著者
尾川 知[訳] 金田 匡平[訳]
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷哲学
巻号頁・発行日
vol.37, pp.62-75, 2011-03-10
著者
金田,利子
出版者
日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, 1990-12-15
著者
青山 敏之 金子 文成
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.36 Suppl. No.2 (第44回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A1O2001, 2009 (Released:2009-04-25)

【目的】運動イメージ想起に伴う脊髄反射の変化に関しては多くの相反する結果が報告されており,未だ一定の見解が得られていない.本研究の目的は運動イメージ想起によるH反射と伸張反射の振幅の変化を比較することにより,運動イメージ想起がγ運動ニューロンを介した脊髄反射の利得調節に及ぼす影響を明らかにすることである.また,その効果がイメージ想起する運動の強度や方向に依存して変化するかを明らかにすることである.【方法】十分な説明の上同意の得られた健常者を対象とした.測定肢位は椅子座位とし,実験用に作成された伸張反射測定装置の上に左下肢を載せ安楽な姿勢を保った.測定開始前,被験者は足関節底屈・背屈の随意性最大収縮(MVC)と50%MVCを実施した.そして,それぞれの強度の運動イメージ想起を行えるよう練習した.筋電図は表面皿電極を使用し,前脛骨筋,ヒラメ筋,腓腹筋からH反射と伸張反射を記録した.H反射は脛骨神経の電気刺激により導出した.伸張反射は角速度を3段階に設定し,足関節の他動的な背屈運動に伴う伸張反射を記録した.実験課題1:安静保持,足関節背屈運動イメージ想起(背屈イメージ),足関節底屈運動イメージ想起(底屈イメージ)とした.想起する運動イメージの強度はMVC時のものとした.実験課題2:実験課題1の条件に加え,想起する運動イメージの強度を50%MVCとした底屈・背屈イメージを実施した.統計学的解析はH反射,伸張反射の振幅に関して条件を要因とした反復測定による一元配置分散分析を実施した.【結果】実験課題1:H反射では条件を要因とした主効果はなかったが,伸張反射では底屈イメージ時に安静時よりも有意に振幅が増大した.実験課題2:背屈イメージではH反射,伸張反射ともに想起する運動の強度の変化に伴う主効果はなかった.底屈イメージでは,H反射の振幅に変化がなかったが,伸張反射ではイメージ想起する運動の強度がMVCの時のみ安静時よりも有意に振幅が増大した.【考察】H反射と伸張反射ではそれぞれの反射回路に筋紡錘が含まれるかどうかに相違がある.つまり,反射回路に筋紡錘が含まれる伸張反射はそうでないH反射に比べγ運動ニューロンによる筋紡錘の感度変化の影響を受けやすいといえる(Jeannerod, 1995).よって,本研究において運動イメージ想起に伴い伸張反射の振幅が選択的に増大したことは,運動イメージ想起がγ運動ニューロンを介した脊髄反射の利得調節に寄与している可能性を示唆する.さらに,その効果はイメージ想起する運動の強度と方向に依存するといえる.【まとめ】 本研究ではH反射と伸張反射を用い運動イメージ想起が脊髄反射の利得調節に及ぼす影響について検討した.その結果,運動イメージ想起により選択的に伸張反射の振幅が増大した.これは運動イメージ想起がγ運動ニューロンを介した脊髄反射の利得調節に寄与していることを示唆する.
著者
宇野 彰 新家 尚子 春原 則子 金子 真人
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 = The Japan Journal of Logopedics and Phoniatrics (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.185-189, 2005-07-20
参考文献数
15
被引用文献数
13 22

レーヴン色彩マトリックス検査 (RCPM) を小児用知能検査として活用することを目的として検討を行った.対象は東京近郊40万人都市における, 2つの公立小学校の2年生から6年生の通常学級の児童, 合計644名である.その結果, 2年生の平均点は29.5点, 1標準偏差は5.6であった.学年が上がるにつれ平均点は上昇し, 6年生では平均点33.0点, 1標準偏差は3.8であった.クロンバックのα係数やWISC-IIIとの相関係数から, 小児においても信頼性や妥当性の高い検査であることがわかった.以上の結果から, RCPMは小児の知能検査として有用であると思われた.
著者
武田 富美子 當間 孝子 金城 直美 宮城 一郎 佐藤 良也
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.163-168, 2002
参考文献数
13
被引用文献数
1

The study was carried out in central mainland Okinawa to determine the mite densities and fauna in four hospitals. One hundred and twenty-seven dust samples were collected from the floor and bedding in the hospitals in May, August and November 1996, and February 1997. The average number of mites was 30.9/m^2 for the floor and 180.0/m^2 for bedding. There was significant difference in the mite number between the floor and bedding. The genus Dermatophagoides predominated at the rate of 89.6%. In 29 out of 127 samples, Dermatophagoides farinae was more abundant than D. pteronyssinus. Blomia tropicalis was found in low frequency and in small numbers in the hospitals. Five Sarcoptes scabiei were found from a mattress and blanket in a patients room. This species was also found from a mattress and futon in the rest room for hospital staff.
著者
金 松美 Song-mi Kim
出版者
同志社大学社会学会
雑誌
評論・社会科学 = Hyoron Shakaikagaku (Social Science Review) (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
no.125, pp.55-75, 2018-05-31

本稿の目的は、日韓の社会福祉学分野の文献において、「カルチュラルコンピテンス」に関する概念がどのように取り上げられているかについて検討し、今後の研究課題を提言することである。対象は日本の文献11件、韓国の文献22件であった。分析の結果、カルチュラルコンピテンスは文化的認識・文化的知識・文化的技術・文化的センシティビティーなどの内容が含まれる「包括的概念」、同僚・上司・組織及び多文化教育や訓練に関連する「連携的な概念」、業務の経験が重なりつつ肯定的な方向に発展していく「成長的な概念」であることが明らかになった。また、日本の文献は障がい者・児童など支援対象がより広範であり、韓国の文献は外国人に関する論文に集中していた 。日本の文献の主な内容は「教育」や「実践」などであったが、韓国の文献には「影響を与える要因」や「尺度開発」などが見られた。この結果を踏まえて今後の研究のための提言を行った。
著者
金子 紀子
出版者
東京女子大学
雑誌
東京女子大学紀要論集 (ISSN:04934350)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.1-29, 2015-03

和泉式部は千五百首余りの歌を詠んでいるが、まだ研究の対象となっていない歌も多く存在する。和泉式部の歌の本質を知るためにはこれらの歌についても解明する必要がある。本稿では和泉式部の「あやめ草」(菖蒲)を詠込んでいる歌を取り上げ、分析を試みた。そして五月五日の節供の「あやめ草」というありふれた歌材を用いても、和泉式部が独特の感性と言語感覚でその折をとらえ、心情を表現をしていることを明らかにする。
著者
金 明哲 鄭 弯弯
出版者
計量国語学会
雑誌
計量国語学 (ISSN:04534611)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.265-276, 2020-06-20 (Released:2021-06-20)
参考文献数
5

MTMineR(Multilingual Text Miner with R;エム・ティ・マイナー)は,テキスト計量分析の研究と教育のために,約20年前から開発し続けているフリー・ソフトウェアである.これは日本語,中国語,韓国語,英語,ドイツ語などのテキストから計量分析に必要となる要素を集計し,Rをバックで動かして統計分析を行うツールである.すべての操作は,マウスを用いたメニュー操作,オプションの指定,実行のボタンを押すことで結果が出力されるように設計されている.主な機能としては,データの前処理機能,計量分析に必要な構成要素の集計と検索機能,集計したデータの可視化方法,主成分分析,対応分析,クラスター分析などの統計的データ分析方法,トピックモデル,サポートベクターマシン,ランダムフォレストなどの最新の機械学習法が実装されている.MTMineRは市販のテキストマイニングツールでは実装されていない言語学や文体科学の研究に必要な機能を多数備えている.
著者
金光 秀晃
出版者
学校法人物療学園 大阪物療大学
雑誌
大阪物療大学紀要 (ISSN:21876517)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.25-29, 2015

ウイルス動脈輪は脳底部にある脳血管により構成される輪のような構造である。これまでは、その機能は内頸動脈や椎骨動脈の閉塞または狭窄の場合において血流の補償メカニズムとして役立つとみなされてきた。最近、この理論に対して、クロアチアの研究者たちが異議を唱えている。ウイルス動脈輪、すなわち、それを構成する交通動脈は、拍動による血行力学的ストレスから脳動脈と血液脳関門を保護する役割があるという仮説を唱えている。これらの論文を通してウイルス動脈輪の重要性について述べる。