著者
勝岡 洋治 並木 幹夫 酒井 英樹 鈴木 和浩 鈴木 啓悦
出版者
医学図書出版
雑誌
泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery (ISSN:09146180)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.809-823, 2013-05-01

前立腺癌に対する薬物療法の根幹ともいえるのはホルモン療法(内分泌療法)であり, 現在わが国で最も一般的に用いられているホルモン療法は, LH-RHアゴニストおよび抗アンドロゲン薬の併用療法あるいは単独療法である. LH-RHアゴニストであるリュープロレリン酢酸塩(リュープリン(R))は, 2012年9月に発売20周年を迎え, その有効性と安全性が医療現場で裏付けられた長い歴史をもつ薬剤であるが, 近年新たにGnRH(LH-RH)アンタゴニストが発売され, 現在, 他の新規ホルモン療法薬も次々と開発されており, 今後ホルモン療法による治療成績が, 飛躍的に向上することが期待されている. そこで, 本日は前立腺癌治療のエキスパートの先生方にお集まりいただき, 前立腺癌治療におけるLH-RHアゴニストとアンドロゲン遮断療法を振り返るとともに, 新薬GnRHアンタゴニストの位置付けについても論議していただいた.
著者
鈴木 啓介 後藤 真康 柏 司
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.187-191, 1968
被引用文献数
1

米粒にメチルパラチオン, スミチオンを1 : 1の割合で, 0.1, 0.5, 1.0, 2.0, 10ppmになるように添加し, メチルパラチオンをスミチオンから分離し, 定量する試験を行なった.ガラスフィルターを用い, 米粒からメチルパラチオンをエーテルで溶出, アルミナカラムで精製し, 濃縮したのち, 電子捕獲ガスクロマトグラフィーで分離定量した.カラム充てん剤, 10%高真空グリース (HVSG) /クロモソープW (40~60メッシュ);ガラスカラム, 外径1/8インチ, 長さ5フィート;分離管温度, 180℃;キャリヤーガス, 窒素;流速, 20m<I>l</I>/min, 本法の回収率は0.1~10ppmの範囲で70~101%でかなり良好な結果が得られた.
著者
佐藤 雅幸 平田 大輔 野呂 進 鈴木 啓三
出版者
専修大学社会体育研究所
雑誌
専修大学社会体育研究所報 (ISSN:02884135)
巻号頁・発行日
no.55, pp.29-36, 2007

The purpose of the present study was to investigate the effects of athletic experience on concentration. The Test of Attentional and Interpersonal style (TAIS) was administered to twenty female university students without daily athletic experience and forty female university athletes involved in interpersonal ball sport such as tennis. Results indicated that university athletes scored significantly higher on BET and BIT in attentional-style subscale, INFP in control subscale, and CON, SES, P/O, EXE, PAE in interpersonal subscale, in comparison to university students. It was, thus, concluded that university athletes seemed to have haigher ability to accurately select and process many external stimuli than university students. In addition, it was also revealed that university athletes tended to be more extroverted and have higher self values in the interpersonal relationship compared to university students.
著者
鈴木 啓司
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集. 人文・自然科学篇 = Journal of Nagoya Gakuin University (ISSN:03850056)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.23-41, 2018-01

「モノそのもの」であることを表現する言語の構築を目指す新物質主義の思想にのっとり,数学概念のモノ化を目指す。数学は特定の指示対象をもたぬ極めて抽象的な言語であるだけに,逆に人間という「モノそのもの」の内奥から湧き出,それを映し出している言語であると考えるからだ。具体的な対象として,実数,虚数を合わせすべての数を表示する複素平面を取りあげる。認識論的存在論から話を起こし,実数を自己に,虚数を他者になぞらえて解釈する。当初は「あちら」と「こちら」という原始的世界他者意識が,のちに両者が交叉し,中間に「自己」意識を結ぶ。自己とは他者=世界の後付けで生まれたものである。通念とは逆行するこの虚数から実数へという流れを,複素平面のなかに読み込む。こうした観点から,オイラーの公式,さらにはリーマン予想にまで言及する。
著者
平尾 賢生 鈴木 啓悟 木村 定雄 北 隆之介 森山 守
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A2(応用力学) (ISSN:21854661)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.I_739-I_746, 2017 (Released:2018-01-31)
参考文献数
9

近年,道路橋のRC床版の劣化が問題となっている.そこで,本研究ではRC床版内の水平ひび割れに焦点を当て,道路橋におけるRC床版を模擬した試験体を対象に超音波探傷を行い,水平ひび割れ位置の検出手法を提案した.本手法はアスファルト表面から低周波の超音波を入射して計測した波形の内,水平ひび割れおよびそれに形状を準ずる面状境界から得る反射波形データに基づき,複素型実信号マザーウェーブレット(CRMW)を作成する.作成したCRMWを用いて連続ウェーブレット変換処理(CWT)を行うことで反射波を信号処理し,水平ひび割れ位置情報を分析する.本手法を適用した結果,波形の極大値は水平ひび割れの位置と一致しており,良好な検出性能を有することが明らかとなった.
著者
升田 隆雄 坂口 啓二 竹内 光治 鈴木 啓仁 山田 博史 黒田 智枝 野口 紀子 小菅 邦義
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.263-268, 1994-04-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
18

当院の医師92名, 看護婦380名, 看護助手24名, 看護学生30名を対象としてMRSAの鼻腔内保菌の調査を行った. 陽性率は各4.4%, 11.6%, 8.3%, 3.3%であった. 看護婦の保菌は救命センター(37.0%), 脳外科神経内科病棟(30.4%)で高率であり, 病棟でのMRSA検出患者数と平行していた. 除菌処置としてポビドンヨードゲルを1日2回1週間鼻腔内塗布し61%が陰性化した. 除菌困難例にはバシトラシン・フラジオマイシン軟膏を使用し54%が陰性化した. 耐性の誘導を考慮するとこれら抗生剤の局所使用は合理的であると考えられる.同一病棟同一時期での職員由来株と患者由来株のコアグラーゼ型は一致傾向はみられなかった. また除菌処置の励行により職員のMRSA保菌は激減したが, その後もMRSA検出患者は増加している. これらから職員の鼻腔内MRSA保菌に起因する患者への伝播の可能性は低いと推測される.
著者
鈴木 啓之
出版者
日本中東学会
雑誌
日本中東学会年報 (ISSN:09137858)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.37-70, 2016

This article analyzes the process of the alliance between the Palestinian Liberation Organization (PLO) and Jordan from 1982 to 1987, and its effect on the occupied Palestinian territories (the West Bank and the Gaza Strip). PLO leaders, like Khaled al-Hassan, sought to become allied with Jordan for two reasons: to balance the power against opponent groups that had ties to Syria, and to prepare for possible peace negotiations hosted by the U.S.However, their alliance only lasted for a few years, until 1987. The PLO leadership realized the alliance with Jordan could not achieve political status for the PLO and even caused more severe inter-factional disputes among Palestinian groups. PLO leaders sought reconciliation among factions, but then decided to cancel the Amman Agreement. Even with the Amman Agreement's retraction, the short alliance between the PLO and Jordan introduced a direct connection between the PLO and the Occupied Territories. The PLO's leadership, especially Abu-Jihad (Khalil al-Wazir), played an important role in establishing PLO-affiliated organizations inside the territories. These circumstances led to pro-PLO political activities in the territories, and led the way to the first Intifada in 1987.
著者
鈴木 啓介
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.367-377, 1988-04-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
28
被引用文献数
11 20

Contrary to the firm and long-standing credence on the involvement of racemization, the “cationic” 1, 2-rearrangement reactions may proceed stereospecifically under suitable reaction conditions to allow the complete 1, 2-chirality transfer. This fact provides a solid basis for the development of a novel and useful synthetic reactions to achieve the highly selective acyclic steoeocontrol. This paper deals with a survey of the new synthetic methodology based on the novel 1, 2-rearrangements under Lewis acidic conditions as well as the newly exploited silicon-directed relative streocontrol, which would find a broad applicability in the highly stereoselective synthesis of a wide variety of useful compounds including chiral pheromones, macrolides, and so on.
著者
辻 宏道 畑中 雄樹 佐藤 雄大 古屋 智秋 鈴木 啓 村松 弘規 犬飼 孝明 三木原 香乃 高松 直史 中久喜 智一 藤原 智 今給黎 哲郎 飛田 幹男 矢来 博司
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2016年大会
巻号頁・発行日
2016-03-10

1.背景 国土地理院はGPS等の測位衛星(GNSS)の電波を受信する「電子基準点」を全国約1,300箇所に設置し、そのデータを利用して測量や地殻変動監視を行うとともに、そのデータを公開して測量・測位、防災分野等での活用を推進している。GPSはL1帯(1.57542 GHz)及びL2帯(1.2276 GHz)の信号を送信しているが、近年、準天頂衛星や次世代GPSはL5帯(1.17645 GHz)の信号も送信しており、最新型のGNSS受信機及びアンテナは、従来よりも広い周波数帯に対応した設計となっている。 一方、携帯電話サービスでは、LTEと呼ばれる次世代高速通信サービスが全国で開始されており、この中には1.5 GHz付近の電波を利用するものも含まれる。 2.現象 電子基準点「函館」で、2013年5月から観測される衛星の信号強度(SN比)が低下するとともに、データを解析して得られる電子基準点の高さに、見かけ上の変動(振幅:最大約5 cm、周期:2~3週間)が生じた。現地測量により実際の変動でないことは確認されたが、原因の究明には至らず、当該基準点は公共測量で利用できないように措置した。 その後も、電子基準点「焼津A」で、2014年3月からSN比の低下及び見かけ上の上下変動(振幅:最大約2 cm、周期:2ヶ月)が確認されるなど、2016年2月現在、同様な現象が「函館」以外に13点でも発生している(電子基準点名:「焼津A」、「大阪」、「神奈川川崎」、「石垣2」、「御殿場」、「足立」、「越谷」、「新富」、「大宮」、「楠」、「八郷」、「厚岸」、「指宿」)。いずれも水平変動はなく、上下変動も比較的小さいため、通常の公共測量では利用できるが、GNSS測量による標高の測量を行う場合は利用できない。 地殻変動の研究を行う場合、これらの電子基準点の「日々の座標値」や関連する基線に現れる周期的な上下変動は、実際の変動ではないことに注意が必要である。 3.仮説 これらの電子基準点に共通するのは、1)マルチGNSSに対応した同一機種の受信機及びチョークリング・アンテナを利用していること、2)周辺(概ね1 km以内)に携帯電話基地局があり、SN比の低下が始まった日に1.5 GHz付近の電波を利用するLTEサービスが開始されていることである。このため、GPSのL1帯の隣接周波数帯にあるLTE信号が、従来より広い帯域に感度を持つアンテナに混入し、アンテナや受信機のアンプが飽和する等によりSN比が低下しているとの仮説が成り立つ。しかし、そのデータを基線解析すると上下方向だけに周期的な変動が現れるメカニズムはよくわからない。 4.当面の対応 メーカー提供のL1帯隣接周波数帯の1.5 GHz信号を除去するフィルターをアンテナと受信機間に挿入して、「函館」及び「焼津A」で観測したところ、SN比は現象の発生前には戻らないものの改善が見られ、見かけ上の上下変動は大きく低減した。また、5~10 dBのアッテネータ(減衰器)の挿入によっても、ほぼ同様な効果が見られることを確認している。今後、減衰量の最適値を決定し、見かけ上の上下変動が発生している電子基準点にアッテネータを挿入することを検討している。
著者
横山 正典 鈴木 啓太 木下 由貴 望月 崇由 山田 智広 櫻井 翔 鳴海 拓志 谷川 智洋 廣瀬 通孝
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2015-HCI-163, no.4, pp.1-5, 2015-05-07

異なる場所にいる人同士が同じ場所で対話しているかのような体験を実現する技術であるテレプレゼンスの研究が進められている.本稿では,人の非言語メディアを拡張することで F2F では生じ得ない心理効果を伴う遠隔コミュニケーションを実現する “超現実テレプレゼンス” を提案する.超現実テレプレゼンスの具体例として,視線の指向性の制御,Social Touch の心理効果の制御,Proxemics に基づく対面距離の制御を行うテレプレゼンスインタフェースを示し,今後の課題,想定される適用例,今後の展望について述べる.
著者
中村 澄子 鈴木 啓太郎 原口 和朋 大坪 研一
出版者
日本育種学会
雑誌
育種学研究 (ISSN:13447629)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.63-66, 2007-06-01
被引用文献数
1
著者
鈴木 啓 大内 紀知
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2016年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.79-82, 2016 (Released:2016-11-30)

現在、同じ学術分野に数多くの学会が存在しており、学会の差別化が重要な課題となっている。学会の特徴を最もよく表すものとして、学術誌に掲載されている論文があげられる。しかし、膨大な論文を比較し学会の特徴を把握することは容易ではない。そこで本研究では、経営工学の分野における複数の学会を対象として、テキストマイニングにより各学会の特徴を定量的に把握し比較することを試みた。本研究で提案した特徴語の抽出手法により、既存手法に比べ学会の特徴をより正確に把握・比較することが可能になり、学会の特徴に関する有用な情報を得ることができた。
著者
鈴木 啓 大内 紀知
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2015年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.188-191, 2015 (Released:2016-01-29)

多くの学会で、会員数の低下が問題となっている。今後、学会が持続的に発展していくためには、他の学会との差別化が重要な課題となってくる。しかし、同じ学術分野の中で、似たような名称の学会が多数存在する現状においては、外部の人はもちろん、学会員であっても、各学会の特徴を把握することは容易ではない。そこで、本研究では、経営工学関連の学会を対象とし、各学会の学術論文に対し、テキストマイニングを行うことにより、各学会のポジショニングを可視化することを試みた。学会のポジショニングに対する有効な分析手法を示すとともに、学会に関する有用な情報を得ることができた。
著者
鈴木 啓太
巻号頁・発行日
2001-06-29

iii, 173, iip.