著者
小笠原白也 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1914
著者
白岩 孝行 西尾 文彦 亀田 貴雄 高橋 昭好 戸山 陽子 MURAVYEV Yaroslav D. OVSYANNIKOV Alexander A.
出版者
日本雪氷学会
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.25-40, 1999-01-15
被引用文献数
1 5

カムチャツカ半島ウシュコフスキー氷冠において雪氷コア掘削ならびに現場解析を実施した.標高3,901m,氷厚240mを有するK2地点に総計2.4トンの物資をヘリコプター輸送し,1998年6月20日から30日にかけて雪氷コアを掘削した.総掘削回数307回,総掘削時間103時間で全長211.7mの雪氷コアを採取した.掘削終了後,20m毎に掘削孔壁の温度を測定した.深度10mは-15.7℃,底部211.7mは-4.2℃であり,表面からほぼ直線的に漸増する温度垂直分布が得られた.掘削と並行して,層序観察,バルク密度測定,ECM(固体電気伝導度)測定,デジタルビデオによるコアの撮影を行った.現場解析ができた表面から深度141mまでのコアによれば,55m付近の氷化深度以浅では,コアは融解・再凍結氷と融解を経験していないフィルンからなり,氷化深度以深では融解・再凍結氷と圧密氷との互層から構成されていた.深度141mまでのコア中には目視できる火山灰だけでも183層が確認され,そのうち2層が火山灰の特徴から噴出年代が特定された.ECMとビデオ撮影したコアのモザイク画像とを比較した結果,ECMシグナルは火山灰層で低下,融解・再凍結氷層で上昇する傾向が見られた.一方,高所における掘削オペレーションであったため,人員の健康面での各種データを採取し,高所順応の個人差を考察した.
著者
湯浅 友幸 白山 晋
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:18840930)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.29, pp.1-7, 2010-12-09

ネットワーク上の現象は大局的構造から説明されることが多く,局所的な見地から分析されることは少ない.本稿ではノードの性質に注目した新たな分析手法を提案する.提案手法では自己組織化マップ (SOM) を用いたノード分類に基づくシミュレーションの可視化と分析を行う.そして,2 つのシミュレーションモデルを用いた実験により提案手法の有効性を示す.Most researches concerning the influence of network strucuture on phenomena on the network are carried out based on relationships between global statistics of the network structure and characteristic properties of those phenomena, even though the local structure has a significant effect on dynamics of some pheomenon. In this paper, we propose a new analysis method for some phenomena on networks based on the categorization of nodes. First, local statistics such as the average path length, the clustering coefficient for a node are calculated and are given to each node. Secondly, the nodes are categorized by Self-Organizing Map (SOM) and are grouped. Characteristic properties of some phenomenon are visualized into the grouped nodes. From some numerical results using two simulation models, the validity of our method is examined.
著者
栗田 真悟 得平 司 内山 匡将 根来 政徳 福井 浩之 岡本 浩明 谷本 武晴 白井 一郎 本田 侑子 住田 幹男 大園 健二 相原 雅治
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, 2008-04-20

【目的】全人工股関節置換術(以下THA)の術後,中・長期後の合併症で最も問題なのはコンポーネントの弛みである.この原因には、コンポーネントの設置不良や,感染,外傷などと,ポリエチレン摩耗粉によって生じる骨溶解による無菌性の弛みと言われている.今回この無菌性の弛みに影響する因子について調査検討を行った.<BR>【対象と方法】対象は,当院において初回THAを施行され2002年10月~2006年12月までの間に,再置換術を施行した19名26股のうち,複数回再置換術を施行した症例を除き,調査項目(年齢,初回THA手術日,再置換術日,再置換術前JOAscore,関節可動域,筋力,身長,体重,職業歴,Life-Space Assessment,1日の歩行時間,移動形態,趣味,再置換に対するきっかけ)が得られた女性9例11股(初回THA平均年齢は53.0±4.0歳,再置換平均年齢65.82±8.32歳)である.項目はカルテによる調査と電話での聞き取り調査を行った.方法は初回THA手術から再置換術までの経過期間の平均値より早期に再置換に至った症例(以下短期群)と,平均値よりも遅く再置換に至った症例群(以下長期群)と定義し,この2群間における調査項目について比較検討した.統計処理はt検定を用い,有意水準を5%未満とした.<BR>【結果および考察】THA再置換術までの日数の平均値は12.9±5.45年であり,短期群6名の平均年齢61.1±3.6歳,長期群5名の平均年齢74.8±8.0歳,再置換までの平均年数はそれぞれ8.9±1.98年,17.6±4.32年で有意差がみられた(p<0.008).術側JOAscoreにおいて短期群74.7±19.66点,長期群46.4±10.16点であり,短期群で有意に点数が高かった(p<0.016).また,JOAscoreの疼痛の項目に関して短期群31.7±9.83点,長期群19.0±5.48点,車・バスの乗り降りの項目に関して,短期群3.0±1.10点,長期群1.2±1.10点,ADL合計点においても短期群16.0±3.58点,長期群10.4±3.29点と各々の項目で短期群で有意に高かった(p<0.012, p<0.024,p<0.025).術側屈曲筋力MMTにおいて短期群4.5±0.55,長期群3.2±0.84,術側外転筋力MMTにおいて短期群4.3±0.82,長期群3.8±0.84であり,短期群で有意に筋力が高かった(屈曲p<0.031,外転p<0.003).移動形態では独歩,一本杖,二本杖で分類し検討した結果,短期群で有意に補装具が少ない傾向にあった(p<0.047).趣味では毎日スポーツジムに通う,毎日の散歩,年に数回の旅行に分類し検討した結果,短期群で有意に活動量において多い傾向がみられた(p<0.045).しかし,Gunnarらによる研究とは異なりBMIにおいて2群間で有意差はなかった(p<0.367).これらの結果から,短期群では疼痛が軽く筋力も長期群より強いため,ADL能力も高かったと考えられる.また仕事や趣味,さらに移動形態では,より独歩に近いことからも短期群の活動性の高さが伺える.すなわち,今回の調査では活動性が高いことが弛みを助長し,再置換のリスクを高める要因のうちの一つであることが示唆された.<BR>
著者
白鳥 嘉勇 小橋 史彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.658-667, 1987-06-15
被引用文献数
7

本報告は 文字キー数が少なく かつシフトキー操作を必要としない利点を有するローマ字入力について日本語入力に適したキー配列を検討したものである.キーボードの打けん速度を向上することをねらいとして ?交互打けん率の向上 ?キーストローク数の低減 ?ホーム段キー使用率の向上 ?各指使用率のバランス ?同指段越え打ちの減少の5項目を設計指針として取上げた.この結果 子音と母音を左右に分離し かつ1キーに複数の文字を割りつけた複合キーを含む3段10列のローマ字配列を得た.この配列の交互打けん率は91% ホーム段キー使用率は68%であり 従来のQWERTY配列を用いたローマ字入力の場合(同:各69 29%)に比べて高い操作特性値を有する.3名の被験者について操作実験を行った結果 文字入力速度の習熟曲線は各被験者とも早い立上り特性を示した.うち1名のかな文入力速度は 約330時間の練習後に 240字/分(360ストローク/分)の高い値に達した.また エラー率は 練習によって0.5%に低下し操作上の問題はみられない.以上のことから 本配列が日本語入力に適していることが分かった.
著者
白田 由香利 橋本 隆子 飯沢 篤志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.10, pp.107-112, 2000-01-24
被引用文献数
3

放送のデジタル化に伴い、映像情報の補足情報をインデックスとして付加し、そのインデックスを用いて映像のダイジェスト版を作成する場合、切り出したシーンごとの説明文を生成する機能が重要となる。我々はシーンごとの説明文の接続関係に着目し、全体としてつながりのよい文章を生成する方式を検討した。また、従来検索結果の提示方式は中立的立場の表現をとっていたが、本方式では個人の嗜好を指標としてその人の感情表現、つまり嬉しさ度悲しさ度を加味した表現を生成する。Beyond program contents, digital data broadcasting can deliver additional data as indexes attached to the contents. Using these indexes, we can construct a digest of the program and generate an explanation for each extracted scene. We focus on the relationship between scenes to create conjunctive expressions. With conjunctives, the explanations become more natural for users. In addition, we also generate emotional expressions for the explanations. While the current method outputs neutral expressions, our new method generates an expression including the hapiness or sadness level based on the user preferences.
著者
前川 泰之 白石 新
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.40, pp.17-22, 2000-05-05

大阪電気通信大学(寝屋川市)構内の衛星通信実験局で過去14年間連続測定を行ったCS-2、CS-3、およびN-STARビーコン波(19.45GHz、右旋偏波、仰角49.5°)を用いて、各種前線通過時の降雨減衰の累積時間と継続時間特性を調べた結果、4dB以下のしきい値では温暖・寒冷・閉塞前線、5dB以上のしきい値では停滞前線や夕立・台風による降雨時に発生する減衰がより大きな累積時間率を占めることが分かった。また、継続時間率分布は3〜10dB程度のしきい値に対し、寒冷前線、停滞前線、夕立・台風の順に大きくなり、しきい値が低い場合には温暖前線がしめる時間率が大きくなり、高くなると停滞前線南側の影響が大きくなることが示された。
著者
白神 聖也
出版者
広島大学
雑誌
中等教育研究紀要 (ISSN:13497782)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.77-84, 2005-03-31

スーパーサイエンスハイスクールに指定され2年目の今年度は,大学等の研究者に講演をしていただく「入門プログラム」と大学の研究施設で実験・実習を行う「体験プログラム」を随時行った。「入門プログラム」の生物分野の内容は,鳥類の発生,ES細胞からの血小板の産生,菌類の二次菌糸での核の分配である。「体験プログラム」では夏休みに遺伝子組換え実験,海洋生物学実験を実施した。その中で生徒は先端科学に触れて興味・関心をもち,自然科学者を志す者もでてきた。入門プログラムよりも体験プログラムの方が直接体験ができるという点で生徒の評判はよかった。一方で特に入門プログラムにおいて,学校での学習進度の関係や理科の選択科目の関係で,難解な内容についていけない生徒も出てきている。今後の課題は,研究者と高校理科教師が連携を緊密にして打ち合わせを行い,高校での事前学習に十分時間をかけることである。また,今年度から高校2年生にSSクラスを設置し,数理系の能力を伸ばすカリキュラム編成をした。学校設定科目として生物分野では基礎生命科学をおいた。このクラスでは理科を3科目選択できることになる。基礎生命科学はヒトを中心とした内容にしたことと遺伝子について深く学習できるようにしたことに特徴がある。また,これとは別に1単位で課題研究を行わせているが,生物分野は生徒17人5グループに対し教師が1人しかおらず指導が困難な場合があるのでTA1人を確保した。週1時間ではなかなか研究が進まない実態があるので3年次は週2時間(2時間連続)にすることを考えている。
著者
白水 博 初鹿 了 沖野 哲也
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
Japanese journal of zoo and wildlife medicine (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.53-60, 1999-03

和歌山県太地町立くじらの博物館自然プールで飼育中のシャチOrcinus orca(1985年10月に紀伊半島沖で捕獲)と, バンドウイルカTursiops truncatus(1982年8月に同博物館の自然プール内で出生)がそれぞれ自然排出した裂頭条虫のストロビラについて, その形態を観察した。上記の2宿主から得た虫体は, いずれも頭節を欠くが, 片節の主要部位および虫卵の特徴から同じ種類の条虫で, バンドウイルカ寄生の虫体はやや未熟型と思われた。この条虫は, 1)片節が最大幅16.0mmと大型で, 多くは縦径<幅径であるが, 後方片節では縦径>幅径を呈する。2)各片節には1組の生殖器が認められ, 生殖孔の周囲に著明な乳頭が存在する。3)子宮ループの数は片側13〜18である。4)精巣は髄層内に一層に配列する。5)陰茎嚢は洋梨形で大きく(833×290μm)斜位を呈する。6)貯精嚢はほぼ球形(540×460μm)で壁が厚く(平均108.9μm), 陰茎嚢の背後壁に接続する。7)虫卵は楕円形で, 長径平均65.0μm, 短径平均47.7μm, 卵殻の厚さ平均3.2μmで, 卵殻表面には微小な点刻(pits)が散在する等の形態的特徴から, Hsu(1935)あるは矢崎ら(1982)によるフールマン裂頭条虫(Diphyllobothrium fuhrmanni Hsu, 1935)と同定された。シャチとバンドウイルカは, D.fuhrmanniの新しい自然終宿主である。また, バンドウイルカ寄生の条虫は, 出生後に自然プール内で感染したと考えられるため, このイルカ飼育中に〓料として与えた魚介類(感染源)についても言及した。
著者
荒木 祐一 島田 伸敬 白井 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.569, pp.87-94, 2002-01-11
被引用文献数
24

本論文では複雑背景下において大きさや位置, 方向が未知な顔を検出し, その顔の方向を推定する手法を提案する.まず, 目や口といった顔要素の候補を抽出し, 各顔要素らしさを計算する.次に, 顔としての幾何学的位置関係を満たしている顔要素の候補の組合せを顔として検出する.しかし, さまざま顔の大きさや方向を考慮する必要があるのでその組合せの数は膨大になる.そこで, その組合せの数を減らすために, 一般化ハフ変換により顔の候補領域の位置と大きさを限定する.その後, 確率の更新方法と効率的な顔検出を行なうために顔要素の候補間の影響の計算を修正した弛緩法を顔の各候補領域に適用する.顔を検出した後, 顔の輪郭に対する両目の位置によりその顔の方向を推定する.
著者
白木 賢太郎
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.79, pp.60-61, 2008-03