著者
稲 恭宏 町田 和彦 鈴木 克彦 塚本 和正
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.1077-1089, 1994
被引用文献数
1

The effects of voluntary running exercise on health indexes in rats were studied before and after Sheep Red Blood Cell (SRBC)-induced inflammation. Male Fischer rats (SPF) 8 weeks of age were housed in individual sedentary cages (sedentary group) or in individual wheel-running cages (exercise group) for 4 months. Then all rats were injected with 20% SRBC (0.5ml/100g body weight) i. p.<br>Voluntary running activity averaged 1408m/day, reached a peak (2913m/day) at the 25th day and waned over time, reaching a plateau at the 60th day (about 1000m/day).<br>In spite of a significant increase in food intake (117%), exercising rats gained significantly less weight (93%) than sedentary rats at all times in experimental period. The exercise group also showed a significant decrease in the value of serum triglyceride (TG) and total cholesterol (T. CHO) (TG p<0.0002, T. CHO p<0.03).<br>The hematocrit (Ht) and hemoglobin concentration (Hb) were higher in the exercised rats, and at 4 days after i. p. SRBC, the difference became statistically significant (Ht p<0.0002, Hb p<0.003). Thus, protective effects against the decrease of Ht and Hb were demonstrated in the exercised group.<br>Perhaps this inflammation did not impair liver function severely; sedentary rats had normal or slightly higher levels of GOT and GPT. On the other hand, exercised rats had lower GOT and GPT. Significant differences were found between the groups (GOT, GPT p<0.0001).
著者
鈴木 克彦 町田 和彦 刈屋 美枝子 有倉 恵子 稲 恭宏 塚本 和正
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.145-154, 1993
被引用文献数
3 2

A study was conducted to evaluate the chronic effects of regular physical activity on nonspecific and specific immune responses. Male Fischer rats (SPF) exercised voluntarily on running wheels for 4 months, and were then injected intraperitoneally with sheep red blood cells (SRBC), followed by measurement of the host defense functions at -2 d, 3h, 24h and 4 d of antigen stimulation. The following results were obtained:<BR>1) The ability of circulating neutrophils to produce superoxide measured by the spontaneous NBT test showed an earlier and higher (p<0.05) rise after SRBC injection in the exercise group, suggesting that neutrophils were activated <I>in vivo</I> more promptly against foreign-body invasion. This might reflect a priming response of neutrophils at the early phase of SRBC-induced host defense reactions modulated by the previous regular exercise.<BR>2) The ability of neutrophils to produce superoxide in response to <I>in vitro</I> stimulation with <I>Staphylococcus aureus</I> 209 P was markedly reduced during inflammatory response in the sedentary group, whereas that in the exercise group was maintained at a constant level. The value at 4 d after SRBC injection in the sedentary group was decreased to more than 20% below the baseline (p<0.02) . In addition, a significantly (p<0.02) lower value than that in the exercise group was shown, although phagocytic activity was similar in the two groups. This suggested that neutrophil bactericidal activity was decreased in the sedentary group.<BR>3) Plasma IgG levels in the exercise group were consistently and significantly (p<0.0001) higher by about 30% than those in the sedentary group, regardless of SRBC injection. This suggested an enhanced host defense status by regular exercise.<BR>4) The specific humoral immune response to SRBC injection was assessed in terms of hemagglutination and plasma IgM levels, but no significant differences were shown between the groups.
著者
鈴木 雅寿 菅原 庸平 佐藤 美恵 森 俊文 杉原 敏昭 春日 正男
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14(2006-MBL-036), pp.181-184, 2006-02-16

This paper describes an experimental verification of the lip-synchronization effect in the auditory compensation system for the elderly people. Because the aging effect to the human sensory mechanism the functionality of the elderly people's sensation is declined. The auditory sensation is also declined. Many of the elderly people have difficulty with a listening in the radio or TV program. Recent digital media technology can compensate such declined auditory functionality. The compensation mechanism regulates a speech speed. However in the television system there is well known problem that is called lip-synchronization problem. Our previous related work already evaluated the efficiency of the speech speed controlled compensation method for the broadcasting equipments but we also confirmed unnatural feelings with the lip-synchronization skew. So we intend to verify the lip-synchronization effect in the speech speed controlled compensation method by using a subjective assessment. In this assessment we used psychological index for evaluating the unnatural feelings corresponding to lip-synchronization skew. As a result of this assessment we can evaluate the unnatural feelings quantitatively also discuss the relationship between the lip-synchronization skew and the subjective impression.
著者
梅村 坦 庄垣内 正弘 三友 健容 吉田 豊 松井 太 鈴木 健太郎 李 肖 DESMOND Durkin-Meisterernst
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

研究対象は、ベゼクリク千仏洞から1980~1981年に出土した非漢字の古文献約600点であり、その大部分は未公開の断片類である。使用される文字はウイグル文字、ソグド文字、ブラーフミー文字を中心とし、言語は古ウイグル語、ソグド語、サンスクリット語、トカラ語、漢語などにおよび、形式には写本、印刷があり、内容は仏教文献を中心として契約や公文書、詩、手紙などの俗文献に至り、10~13世紀頃のトゥルファンの複合文化を浮き彫りにする第一級の資料群であることが判明した。
著者
鈴木 裕美
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.368, pp.120-122, 2006-04

1年に100t以上の食品ゴミを出す外食企業などに対し、廃棄量を2001年度の80%以下に削減することなどを義務付けた食品リサイクル法の目標期限まで1年を切った。ゴミを減らせなければ罰金50万円以下が課される。対象外の飲食店にとっても、ロス削減は利益確保のために重要だ。鶏肉の皮やホウレンソウの根など、余りがちな食材を有効に使うワザを身に付けよう。
著者
橋本 由利子 大谷 哲也 小山 洋 岩崎 基 笹澤 吉明 鈴木 庄亮
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.792-804, 2007 (Released:2014-07-03)
参考文献数
41
被引用文献数
1

目的 花粉症発症には花粉への曝露の他に様々な修飾要因が関わっていると考えられているが,その詳細は未だ十分に明らかにされていない。そこで「花粉症有り」の人の宿主要因を中心に花粉症の修飾要因を広範囲に調べることにした。方法 1993年に開始した群馬疫学コホート(こもいせ)調査結果およびその第 2 波として2000年に行った47-77歳の男女住民10,898人の生活と罹病・死亡リスクについての調査結果を利用した。既往歴の「花粉症有り」を目的変数として,その他の基本属性,生活習慣・行動,既往症,職業などの項目を説明変数として,ロジスティック回帰分析によって検討した。この分析では,性・地域・年齢で調整した。結果 花粉症の既往がある者は全回答者の17.1%であった。「花粉症の既往有り」は男性より女性の方が多く[調整オッズ比(aOR)=1.31, 95%信頼区間(CI):1.17-1.46],村より市の居住者の方が多かった(aOR=1.56, 95% CI:1.39-1.76)。40歳代より70歳代の方が花粉症は著しく少なく(aOR=0.19, 95% CI:0.15-0.24),花粉症の最近 1 年の寛解者は年齢が高くなるにつれ増加した(傾向検定 P 値<0.001)。 健康面では,「花粉症有り」は,寝つきが悪い・眠りが中断されること,および心臓病・高脂血症・喘息・消化性潰瘍・腰痛・うつ病有りとの間に有意な関連がみられた。糖尿病有りとは逆の関連がみられた。 生活面では,「花粉症有り」は,収入のある仕事をしている,サラリーマンである,仕事で精神的ストレスが多い,間食をよくする,お腹一杯食べる,食事が規則正しい,甘いものをよく食べる,日本酒・ワインを月 2, 3 回飲む,ビール・発泡酒を飲む,焼酎・ウイスキーをほぼ毎日飲む,よく長い距離を歩く,よく運動をする,よく家の掃除をする,芝居・映画・コンサートなどに行く,食料品・衣類などの買い物に行く,結婚経験がある,子どもが問題を抱えている,年収が1,000万円以上であることと有意な関連が見られた。農業従事者,たばこを吸っていること,パチンコやカラオケによく行くこととは有意な逆の関連がみられた。 過去の食生活では30歳代の頃パンを摂取したことと弱い関連がみられた。結論 花粉症の既往と生活習慣・行動など多くの要因との間に関連性がみられた。花粉症は,老年より比較的若年層に,農村より都市地域に,農業従事者よりサラリーマンに,ストレスの多いことや食べ過ぎあるいは洋風の食生活に,生活水準が高く近代化の進んだ生活により強く関係しているなど,宿主・環境に関る一群の修飾要因とその重みが明らかにされた。
著者
佐藤謙次 細川智也 関口貴博 鈴木智
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
第49回日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
2014-04-29

【目的】膝前十字靱帯(ACL)再建術後再断裂の危険因子に関する報告は散見されており,低年齢やスポーツ活動レベルの高さが指摘されている。一方,ラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツの再断裂率は高いとされており,コンタクトスポーツとノンコンタクトスポーツでは傾向が異なることが予測される。しかし,スポーツカテゴリーの違いが再断裂に及ぼす影響に関する報告は渉猟し得ない。本研究の目的はACL再建術後の再断裂の危険因子を明らかにすることである。【対象と方法】対象は当院において2005年から2010年に膝屈筋腱を用いた初回解剖学的二重束ACL再建術を受け2年以上経過観察可能であった949例(男性500例,女性449例:平均年齢26.5歳)とした。両側ACL損傷例,再再建例は除外した。診療記録より再断裂の有無を調査した。再断裂は担当医が理学所見,KT2000,MRI,関節鏡所見から総合的に判断した。性別,年齢(18歳以下・19歳以上),スポーツレベル(競技レベル・レクリエーションレベル),スポーツカテゴリー(コンタクトスポーツ・ノンコンタクトスポーツ)に分けて再断裂率を算出した。なお,練習回数が週4回以上を競技レベル,週3回以下をレクリエーションレベルとした。また,コンタクトスポーツは,フルコンタクトスポーツとリミテッドコンタクトスポーツを含んだものとした。統計学的解析は,再断裂率を項目ごとに両群間でχ2検定を用いて比較した。また,多重ロジスティック回帰分析(ステップワイズ法)を用いて,再断裂の危険因子を抽出した。目的変数を再断裂の有無とし,説明変数を性別,年齢,スポーツレベル,スポーツカテゴリーとした。なお統計ソフトはR2.8.1を用い,有意水準は5%とした。【倫理的配慮,説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言に基づいて行い,データの使用にあたり患者の同意を得た。個人情報保護のため得られたデータは匿名化し,個人情報が特定できないように配慮した。【結果】再断裂は949例中45例に認められ再断裂率は4.7%であった。性別(男性4.2%,女性5.3%)において男女間に有意差は認められなかった。年齢(18歳以下8.1%,19歳以上2.8%),スポーツレベル(競技レベル8.1%,レクリエーションレベル2.3%),スポーツカテゴリー(コンタクトスポーツ5.8%,ノンコンタクトスポーツ2.7%)において両群間に有意差が認められた(p<0.05)。多重ロジスティック回帰分析の結果,スポーツレベルとスポーツカテゴリーが危険因子として選択された(モデルχ2検定:p=0.000)。スポーツ活動レベルのオッズ比は3.4,スポーツカテゴリーのオッズ比は1.8であった。【考察】ACL初回損傷において女性は男性よりも2~8倍受傷リスクが高いことが知られているが,再断裂については男女間に有意差はなく危険因子としても抽出されなかった。したがってACL再建術後のスポーツ復帰に際しては男女ともに同等に注意を要すると思われた。2群間の比較において低年齢,競技レベル,コンタクトスポーツが有意に高い再断裂率を示したが,ロジスティック回帰分析による危険因子の抽出では,低年齢は選択されず,競技レベルとコンタクトスポーツが選択された。これはステップワイズ法により多重共線性をもつ低年齢が除外されたものと解釈できる。一方,スポーツレベルについては過去の報告と同様に危険因子として抽出され,競技レベルはレクリエーションレベルよりも3.4倍再断裂のリスクが高いことが明らかになった。さらにこれまで指摘されてこなかったスポーツカテゴリーにおいて,コンタクトスポーツが危険因子であることが新たに明らかになった。得られたオッズ比からコンタクトスポーツはノンコンタクトスポーツよりも1.8倍再断裂のリスクが高いことが分かった。【理学療法学研究としての意義】本研究の結果から,競技レベルとコンタクトスポーツの選手がハイリスク群として抽出された。したがってこれらに対して集中的に再断裂予防策を講じることが効率的・実用的と考える。競技レベルはレクリエーションレベルより3.4倍,コンタクトスポーツはノンコンタクトスポーツよりも1.8倍再断裂のリスクが高いことを患者に対しても説明可能であり,術後理学療法を円滑に進める一助になると考える。とくにスポーツの種類により再断裂率が異なることを新たに証明できた意義は大きいと考える。
著者
鈴木 勉 物井 寿子 福迫 陽子
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.159-171, 1990
被引用文献数
5

失語症患者に対する仮名訓練法を開発した.これは, 単音節語 (漢字1文字で表記) をキーワードとし, その意味想起の手がかりとして, キーワードを初頭に含む複合語 (ヒント) を利用する方法である.<BR>本法を3例の失語症患者 (重~中等度ブローカ失語2例, ウエルニッケ失語1例) に実施したところ, 3例とも仮名1文字の書取り及び音読能力に改善が認められた.ただし到達レベルは, 単語から文章まで症例により異なった.<BR>本法は, 多音節語をキーワードとした仮名訓練では成果の上がらなかった重度例にも適応可能であった.本法の適応のある患者は, 次の3条件, すなわち (1) 漢字の書字の学習力が保たれている, (2) 単語の復唱が可能, (3) 訓練意欲が高い, を満たす患者であった.
著者
鈴木 英二 中挾 知延子 近藤 邦雄 佐藤 尚 島田 静雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.61-62, 1996-03-06
被引用文献数
2

本研究の目的は、漢字1字単位の電子化漢字シソーラスを構築し、それを日本語文章の語句解析へ利用することである。従来の日本語電子化シソーラスは、名詞を中心に単語別に分類したものが多い。人間の大人の平均的な語彙数は約4万語であり、大量の新語が毎年生ずることを合わせて考えてみると、そのシソーラスのサイズは莫大なものとなる。そこで、我々は日本語の単語を構成する文字、特に漢字に注目した。漢字は表意文字であり、1字のみで最小の単語の役目を持っている。通常、文章で使われる漢字の総数はJIS第1水準で約3000字であり、これは英米語の基本単語数とほぼ一致する。同時に漢字は、日本語文章において仮名と組み合わせることによって、名詞・用言などの自立語を構成できる柔軟性がある。さらに、漢字には訓読みが与えられており、和語として日本語の語彙を広範に表現できる。その漢字の造語能力の高さが、大量の新語が生ずる原因ともなっているが、新しい漢字の発生とその利用の固定は滅多に起きず、安定した語の集合を保っている。この理由は、漢字の使い方に名詞・動詞・形容詞・副詞など、品詞別の用途に規則があるからである。漢字の有するこれらの特長を利用できれば、日本語文章の解析に役立つと我々は考えた。また、外国人への日本語教育、とりわけ漢字を教育する時の利用も考慮している。漢字1文字に複数の読み方が与えられており、それが外国人が漢字を学習するに当たって困難さを増している。読み方が解らないために、辞書を引くこともままならないという事態が発生する。そのため、漢字仮名混じり文から読みだけでも解れば、有用なものとなると我々は考えた。以下、第2章で今回構築した漢字シソーラスの概要を示し、第3章でそれを日本語文章の語句解析へ利用したものの一例を述べる。最後にまとめを第4章として示す。
著者
鈴木 啓司
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 人文・自然科学篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; HUMANITIES and NATURAL SCIENCES (ISSN:03850056)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.33-50, 2017-01-31

「モノそのものであること」の言語表現を目指す新物質主義に則り,人間というモノそのものの内部状態である「認識」を形式化しようとする論考の14篇目である。筆者は認識を基本的に「絵」と「地」の構図で捉えてきたが,そこには逸すべからざるトピックがある。境界の問題である。境界は絵なのか地なのか,内部なのか外部なのか,はたまた,どちらでもない独立した第三項なのか。境界について,論理,数学の基礎理論をなす集合論的見地が抱える問題から説き起こし,その限界を克服すべく対数的数概念を提示する。これは認識を表現するうえで以前より述べてきたアイデアであるが,本論ではより認識モデルに即した形で再考する。そして,新たな知識像として,集合論的情報をエージェントが共有するのではなく,動的な底のもとに真数,対数の関係でエージェントが協調する対数的モデルを提出する。要は,概念をモノとして語る言語,これが新物質主義の目標である。
著者
清水 英佑 鈴木 勇司 林 和夫 安藤 皓章
出版者
The Japanese Society for Hygiene
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.1088-1094, 1992-02-15 (Released:2009-02-17)
参考文献数
27

In spite of strict laws prohibiting it, criminal cases involving marijuana abuse are increasing, resulting in a serious social problem in Japan. The most common method of ingestion is smoking, since abusers feel that this method produces quick psychological effects controversial. Marijuana is known to induce psychological addiction, but it's genotoxic effects are still argued. Marijuana smoking tar has been extracted from seized pipes. The amounts of polycyclic aromatic hydrocarbons (PAH) in the tar were weighed and the mutagenic activity was tested.The results are as follows:1) Five of the seven PAHs were detected in marijuana tar, although benzo (e) pyrene and perylene were not.2) There was more pyrene than any other substance detected in the tar, with fluoranthene having the next highest concentration.3) Mutagenic activity was observed in all samples, with relative mutagenic potency ranging from 0.03 to 1.59.4) The type of smoking pipe and burning temperature may affect the mutagenic activity and the amount of PAH.5) Since marijuana smoking tar contains carcinogens, promoters, and mutagens, there is a risk of developing cancer just as in the case of tobacco.
著者
鈴木 幸毅
出版者
駒澤大学
雑誌
駒大経営研究 (ISSN:03899888)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.1-25, 1997-03-25

1 0 0 0 血管毒性

著者
永江 祐輔 都賀 稚香 友尾 孝 鈴木 栄子
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:13478397)
巻号頁・発行日
vol.132, no.1, pp.39-44, 2008-07-01
参考文献数
4

血管は内皮細胞,平滑筋細胞,膠原線維,弾性線維からなる脈管である.内皮および平滑筋細胞は血管弛緩・収縮因子の産生や反応により血管緊張を調整していること,ならびに吸収された薬物に最初に曝される組織であることから,機能的・構造的に血管毒性の主要標的細胞である.薬物起因性の血管病変には動脈硬化,動脈瘤,血管炎,静脈血栓症および腫瘍があげられる.血管毒性が原因で医薬品が発売中止された事例は稀である一方で,血管障害の有効なバイオマーカーがないために,動物試験で血管毒性がみられた薬物の臨床開発を断念せざるを得ない場合が多い.末梢血中内皮前駆細胞(EPC)や内皮細胞(CEC)の計測は有望なバイオマーカーのひとつである.また,血管毒性の探索法として従来の病理組織学的手法に加え,摘出血管の収縮・弛緩能を測定する方法や超音波イメージングシステムを用い非観血的に血管形態や血行動態を観察・計測する方法があげられる.<br>