著者
金武 由利子
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.117-129, 2007

食生活の多様化に呼応するように,飲料に関わる習慣にも変化が見られる。清涼飲料のうち緑茶の選択に対しては,その機能性などに消費者の強い関心と嗜好が見られる。そこで,女子大学生の茶類に対する嗜好,習慣に対して質問紙調査を行った。その結果,清涼飲料としての茶類への嗜好は高く,清涼飲料の中でも多く選択されていた。茶類の選択に対しては,味が好まれることが寄与していると伺われた。また,抹茶に対する認知は高いものの,薄茶・濃茶は日常の中に無く,薄茶の喫茶の経験者は多くはない結果となった。しかし,薄茶に対しては概ね好まれる傾向にあり,茶道の経験など,より多くの喫茶の機会を持つことで,茶に対して味覚の感受性が高くなることが示唆された。今後,茶の機能性を十分に享受するためには,煎茶としての抽出液の利用から,抹茶として茶葉そのものの利用に対しても嗜好性が高まる可能性が伺われた。
著者
岡田 正人 金盛 克俊 青木 伸 大和田 勇人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

がん創薬をターゲットとした化合物ライブラリから共通するパターン(構造と性質)を自動生成する機能と、定性的に記述されたパターンから化合物とタンパク質が結合するか否かを高速に判定する機能を併せ持つ、バーチャルランダムスクリーニング法を開発する。 本手法により、従来の定量的な力学計算を伴うドッキングシミュレーションを越えて、実験等で得られた知見を活用して薬剤候補を絞りこむことが可能となる。
著者
小関 勇気 園田 潤 金澤 靖 佐藤 源之
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J96-C, no.6, pp.151-155, 2013-06-01

これまで,室内モデル等によるFDTD解析が行われているが,解析結果の現実的かつ三次元可視化の高速化に課題があった.本論文では,SfMシステムにより構築した実環境モデルと,データ転送量を削減したマルチGPUによるFDTD法を組み合わせ,実環境下における三次元ポインティングベクトル分布の高速可視化を実現する.
著者
金森 修
出版者
東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化センター
雑誌
年報
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.41-48, 2012-03-31

学校教育高度化センター主催シンポジウム 社会に生きる学力形成をめざしたカリキュラム・イノベーション : 理念と方向性
著者
金子 真
出版者
日本フランス語学会
雑誌
フランス語学研究 (ISSN:02868601)
巻号頁・発行日
no.37, pp.48-53, 2003-06-01
著者
坪田 敏男 金川 弘司 山本 聖子 間野 勉 山中 正実 喜多 功 千葉 敏郎
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.1-5, 1992-02-15
被引用文献数
1

飼育下8頭および野生7頭の雌エゾヒグマについて, プロジェステロン(P)測定用エンザイムイムノアッセイ(EIA)キット(「オブチェック」ケンブリッジ・ライフ・サイエンス社)を用いて血清中P値を測定し, その有効性を検討した. 本キットによる2検体の測定内および測定間変動係数は, それぞれ8.9%, 12.6%および16.6%, 22.7%と比較的良好な成績であった. ラジオイムノアッセイ法との相関関係については, 64サンプルで相関係数r=0.725と高い相関が認められた(p<0.01). 飼育エゾヒグマでは, 妊娠個体5頭, 非妊娠単独個体2頭および非妊娠子連れ個体1頭についてP値が調べられた. 妊娠個体のP値は, 交尾期(5〜6月)後の小さな上昇, 9〜10月にかけての2回目の上昇, さらに11〜12月にかけての大きな上昇として観察された. この最後の大きなP値上昇は, 着床に伴う変化と推測される. 非妊娠単独個体のP値変化は, 妊娠個体のP値変化と類似した. 非妊娠子連れ個体のP値は, 6〜12月まで5 ng/ml以下の値を持続した. 野生エゾヒグマ7頭中2頭は, 1 ng/ml以上の値を示し, そのうちの1頭では出産が確認された. 他の5頭はいずれも1 ng/ml以下の低値であり, 非妊娠個体と考えられた. エゾヒグマでのP-EIAキットによるP値の測定は有効であると結論づけられた.
著者
金田一京助著
出版者
三省堂
巻号頁・発行日
1964

1 0 0 0 岩手の伝説

著者
金野静一 須知徳平著
出版者
角川書店
巻号頁・発行日
1980
著者
金 徳鎬 岸江 信介 瀧口 惠子
出版者
徳島大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:13405632)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.117-137, 2012-12

One of the principal concerns of traditional dialectology or dialect geography has been the discovery of isoglosses, the boundaries between two regions which differ with respect to some linguistic feature. J. K. Chambers & P. Trudgill had classified 7 items, that is lexical isogloss, pronunciation isogloss, phonetic isogloss, phonemic isogloss, morphological isogloss, syntactic isogloss and semantic isogloss(?)(1980:112-115), and had determined their function and their usefulness in dialectology. The categories described here are given in order of increasingly more abstract levels of linguistic structure, following current linguistic models.But I make new notion of 'Impressive isogloss'. It means that native speaker has the thought of his own dialect category. I integrated the native speakers' cognitions and made the dialect map of nonlinguistic feature. After analyzing the nonlinguistic map, I have confirmed that the 'Impressive isogloss' had relation to the grammatical difference (the ending of words) and the lexical divergence which differs in etymology by means of linguistic feature. Ultimately, this research will try to explain the Perceptual dialectology. The possibility of perceptual dialectology was confirmed in the present study.
著者
荒金 直人
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
人文科学 (ISSN:09117210)
巻号頁・発行日
no.25, pp.31-55, 2010

1. 『想像力』2. 『想像的なもの』(A.心象について)3. 『想像的なもの』(B.画像について)画像とは何か? - サルトルは,この問いへの答えを,彼なりの仕方で提供してくれているのだろうか。 1936年の『想像力』における問題提起は極めて興味深く,その問題の分析が本格的に展開される1940年の『想像的なもの』(邦題『想像力の問題』)に期待が寄せられる。しかし我々がそこに見出すのは,なかなか突破口を開こうとしない,開いたはずの突破口を渡ろうとしない,慎重でじれったいサルトルである。想像力という観点から画像の問題に接近しようというのは,やはり無理だったのか。心的な像(心象)の経験と物質的な像(画像)の経験とが類似的な志向的構造を有しているという発想自体に,無理があったのだろうか。本稿では,『想像力』と『想像的なもの』においてサルトルが展開する像についての分析が,「画像とは何なのか」という我々の問いに対して何を与えてくれるのか,それを探ってみたい。
著者
頼岡 徳在 小川 貴彦 金原 幸司 小田 弘明 浜口 直樹 高杉 敬久 重本 憲一郎 有田 美智子 原田 知
出版者
社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析療法学会雑誌 (ISSN:09115889)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.319-322, 1990-03-28 (Released:2010-03-16)
参考文献数
20
被引用文献数
1 1

慢性糸球体腎炎を原疾患とする慢性血液透析 (HD) 患者30例 (男性20例, 女性10例, 平均年齢31.8±6.1歳) および健常者50例 (男性31例, 女性19例, 平均年齢32.4±5.9歳) の血中可溶性インターロイキン2レセプター (IL-2R) をELISA法を用い測定した.その結果, HD患者においては, 1. 血中可溶性IL-2Rは1,349.2±497.9U/mlであり, 健常者の157.4±46.5U/mlに比し, 有意の高値が認められた. 2. 血中可溶性IL-2RとCD3との間には有意の正の相関が認められた. 3. 排尿が全くみられない群では排尿がみられる群に比し, 血中可溶性IL-2Rの高値の傾向が認められた. 4. 血中可溶性IL-2Rとβ2-microglobulinとの間には有意の正の相関が認められた.以上より, HD患者の血中可溶性IL-2Rの高値の機序として免疫異常, 尿中排泄低下等が示唆された.
著者
金子 浩之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.222-229, 2009-03-15
参考文献数
6
被引用文献数
2

ITセキュリティ評価の国際標準であるコモンクライテリア(CC:Common Criteria.ISO/IEC15408と同義)は、開発者が主張するセキュリティ保証の信頼性に関する評価の枠組みを規定したものであり、主にエビデンス評価とテスト評価を実施する際の視点でまとめられている。一方、セキュリティ保証を製品やシステムのライフサイクル上で継続して実現するためには、脅威事象や個別要求の変化に応じて対策を講じていく必要がある。本稿では、CCに基づく評価を実施する立場から、製品やシステムの開発・保守におけるセキュリティ保証の現状課題を概説し、CCに準拠した保証活動のなかで、開発現場において要求分析を効果的に適用するための方向性について述べる。