著者
白水 隆
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.23-29, 1961-10-20

1961年6〜7月の台湾旅行の際に,埔里の木生(モクセイ)昆虫採集所の余清金氏の蒐集品中に台湾より未記録の美麗なアゲハチョウ科の1種を見出し,幸にこれを譲り受けて研究することが出来た.調査の結果,本種は支那大陸より知られるIphiclides alebion (GRAY,1852)の顕著な1新亜種と認むペきものであることを知ったので,次に新名を付して記載したい.また和名は余清金氏の功績を記念するため,同氏の経営になる木生昆虫採集所に因んでモクセイアゲハと呼ぶことにしたい.

1 0 0 0 きむすめ論

著者
白雨楼主人 著
出版者
神田書房
巻号頁・発行日
1913
著者
渡邉 信 中嶋 信美 河地 正伸 彼谷 邦光 加藤 美砂子 宮下 英明 白岩 善博
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究は将来のBotryococcusを用いた石油代替資源開発に資するため、Botryococcus炭化水素生産代謝経路の生合成経路やその調節機構並びに大量増殖機構に関わる生物学的・化学的研究を行った。その結果、1)鉄成分が細胞やコロニーの形状、そしてオイル生産に与える影響が大きいこと、2)Botryococcusの63株の生産する主要炭化水素は直鎖アルケン型(race A)、トリテルペン型(race B)、テトラテルペン型(Race L)および上記3つの型のいずれにも属さない種々の構造のものが含まれるマルチ型タイプに分類されたこと、3)BOT-70はMEP経路を使ってテルペノイドを合成していること、4)炭化水素合成時にはSAMサイクルが活性化されていること、5)B.brauniiの大量発生には亜熱帯地域の夏季の成層形成・日照が重要であり、また窒素分濃度の高い水域にはB.brauniiはほとんど出現しないこと、6)細胞増殖が飽和する以上の光エネルギー(40μmol photons/m^2/s)が光合成生産を介して炭化水素生産等の物質生産に振り分けられていることが示された。
著者
白石 建雄 白井 正明 西川 治 鈴木 隼人 古橋 恭子 星 多恵子
出版者
The Geological Society of Japan
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.114, pp.S33-S50, 2008
被引用文献数
3

男鹿半島には厚い海成更新統が分布しており,その中には多数の広域テフラが挟まれている.また酸素同位体ステージ12 以降については,酸素同位体比変動曲線で示される主要イベントが地層・地形記録として非常によく保存されている.それゆえ,第四紀層序学的に非常に重要な地域である.この男鹿半島を含む日本海沿岸地域は日本海東縁変動帯の一角を占め,八郎潟を挟む東西両地域一帯には,南北方向に長軸を有する活動的逆断層地溝(八郎潟-秋田湾地溝)が成立している.そのため新期の地殻変動が非常に激しく,地層や更新世海成段丘は大きな変形・変位を蒙っている.本見学旅行では,第四紀地殻変動の影響を強く受けた堆積層,地形を観察する.
著者
今村 幸久 黒木 尚 野崎 克弘 白木 己歳 上米良 壽誕
出版者
九州病害虫研究会
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.32-37, 2011 (Released:2012-03-21)
参考文献数
17
被引用文献数
1 1

焼酎粕加工液の土壌病害抑止効果について,メロンつる割病等の Fusarium 病に絞って,主に土の生物的視点からメカニズム解明のためのポット試験を行った。その結果,抑止効果には焼酎粕加工液の成分の病原菌に対する直接的な影響ではなく,土の中に存在する微生物の関与が推測された。加工液を潅注処理すると土壌の微生物活性が高まるが,微生物活性値と土壌の生菌数および発病抑止効果にはある程度の関連性があることが示唆された。以上の結果から抑止効果のメカニズムの一つは,処理した焼酎粕加工液を増殖源として,ほ場に元々生息する土壌微生物が増殖し,病原菌との競合およびその他の総合的な作用が働くことにより,発病が抑えられると推察された。
著者
渡邉 浩一郎 白尾 国昭 波多野 豊 大津 智 森永 亮太郎 平島 詳典 久松 靖史 西川 和男 河野 桜
出版者
大分大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

2012年10月1日UMINへ「上皮成長因子受容体(EGFR)阻害薬の耐性獲得に対して制御性T細胞が及ぼす影響」(受付番号:R000010551)として登録を行った。皮膚及び血液検体の免疫組織学的検索の解析から、EGFR阻害薬投与後の皮疹の出現に伴い、制御性T細胞マーカーであるFOXP3およびCTLA-4陽性細胞の真皮への浸潤が経時的に増加していることを確認した。皮膚のmRNAレベルでも制御性T細胞のマーカーであるCTLA-4の発現が亢進していることが証明された。同時に測定した炎症性サイトカインや炎症抑制サイトカインは個体差が大きく一定した傾向をみることができなかった。
著者
高橋 一夫 平野 真紀 糠野 亜紀 新谷 公朗 金田 重郎 白井 由希子
出版者
常磐会短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

保育現場では子ども達の表現活動が重視されている。その表現活動には言語表現の領域があり、日々の保育においても絵本の読み聞かせなどが豊かに実践されている。ところが、絵本などを用いずに話す「素話(すばなし)」は、保育の場において衰退しつつある。そこで本研究では、言語表現活動として重視されるべき「素話」が、なぜ保育現場で衰退しているのかを実証的に分析し、「素話」の実践を支援する方策を模索した。その結果、「素話」では絵本の読み聞かせと異なり、子ども達が想像力を働かせていることが明らかになった。そして、この「素話」に特徴的な効果を理解することが、豊かな実践に必要であることが分かった。
著者
白田 由香利
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.71, pp.1-8, 2003-07-16
被引用文献数
2

本稿では,e-Learningシステムにおいて学習者の学習履歴データをデータマイニングする場合どのような相関ルールが抽出されるべきであるか、を考察する.e-Learningシステムにおいて学習者がシステムの提示したドリル問題に対して不正解であった場合、システムは学習者の状況を、データマイニングによって発見されている相関ルールを用いて判断したい.そのためには予め、有益な相関ルールを膨大な学習履歴データベースからデータマイニングで抽出しておくことが必要である.本論文では、個々の学習キーワードが単独で出現するドリルであれば解けるのであるが、学習キーワードが複合化して出現した場合にはドリルが解けなくなる、という状況を発見するために有効な相関ルールとはどのように定義すべきであるか、について考察する.我々の提案する設定問題は、従来のデータマイニングのバスケット解析などとは本質的に異なり、新たな抽出技法が必要となる.その技法について考察する.In the paper, we discuss which kind of association rules are effective for the data mining on an e-Learning system learner's learning transaction database. The data mining system, in advance, finds effective association rules from the learning transaction database. By using the association rules, the e-learning system detects the learner's stalled and analyses its reasons. In particular, the stalled situation in which the learner understands individual keywords separately but the learner cannot solve a problem that involves comound keywords is the target of our study. Our proposed problem is differnt from the exixting assocoation rules for market basket analysis problem. Then the new solving methods are required. In this paper, the methods are also discussed.
著者
白石 和行 Klokov Valery
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.778-790, 1997-11

日本南極地域観測隊に大型航空機を導入して大陸間航空路を設けることの可能性を研究した。昭和基地, やまと山脈近傍の雪面や青氷上に, 車輪で離発着できる固い滑走路を建設できる場所を検討した結果を, その建設方法の概略や発着できる航空機の性能などとともに示した。さらに, 東南極航空網計画を国際的に推進することの必要性を説いた。