著者
菅原 明喜 草間 薫 西村 敏 西山 實 茂呂 周 工藤 逸郎 高木 章三 CHOW Laurence C.
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.691-698, 1993-11-25
被引用文献数
7

Calcium Phosphate Cement(CPC)は, 生体内環境下で短時間のうちに硬化しHydroxyapatite(HPp)に転化することから, 極めて良好な生体親和性を示すことが知られている.このような特性から, CPCは根管充〓, 象牙質知覚過敏症, 歯の再石灰化, 齲蝕抵抗性の向上等様々な分野に応用が可能であり, 臨床にも応用されるようになってきている.本実験はCPCの骨補〓への応用の可能性について動物実験を行い, 特に組織反応と骨伝導性の観点から検討を行った.成犬の下顎骨に形成したポケットにCPCとApaceram(HPp系顆粒)を〓入した際の病理組織変化は以下に示すとおりである.術後2週間では, CPCとApaceramともに隣接組織の炎症の反応は見られなかった.また, 両者とも密な線維性結合組織でポケット上部が覆われていた.術後2ヵ月では, CPCを〓入したポケットは完全に骨膜と骨組織によって覆われており, HApとなっているCPCの〓入物自体が, 部分的に新生骨によって置き換わっている像が認められた.Apaceramのポケットは, 密な線維性結合組織で覆われているものの, 顆粒が〓入時と同じように固定しているものは見られず, 特にポケットが浅い症例では顆粒が移動してしまい結合組織のみが残存しているものも見られた.術後6ヵ月においては, CPCのポケットは骨膜と厚い皮質骨によって完全に覆われ, CPC自体がほとんど骨によって置き換えられているのが認められた.Apaceramにおいては, ポケットが骨膜と骨組織によって被覆されてはいるが, その状態は完全ではなく顆粒の移動により骨組織の見られない所もあった.2ヵ月の所見と同様に, 深いポケットにおいてもApaceramの顆粒の消失および移動が見られ, 新生した組織によってポケット内に十分に固定されているようには見えなかった.以上のことより, CPCは臨床的に種々のタイプの骨補〓に十分に応用し得るものであると判断された.
著者
高木 敬彦 峡谷 香澄 遠藤 治 後藤 純雄 光崎 研一 村田 元秀 松下 秀鶴
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.193-199, 1992-04-15

相模原市の大気の汚染度を変異原性の面から把握するため浮遊粉じんを1年間定期的に採取し調べた. 浮遊粉じん量は季節別に有意差はみられなかったが, その溶媒抽出物(タール状物質)の冬期の濃度は他の季節に対して有意に高いことが判った. 変異原性はTA100, TA98株の両菌株に対してS-9mix添加の有無にかかわらずみられることや, その高さは採取日により数倍〜数十倍大きく変動し, 日曜日, 盆, 正月など産業活動の低い時期には変異原性も低くなる傾向を示した. 季節別では冬期が夏期や春期に比べて有意に高いことが判った. また, S-9mix無添加系が添加系よりも高い日が比較的多く認められたことからTA98NR株を用いてニトロアレーン類の存在を調べた結果, その存在は冬期よりも夏期に多いことが判った.
著者
奥 雅博 藤岡 健吾 浅野 久子 高木 伸一郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.74-75, 1997-09-24

我々はプッシュボタン(PB)信号送出可能な電話機を入力端末とし利用できるPB入力型電話番号検索実験システムの開発を進めている[2][4]。このシステムは、家庭やオフィスに普及しているPB信号送出可能な電話機を用いて住所や名前の入力を可能とする日本語入力方式(以下、PB入力方式)を採用している。PB入力方式は、図1に示すようにlつのPBボタンに複数のかな文字を対応させ、1押下で1かな文字を入力する方式である。従って、1押下ごとを見るとかな文字レベルで複数の候補が存在することになる(例えば、"1"の押下は"あ"~"お"の5つの文字のいずれかを入力したことになる)。この曖味さを解消する過程において姓名の漢字までを特定しなけれぱならない場面が生じる。PB入力型電話番号検索実験システムでは、同音異字の姓名候補が得られた場合に、この姓名候補に対する漢字説明文を利用者に音声で流すことによって、利用者の求める漢字を持つ姓名を特定する。このとき、利用者への情報伝達は音声のみで行われるので、漢字説明文には「耳で聞いて容易に理解できる」ことが要求される。そこで、2節で述べる方法で生成した漢字説明文に対して、聞いて理解できるか否かという観点から評価実験を行った。
著者
辻 裕一 高木 知弘 澤 俊行
出版者
一般社団法人 日本高圧力技術協会
雑誌
圧力技術 (ISSN:03870154)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.337-346, 2004 (Released:2005-01-25)
参考文献数
12
被引用文献数
1

A guideline for bolted flange joint assembly has been published as an HPIS technical report, in which bolts are tightened in the clockwise-pattern sequence and the tightening torque is 100% of the target torque in all steps except for an install step. This paper describes analytical and experimental backgrounds of the guideline. Numerical simulations of bolt-up procedure by using three-dimensional finite element analysis are systematically executed for JPI flange joints of various nominal sizes and classes. The number of bolt-up passes required to achieve uniform bolt preloads is determined in order to avoid excessive iterations of tightening operation. Tightening tests using various sizes of the flange joint demonstrate that HPIS procedure achieves comparable uniformity in bolt preload and in flange alignment with ASME PCC-1 procedure. The guideline developed is able to achieve accurate preloads consisting with assembly efficiency for practical use.
著者
越井 剛 大崎 佑紀 高木 真一 小舘 亮之 富永 英義
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.9, pp.53-58, 2003-02-03

本稿では,高精細ディジタル画像入力のためのビデオモザイク方式の実現を目標とし,ズームとスキャニング撮影によるモザイク化方式を提案する.これによって,ユーザは被写体全体を高精細を生成,もしくは興味領域のみの部分的な高精細化した画像を生成することを可能とする.被写体全体を含む画像を基準画像として用い,撮影位置・撮影カバー面積情報を用いた各フレームの低解像度変換処理により,各フレームと基準画像との解像度の相違による処理の破綻の回避,被写体全体を含む画像との差分パラメータを推定することにより累積誤差の低減を実現する手法について検討する.
著者
越井 剛 大崎 佑紀 高木 真一 小舘 亮之 富永 英義
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.630, pp.53-58, 2003-01-28

本橋では,高精細ディジタル画像人力のためのビデオモザイク方式の実現を目標とし,ズームとスキャニング撮影によるモザイク化方式を提案する.これによって,ユーザは被写体全体を高精細を生成,もしくは興味領域のみの部分的な高精細化した画像を生成することを可能とする.被写体全体を含む画像を基準画像として用い,撮影位置・撮影カバー面積情報を用いた各フレームの低解像度変換処理により,各フレームと基準画像との解像度の相違による処理の破綻の回避,被写体全体を含む画像との差分パラメータを推定することにより累積誤差の低減を実現する手法について検討する.
著者
崔 虎南:著 高木 和子:訳
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.44, no.11, pp.779-779, 2002 (Released:2002-02-01)
参考文献数
12

韓国の図書館は韓国電子サイトライセンスイニシアチブ(Korean Electronic Site License Initiative, KESLI)と名付けられた強力なコンソーシアムを構成することによって,冊子体ジャーナルの収集活動とは異なる,電子ジャーナル購入の団体交渉の力を持つに至った。KESLIは,急速に発展した電子ジャーナルのサイトライセンスを,コンソーシアムベースで出版社や情報プロバイダから購入することにより,外国の学術情報の流入を拡大しようという試みとして韓国で開発された画期的なプログラムである。2001年10月末現在,合計246のメンバーが,購入したい出版社の数と同じ数のサブ・コンソーシアムを自主的に形成し,その結果学術情報の使用レベルはKESLI以前と比較すると平均で6倍も高まった。KESLIは国家デジタル科学図書館(National Digital Science Library, NDSL)プロジェクトの下で遂行されており,このプロジェクトの目的は外国の学術情報へのワン・クリック総合ゲートウェイ・サービスを提供する国家的なデジタル図書館を作ることである。2001年5月16日に開始されたNDSLサービスにより,KESLI参加機関の利用者は,様々な出版社やベンダーから提供されるライセンス処理済みの電子ジャーナルを,自らのデスクトップから単一のインタフェースでダウンロードできる。
著者
福與 賢 山口 敦由 亀田 卓 小熊 博 中瀬 博之 高木 直 坪内 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.119, pp.95-100, 2006-06-15
被引用文献数
4

RFID (Radio Frequency IDentification)システムにおいて,多数のタグが存在しても短時間で収束可能なID (IDentification)識別方式の提案を行う.従来のFrame Slotted ALOHA方式では,多数のタグが存在する場合,パケットの衝突が頻発し,ID識別を有意な時間内に収束させることが困難である.提案方式は,ID識別をフラグを用いたタグ存在確認処理とID取得処理に分離し,収束時間を短縮した.提案方式をシミュレーションにより評価し,従来方式よりも4倍の時間短縮が可能であることを示した.さらに,ZigBeeモジュールを用いて実測評価を行い,シミュレーションと同等の性能が得られることを示した.
著者
亀田 卓 山口 敦由 福與 賢 中瀬 博之 高木 直 坪内 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WBS, ワイドバンドシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.620, pp.31-36, 2006-02-22
被引用文献数
9

多数のタグが存在するRFID (radio frequency identification)やセンサネットワークシステムにおける,高速ID (identification)識別方式の検討を行う.タグ存在確認を行うランダムアクセス試行に1ピットのフラグを用いることで通信に要する情報量を最小化し,ID識別処理の高速化を図った.その結果,従来のISO/IEC (International Organization for Standardization and International Electrotechnical Commission)標準規格のID識別方式に比べ,最大で10倍程度の高速化が可能であることを示した.
著者
海野 寿康 中里 裕臣 井上 敬資 高木 圭介
出版者
The Japan Landslide Society
雑誌
日本地すべり学会誌 : 地すべり = Journal of the Japan Landslide Society : landslides (ISSN:13483986)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.219-226, 2008-09-25
被引用文献数
2 2

近年, 豪雨による斜面災害が多発するようになっている。本研究では, 降雨から地すべり安全率を予測する手法の基礎として, 破砕帯地すべり地における豪雨と地下水位の相関関係の把握を目的に, 農地地すべり地区に設置されている複数のボーリング孔の孔内水位と地区降雨量の観測や地下水位の降雨応答解析を行った。その結果, 地下水位の降雨による変動に基づき実効雨量の半減期を決定することで, 該当地区におけるおおよその降雨~地下水位関係を得ることが可能となった。得られた知見から地下水位の変動挙動のタイプ分けを行うことができ, それらは降雨形態の違いにより生ずると考えられる。
著者
平岡 直樹 小池 政嗣 高木 由久
出版者
信州大学
雑誌
信州大学農学部紀要 (ISSN:05830621)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.25-35, 1998-09
被引用文献数
1

本研究は松本旧城下町を対象とし,歴史的住宅地の持つ空間構成の特徴を明らかにすることを目的とする。旧軽輩武家町の中から西町と堂町を事例地として選び,町並みの特徴を最も表出する道路から見える空間の構成を調査した。 その結果,伝統的な構成要素である門冠り,門柱,囲障,これらのセットバック,むくり破風等が特に強い相互関連をもって出現していることが明らかになった。そして,それらの代表的な素材や形状は,アカマツの門冠り,一間以上の高い石柱や木柱,高さ一間あまりの板塀,道路線から半間程度のセットバック,玄関上のむくり破風である。これらはそれぞれが歴史的な構成要素としてあらわれるだけでなく,組み合わされ,一つの格式を持った門構えとして出現することで,より一層旧武家町としての町並みの特徴をあらわしている。
著者
山崎 松男 井出 明 高木 一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.6, pp.65-72, 2003-01-24

政府は、2003年度中に電子政府の基盤を構築するとのタイムスケジュールで各種政策を進めている。しかしながら、電子政府から置き去りにされるデジタルディバイドの下位層に対してどのような対策をとるべきかという点について、政府は明確な方策を打ち出してはいない。本報告では、コンピューターに対して疎遠な生活を送ってきた一般市民に対して、面接調査を用いたコンピューターアクセシビリティの実験を行った結果を報告する。この調査は、単なるアンケート式の統計調査ではなく、現実に被験者に対して多くの操作を要求しているところに特徴がある。この報告を下敷きにすることで、より効果的なデジタルディバイドへの対応が可能になると考えられる。Aiming at building a base for electronic government by the end of the fiscal year of 2003, Japanese government has been promoting various policies. It has not, however, shown clear policies toward those who are in the low rank layer of Digital Divide. They do not seem to have an easy access to the efficiencies of electronic government. In this study, we interviewed those people in Kumamoto city who do not use computers frequently and investigated their computer accessibility. We observed interviewees' actual handling of computers, which is a distinctive feature of this study. We propose the government can deal with the Digital Divide more efficiently based on this study.
著者
佐久間 正泰 小田 健市 高木 市教 三田 安幸 梅田 臣也 井上 誠喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.647, pp.125-130, 2005-01-28

ゴルフ中継において、3次元形状計測による正確なデータを用いて描いたCGで、グリーン上のアンジュレーション(起伏)をより分かりやすく表現できるシステムを開発した。バーチャルシステム用カメラ雲台を使い正確なカメラデータを取得することにより、グリーンの実写映像から、同じカメラ位置のCG映像に滑らかな乗り換えを行う。その後、ゴルフ選手が行うように、低い視点から、ボール側からカップ側、または、カップ側からボール側を見るなど、CG内で自由な視点変更を行うことで、効果的にアンジュレーションを表現できる。今回、このアンジュレーション表示システムの開発について紹介すると共に、第69回日本オープンゴルフ選手権中継で本システムを使用した例を報告する。
著者
斉藤 良博 加藤 正宣 杉浦 道雄 高木 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム
巻号頁・発行日
vol.95, no.253, pp.23-28, 1995-09-21

電力設備は、発電所からお客さまに供給する配電線まで、供給エリア内に面的に設置されており、大規模な地震や大型台風で電力設備が被害を受けた場合は、早期復旧のため、被災状況を迅速かつ的確に把握し、復旧のための適切な処置を行うことが重要である。東京西支店では、非常災害時における情報集約機能・指示報告機能を支援する「非常災害時対策本部支援システム」を構築した。本稿では、支援システムの概要を述べるとともに、特徴である「様々な目的に使用できる多様性」「使用目的にあわせた制御パターン化による操作の容易性」「既設システムとの連係による低コスト化の実現」について発表する。
著者
斉藤 良博 加藤 正宣 杉浦 道雄 高木 聡
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.19, no.43, pp.23-28, 1995-09-21

電力設備は、発電所からお客さまに供給する配電線まで、供給エリア内に面的に設置されており、大規模な地震や大型台風で電力設備が被害を受けた場合は、早期復旧のため、被災状況を迅速かつ的確に把握し、復旧のための適切な処置を行うことが重要である。東京西支店では、非常災害時における情報集約機能・指示報告機能を支援する「非常災害時対策本部支援システム」を構築した。本稿では、支援システムの概要を述べるとともに、特徴である「様々な目的に使用できる多様性」「使用目的にあわせた制御パターン化による操作の容易性」「既設システムとの連係による低コスト化の実現」について発表する。
著者
庄司 光 山本 剛夫 高木 興一
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.350-361, 1966-11-30
被引用文献数
12

In order to investigate whether the critical band concept can be applied to the problem of temporary threshold shift (TTS) , three experiments (I, II, III) were carried out using five subjects with normal hearing acuity. In experiment I, thirteen high pass and thirteen low pass noises obtained by filtering white noise were used. The cut-off frequency of these noises are shown in Fig. 1. They were at intervals of 1/6 octave. The over-all SPL of white noise was 95dB. Durations of exposure were 5, 15, 35 and 55 minutes, and post-exposure threshold measurements at 3, 4, 6 and 8kc were made whithin 3 minutes after cessation of exposure. Fig. 2 shows the results of experiment. TTS due to low pass and high pass noises increased to a certin value as the bandwidth became larger, but when it reached to this limiting value, it remained constant regardless of the bandwidth of exposure noise. It may be concluded from this fact that only those components of the noise which are included in limited frequency regions are effective and that the components beyond this regions are ineffective in TTS. This is in agreement with the basic notion of the critical band. In experiment III, twelve exposure noises having linear spectrum were used (Table 1). The spectra of these noises are given in Fig. 3. TTS at nine frequencies from 0. 5kc to 8kc were measured within about 6 minutes after cessation of 20 minutes' exposure. Fig. 4 shows the TTS due to exposure to these noises at a level of 100dB. As a whole, 0dB/oct noise was most effective and -6dB/oct noise least effective. But TTS at frequencies below 2kc were not noticeable in all cases. In experiment III, four 1/6 octave-band noises (2240-2500cps, 2800-3150cps, 4500-5000cps, 5600-6300cps) whose spectrum level are equal to that of 0dB/oct noise at 100dB were used. Test frequencies and exposure time were the same as in experiment II. Fig. 5 indicates the results of this experiment. The maximum effects were found at 3, 4, 6 and 8kc respectively for the exposure noise 2240-2500cps, 2800-3150cps, 4500-5000cps, and 5600-6300cps. Using the data obtained from experiment II and III, the center frequency and width of the critical band were estimated by the following method. 1) Estimation of the center frequency of the critical band. The basic assumption is that TTS at frequency F is expressed as TTS_F=aX+b. . . . . . . . . . (1) a, b: Constants that depend on exposure time, test frequency, and the time when TTS is measured. X: Critical band level and is expressed as X=S(F_c)+10log_<10>&lrtri;f. . . . . . . . . . (2) S(f_c): Spectrum level at the center frequency of the critical band f_c: Center frequency of the critical band &lrtri;f: Critical bandwidth When the spectrum of noise is a linear function of log_2f, S(fc)=αlog_2f_c+β. . . . . . . . . . (3) α: Spectrum slope (dB/oct) β: intercept (dB) From Equations (1), (2) and (3), TTS_F=a(αlog_2f_c+β-L). . . . . . . . . . (4) where L≡-(10log_<10>&lrtri;f+b/a) Equation (4) means that TTS becomes a linear function of the spectrum level at the center frequency of the critical band. Using the data of experiment II, the value of a, f_c, and L were calculated for 3, 4, 6 and 8kc by the following least squre method. &lrtri;=Σ{y_i-a(α_ilog_2f_c+β_i-L)}^2 ∂&lrtri;/(∂a)=0, ∂&lrtri;/(∂f_c)=0, ∂&lrtri;/(∂L)=0 where y_i is TTS produced by noise whose spectrum is α_ilog_2f+β_i. The results are shown in Fig. 6. From these figures, it is noticed that TTS is expressed as a linear function of spectrum level at the center frequency of the critical band. Center frequencies are about one-third to two-third octave below test frequencies. 2) Estimation of the critical bandwidth. Let the TTS at certin frequency produced by wide-band noise (I) in Fig. 7 be Y, and the TTS by narrow-band noise (II) whose cut-off frequencies are included in the critical band be y, then Y=a(S_1+10log_<10>&lrtri;f)+b y=a(S_2+10log_<10>&lrtri;F)+b S_1: Spectrum level of Noise
著者
高木 秀樹 李 鼎超 石井 直宏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.1-2, 1997-09-24

命令レベルでの並列実行が可能な計算機アーキテクチャの代表的なものとして, スーパースカラアーキテクチャがある。スーパースカラプロセッサでは, 機能ユニットで生成された変数の値は, 一旦リオーダバッファに入れられる。そして, リオーダバッファからリタイアした後でレジスタに書き込まれる。そのため, リオーダバッファのエントリのサイズよりも生存区間か短い変数は, リオーダバッファ内でその生存区間を終え, レジスタからは読み出されない。これらの変数をレジスタファイルに書き込むことは, 無駄な書き込みとなる。本稿では, 限られた資源であるレジスタをより効率良く利用するために, 無駄な書き込みを軽減するための, アーキテクチャサポートの検討を行なう。
著者
高木 秀樹 李 鼎超 石井 直宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.76, pp.109-114, 1997-08-20

プログラム中で使用される変数の大部分は、その生存区間がわずか数命令であるという意味で、shortである。スーパースカラプロセッサでは、これらのshortな変数は、リオーダバッファ内で処理される。これらの変数は、レジスタファイルから読み出されないため、レジスタファイルに書き込むのは無駄である。本稿では、このような無駄な書き込みを軽減し、レジスタアクセスを抑制するためのアーキテクチャサポートの検討を行う。A significant number of program variables are short in the sense that their live range are only few instructions. In superscalar processors using the reorder buffr, their live range may occur within the reorder buffer. Because none of value produced by these variable, would be ever obtained from the register file, they do not need to be written back to the register file. In this paper, we present the architecture support to reduce the number of register access.
著者
佐藤 史朋 秦 美暢 笹本 修一 加藤 信秀 高木 啓吾 高井 雄二郎 長谷川 千花子 渋谷 和俊
出版者
特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.809-813, 2007-09-15

58歳男性.睡眠時無呼吸症候群でnCPAP療法中に,右肺S^2/S^6間に増大傾向を示す15mm大の不整結節影を認めたため,超音波メスを用いて右肺部分切除術を施行した.病理組織所見は線維性瘢痕であり,術後は空気漏れがなく術後7日目に軽快退院した.帰宅後翌日にnCPAPを再開したところ右前胸部痛が出現し,胸部X線所見で右上下葉間に薄壁空洞を認め,nCPAP再開を契機とした肺瘻の出現が疑われた.空洞は次第に縮小し術後6ヵ月で消失した.nCPAP使用中の肺切除術では,肺実質切離の方法やnCPAPの再開時期ならびに再開方法について留意すべきと思われた.