としては、無酸素銅、無電解Ni-Pなどが現在用いられているが、本研究では新たなめっき被膜材料について、単結晶ダイヤモンドによる超精密切削加工の可能性を報告する。
著者
白石 一美
出版者
九州地区国立大学間の連携に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
研究論文集-教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集- (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, 2009-03

本論文は『研究論文集-教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集-』Vol.2, No.2(2009/03)に査読を経て受理された。
著者
武田 甲 白木 与志也 舩橋 秀登 北 宜裕 山田 良雄
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.49-52, 2013-02-05

日本における茶栽培の主要産地は関東以南であり,作什面積は平成22年度に全国で46,800ha,神奈川県では274haである(社団法人日本茶業中央会,2011)。茶栽培は鳥獣被害を受けないことなどから中山間地域における重要な作目のひとつとなっている。2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震に伴う福島第一原子力発電所の事故により,3月15日および3月21日に放射性物質が拡散した(青山ら,2011)。当該原子力発電所から239~310kmの距離にある神奈川県内では,葉根菜および果樹類への影響は軽徴であり,2011年3月17日に設定された食品衛生法に基づく放射性セシウムの暫定規制値である500Bqkg-1を超えた作物はなかった。しかし茶生産においては,関東地域内のほとんどの茶産地で生産された一番茶の荒茶から放射性セシウムが検出され,暫定規制値を超えた産地では出荷制限に至った(原子力災害対策本部長神奈川県知事宛通知,2011など)。これまで茶の放射能汚染に関する研究としては,1954年のビキニ環礁での水爆実験が日本の茶葉および浸出液に及ぼした影響に関する報告(河合ら,1956),チェルノブイリ原子力発電所の事故がトルコの黒海沿岸部で生産された茶に及ぼした影響に関する報告(Gedikoglu and Sipahi,1989),同地域で生産された茶葉の生物学的半減期の報告(UEnlue et. al.,1995),および 1961年~1979年に生産されたインドのアッサム茶で行われた核種別濃度推移に関する報告等がある(Lalitet. al.,1983)。また,放射性セシウムの移行係数を算出した報告(近澤・宅間,2005),汚染茶葉から抽出した放射性セシウムの挙動を砂質土で試験した報告(Yuecel and OEzmen,1995),茶樹体内での部位別の放射性セシウム濃度を調査した報告(Topcuoglu et. al.,1997)等がある。しかし,国内の茶園土壌あるいは茶樹根圏における放射性セシウム動態については詳細な検討がなされていないことから,著者らは降下後6ヶ月後(1地点)および8ヶ月以後(5地点)の神奈川県内の茶園土壌における放射性セシウムの垂直分布調査を行ったので報告する。
著者
白井 啓一郎 耒代 誠仁 井上 聡 久留島 典子 馬場 基 渡辺 晃宏 中川 正樹
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.7, pp.1-6, 2013-01-18

汚損,破損,および経年変化が著しい古文書から抽出した字形には多くのノイズが見られる.このような字形にノイズ除去のための汎用の画像処理手法を適用した場合,字形の細部が失われることがある.筆者らは,異方性拡散と距離画像を組み合わせることで,字形の本質的な形状を保存するノイズ除去のための画像処理手法を実現した.本稿では,古文書に記された字形を含む画像にこの画像処理手法を適用した結果を示すと共に検証を行う.Character shapes extracted from historical documents with stains, damages and time-related degradations contain much noise. General-purpose image processing for noise reduction often shaves off the detail of the character shapes. We have implemented new image processing for noise reduction that consists of anisotropic diffusion and geodesic morphology. In this manuscript, we show several results of the image processing applied to character shape image of historical documents and make considerations of the results.
著者
白波瀬 佐和子
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.1_46-1_51, 2015-01-01 (Released:2015-05-01)
参考文献数
12
著者
吉田 幸弘 宋 宝玉 奥畑 宏之 尾上 孝雄 白川 功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.765-771, 1997-05-25
被引用文献数
4

本論文では, オブジェクトコード圧縮によるプロセッサの低消費電力化手法について, 特に組込み用プロセッサへの適用を前提として考察する. 本手法は, 実行するプログラムに対し, 重複する命令を単一化して圧縮し, これによって生成された疑似コードからオブジェクトコードを再編成する命令伸長回路を付加的に構築するものである. この命令伸長回路とプロセッサコアを1チップ内に集積化することにより, 外部メモリとのインタフェースで必要となる帯域幅を削減することができ, 低消費電力化が大幅に達成できる. 実験結果では, 例えば, 32bitRISCプロセッサARM610に本手法を適用した場合, 62.5%のコード圧縮が得られ, 命令メモリでの消費電力が42.3%削減でき, 更に, 付加的に実装した命令伸長回路の面積は0.983mm^2であった.
著者
西本 卓也 志田 修利 小林 哲則 白井 克彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.12, pp.2176-2183, 1996-12-25
被引用文献数
32

マルチモーダルインタフェースの枠組みの中で音声入力がどのようにインタフェースの改善に貢献し得るかを検討し,そこで得た知見を生かしたマルチモーダル作図システムS-tgifを作成・評価した.システムの作成にあたっては,インタフェースの原則論に従って音声の特長である操作性および手順連想容易性を生かし,欠点である状態理解容易性,頑健性を他で補うよう努めた.評価実験の結果,システムの利用を開始してまもない時期あるいは一時利用を中断した後などにおいては特に音声の利用効果が高く,課題の完了までに要する時間を約80%に減少できた.ユーザがシステムに熟練すると音声の利用の客観的効果は薄れるが,特定のコマンドでは音声の利用率が90%を超え,また主観評価の結果でも高い評価を得るなど,音声入力はユーザから支持された.このように,インタフェースの原則論に従って音声の効果的利用を考慮することにより,有用なインタフェースを構築できることが示された.
著者
白井 克佳 中里 信立 斉藤 実 鍋倉 賢治 松田 光生
出版者
人間環境大学
雑誌
人間と環境 (ISSN:13434780)
巻号頁・発行日
no.3, pp.69-77, 1999-06

本研究は夏期合宿における競技選手のコンディションの変動を調査した。対象は男子陸上長距離選手8名とし、対象の起床時、朝練習時心拍数、主観的体調、尿(量、濃度)、及び走行距離と、練習を行った環境の計測を行った。その結果、起床時、朝練習時心拍数と主観的体調が、合宿が進行するに従い、低下することが観察された。起床時、朝練習時心拍数の低下は合宿によるトレーニング効果によるものか、合宿の環境に慣れたためか、今回の検討では明らかにすることができなかった。主観的体調の低下は先行研究では心拍数の増加とともに観察されたが、今回はそれと異なった結果となった。合宿中に脱水症状を起こし、練習を中止した選手がいたが、この選手の当日の尿量は前日までと比べ、著しく高値であった。このことは尿量の観察がコンディションを把握する上で有用であり、熱中症などの事故を未然に防ぐ手がかりとなる可能性があることを示している。
著者
大井 信明 白岩 善博
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.255-264, 2015-04-15 (Released:2015-04-28)
参考文献数
20

微細藻類を用いたバイオ燃料創出のための技術開発が精力的に行われている。その実現のためには,オイル含有量の高い新規微細藻類株の自然界からの単離,培養条件の最適化によるオイル生成速度と蓄積量の増大,遺伝子工学や代謝工学による有用燃料脂質の合成能の向上や代謝改変技術の確立等を実現する必要がある。そのためには,微細藻類の有用脂質代謝経路に関する基礎情報が不可欠となるが,その詳細な解析技術は不十分である。そこで,イオントラップ型質量分析計を導入して,微細藻類のための脂質メタボロミクス手法の開発を試みた。その結果,海洋優占種の1種であるハプト藻Emiliania huxleyiを用いて,油溶性画分から10脂質種600以上の脂質分子種を同定する解析系の確立に成功した。
著者
砂川 紘之 武士 甲一 亀山 邦男 木村 栄 白石 圭四郎 安藤 芳明
出版者
Japanese Society of Food Microbiology
雑誌
食品と微生物 (ISSN:09108637)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.123-128, 1986-09-20 (Released:2010-07-12)
参考文献数
12

1984~1985年に北海道内で発生した3件のウェルシュ菌集団食中毒事件の概要と分離菌株の性状について述べた.事件1は, 1984年9月22日稚内市内の某療養所において発生した. 患者は23名 (発病率24.0%) で, 下痢, 腹痛を主徴とし, 原因食品は病院内給食が疑われたが確定できなかった. 患者8名中5名, 健康者18名中6名からエンテロトキシン産生, カリウム型発芽芽胞形成菌が検出された. これらの菌は, Hobbs血清型別不能であった.事件2は, 1984年9月28日札幌市内の某鉄工団地において発生した. 患者は769名 (発病率45.6%) で, 下痢, 腹痛が主症状であった. 原因食品は, 鉄工団地内の給食センターが供給した弁当中の「コンニャクのタラコあえ」であった. 患者19名中11名, 従業員6名中2名, 原因食品2検体中1検体よりHobbs血清型4型に型別されるエンテロトキシン産生, カリウム型発芽芽胞形成菌が検出された.事件3は, 1985年4月19日網走市内の小, 中学校各1校において発生した. 患者数は, 686名 (発病率51.9%) で, 下痢, 腹痛が主症状であった. 原因食品は, 同市内某食品会社が供給した「給食弁当 (ミルクファイバーライス) 」であった. 患者26名中16名からウェルシュ菌が検出され, そのうち試験した13名中9名からエンテロトキシン産生菌が検出された. また, 従業員4名中3名, 原因食品3検体中3検体からエンテロトキシン産生菌が検出された. これらのエンテロトキシン産生菌はHobbs血清型5型, カリウム型発芽芽胞形成菌であった.
著者
砂川 紘之 武士 甲一 亀山 邦男 木村 栄 白石 圭四郎 安藤 芳明
出版者
Japanese Society of Food Microbiology
雑誌
食品と微生物 (ISSN:09108637)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.123-128, 1986

1984~1985年に北海道内で発生した3件のウェルシュ菌集団食中毒事件の概要と分離菌株の性状について述べた.<BR>事件1は, 1984年9月22日稚内市内の某療養所において発生した. 患者は23名 (発病率24.0%) で, 下痢, 腹痛を主徴とし, 原因食品は病院内給食が疑われたが確定できなかった. 患者8名中5名, 健康者18名中6名からエンテロトキシン産生, カリウム型発芽芽胞形成菌が検出された. これらの菌は, Hobbs血清型別不能であった.<BR>事件2は, 1984年9月28日札幌市内の某鉄工団地において発生した. 患者は769名 (発病率45.6%) で, 下痢, 腹痛が主症状であった. 原因食品は, 鉄工団地内の給食センターが供給した弁当中の「コンニャクのタラコあえ」であった. 患者19名中11名, 従業員6名中2名, 原因食品2検体中1検体よりHobbs血清型4型に型別されるエンテロトキシン産生, カリウム型発芽芽胞形成菌が検出された.<BR>事件3は, 1985年4月19日網走市内の小, 中学校各1校において発生した. 患者数は, 686名 (発病率51.9%) で, 下痢, 腹痛が主症状であった. 原因食品は, 同市内某食品会社が供給した「給食弁当 (ミルクファイバーライス) 」であった. 患者26名中16名からウェルシュ菌が検出され, そのうち試験した13名中9名からエンテロトキシン産生菌が検出された. また, 従業員4名中3名, 原因食品3検体中3検体からエンテロトキシン産生菌が検出された. これらのエンテロトキシン産生菌はHobbs血清型5型, カリウム型発芽芽胞形成菌であった.
著者
林崎 涼 白井 正明
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2015年大会
巻号頁・発行日
2015-05-01

石英や長石などの鉱物粒子から年代を推定できる光ルミネッセンス (OSL) 年代測定法は,津波堆積物自体から堆積年代を見積もる手法として有効と考えられている.また,OSL 年代測定で鉱物粒子の露光状態を見積もることにより,堆積物の運搬・堆積過程を推定する研究もなされており,その手法は津波堆積物にも適用できる可能性がある.しかしながら,津波堆積物の OSL 年代測定例は少なく,正確な堆積年代を見積もれるのか,また露光状態を見積もることで運搬・堆積過程を推定できるのかは明らかでない.本研究では,福島県相馬市と南相馬市における東北地方太平洋沖地震の津波堆積物を対象としてOSL 年代測定を行い,堆積年代と運搬・堆積過程の推定についての有効性を明らかにした.アルカリ長石の単粒子を用いた OSL 年代測定の結果, 11 地点,26 試料全てにおいて,東北地方太平洋沖地震の津波堆積物の堆積年代である現世の堆積年代を示す粒子を見出すことができた.単粒子を用いた OSL 年代測定を行うことにより,津波堆積物の堆積年代を見積もることができると考えられる.一方で,著しく古い堆積年代を示す粒子の混入も確認できたことから,複数粒子を同時に測定する一般的な測定方法では,津波堆積物の正確な堆積年代を見積もることは難しいといえる.また,津波堆積物に含まれる砂質の鉱物粒子は,運搬過程でほとんど露光していないことが明らかになった.すなわち,津波堆積物中の砂質の鉱物粒子は,供給源となる堆積物の堆積環境の露光状態を反映していると考えられる.津波堆積物に含まれる鉱物粒子の露光状態を OSL 年代測定により見積もることで,津波堆積物の堆積年代だけでなく,供給源となった堆積物の堆積環境の推定にも有効だと考えられる.
著者
白石 恵理子
出版者
全国障害者問題研究会
雑誌
障害者問題研究 (ISSN:03884155)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.110-117, 2006-08

青年期は、第2次性徴のような身体的変化によって特徴づけられる青年期前期と、アイデンティティや価値観の確立といった心理的な成熟を特徴とする青年期後期に大きく分けられる。本稿では、知的障害や発達障害のある青年が青年期後期にあたる18歳から20歳の時期にどのような変化を見せるのかを、3人の事例から具体的に明らかにしようとした。思春期・青年期前期は自我の再構成の時期にあたり、障害青年においてもさまざまな揺れや葛藤をみせる。青年期後期においてもそうした「行きつ戻りつ」の姿を示しつつ、新たな社会的関係のなかで、徐々に自己決定が可能になったり、自らの要求の主体になりゆく姿がいずれの事例でもみられた。ただし、その具体的なあらわれかたは、障害の程度や発達段階、さらに青年期に至るまでの生育歴・教育歴等々の複雑にからみあった要因によって、きわめて個性的であり、一面的な理解に陥らないようにしなければならない。
著者
松尾 智英 白藤 梨可
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

魚類以外の脊椎動物に寄生し、大量吸血と共に幅広い病原微生物の媒介能を有するマダニ類が類い希な飢餓耐性を持つことから、その飢餓耐性を裏付ける能力としてオートファジーに着目して研究を行った。その結果、いくつかのオートファジー関連遺伝子がフタトゲチマダニを用いて同定され、それらは未吸血期および脱皮を行う変態期に発現していたことから、マダニ類の飢餓耐性に重要な役割を持つことが示された。
著者
杉山 亮弘 丹羽 佑輔 白松 俊 大囿 忠親 新谷 虎松
雑誌
研究報告知能システム(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2015-ICS-179, no.7, pp.1-8, 2015-03-13

既存のアプリケーションの多くは,特定の作業に特化したものが多い.ユーザはアプリケーションを利用するとき,Web 上で使い方を使うなど,複数のアプリケーションを同時に使うことが多い.それに伴い,他のアプリケーションの情報と連携して,ユーザの作業を支援しようとする研究が多く行われている.本研究では,多重透明レイヤーをデスクトップ上に重畳表示することが可能な WebKit ベースの Web ブラウザであるシルエット Web ブラウザを提案し,その応用例を述べる.シルエット Web ブラウザの特筆すべき点は,マウスイベントおよび背景が透過可能なコンテンツを表示可能な点である.さらに,コンテンツを複数ユーザ間で共有することが可能である.シルエット Web ブラウザにより,新たな協調作業支援が可能になる.シルエット Web ブラウザの応用例として,デスクトップ PC とタブレット端末を利用した添削システムを示す.