著者
稲葉 通将 吉野 友香 高橋 健一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.DSF-F_1-9, 2016-01-06 (Released:2016-01-08)
参考文献数
23
被引用文献数
1

This paper presents an open domain monologue generation method for non-task-oriented dialogue systems to be able to speak their opinions and impressions as a speaker. To generate monologues, we acquire suitable utterances that contain a given topic from Twitter. Our method determines whether utterances have cohesion or not using the support vector machine and concatenate them in a row. It scores the utterance sequences from the aspect of their humor, unexpectedness and speciality in the given topic. We acquire the utterance sequences that ranks high as monologues. Results of an experiment demonstrate that our method can generate amusing and semantically appropriate monologues.
著者
稲葉利江子 山﨑礼実 渡邉恵理子 小舘香椎子
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.551-552, 2014-03-11

近年、スマートフォン・タブレット端末の普及にともない、デジタルコンテンツ視聴の機会が増えてきている。これまで、経済産業省の委託事業等からリーチサイトやストレージサイトによる違法コンテンツの流通が問題となってきている。さらに、2012年の著作権法改正により違法コンテンツのダウンロードに対する刑事罰化が施行されたが、一般に、その内容を正確に理解されているのかが疑問である。そこで、大学生を対象に、デジタルコンテンツ視聴に関する実態調査を行なった。さらに、コンテンツの公式性の意識についてもヒアリング調査も含め実施したので、その結果を報告する。
著者
髙﨑 三千代 パラストゥティ ロニ 稲葉 みどり
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教職キャリアセンター紀要 (ISSN:24240605)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.75-83, 2016-03-31

愛知教育大学では、国際交流基金による平成27年度「海外日本語教育インターン派遣プログラム」により、教育学部日本語教育コース1年生1名をインターンとしてインドネシア国立スラバヤ大学へ派遣した。研修を充実したものにするため、双方の大学で連携して指導体制を組み、送り出しから現地での研修、事後の指導までの一連の過程を体系的に行えるような研修プログラムの開発と実践をめざした。プログラムは、「日本語教育研修(教育実習を含む)」「異文化体験」「国際交流・地域交流」の3本の柱を立てて作成した。本稿では、実施したインターン研修プログラム概要の紹介、教育実習の方法、カウンセリング、インターン学生のキャンパス内外での活動・体験に関する報告、プログラム運営面からの報告等を行い、プログラムの役割、成果、課題等を考察した。そして、送り出し側と受け入れ側の双方にメリットのあるプログラムの構築に向けて体制の整備を提案した。
著者
稲葉 肇
出版者
京都大学文学部科学哲学科学史研究室
雑誌
科学哲学科学史研究 (ISSN:18839177)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-20, 2014-03-31

This paper shows that JosiahWillard Gibbs (1839–1903) integrated Helmholtzian thermodynamic analogies with the Boltzmann-Maxwellian ensemble approach in his book Elementary principles in statistical mechanics (1902). On one hand, Gibbs took over the ensemble concept from Maxwell and Boltzmann, who developed it in the 1870s and 1880s. A lecture note taken by a Gibbs' student reveals that Gibbs finished his theory of statistical mechanics following the Boltzmann-Maxwell line almost completely by 1895. On the other hand, Gibbs made analogies with thermodynamics in Helmholtz's sense; in 1884 Helmholtz suggested the idea of monocyclic systems to establish the fact that there are formal and operational correspondences between mechanics and thermodynamics. In the same year, Boltzmann extended the domain of monocyclic systems by means of ensembles, but he made only formal analogies. The lecture note also mentions formal analogies. In the Elementary principles, Gibbs applied the ensemble concept to make both formal and operational analogies, as can be seen in Helmholtz. Although there is no direct evidence that Gibbs studied Helmholtz's monocyclic systems, a detailed analysis allows us to interpret Gibbs' theory as succeeding Helmholtz' thermodynamic analogies.
著者
稲葉 通将 神園 彩香 高橋 健一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

人間と雑談を行う非タスク指向型対話システムは,様々な話題に柔軟に対応できることが求められる.そこで本研究では,Twitterデータを用いて発話を自動生成する手法を提案する.Twitterは大量にデータが取得できるものの,ノイズも極めて多いという欠点がある.本研究では,ツイートに点数付けすることでノイズを排除し,対話に利用可能な発話を自動生成する手法を提案する.
著者
稲葉 浩
出版者
一般社団法人 日本血栓止血学会
雑誌
日本血栓止血学会誌 (ISSN:09157441)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.524-533, 2015 (Released:2015-10-19)
参考文献数
12

要約:次世代シークエンス解析は,その圧倒的な塩基配列解読能力によって遺伝学や分子生物学の研究を一変させた.この技術は医学の分野にも多様な応用が可能であり,単一遺伝子に起因する遺伝性疾患の解析はもとより,がんや多因子疾患など,その発症や病態に遺伝子が関与する各種疾患を解析する目的で臨床医学にも応用され始めた.次世代シークエンスの有する“網羅的解析を迅速かつ低コストで行うことができる”という特長は,診断のためのツールとしても極めて有用である.本稿では次世代シークエンス解析について,自験例を交えて概説する.
著者
浜幸次郎, 稲葉彦六 著
出版者
上原才一郎
巻号頁・発行日
vol.巻2, 1901
著者
稲葉 継陽 イナバ ツグハル
出版者
熊本大学附属図書館
巻号頁・発行日
2014-10

熊本大学附属図書館(中央館)リニューアル1周年記念 第30回熊本大学附属図書館貴重資料展 解説目録
著者
中村 光一 稲葉 次紀 若松 勝寿 仲野 〓 河崎 善一郎 依田 正之
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1996

平成10年度冬季ロケット誘雷実験は、準備・撤収を含めて平成10年10月26日から12月5日までの間、石川県奥獅子吼山山頂の北陸電力試験用送電線30号鉄塔付近で実施された。今年度は、鉄塔誘雷6回、地上誘雷10回の計16回の誘雷に成功した。この16回を加えると昭和52年度からの通算成功回数は187回(過去のエアー砲通算2を含まず)となる。本実験では火薬ロケット、火薬を使わないエアー砲、も試みた。主な研究項目は次の通りである。(1)鉄塔誘雷:160m長のナイロン糸でワイヤを絶縁することにより、鉄塔誘雷を目指す。鉄塔側では、碍子間電圧、塔脚電位、鉄塔脚に接続した針付き接地電極への分流、などの測定。(2)地上誘雷:接地されたスチールワイヤを火薬ロケット、エアー砲、ウォータロケットにより引き上げ、地上への誘雷を目指した。限流式避雷針の特性試験、雷エネルギー測定、雷管石の生成。(3)ロケット搭載型電界計による空間電界の測定、(4)雷測定:雷撃電流、地上電界、磁界変化、放電路の光学観測、雷鳴による放電路再現、液晶雷警報器の屋外試験、鉄塔コロナ電流、搭頂電界測定。(5)4km離れたベースでは地電流測定を行った。(6)誘雨ロケットによる誘雨試験も併せて行った。誘雷を目的としたロケットは21回打ち上げて16回成功した。他に、エアーロケットに200m長のロープを取り付け、地上に回収する方式の試験も実験した。結果の一覧を表1に示す。60m鉄塔への誘雷には160m長のナイロン糸を使用した。9回の内6回成功し、1回は山側下相導体に誘雷した。中国式限流避雷針と従来形避雷針を6m置いて並列させ、その上空20mに誘雷を導き、いづれの避雷針に誘雷するかのテストを試みたが、別の場所に誘雷した。ウォータロケットは、飛行高度が不充分で誘雷に到らなかった。本研究は、平成8年度から、3年間の継続研究であり、3年間の合計誘雷成功数は、36にのぼる。この実験を通して上述の(1)〜(6)に関し、多くの成果が得られた。
著者
梶原 健吾 鳥海 不二夫 稲葉 通将
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

近年,チェスや将棋等の完全情報ゲームでは人工知能が人間のプロを相手に勝利するようになった.一方で不完全情報ゲームについての研究は少ない.そこでコミュニケーションゲーム“人狼”における人工知能の設計を試みる. 本研究では人狼における発言内容や能力者の行動等の戦略をQ学習により学習させる.また,異なる学習結果を持つ複数のエージェントを混合してQ学習を行い,より高度な戦略を取るエージェントを設計する.
著者
佐藤 宏 稲葉 孝志 井濱 康 神谷 晴夫
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.1023-1026, 1999-09-25
参考文献数
16
被引用文献数
6 31

1997-1998年の冬季に, 本邦東北地方北西部に生息する60頭の野生肉食類について寄生虫学的検討を行った. これらは, 青森・秋田両県下で捕獲ないしは交通事故死したホンドキッネ7頭, ホンドタヌキ20頭, ホンドテン29頭, ホンドイタチ2頭, 二ホンイイズナおよび二ホンアナグマ各1頭であった. キツネおよびタヌキでは, 回虫(それぞれToxocara canisおよびT. tanuki), 鉤虫(Ancylostoma kusimaenseおよびArthrostoma miyazakiense), Molineus sp.が高率に回収された. テンでは, 胃のAonchothecaputorii, 膵管のConcinnumten, 小腸のMo1ineus sp.とEuryhelmis costaricerlsisが高率に寄生していた. 従来から分布の知られていた寄生虫種に加えて, この地方あるいは本邦での分布が知られていなかった次のような寄生嬬虫種が確認された. すなわち, キツネからのTaenia polyacantha,タヌキからのPygidiopsis summa, テンからのEucoleus aerophilus, A. putorii, Soboliphyme baturiniである.
著者
平木 敬 笹田 耕一 定兼 邦彦 牧野 淳一郎 井田 茂 稲葉 真理
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2009-04-01

本研究開発では、関数型オブジェクト指向言語であるRubyを拡張し、HPC向け高生産言語としてHPC Ruby言語を確立した。また、Rubyの特徴である計算環境の統合を生かし、HPC情報環境における新しいソフトウェア体系を実現した。HPC向け新言語の普及のため地球科学分野、天文分野、離散最適化分野においてRuby言語モデルを用いて問題定式化し、Rubyの科学技術計算位おける優位性を示した。分散実行環境の実証研究では、日米欧を100Gbpsインターネットで結び、その90%を高効率利用する通信方式を確立し、実験により実証した。これらの成果を総合し、Rubyを中心とした科学技術計算の体系を確立した。
著者
石原 邦雄 松田 苑子 田渕 六郎 平尾 桂子 西野 理子 永井 暁子 稲葉 昭英
出版者
成城大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、日本家族社会学会が5年ごとに実施し、ミクロデータを公開している全国家族調査(NFRJ)を基礎として、中国、韓国の有力な家族研究者たちとの協力関係のもとに、家族の国際比較研究を発展展開させようとする試みである。韓国については、韓国女性開発院が実施した全国規模の家族調査(KNSFS03)のミクロデータを活用し、適切なデータのない中国については、日本調査(NFRJ)との比較のための大規模調査を新規に実施することによって、東北アジアに隣接する3カ国の家族を、クロデータのレベルで比較分析する道を開いた。これは、家族研究において画期的なことと言って良い。そして、3カ国の分析チームが、個々人の研究成果の英文ペーパーを持ち寄って、2007年12月に国際研究集会を開き、さらにこれを彫琢して英文論文集の形で最終報告書をまとめた。内容としては、世代間関係、夫婦の役割関係や結婚満足度、家族生活とストレス、家族意識や家族形成パターン、子どもへの教育投資と階層化など、多岐にわたる家族の諸側面における3カ国での家族の異質性と共通性が浮き彫りにされた。しかし、国際間のデータ相互利用に関わる諸問題をクリアするのに時間を取られ、分析研究段階での時間不足となった面は否めず、個々の分析は、2カ国比較にとどまったものや、未だ初歩的な分析段階にとどまったものも散見される。幸い、基盤研究(C)での研究費補助が継続して得られることになったので、比較分析の幅と深さを一層推し進めた成果に結びつけていきたい。
著者
稲葉 陽二 菅野 剛 石田 祐 小藪 明生 石田 光規 露口 健司 西川 雅史 市田 行信
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-10-31

経済格差とSC:経済格差が大きいとSCは壊れる。認知的SCよりも構造的SCが関連しており、所得格差よりも資産格差が大きく負の相関がある。また、市町村レベルの所得格差の拡大と認知的SCと構造的SCの低下は、生活満足度の低下と関連している。教育とSC:SCの醸成を規定するのは量的側面ではなく質的側面であり、質的側面が高いと孤立化しにくい。また、学習の社会的成果は、地域の特性を強化する上で普遍的な影響を与える。地域の歴史的・文化的背景とSC:地域の歴史的経緯がSCに影響を与え、既存地区のほうが近隣と距離を置き、地域参加や地域への愛着も低いため、行政を通じた地道な啓蒙活動が重要である。
著者
稲葉 雅幸 水内 郁夫 岡田 慧 吉海 智晃 花井 亮 山崎 公俊 稲邑 哲也 五十棲 隆勝
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2004

本研究は, 等身大ヒューマノイドプラットフォームに対して, 視聴覚・全身触覚・動的全身反応行動などの高位の情報処理技術を搭載した知能ロボットカーネルを統合し, 人からの多様な働きかけに対して対応するための行動を実現するために必要な機能とシステム構成を明らかにした.