著者
三浦 覚 青山 道夫 伊藤 江利子 志知 幸治 高田 大輔 益守 眞也 関谷 信人 小林 奈通子 高野 直人 金子 真司 田野井 慶太朗 中西 友子
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2015年大会
巻号頁・発行日
2015-05-01

To predict the movement of radioactive contamination caused by Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant (FDNPP) accident is a strong concern, especially for the forest and forestry sector. To learn from the precedent, we investigated soil samples collected systematically from 316 forest sites in Japan just before the accident, which retain the global fallout 137Cs (137Cs-GFO) from the nuclear test bomb during the 1950s and 60s. We measured the radioactivity of 137Cs-GFO in three layers of soil samples (0-5, 5-15 and 15-30 cm in depth) at each site. We divided 316 sampling sites into 10 groups separated by one longitudinal line and four transversal lines on the islands of Japan, then analyzed rainfall and geomorphological effects on 137Cs-GFO inventories. In addition to the analysis of 137Cs-GFO above, we examined the behavior of 137Cs discharged from FDNPP (137Cs-Fk) within the whole trees to study a possibility of biological effect on 137Cs transport to soils from trees. We measured the radioactivity of 137Cs-Fk of above- and belowground tree parts of three 26 year-old Quercus serrata and associated soils at a contaminated area in Fukushima in April, 2014. We estimated an average of 137Cs-GFO inventories of forest soils in Japan to be 1.7 ± 1.4 kBq/m2 as of 2008. 137Cs-GFO inventories varied largely from 0-7.9 kBq/m2 around the country. We found high accumulation of 137Cs-GFO in the north-western part facing to the Sea of Japan. We detected significant rainfall effects on the high accumulation due to winter rainfall. The vertical distribution of 137Cs-GFO showed that 44% of 137Cs-GFO remained within the 5 cm of soil from the surface whereas the rest of 56% was found in the layer of 5-30 cm in depth, indicating that considerable downward migration of 137Cs-GFO occurred during these fifty years in forest soils in Japan. However, multiple linear regression analysis by geomorphological factors related to soil erosion, such as inclination angle or catchment area calculated from Digital Elevation Model, showed almost no significant effects on the distribution of 137Cs-GFO. The radioactivity of 137Cs-Fk concentrations of fine roots collected from the 0-10 cm layer were 1600-2400 Bq/kg, which were comparable to those of one-year old branches (1400-2200 Bq/kg). The radioactivity of the fine roots was 7 times higher than that found in the soil of 50-100 cm layer (220-350 Bq/kg). This difference the radioactivity of the fine roots among the soil layers was remarkably small when compared with the 1000 times or more difference of radioactivity of soils in the same layers (one outlier sample in the 40-60 cm layer was excluded). The findings indicated that 137Cs-Fk circulated through the whole tree within three years after the accident. Considering root litter fall inside the soils we estimated that contaminated 137Cs on trees at the above ground part could be transported to soils through roots. We clarified that 137Cs-GFO has been held at deposited site and migrated downward gradually in soil. There are two possible major driving forces to be considered to explain the downward migration of 137Cs-GFO. One is the migration of 137Cs associated with vertical water movement and the other one is the transport of 137Cs by root litter fall or root exudate. Further research is needed to analyze these processes to obtain reliable prediction of future distribution of 137Cs-Fk.
著者
五味 馨 金 再奎 松岡 譲
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.67, no.6, pp.II_225-II_234, 2011 (Released:2012-03-16)
参考文献数
9
被引用文献数
1

本研究では地方自体において長期的な低炭素社会へのロードマップ(行程表)を構築する手法を開発する.行程表を推計するためのツールとして施策の実施主体の費用負担を考慮して施策実施スケジュールを推計するバックキャスティングツール(BCT)を開発する.これを滋賀県に適用しておよそ240の施策からなる行程表を構築した.滋賀県はすでに2030年の低炭素目標及びその時点で導入されているべき施策を策定しており,本研究ではそれらの施策を2030年までに全て実施するための行程表を2010年から2030年の期間で推計した.その結果,期間全体で必要とされる累積費用は7.3兆円となり,そのうち約17%が公的部門の費用となった.累積排出削減量は101MtCO2で平均削減費用は7.3万円/tCO2となった.これらの費用をどのようにして調達するか,また,国,県,市町のそれぞれがどれだけを負担するか,といった議論が必要であると考えられる.
著者
金森 寛 會澤 宣一 道端 齊
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

海産動物のホヤは,海水中の5価バナジウムを取り込み,3価にまで還元して血球細胞中に蓄えている。しかし,このホヤによる特異なバナジウム濃縮・還元機構は,未だに解明されていない。本研究計画では,ホヤ由来のバナジウム結合タンパクとその小分子モデル化合物を用いて,ホヤのバナジウム濃縮・還元機構を化学的に解明することを目指して基礎的知見を集積した。1.NADPHによる5価バナジウムの4価への還元:ホヤのバナジウム還元にはNADPHが関与していることが示唆されている。我々は,以前にedta存在下で5価バナジウムがNADPHにより4価に還元されることを報告しているが,本プロジェクトでは,アミノ酸やペプチドなどの生体関連配位子がNADPHによる5価バナジウムの還元を進行させることができるかどうかを調べた。その結果,グリシンやバリンなど,2座配位子としてしか作用できないアミノ酸は,還元を進行させることができないが,アスパラギン酸やヒスチジンなどの3座配位できるアミノ酸や,3座配位可能なジペプチドは,NADPHによる5価バナジウムの還元を進行させることができることを見いだした。2.チオールによる4価バナジウムの3価への還元:我々は,以前にシステインメチルエステルがedta共存下で4価バナジウムを3価に還元することを報告している。今回,部分的ではあるが,ntaが還元反応を進行させることができることを見いだした。アミノ酸やアミノ酸誘導体,およびペプチドの中で,4価バナジウムの還元を補助できるものがないかの探索は,現在も継続中である。ホヤ由来バナジウム結合タンパク中のリシン残基は,1,2において直接関与していない。3.ホヤ由来バナジウム結合タンパクを用いた酸化還元実験は,準備に時間がかかったため,年度内に結論を得ることができなかったが,実験は進行しており,近い将来,結果が得られる予定である。
著者
金森 一真 早川 栄一
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2015-EMB-36, no.28, pp.1-6, 2015-02-27

組込みコンピュータの高性能化とネットワークに接続可能なインタフェースが搭載されたことにより,センサ機器を利用したWebサービスの開発が盛んになっている.従来の組込みシステム開発では,ターゲットデバイスの性質に応じて複数の言語や開発環境を用いることから,開発効率が低いという問題がある.本研究は,Web 開発に適した軽量言語を組込み開発に適用し,ネットワーク接続された組込み機器群のシステム開発を容易にする開発環境を提供する.上記の問題に対して,本環境では Web との親和性の高い JavaScript を記述言語として採用し,サーバ上で動作する開発環境およびデバイス制御ライブラリ群を用意することで,単一の言語環境で複数の機器の制御を可能とした.制御ライブラリには,開発の抽象度に応じた API の提供,サーバ上でセンサ機器の制御を行うための JSON を中心としたデータ通信機構を提供した.
著者
金山秀一 著
出版者
文化書房
巻号頁・発行日
1932
著者
桑澤 実希 北川 昇 佐藤 裕二 赤坂 恭一朗 金原 大輔 瀬沼 壽尉 吉岡 達哉 石橋 弘子 今井 智子 新井 元 杉山 雅哉 吉江 正隆
出版者
Showa University Dental Society
雑誌
昭和歯学会雑誌 (ISSN:0285922X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.387-390, 2004-12-31
参考文献数
6
被引用文献数
3

超高齢社会を迎えるなかで, 高齢者のQOLを支えるためには口腔の管理と口腔ケアが不可欠と考えられる.ここに大田区の特別養護老人ホームにおける昭和大学歯科病院の訪問歯科診療の実態と2003年度の訪問歯科診療の概要について報告する.我々は1998年より同施設の依頼により訪問歯科診療を開始した.現在は毎週木曜日の15 : 30~17 : 30まで, 歯科医師4名と歯科衛生士1名で往診を行っている.2003年度の歯科診療は同施設と歯科病院外来の合計で200件, 口腔衛生指導は226件で, 全ての合計は426件であった.2003年度の歯科診療は義歯に関するものが105件と半数近くを占めた.次いで, 歯科医師によるスケーリングなどの歯周治療が61件, 残存歯の削合や充墳処置など保存関連の治療が14件であった.他には, 抜歯・摂食相談・粘膜疾患など多岐にわたった.これより, 訪問歯科診療には各専門科の連携が必要であることが示唆された.歯科病院外来での治療は通院が必要かつ可能な場合においてのみ行われた.通院件数は43件あり, 内容は義歯の製作と充填処置・抜歯処置であった.しかし, 歯科病院への通院は入居者・施設職員ともに大変な負担を強いることとなるので, 今後は施設内でより高度な歯科治療を提供できるように診療器材を充実させる必要があると考えられた.
著者
糸川 英樹 加納 六郎 金子 茂 中嶋 暉躬 安原 義 与那原 孫伝
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.67-71, 1981
被引用文献数
8

サソリモドキ類は世界で約70種が知られ, 日本には1属2種, タイワンサソリモドキTypopeltis crucifer Pocock, 1894とアマミサソリモドキT. stimpsonii (Wood, 1862)を産する。これらは肛門付近から酢酸臭の強い分泌液を噴射する。米国産大形種Mastigoproctus giganteusについてはEisner et al. (1961)の報告がある。われわれは沖繩石垣島産タイワンサソリモドキの噴射液を, ガスクロマトグラフィー, マススペクトラム法, 高速液体クロマトグラフィーを用いて調べ, その組成は, 酢酸81.7%, カプリル酸5.4%, 水12.9%で, 活性アミン, ペプチド様物質は痕跡程度であった。Eisnerの報告では酢酸84%, カプリル酸5%, 水11%で, このように地域, 属が異なるのに噴射液の組成がほぼ同様であることは興味深い。
著者
日野 美波理 石井 雅人 藤原 聡子 松香 直行 定金 典明 森山 雅弘 二神 幸次郎 柴田 和彦 五味田 裕
出版者
日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.457-467, 2004-07-10
被引用文献数
7 7

Owing to the approval of reimbursement of fees for antineoplastic chemotherapy on an outpatient basis by the national health insurance scheme in April 2002, an antineoplastic chemotherapy room was set up in the ambulatory area of our hospital in August 2000. In order to ensure the effective use of the safety cabinet and other existing equipment and the safe administration of antineoplastic agents to patients, the authors assigned a mixing pharmacist and a coordinating pharmacist who was to be in charge of antineoplastic chemotherapy for outpatients. First, the mixing pharmacist prepared IV mixtures of the antineoplastic agents and auxiliary medicines in a sterile area and then the coordinating pharmacist audited the mixtures and carried them to the antineoplastic chemotherapy room. Other functions of the coordinating pharmacist included providing pharmaceutical care to patients and cooperating with doctors, nurses and other pharmacists involved in the chemotherapy. They also searched for information on individual medical charts or in patient statements and pointed out doubtful records or potential problems that might affect chemotherapy. Coordinating pharmacists notified 50 potential problems between August 2002 and April 2003. To evaluate our pharmaceutical practices in outpatient antineoplastic chemotherapy, we conducted a questionnaire survey of the patients. Their responses indicated that our pharmaceutical care program was working well and that they hoped we would continue it. However, the usefulness of our program was not entirely clear to all patients and we recognized the need to better inform patients concerning this.
著者
金内 誠 清野 誠喜 小山 誠司 橋本 建哉 小林 仁
出版者
宮城大学食産業学部
雑誌
宮城大学食産業学部紀要 (ISSN:18806589)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.37-45, 2009-03
被引用文献数
3

わが国の酒類の消費量は、1975年を境に減少している。特に酒類中で、清酒(日本酒)の消費量の落ち込みは激しく、1975年には126万klあったものが2007年には72万klにまで落込んでいる。このような清酒の落ち込みは若者の清酒離れとも関係が深いと考えられる。そこで、我々は清酒の良さを若者にも理解してもらうために、20〜30代の若い世代の清酒に対する考え方を調査し、若者に好かれるような清酒を造ることとした。それと同時に本学部の食材の生産、加工、流通、消費という一連の食産業の流れを総合的に教育・研究するという理念に基づき、清酒を題材としてそれぞれ専門分野の教員と宮城県産業技術センター職員が課題を担当した。つまり原料の生産から製造、商品開発、流通・消費まで研究できる製品を開発し、それぞれの工程を学生に体験・教育することとした。本研究では、農場での酒造好適米を作り、清酒のマーケティングを行い、ラベルをデザインし、若者にも受け入れられる清酒のコンセプトを造り、さらに酒造メーカーで学生自身が酒造し、最終的には販売まで行うこととした。地域。
著者
中谷直司 金杉 昭徳 近藤 邦雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.2346-2355, 1999-05-15
参考文献数
8
被引用文献数
6

遺伝的アルゴリズムはダーウィンの進化論に基づいた最適解探索手法であるが その一方でダーウィンの進化論以外にも多くの進化論が提案されている. ウイルス進化論はその1つであり 生物はウイルスの感染により進化するという考えに基づいている. 本論文ではこのウイルス感染による進化という点に着目し ウイルス進化論に基づく新しい進化型アルゴリズムを提案する. 提案するアルゴリズムでは ウイルスを単体の生物ではなく遺伝子を運ぶ生物器官の1つとしてとらえるとともに 交叉を用いずウイルス感染を唯一の探索操作としている. また このウイルス感染はいくつかの遺伝子が急速に集団全体に拡散 進化することを意味しており 提案手法は遺伝的アルゴリズムよりも短時間での解の探索が可能となる. 提案手法の有用性を確認するため計算機実験を行い 提案手法と遺伝的アルゴリズムとを比較した. その結果 提案手法は計算時間が短かく 収束も速く また 最適解を得る確率も高いということが確認された.Genetic algorithm is a method to search optimum solution based on Darwinism. On the other hand the evolution theories are not only Darwinism but also a lot of theories. The virus theory of evolution is one of these theories. This theory is based on the idea that a virus evolves life. This paper proposes a novel evolutionary algorithm based on the virus theory of evolution. In this algorithm, we think that a virus is the organ to carry genes and we define infection with a virus as one and only search operator. An infection operator spread out the piece of genes into a population quickly. Therefore the calculation time of our proposed algorithm is shorter than the time of genetic algorithm. We have made computer experiments using proposed algorithm. In these experiments, we have compared the proposed algorithm with a genetic algorithm. The results show the efficiencies of proposed algorithm.
著者
金子 百合子
出版者
日本スラヴ・東欧学会
雑誌
Japanese Slavic and East European studies (ISSN:03891186)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.91-119, 2006-03-31

本研究は次の理論仮説および分析装置に基づく。異なる言語(筆者の場合、ロシア語と日本語)のアスペクト意味体系を対照する場合、ある種のアスペクト的意味特徴は多くの言語に共通して表わされるが、その表現の仕方は各言語で異なる可能性があることを考慮する必要がある(普遍性と相対性)。その「異なり方」にアプローチする概念的装置が「意味的優勢素」(Падучева)であり、それは他言語と比較した際の詳細な内容的差別化、発話における高い使用頻度や低い意図性、他言語への翻訳の難しさ等の特徴で際立つ意味(野)に対して用いられる。言い換えれば、意味的優勢素とはある言語が比較的得意とする意味野であると同時に、当該の言語話者にとってはあまりにも身近なために意識されずに用いられている意味野でもある。筆者はロシア語のアスペクト機能意味野において"限界"の概念が意味的優勢素とみなされるとする立場を擁護する(Пертухина)。これはロシア語のアスペクト体系における、限界に関する多様な概念の重要性、その内容的差別化、表現形式の豊富さ(文法レベルでは完了体、語形成レベルでは動作様式、終了指示性による動詞の意味分類)、発話における高い使用頻度と表現の非意図性、高い文法性、翻訳の困難さなどが根拠である。筆者の先行研究では限界の一つのバリアントである開始限界、つまり開始性の表現について、ロシア語におけるその優勢的な実現のあり方を日本語との比較で検討してきた。本論文は筆者の主張をさらに実践的な側面から補強するために新たなデータとして三島由紀夫『金閣寺』とそのロシア語訳(Г. Чхартишвили≪Золотой Храм≫)を取り上げ、両言語において開始表現がどのように用いられているかを具体的に検証する。また、当研究をロシア語以外の言語に拡大する今後の可能性も視野にいれ、参考までに英語訳(I. Morris≪The Temple of the Golden Pavilion≫)を付した。分析の結果は筆者のこれまでの研究結果に矛盾しない。典型的な開始表現(起動的開始性)だけを取り上げても、日本語原作では54回用いられるのみだが、ロシア語訳テキストでは211回を数える。すなわち、ロシア語テキストにおける開始表現は日本語テキストにおけるそれの約4倍となる。この事実は、別の観点から捉えれば、日本語テキストにおけるかなりの数の"非開始表現"がロシア語テキストでは開始表現として解釈、転換されることを示す。このような特徴はロシア語のアスペクト体系が、時間軸上に次々と展開していく諸状況を前にしたとき、各状況から限界点を取り上げて、つまり、そこに優先的に焦点を合わせて、記述する傾向にあることを示唆する。一方、ロシア語の開始表現に取って代わられる日本語の"非開始表現"の多くは位相意味を持たない動詞の単純形式(-ル/-タ形)であるが、その他、-テイク、-テクルなどの移動のプロセスを含意するテ形複合動詞や、「〜(よう)になる」のような、時間的推移の位相というよりも、むしろ質的変化を意味する表現がしばしば用いられる。
著者
瀬戸 美江 澤田 崇子 遠藤 金次
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.219-224, 2003-08-20
被引用文献数
5

A comparison of the salt concentration in miso soup made by the families of female students in Nagasaki and Osaka showed that it was higher in Nagasaki (1.25%) than in Osaka (0.83%). This low salt concentration in Osaka is considered to be due to the quantity of miso used, being about half that used in Nagasaki, although the salt content of the powdered stock used in Osaka was higher than that used in Nagasaki. We next studied whether the use of more concentrated stock led to a lower salt concentration in miso soup or not. The salt concentration in miso soup decreased with increasing concentration of the stock, and it was reduced by 0.16% by preparing the stock with 2〜3%, rather than 0.5%, of dried bonito shavings. We found that miso soup with a salt concentration of 0.8〜1.0% could be prepared by extracting 1 cup of dried bonito shavings with 1 cup of water and dissolving 2 teaspoonfuls (10cc) of miso per person.
著者
渡辺 裕明 金田 康正
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.40, no.7, pp.2843-2850, 1999-07-15
参考文献数
19
被引用文献数
5

カオスを持つ数列から良い乱数性を持ち周期の長い数列を生成するための手法として テント写像に基づく擬似一様乱数生成法を提案する.テント写像は カオスを持つ系列を生成するロジスティック写像と同様のでたらめさを持つ数列を生成することが可能であり かつ写像の多重度を大きくすることで近隣の数列同士の相関を少なくすることができる.さらにテント写像はロジスティック写像よりも長周期の数列を生成することが可能であり ロジスティック写像で必須であった一様分布列への変換が不要になる利点がある.この生成法と既存の各種擬似乱数生成法について統計的検定を実施し 検定結果を比較することで 生成された擬似乱数列の乱数性を評価した.その結果 写像の多重度が13以上の場合は 既存の生成法と比較しても遜色のない乱数列を生成できることが分った.This paper proposes a pseudorandom numbers (PRN) generator based on "tent map" toobtain a PRN sequence which has good randomness feature and long periodness from the chaotic sequence. Tent map can generate the chaotic sequence whose randomness is similar to the sequence generated by logistic map which can also produce chaotic sequence. Correlations among successive numbers generated by tent map can be reduced by the growth of multifold degree. Moreover, if mapping iterations are done by computer, tent map can produce more longer sequence than logistic map. We investigated both proposed generator and current generators with some statistical tests. We compare the results of these tests to evaluate the randomness of proposed generator. According to the investigation, if the multifold degree of mapping iteration is not less than 13, proposed generator can stand comparison with present generators.

2 0 0 0 健康と社会

著者
金澤紀子 末高武彦編著
出版者
医歯薬出版
巻号頁・発行日
2004