著者
山本 健太 金森 明 桐山 勢生 谷川 誠 久永 康宏 豊田 秀徳 多田 俊史 安東 直人 新家 卓郎 坂井 圭介 安田 諭 安藤 祐資 木村 純 曽根 康博 熊田 卓
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.1667-1672, 2013 (Released:2013-08-28)
参考文献数
17

83歳女性.平成10年に胆嚢結石症に対し腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.平成22年11月上腹部痛精査のため入院した.入院時肝胆道系酵素上昇を認め,腹部造影CT検査で拡張した総胆管内に局所的に高いCT値を有する結石を認めた.感染兆候を認めず抗血小板薬内服中のため保存的加療を開始し,第7病日にERCPを施行した.総胆管は拡張し,内部に迷入クリップと考えられる金属陰影を含む結石透了像を認めた.内視鏡的乳頭切開術を施行し,截石した.第9病日合併症なく退院した.本症例は胆嚢摘出時に超音波凝固切開装置を使用しクリップを減らす工夫をしたが胆管結石を生じた.比較的稀な合併症であり文献的考察をふまえて報告する.
著者
金 玉善 山本 美穂 朴 紅
出版者
北海道大学大学院農学研究科
雑誌
北海道大学農經論叢 (ISSN:03855961)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.39-51, 2006-03-24

Chinese national forestry stations have been engaged in various and unique community services in each to their jurisdiction. But since the latter half of the 1980's, forest management has faced serious problems, such as depletion of forest resources due to destruction of virgin forests over a long period and managerial difficulties in the midst of economic reform and liberalization. Under the natural forest protection policy in 1998, production of timber, which was a major product, was strictly regulated, and production of non - timber and forestry products were emphasized as the second and third forestry industries. In this paper the following facts have become clear ; 1) rationalization and reform for the forest community and administrative services are implemented at a fast pace and 2) various countermeasures are taken for diversified businesses through group operation, including a subcontract work system, organizing a business corporation, and a commissioned operation system. As for the administrative reform, abolishment or merger of divisions as well as establishment of new divisions are promoted. Now Chinese national forest community requires management abilities that have never been seen before.
著者
金森 修 Osamu KANAMORI
出版者
総合研究大学院大学教育研究交流センター
雑誌
科学における社会リテラシー2;総合研究大学院大学湘南レクチャー(2004)講義録
巻号頁・発行日
pp.51-72, 2005-02-28

第Ⅰ部 科学原論 第3章 科学哲学②クローン研究をめぐる諸問題金森 修[東京大学教育学部教授]
著者
寺田 昭彦 堀 知行 久保田 健吾 栗栖 太 春日 郁朗 金田一 智規 伊藤 司
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.91-105, 2022 (Released:2022-05-10)
参考文献数
119

近年の超高速シーケンサー技術, 顕微鏡, 質量分析装置の開発のスピードは目覚ましいものがあり, 純然たる環境微生物学や微生物生態学を専門としない工学系研究者でも複合微生物系の機能や活性の解明といった, 微生物群集の高度な生理生態解析が行えるようになっている。このような潮流により, 水処理施設に潜む新奇微生物の存在や, 新機能の発見が進んでいる。本総説では, 水処理施設や自然環境の水質変換に関与する微生物の遺伝子, 細胞, 活性, 代謝物を高解像度に診る最新手法の紹介を行う。さらに, 手法の導入によってもたらされた水処理施設に存在する微生物群の生理生態に関する最新知見と今後の水処理技術の進展に向けた微生物生態研究の展望について概説する。
著者
金子 陽一 稲石 佳子 中司 貴大 舟越 光彦 岩元 太郎 田村 俊一郎 江島 紀代子 江島 泰志
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.243-251, 2022 (Released:2022-05-25)
参考文献数
30

【背景および目的】近年,経済格差が大きくなり,貧困世帯の割合が増加している.今回私たちは,経済的困難者における脳血管障害の特徴について解析した.【方法】2014年から2018年までの5年間,当院に入院した脳血管障害816例を対象とした.生活保護受給者および無料低額診療利用者の計280名を経済的困難者群とし,残りを対照群とした.これらの症例の病型別割合・発症時年齢・男女比・入院前生活場所・自宅退院率・退院時mRSスコアを,経済的困難者群と対照群間で比較した.【結果】経済的困難者における脳血管障害の特徴は,1.男性患者の比率が高い(特に65歳未満),2.入院前は高率に独居,3.虚血性脳血管障害の平均発症時年齢が男女とも有意に低い,4.脳出血の退院時mRSスコアが増悪傾向,というものであった.【結論】経済的に困難な状況下では,虚血性脳血管障害はより若年で発症し,脳出血の重症度が高くなる傾向がみられた.
著者
金山 範明 大隅 尚広 飯村 里沙 余語 真夫 大平 英樹
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.104-107, 2008-09-01 (Released:2008-10-24)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

Emotional process at times goes awry. For instance, depersonalization disorder includes emotional detachment, which is evoked sometimes by stressful events, just like a common symptom of acute stress disorder. Similarly, psychopathy is characterized by weak emotional responses. However, although they appear to have something in common, these phenomena are not completely the same, and each has some different function for or influence on behavior. We investigated the differences between emotional detachment in depersonalization and weakened emotion in psychopathy, using Emotional Processing Scale (EPS). Path analysis revealed that emotional malfunctions in depersonalization could be separated into dissociation, which was common with primary psychopathy, and suppression, uncontrollability, and confusion, which were common with secondary psychopathy.
著者
金 俊成
出版者
京都市立芸術大学
巻号頁・発行日
2018-03-23

平成29年度
著者
小嶋 智 丹羽 良太 岩本 直也 金田 平太郎 服部 克巳 小村 慶太朗 山崎 智寛 安永 一樹
出版者
Japan Society of Engineering Geology
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.2-12, 2022-04-10 (Released:2022-06-06)
参考文献数
42
被引用文献数
1

中部日本,越美山系,冠山地域にみられる二重山稜地形は,山体重力変形(DSGSD)により形成されたものである.二重山稜地形の間の凹地を埋積した堆積物は,上位より,(a)炭質泥層と植物遺体に富む層の互層,(b)明灰色泥層,(c)橙色礫質泥層からなる.(c)層は基盤との不整合直上の基底礫層と解釈した.(a)層に含まれる木片の加速器質量分析計を用いて測定した放射性炭素年代(AMS-14C年代)と,7,300 cal BPの鬼界アカホヤ火山灰(K-Ah)により,凹地埋積堆積物の平均堆積速度は約0.25 mm/yearであり,二重山稜地形は約11,000年以上前に形成されたと推定した.比抵抗トモグラフィー探査の結果から,この凹地は,伸びに直交する方向の断面では東に薄くなる楔形を呈し,凹地の西を限る東に急傾斜した重力性断層に沿った円弧滑りにより形成されたと推定した.約7300年前の地表面を示すK-Ahの層準は,水平で西に傾斜した基盤にアバットしている.このことはDSGSDによる二重山稜地形の形成が約7300年前までには終了し,その後は安定していることを示している.DSGSD活動は,おそらく最終氷期後の寒冷・乾燥気候から温暖・湿潤気候への変化により引き起こされた.氷河の後退とそれに伴う急斜面の形成,支えや重圧の徐荷による同様な斜面の不安定化は,世界中から報告されている.(b)層から(a)層への層相の変化も,この気候変動に伴う植生の変化に起因する可能性がある.
著者
武田 龍三郎 金澤 尚史 潮 俊光
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第52回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.21, 2009 (Released:2010-01-22)

政府や企業などの社会集団が意思決定を行う際には,複数の所属部署の意見を考慮し,様々な評価基準に基づいて最終的な決定が行われるものである.本報告では,多面的な評価基準を有する集団において,複数の内部戦略に基づき集団の戦略が決定されるゲームの提案を行う.特に,囚人のジレンマゲームにおいて,「仲間からの報復」という評価基準を設け,そのプレイヤーの戦略への影響について考察する.
著者
金尾 清造
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.1927, no.540, pp.102-120, 1927-02-26 (Released:2010-11-30)
参考文献数
33
被引用文献数
1
著者
金子 和正
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.230-233, 2008 (Released:2010-12-15)
参考文献数
5

Hikifuda -business advertisement- with an illustration created in the Edo era was developed in the Meiji era by the printing technology improvement to calendar types and even to page-a-day style calendars, which formed the fundamentals of today's calendar variations. Hikifudas with an illustration in a major way were appreciated by common people as plain arts and led to picture supplements of major newspapers and the emergence and popularity of business posters. However such common arts ceased in the 10s of the Showa era by the popularity of page-a-day style calendars from the Taisho to Showa eras and the controlled economy during the World War II, and did not recover before 1945. One may observe the enthusiasm and efforts of professional people dedicated in printing in the Meiji era, safe and comfortable life, long for material wealth, and change and accumulation of people's various desires through those hikifudas.
著者
鈴木 みずえ 加藤 真由美 谷口 好美 平松 知子 丸岡 直子 金盛 琢也 内藤 智義 泉 キヨ子 金森 雅夫
出版者
日本転倒予防学会
雑誌
日本転倒予防学会誌 (ISSN:21885702)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.27-38, 2021-03-10 (Released:2022-04-03)
参考文献数
26

【目的】本研究の目的は,パーソン・センタード・ケアを基盤とし,さらに認知症高齢者の転倒の特徴を踏まえて開 発した転倒予防教育プログラムの介護老人保健施設に入所する認知症高齢者に対する介入効果を明らかにすることである。【方法】2016 年6 月~2017 年5 月まで北陸地方の介護老人保健施設で介入群・コントロール群を設定し,認知症高 齢者に対する転倒予防教育プログラムを介入群に実施し,ケアスタッフは研修で学んだ知識を活用して転倒予防に取り組んだ。研究期間は,ベースライン,研修,実践,フォローアップの各3 か月間,合計12 か月間である。【結果】本研究の介入群は18名(男性5名:27.8 %,女性13 名:72.2 %)コントロール群は14名(男性2名: 14.3 %,女性12 名:85.7 %)であった。平均年齢は,コントロール群は84.79(± 6.59)歳,介入群は86.67(± 7.77)歳であった。転倒率・転倒件数に関しては,介入群の転倒率はベースライン期間66.7 %に対して実践期間は41.2% と減少,転倒件数ではベースライン期間19 件から実践期間10 件と減少していた。介入群をベースライン時のGBS スケール下位尺度C(感情機能),D(認知症の症状)の得点で高群,低群の2 群に分けた結果,高群において転倒件数が有意に減少していた。【考察】本研究はBPSD 高群に対して転倒率が有意に減少したことから,BPSD に関連した転倒予防に効果的なこと が示唆された。